医院からのお知らせ・日誌・出来事 (平成 17年度10-12月)
いまりクリニックに働く職員による、職員のための日誌、研究会報告などです

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院内大掃除:
平成17年12月29日午後から手術が無かったので、恒例の全員による医院大掃除を行いました。受付、外来、病棟、透析室、廊下、職員休憩室など、備品をすべて搬出し、床を拭いてワックスをかけ直しました。手術室、厨房と一部の病室は以前から少しずつ掃除していましたので今回は省略しました。医局は院長と副院長でぼちぼち、ゆるゆると床などを掃除しました。職員の皆さん大変ご苦労様でした。

いまりクリニック院内勉強会、12月分2回目:
平成17年12月27日午後18時から、院内で院長が泌尿器科における癌について、白板を使って講義しました。今回は、前立腺の腫瘍として前立腺肥大症と前立腺癌について講義しました。9ページのプリントを配布して、それに合わせて講義しました。
院内忘年会:   
平成17年12月16日(月)伊万里市、ウエルサンピア伊万里で 懐石料理を主とした、食べ、飲みほうだい忘年会でした。今回からは職員による職員主体の忘年会として自主忘年会を行い、病院は補助金を支給すると言う形式で行いました。隠し芸はあまりありませんでしたが、ジェスチャアゲームを行いとその勝者から順番に各自の持ち寄った景品を選ぶと言う趣向で盛り上がりました。景品は各自が500円相当くらいの品物を持ち寄ってきましたが、酒飲みが多い割に院長が出したヘネシーVSOPが最後まで残っているのには驚きました。今回は全体的な2次会はありませんでした。

いまりクリニック院内勉強会、12月分1回目:
平成17年12月13日午後18時から、院内にて勉強会がありました。テーマは平成17年11月22日伊万里市迎賓館で開催された、佐賀大学皮膚科講師、三砂範幸先生による、褥瘡の予防と対策、除圧とスキンケア、についての報告です。

看護師 前田 静子           

1、なぜ褥瘡はできるのか。直接の原因は、圧迫(持続性圧迫)好発部位は、仙骨部、その他肩甲部、腸骨稜部、大転子部、外果部、踵。
2、褥瘡を生じ易い局所要因a加齢による皮膚変化b,摩擦、ずれ、c,失禁、湿潤、d,局所の皮膚疾患、
3、褥瘡生じ易い全身要因 a,低栄養、痩せ b加齢と基礎疾患(脳血管障害、糖尿病、骨関節疾患、悪性腫瘍、感染症、痴呆、うつ状態、脊椎、脊髄疾患)
4,褥瘡の予防1皮膚を観察する   皮膚を保護する 2褥瘡発生を予測する 3栄養を整える 4圧迫を取り除く 5基礎疾患の管理
5、褥瘡の治療はチーム医療

佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成17年12月13日(火)、佐賀大学医学部泌尿器科で、12月の公開抄読会が有り、院長が参加して勉強しました。今回のテーマは徳田講師による前立腺生検についてでした。

平成17年度輸血用血液管理担当者連絡会:
平成17年12月8日(木)14:00〜16:00佐賀県赤十字血液センターの主催で佐賀市文化会館3階大会議室にて開催され、医院から看護婦が3人出席しました。

研修報告  看護師  藤原勢津子

年末年始期間中の血液製剤供給体制について案内が各施設に郵送されますので各自目を通すようにしてください。
緊急輸送依頼証明書1月1日より用紙が変わります。サイレンで届ける場合、電話で連絡をしてください。
佐賀県の供給状況について平成11年の法律改定後、供給推移は徐々に減少しています。
「輸血療法の実施に関する指針」改定のポイント 患者検体の保存について

 医療機関が輸血前後の感染症検査を実施していない場合は、輸血前後の患者血液を当分の間、−20℃以下で可能な限り保存することとし、日本赤十字社から検査依頼があった場合には感染症検査を行うこと。 なお、輸血前後の感染症検査を行っている場合であっても、輸血前後の患者血清(漿)の再検査を行うことがあるので、@輸血前1週間程度の間の患者血清(漿)及びA輸血後3ヶ月程度の血清(漿)についても保管しているものがあれば、日本赤十字社に提供し、調査に協力すること。 この際、3ヶ月以上可能な限り(2年間を目安に)保管することが望ましい。 輸血療法委員会のメンバーであるが、当院の現状を理解していないことが多くあります。今後調査し、安全な輸血が行えるよう努力していきたいと思います。

