ボタン泌尿器科いまりクリニックからの
お知らせ・日誌・出来事

ボタン(平成 21年度1〜3月)

泌尿器科いまりクリニックに働く職員による、職員のための日誌、研究会報告などです

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院内各委員会の委員更新

平成21年3月31日で今までの医院が任期終了し、明日からは新しいメンバーで構成されます。

新型インフルエンザ研修会

平成21年3月18日佐賀市文化センターにて開催され院長と職員5人が参加し、勉強しました。

院内旅行:

平成21年3月14日-15日雲仙いわき旅館まで院長、副院長ら23人で旅行と宴会を行いました。職員の要望による久しぶりの院内旅行です。いわき旅館からの送迎バスがあったので、たいへん楽でした。当日は寒波が来たために急な冷え込みで、雲仙の頂上付近はうっすらと雪化粧でした。しかし、温泉はとても良泉でしたので、その夜の寒波でも温もりました。夜の宴会は異常な盛り上がりで、大騒ぎとなり一時は無事に終わるのであろうかと心配したほどでした。帰りは高速道路で車がパンクしてたいへんでした。皆さんお疲れさまでした。

院内勉強会:3月分

平成21年3月10日院内で勉強会を開きました。今回は透析室による、透析患者での服薬の現状調査についてでした。

前立腺癌検診講演会

平成21年3月5日佐賀市マリトピアにて開催され、副院長が出席しました。

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透析室新年会:

平成21年2月17日伊万里市内で遅ればせながら透析室の新年会を行いました。

佐賀県透析懇話会:

平成21年2月16日佐賀市アバンセにて開催され院長と職員8人が参加し、管理栄養士の林俊介君が一般演題を発表しました。その後特別講演:透析医療における代替療法を聞き勉強しました。

維持血液透析患者における便秘に対する当院の取り組み
-栄養指導(ベットサイド、調理実習)及び水溶性食物繊維摂取を行って-
泌尿器科いまりクリニック
◯林 俊介、渕野 千春、小野 富子、副島 江美子、吉田 和子、木下 徳雄、小嶺 信一郎
【はじめに】多くの維持血液透析(HD)患者には水分制限や種々の食事制限、薬剤の副作用等により慢性的な便秘がみられ、下剤を用いた排便コントロールを行っている。慢性的な便秘は患者のQOLを低下させるものである。本研究では、HD 患者のより効果的な便秘改善を目的にベットサイドおよび調理実習での栄養指導、ならびに水溶性食物繊維(DF)補助食品(難消化性デキストリン)の摂取を行い、その有用性を検討した。
【方法】当院の外来HD 患者35 名(男性20 名、女性15 名、平均年齢67.4 歳、平均透析歴47.3ヶ月)に対し、排便に関するアンケート及び食事調査を行い、HD 患者における便秘と生活習慣の改善及び食事でのDF 摂取についての栄養指導をベットサイドで行った。更に、希望する患者・家族を対象に透析食の調理実習を実施した。また、便秘の症状を有し、下剤を服用している患者の中から協力が得られた患者7 名(男性2 名、女性5 名 平均年齢64.7 歳、平均透析歴62.3 ヶ月)に4 週間水溶性食物繊維B.I.O.FIBER(葛{源)(DF 4.2g/day)を摂取し、その期間中の排便、食事摂取状況等の記録を取ってもらった。また、非透析者9 名(女性のみ 平均年齢45.0 歳)をコントロール群に4 週間 B.I.O.FIBER を摂取し、同様に記録を取ってもらった。
【結果及び考察】アンケートの結果35 名中21 名が便秘の自覚症状を有すると回答し、20 名の患者が何らかの下剤を使用していた。調理実習には患者9 名、家族13 名が参加した。DF 摂取をした患者群及びコントロール群の排便状況を解析すると、一週間当たりの排便日数、排便回数及び、便の性状、排便後の爽快感、腹部感覚(腹部膨満感・腹痛など)は有意な変化はみられなかった。患者群の血液検査データ(血清カリウム値、リン値、中性脂肪値、T-Cho 値、HDL 値)をDF 摂取前、摂取期間中、摂取後で解析したが、有意な変化はみられなかった。コントロール群では摂取期間中、2 名が腹部感覚の異常を訴えたため摂取を中止した。患者群では継続困難な例は生じなかった。1 名の患者において排便状況の改善がみられたため下剤の服用を中止した。DF 摂取期間が1 ヶ月と短かったことと、摂取量が1 日4.2g と少量であったため、コントロール群ではあまり便秘の改善はみられなかった。しかし、患者群では排便が少し楽になった、便が軟らかくなったという意見も聞かれ、日常的に食事制限によりDF 摂取量の少ないHD 患者では少量のDF摂取でも便秘による腹部症状に対する改善効果はあると考えられる。便秘の改善には食物繊維の摂取が重要で、より自然に近い排便を目指すためには、食生活の改善に取り組むとともにDF 補助食品の利用も検討する必要があると考える。また、栄養指導は患者が適切な食事療法を行っていくために非常に重要であり、ベットサイドや調理実習など様々な形で栄養士が積極的に関わっていくことでより良い患者への援助や支援が出来るものと考えられる。
【参考文献】
1. 日本透析医学会統計調査委員会: わが国の慢性透析療法の現況(2006 年12 月31 日現在), 日本透析医学会, 41(1), 1-28, 2008.
2. 食物繊維 基礎と応用(第3 版): 第一出版, 2008.
3. 透析患者の食事指導: 透析ケア 2007 年冬季増刊, メディカ出版, 46-48, 2007.

