医院からのお知らせ・日誌・出来事 (平成 18年度7,8,9月)
いまりクリニックに働く職員による、職員のための日誌、研究会報告などです

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台風13号が伊万里を直撃:

 

平成18年9月17日午後7時30分伊万里を台風13号が通過し、台風の目をじかに見ました。それまでの強風と雨が一時止んで静かになって外を見に出ると、佐世保から松浦市方面が明るくなり、青空が見えました。これが台風の目でしょうか。医院の被害は幸いにわずかで、雨漏りが数カ所程度でした。

写真は泌尿器科いまりクリニックのすぐ脇から佐世保松浦方面に向けて撮った台風の目です。

伊万里有田地区の排泄ケア専門員育成講座:

以前、老人泌尿器科に行って考えましたように、伊万里地区でも排泄専門指導ナースや看護職の方を育てようと、研修会を行うように計画しました。そして、以下の文章を各施設の長に送付しました。

謹啓

 老人の増加に伴って、被介護者も増えております。そして、その際に大きな問題となるのは排泄管理と存じます。そこで、伊万里・有田地区の排泄看護・介護のエキスパートを養成する必要が出てくると思われます。 その為、当院では尿路管理、排尿ケアの院内講義・研修会を行って参りましたが、それを院外にも広げ、希望される有志の方に当院での研修を受けていただこうと存じています。対象は看護婦・士ですが、ヘルパーなどパラメディカルや医療事務どなたでも結構です。研修・講義の内容は看護学校での講義に準じたレベルです。科目、日時は以下のようですが、通信費・テキスト・資料費として1コースで実費分1,000円を参加者にご負担いただこうと存じております。  敬具  泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 

研修予定課目:1コースの講義と実習》一度に2,3課目行います。
   1)尿路の解剖・生理
   2)排尿機能と正常排尿
   3)排尿異常と症状
   4)排尿異常の診察・検査                                                                                                  
   5)排尿の管理:薬・手術
   6)排尿の管理U:カテーテルについて(種類・管理)、自己導尿

  • 排尿の管理V:装具・おむつ、腎瘻・膀胱瘻、ストーマ管理
  • 泌尿器の病気  
  • 排便の管理 他院の講師にお願い、、、、、終了書交付

1コース計5回の講義日程と時間
  午後7時から午後8時30分まで
 第1日目10月2日 第2日目11月6日 第3日目12月4日 第4日目1月22日 第5日目2月26日

場所 医師会館 
講師 泌尿器科専門医:木下徳雄、小嶺信一郎
   看護師 :泌尿器科いまりクリニック所属、あるいは他院

参加ご希望の方、何人でも結構です。

ご所属                    ご氏名              

ご所属                    ご氏名              

ご所属                    ご氏名              

参加ご希望の方はご氏名などご記入の上FAX 22-1226くださいませ
参加申し込み締め切り・・・9/20

伊万里有田地区医師会学術講演会:

平成18年9月7日伊万里市迎賓館にて開催され、院長、以下職員6人が参加し勉強しました。泌尿器科いまりクリニックの手術日であり、少し遅れていったので、初めの所は聞けませんでした。愛知医科大学循環器内科、水谷登助教授による特別講演、日常診療における降圧療法、問題点とその対策について、がありました。以下にその要旨を書きます。

早朝高血圧、夜間高血圧、仮面高血圧、治療抵抗性の高血圧、ARB、Ca拮抗剤などについての講演でした。早朝高血圧については、朝は交感神経優位になるので、夜よりも血圧が上がるのが普通だが、上がりすぎる場合に早朝高血圧と言い、いろんな因子が関係する。夜間高血圧には、昼間より10%低下するdipper、昼よりも低下しないnon-dipper、昼よりもかなり低下するextreme dipper、昼よりも高い riserがあり、riserが心血管系の障害発生が多いので要注意。病院での血圧よりも家庭での血圧が高い仮面高血圧も心血管系の障害発生(イベント)が多いので要注意。家庭血圧は朝排尿後と寝る前に測定する。

白衣高血圧は治療しなくても イベントが多くないので心配ないが、家庭でも高血圧であれば要注意。治療抵抗性の高血圧とは、利尿剤を含む高血圧治療薬3剤を最大容量まで使用しても血圧の管理が不十分なもの。

治療抵抗性の高血圧を治療するには、先ず主治医の130/80以下に血圧を下げようとする強い意志が必要。そして薬にのみ頼らずに生活習慣を変える自覚が必要。塩分や酒を減らす。消炎鎮痛剤やアスピリン、甘草なども血圧を上げる作用がある。高アルドステロン症や腎疾患などによる二次性高血圧症にも配慮する。

Ca拮抗剤は血管保護作用はあるが心臓保護作用はないようだ。それは心拍数の増加と関係がありそう。心拍数が増えるといろいろ良くない作用や臓器障害を及ぼし、メタボリック症候群の発生因子になるようだ。短時間作用のCa拮抗剤二フェジピン、長時間作用のCa拮抗剤アムロジピン、同じく長時間作用のCa拮抗剤アゼル二ジピンでは、効果が異なる。アゼル二ジピンのみが夜間高血圧を抑え、心拍数の増加ももたらさない。高齢者でリスクのある方にはアゼル二ジピンを使用した方が良い。ベータブロッカーも心拍数を増やさないが、心拍数の日内変動を小さくするので、心血管系のイベントの発症が増える可能性がある。