前立腺癌登録J-CAP (JAPAN Study Group oProstatic Cancer)中間報会
平成17年12月3日東京都、如水会館にて開催され、院長が出席して勉強しました。今回は大阪府立成人病センター 泌尿器科部長、宇佐美道之医師の座長による:J-CAP症例データーベース登録症例の状況、筑波大学、樋之津史朗教授と言う講演と、筑波大学 泌尿器科教授、赤座英之 医師の座長による:臨床腫瘍学の今後、国立がんセンター東病院、西條長宏副院長、と言う特別講演がありました。

そして、院長はこの会の前に今年2回目の靖国神社参拝を行いました。靖国神社は前回に比べてとても参拝客が多くしかも、若い男女がたくさん居るのが印象的でした。

伊万里ホームケア会議:
平成17年12月3日(土)泌尿器科いまりクリニックにて、ホームケア会議が開催され、山元記念病院、伊万里地区各調剤薬局様が多数出席されました。今回のテーマは透析医療についてで、当院の透析室を見学され、当院の副院長と栄養士の小野が短い講演を行いました。その後はホームケア会議の忘年会がありました。
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九州透析研究会、第38回
平成17年11月27日沖縄県宜野湾市 沖縄コンベンションセンターにて、開催され、泌尿器科いまりクリニックから副院長初め透析室のスタッフ2人が参加し演題も1題発表しました。以下はその時の報告です。

 研修報告  看護師 藤原勢津子

 一般口演においては、災害対策への取り組みが多く報告されました。福岡西方沖地震は多くの課題を残し、どこの施設でも試行錯誤の状態のようです。当院においても、安全対策委員会が設置されており、緊急離脱法などスッタフの訓練は実施されていますが、患者を含めた訓練はなかなか実施には至らない状況です。これをどのように進めていくかが、今後の課題となっています。また、今回は、無保存期の透析導入症例と題して口演を行いました。無事行うことが出来ました。ご協力くださいました皆様有難うごさいました。特別講演  医療と広域災害時の危機管理 医)白眉会 佐野伊川谷病院 内藤 秀宗: 阪神淡路大震災の経験をとして講演が行われました。広域災害では、医療機関を必要とする被災者は透析患者だけでなく、被災者や入院、在宅医療を受けている患者、さらに医療従事者やその家族などに覆い被さる。従って、完璧な対応策はない。自然災害の被害を最小限にするには、医療者の「個」がどの様に判断し行動するかに掛かっている。日頃からどの様に判断し行動するかを考えておかねばならない。難しい問題である。

 准看護師  山口 早苗  

講演題:医療と広域災害時の危機管理 演 者:内藤秀宗先生 感想 考察: これまで大きな地震のなかった九州ではその意識づけが希薄であったが、今年、福岡西方沖地震を経験したことで様々な施設で防災意識が高まっている。しかし、1995年阪神大震災のように想定以上の災害ではマニュアルに当てはまることばかりではなく緊急透析中断やトリアージのような全く経験したことのない医療を強いられるため組織だった作業が極めて困難になる。このようにマニュアルには限界があることも留意しておかなければならない。 当院でも定期的な非難訓練は行われているが、患者参加型の訓練も今後検討される方向付けが望ましいのではないか。また、当院を利用する透析患者のほとんどが自分に関する医療情報を知らないのが事実であり、このような情報を患者に伝えていない私達スタッフの姿勢も考え直さなければならない。日頃からもし地震が起きたらなど日常会話の話題にしたり患者向けパンフレットや自己管理カードを作成配布し常時携帯しておけるようするなど積極的な患者教育の見直しの必要性を感じた。

院内親睦ボーリング会と食事会:
平成17年11月22日に院内勉強会の後に、伊万里市スターレーンで親睦ボーリング会を行いました。厨房の林君が優勝し、用務の岸川君が準優勝でした。いつも優勝の院長は今回不調でした。その後、伊万里市のバー、グラスホッパーで、食事会があり、2時間飲み放題でしたが、それとは別に今年のボジョレーヌーボーも飲みました。今年のボジョレーヌーボーは出来がよくてかなりおいしいようでした。
いまりクリニック院内勉強会、11月分2回目:
平成17年11月22日午後18時から、院内で院長が泌尿器科における癌について、白板を使って講義しました。今回は、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌について講義しました。講義の内容はこのHPに書いているレベルを少し詳しくした内容でした。出席者は19人で、看護婦を中心に講義していますが、希望者は職種を問わずに聴講できます。外部の看護婦、医療関係者も希望すれば聴講できますが、まだ一人もおいでになっていません。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成17年11月22日伊万里市迎賓館で、佐賀大学皮膚科講師、三砂範幸先生による、褥瘡の予防と対策、除圧とスキンケア、についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから看護婦、前田が出席し、勉強しまし た。