以下は研究会のレポートです。栄養士 渕野千春

 講演題:第66回 人工透析懇話会
今回一般演題3題、特別公演が行われた。
(3)維持血液透析患者における便秘に対する当院の取り組み
〜栄養指導(ベッドサイド、調理実習)及び水溶性食物繊維摂取を行って〜
 演 者:泌尿器科いまりクリニック
 ○林 俊介 渕野千春 小野富子 副島江美子 吉田和子 木下徳雄 小嶺信一郎
 内 容:  多くの維持透血液析患者(HD)患者には水分制限や種々の食事制限、薬剤の副作用等により慢性的な便秘がみられ、下剤を用いた排便コントロールを行っている。慢性的な便秘は患者のQOLを低下させるものである。本研究では、HD患者より効果的な便秘改善を目的にベッドサイドおよび調理実習での栄養指導、ならびに水溶性食物繊維(DF)補助食品(難消化性デキストリン)の摂取を行い、その有用性を検討した。
       排便に関するアンケート結果35名中21名が便秘の自覚症状を有すると回答し、20名の患者が何らかの下剤を使用していた。
       DF摂取をした患者群及びコントロール群(非透析患者)の排便状況を解析すると、一週間当たりの排便日数など有意な変化は見られなかったが、患者群では、排便が少し楽になった、便がやわらかくなったという意見も聞かれ、日常的に食事制限によりDF摂取量の少ないHD患者では少量のDF摂取でも便秘による腹部症状に対する改善効果はあると考えられた。便秘の改善には食物繊維の摂取が重要で、より自然に近い排便を目指すためには、食生活の改善に取り組むとともにDF補助食品の検討する必要があると考える。また、栄養指導は患者が適切な食事療法を行っていくためには非常に重要である。
 感 想:  HD患者は水分制限や食事制限がある中でどうやったら少しでも便秘が解消できるか考える必要があった。DF補助食品の摂取が少しではあったが、便秘の改善効果が見られた。このように、口から入れる下剤ではなく補助食品の利用もよいと考えられた。私達栄養士も様々な形で患者に積極的に関わっていくことが援助や支援につながっていくと思われた。

テレビフォーラム:透析機器の安全を考える

平成21年2月10日佐賀市中外製薬佐賀営業所(西田所長)会議室にて開催され、職員の臨床工学士1人が参加し、勉強しました。

院内勉強会:2月分

平成21年2月10日院内で勉強会を開きました。今回は管理栄養士の林俊介君による佐賀透析懇話会の演題の予行演習を行いました。

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脳外科診療を考える会:

平成21年1月22日伊万里市迎賓館にて開催され、院長と副院長が参加し、勉強しました。有田共立病院脳神経外科の桃崎信明部長による特別講演:有田共立病院における脳外科治療、脳卒中を中心として、がありました。脳梗塞、脳出血の外科的、内科的治療についてと、抗血小板製剤の使い分けなどについて興味深い講演でした。

テレビフォーラム:透析患者と便秘、その重要性と対策、薬物治療を含めて

平成21年1月20日佐賀市中外製薬佐賀営業所(西田所長)会議室にて開催され、院長と職員5人が参加し、勉強しました。熊本大学薬学部の平田純男教授による講演が有り、それをネットテレビで佐賀で供覧すると言うものです。講演が終わったらネットで質問も出来ます。透析患者の便秘の中にはかなり深刻なものも有ることを勉強しました。

病棟新年会:

平成21年1月20日伊万里市寿美佳にて開催し、院長、副院長、病棟職員と新年会を行い、盛会でした。

伊万里看護学校講義:

平成21年1月14日から今年も看護科の講義が始まり、院長が6回の講義を受け持つことになります。

院内勉強会:1月分

平成21年1月13日院内で勉強会を開きました。今回は外来で過活動膀胱について発表が有りました。

 

 謹賀新年

今年も優しい気持ちで診療が出来るようにがんばります。

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