看護師 前田 静子           

1、なぜ褥瘡はできるのか。直接の原因は、圧迫(持続性圧迫)好発部位は、仙骨部、その他肩甲部、腸骨稜部、大転子部、外果部、踵。
2、褥瘡を生じ易い局所要因a加齢による皮膚変化b,摩擦、ずれ、c,失禁、湿潤、d,局所の皮膚疾患、
3、褥瘡生じ易い全身要因 a,低栄養、痩せ b加齢と基礎疾患(脳血管障害、糖尿病、骨関節疾患、悪性腫瘍、感染症、痴呆、うつ状態、脊椎、脊髄疾患)
4,褥瘡の予防1皮膚を観察する   皮膚を保護する 2褥瘡発生を予測する 3栄養を整える 4圧迫を取り除く 5基礎疾患の管理
5、褥瘡の治療はチーム医療
当院においても、高齢化と基礎疾患を持つ褥瘡発生頻度が高い患者さんが多数が折られます。今回の研修を生かし看護していきたと思います。

第57回日本泌尿器科学会西日本総会:
平成17年11月17日(木)から19日(土)の3日間「変革の時代に泌尿器科はより魅力的になれるか?」をメインテーマとして,岡山市の岡山コンベンションセンターにおいて開催されました。院長が出席して19日(土)朝7時からの卒後教育講演、尿管瘤と異所性尿管開口とを中心に勉強してきました。スーパーローテーターの誕生で泌尿器科の研修がこれからどうなるのか、泌尿器科医が減少するのかと言うことがどこの泌尿器科でも気にかかることのようです。そのテーマについてのシンポジウムもあったようですが、残念ながら時間の都合で聞けませんでした。 医療器械の展示では今はやりの軟性膀胱鏡を詳しく見てきました。

第2回佐賀県性感染症フォーラム:
平成17年11月15日(火)、佐賀市マリトピアにて、開催され、副院長が出席しました。南里泌尿器科医院の南里正晴先生の:当院におけるSTD治療の現状、佐賀大学産婦人科、横山正俊助教授の:子宮頚癌とSTDと言う演題があり、さらに特別演題として、上記の両先生に、佐賀大学医学部保健管理センターの武富弥栄子先生と、佐賀大学の青木洋介先生の司会によって:性感染症、現状と予防と警鐘、がありました。

報告書待ち

瑠璃光苑医療懇談会:
平成17年11月11日伊万里市の身体障害者療護施設瑠璃光苑(大宅啓子苑長、伊万里市二里町大里乙403、TEL0955-23-2767)の医療懇談 会が開催され、院長が出席しました。入所者の大半の方が定期的な医療を必要とされていますので、スタッフのかたがたのご苦労がたいへんなものであると存じます。これからも地域の福祉のために活躍されることを願っております。

泌尿器科いまりクリニック外来歓迎会:
平成17年11月8日午後19時から、新しく入った看護婦の歓迎と親睦のために、院内勉強会が終了後に、医院の招待で創作料理のお食事所のようなお店、櫓庵治、にて院長、副院長以下10人が参加して開催されました。

いまりクリニック院内勉強会、11月分1回目:
平成17年11月8日午後18時から、院内で管理栄養士がNSTについてプロジェクターを使って講義しました。

報告書待ち

第52回佐賀泌尿器科懇話会:
平成17年11月5日佐賀市、マリトピアにて開催され、院長が出席して勉強しました。一般演題8題と、魚住二郎佐賀大学泌尿器科教授によ る特別講演: 佐賀大学泌尿器科における後腹膜鏡下腎尿管摘除術 、がありました。ビデオを使用した講演で、初めてみるような映像があり大いに勉強しました。この時の総会で次期懇話会会長として、鳥栖市の上村院長が選ばれました。懇話会参加者は39人で、2次会は愛敬の割烹志乃で開催され17人が参加しました。翌日は懇親ゴルフが佐賀クラシックカントリークラブであり、藤崎病院の安芸雅史医師が優勝されました。院長は事務係として、2日間いろんな手配があり多忙でした。
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中部泌尿器科学会総会:
平成17年10月28日神戸市にて開催される中部泌尿器科学会総会に、院長が出席予定で佐賀空港に出かけました。しかし、出発直前になって飛行機の整備問題のために大阪便が欠航になってしまいました。どうしても大阪に行く方ANAが用意するバスで博多駅まで行き、そこから新幹線に乗ると言う手筈になりましたが、そこまでしてゆくと到着が夜遅くなるので当日の学会に間に合わないなどを考えて、残念ながら学会出席を断念しました。やはり学会には行ける時に行くべきものと再度思いました。

いまりクリニック院内勉強会、10月分2回目:
平成17年10月25日午後18時から、院内で病棟看護婦が膀胱癌の化学療法であるMVA-Cについてプロジェクターを使って講義しました。院内から看護師など25人が参加して勉強しました。

看護師 山口晃範 M−VACについて(スライドは長いので省略)

 膀胱がんの治療にはいくつかの種類があります。それが外科的であったり、内科的であったり、と様々です。今回は、その中のひとつ、M-VAC療法についてまとめてみました。

次の3点からまとめてみました。

  • 膀胱癌とは何か
  • 当院におけるM-VACの手順と効果
  • 症例とまとめ

まず、膀胱癌とは何か、というのは簡単に言うと膀胱にできる癌なのですが、でき方によって種類があります。それは後ほど紹介します。年々増加傾向にあり、1950年代と比べると1.5倍に増加、という統計が出ています。男性が女性より3倍かかりやすいそうです。人口10万人に対し、17人、毎年、罹っているそうです

症状は出にくく、血尿に気づいて受診、というケースが多く、7〜8割を占めています。罹っても症状に出にくい、というのが特徴です。自覚症状としては排尿時の痛み、頻尿、残尿感、尿意圧迫感です。もしもリンパ転移があれば下肢の浮腫が見られます。

再発率ですが、3年以内の再発率が高いという報告があります。特に表面上にできた膀胱癌が再発率が高い、とされています。当院では再発の早期発見のために3ヶ月に1回膀胱鏡を行っています。

原因となるものはいろいろあって、先天性、後天性、のものに分かれています。先天性、というのは生まれつき、後天性、というのは環境や習慣が原因と思っていただければよいかと思います。

スライドのように人種によって発生率が違うのですが、白人よりも黒人がかかりやすく、男性は2倍、女性は1.5倍となっています。さらに、男性は発症率が高いのに5年平均寿命率は女性のほうが高いという報告が出ています。つまり、女性が長生きする傾向にあるという

伊万里有田地区医師会学 術講演会:
平成17年10月14日伊万里市迎賓館で、総合南東北病院、アレルギー・頭頸部センター所長、今野昭義先生による、アレルギー性鼻炎・花粉症の病態とロイコトリエン、についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長、看護婦以 下7人が出席し、勉強しまし た。非常にご熱心に講演され、予定の時間を40分以上超えて熱演されました。講演の要旨は以下の通りです。

アレルギー性鼻炎の治療ガイドラインが今年制定され、その要点を説明され、治療の根拠、特にアレルギー性鼻炎をその重症度から5段階にわけて治療法が少し異なっていることについて詳しい解説がありました。アレルギー性鼻炎は重症になる前に積極的に治療するが、どの薬を使っても50-60%位の治癒率であり、完治は難しいようです。

全国脊損者連合会、九州ブロック会議、佐賀大会:
平成17年10月14日唐津市、国民宿舎虹ノ松原ホテルにて開催され、院長が記念講演として招待され、脊損者の健康管理:排尿の解剖と生理、診察、検査、治療、検尿や画像検査などについて講演しました。ちょうど前々日に障害者自立支援法案が衆議院を通過した後でしたので、その話題で大いに議論があったようでした。

佐賀ウロギネコロジー研究会、第1回目:
平成17年10月13日佐賀市マリトピアにて開催され、院長が出席しました。

泌尿器科(Urology)と婦人科(Gynecology)との境界領域の疾患について意見交換をする場として、今回、佐賀大学の泌尿器科と産婦人科が共同で主催し、大鵬薬品工業の協賛で開催されました。これからの会についての打ち合わせと第1回の講演会が行われました。今後研究する課題としては、尿失禁、子宮脱、性感染症、骨盤内臓炎などの予定です。院長は佐賀ウロギネコロジー研究会の監事になりました。熊本から熊本支店課長山東隆氏、東京本社の石本氏など懐かしい顔ぶれがそろいました。なお東京から今日のために、ナビゲーターMR君朝香はるな氏も来ていました。朝香はるな氏はお若いのに堂々として説明をされていました。

いまりクリニック院内勉強会、10月分1回目:
平成17年10月11日午後18時から、院内で透析室看護婦が透析医療についてプリントを使って講義しました。

報告書待ち

佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成17年10月11日(火)佐賀市、佐賀大学医学部泌尿器科で、10月の公開抄読会が有り、院長が参加して勉強しました。今回のテーマは中島啓二助手による先天性水腎症と膀胱尿管逆流症でした。

泌尿器科いまりクリニック院内旅行:

平成17年10月8日から9日にかけて院内旅行として、別府温泉1泊旅行に副院長以下職員13人で出かけました。

報告書待ち

前田病院分院院内研究会:
平成17年10月8日伊万里市前田病院分院での院内勉強会に 当院の厨房から栄養士、調理師が参加して勉強しました。

栄養士 小野富子

当院におけるNSTの現状と 立ち上げ、運営、その成果:新日鐵八幡記念病院 海塚先生
海塚先生のNSTの講演は2回目でした。患者さんを良く見るために、スタッフの勉強会や学会発表などをよくされている印象ありました。 今回は遅れての聴講でした。何度も話されていたのは、『栄養管理はすべての治療の基礎』『栄養状態不良であればいかなる治療も無力』ということ。 食欲のない患者に食べろというのではなく、なぜ食べれないのかよく患者に聞く。適正栄養量でなく摂取できる栄養量を設定する。摂取量を正確に把握するために残菜を1品ずつ栄養士が計量している。(個人の喫食調査) 各専門分野がそれぞれの知識を持ち寄りながら、看護業務やそれぞれの業務に障害のないようにNSTを進める。 院内で基礎講座を開催されていて、予定表が資料としてありました。内容は、・病院食に関する基礎知識(予算の成り立ち、オーダーに関する基本的な考え方)から・予算から見た栄養剤の上手な使い方・嚥下、口腔ケアなど13回にわけて行われていました。 実際に行っていくためには難しそうですが、当院では実施しやすいのではないかと思いました。

栄養士 前田千代子

  • 栄養不足:(たんぱく不足)、慢性(カロリー不足)
  • 患者の50%近くが栄養不良
  • 栄養不良は合併症発生率の上昇につながり、医療費が高額化に、入院日数が増えることになる。
  • スクーリニング、アセスメント(栄養状態評価)が第一歩    

 摂取エネルギーの把握、必要量の算出(25〜30kcal) 投与方法(ルート)の検討、早期経腸栄養(食べられないのはなぜか患者からよく聞く) 組成(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)特種栄養剤

  • 患者1人1人をみることが大事、似通っていても介入方法などは違う。

感想:栄養不良時に治療をしても治療効果がない、なるほどそうだなと思いました。栄養士だけでなく、看護士など他の方の協力があって初めてNST・チーム医療ができるということでした。患者さん1人1人をみていかなければならないし、知識もたくさん必要になってくると思います。とても難しく感じました。

林 俊介

内容抜粋: NSTの導入と運営およびその効果について、またNSTの導入における院内での組織作りについての詳細な報告があった。入院時の栄養スクリーニング、栄養アセスメントを行う事で、低栄養患者の発見し、適切な栄養管理を行い栄養不良により起こる合併症の発生を抑える事が出来る。

感想・考察と今後の職場の活用出来る事: 栄養不良状態が続く事は治療上予後に重大な影響を与えるので、積極的な栄養介入が必要であり、その為の患者の正確なエネルギー必要量の決定と実際に患者の摂取量を食事の残菜量を測定して決定する方法等実践的な内容であった。NST導入に伴う他の部署、職種の方々にNSTの必要性についていかに理解と運営に協力を得るかの難しさを知る事が出来た。今後、我々がNSTを導入する上で充分なセミナー等を行っていき、全職員にNSTの必要性についての認識と協力を得られる様にしていきたい。

佐賀県医師会学術講演会:
平成17年10月7日佐賀市佐賀県成人病予防センターにて、魚住二郎佐賀大学泌尿器科教授による、前立腺癌検診の現況、PSA検診の意義と評価、と言う講演があり、副院長が出席しました。

報告書待ち

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