など盛りだくさんの講演でした。

佐賀泌尿器科地方会:

平成18年9月2日佐賀市マリトピアで開催され、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。九大の先輩で、元東京女子医大教授の東間紘先生の特別講演がありました。

報告書待ち

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佐賀県医師会医療安全対策、院内感染防止対策医療従事者研修会:

平成18年8月31日19時から佐賀市文化会館大ホールで佐賀県医師会医療安全対策(院内感染防止対策)医療従事者研修会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから看護婦ら4人が参加しました。

准看護師  境裕子

講演題:院内感染防止対策、演者:青木洋介先生、内容抜粋:(資料添付)
今後の仕事に活用できること:感想 考察: まず標準予防策として、手洗いと手袋、血液、体液や排泄物に触れるとき、創のある皮膚や粘膜に触れる可能性があるときあるいは、血液や粘膜に触れる可能性があるときは手袋を着用する。手袋を外した後は、消毒を行う。目に見える汚染がある場合は、流水による手洗いを行う。目に見えない汚染のときは、速乾式消毒を行う。血液や体液で、汚染された物品は、液体が漏れ出ないように、防水性の袋に入れ、感染症として、処理する。私たちが、日頃から接することなのできちんと対応していきたいと思いました。

外来クラーク 野中直美

院内感染・・・以前のような院内感染⇒病院間の連携の活発化により感染が行き来するようになった。
基本手順を怠らない

  • 血液、体液又は汚染された物品に触れるとき→手袋着用→外したら手指消毒
  • 目に見える汚染がある場合…流水、石鹸(固形でないもの)
  • 目に見える汚染がない場合…アルコールベースの速乾式消毒剤
  • ガウンテクニック……MRSAは周囲も感染していると考える

接触感染防止を十分に行う

・マスク     ……咳をしているスタッフは必ずマスクを着用、咳+発疹が診られる患者にもマスクを渡す、医療機関は危険→他患者への感染を防ぐ

医療安全対策の取り組み:報告書により危険因子を察知し防止する、薬剤等は保管場所を変更したり、似たような名前の薬剤の変更、新人教育の実施
感染が発覚してからの対応ではなく、症候群(咳・発疹・発熱・下痢…)があるときから予防する。また他患者への感染を防ぐ必要があるということでした。当院でももっと手指消毒等、徹底させるべきだと思いました。

研修報告 栄養士 小野富子

院内感染防止策および職業感染曝露予防策、佐賀大学医学部臨床検査医学講座 助教授 青木洋介先生、標準予防策…  感染症の病態に関わらず全ての患者のケアに際して適用   
手袋と手洗い:血液、体液や排泄に触れるとき、創のある皮膚や粘膜に触れる可能性があるとき、あるいは血液や体液で汚染された物品に触れるときは手袋を着用する。手袋を外した後は手指消毒を洗う…褥創のケア、おむつは汚染されている可能性がある。目にみえる汚染がある場合は石けんと流水による手洗いを行う。目に見える汚染がない場合は、アルコールをベースとした速乾式手指消毒薬を用いる。医療機関は感染が行き来しやすい所で、病院だから安心ではない。感染リスクをおさえるため、熱があって、咳や発疹などがある場合はマスク等をし、予防する。アルコールによる手指消毒を行ったほうが手に付着した細菌が減っていた。ふだん、アルコール消毒を行っているが、あらためてスライドで確認して必要性を実感し、これからも手指の消毒を徹底していきたいと思いました。

8月の泌尿器科いまりクリニック:

今年の夏は長梅雨の後で、非常に暑い日が続きました。膀胱炎や尿路結石の患者さん、がたくさんおいでになり、診療時間内、時間外の急患や入院が多く、救急車もたくさん来院しました。泌尿器科にとっては夏はもっとも忙しい時期のようです。

障害者自立支援法に基づく伊万里有田地区の主治医意見書の認定審査委員会:

平成18年8月9日、30日夕伊万里市役所にて開催され、院長が出席しました。

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伊万里有田地区医師会学術講演会:

平成18年7月20日伊万里市迎賓館にて開催され、院長、以下職員6人が参加し勉強しました。佐賀大学医学部循環器内科、井上晃男助教授による特別講演:生活習慣病の治療戦略、がありました。この日は佐賀市でも懇話会があり、泌尿器科いまりクリニックからは両方の会に合計16人が参加しました。

生活習慣関連病:Life Style related Diseaseによる動脈硬化が脳梗塞、心筋梗塞を発症するので、これを予防するためにどうすれば良いかと言うことを丁寧に説明されました。動脈硬化の不安定粥腫(プラーク)が破れて梗塞を起こす。動脈硬化の危険因子として、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満が有る。各因子単独では梗塞の発生率は2倍から4倍であるが、重複すると8倍から13倍になって、梗塞の発生が非常に高まる。高血圧で危険なものは自宅で高く病院で低いという仮面高血圧。今の治療方針ではなるべく血圧を下げる。血圧は低いほど良い。内臓肥満では内臓の脂肪は皮下脂肪と違ってアディポネクチンなどを出しにくいので、インスリン抵抗性が強まる。空腹時血糖はアテにならない、食後2時間血糖が問題。薬としては、多面的効果:pleiotropic effectsのあるスタチンとサルタンが効果的。両者の併用でもさらに相乗効果。スタチンによっては、高脂血症の治療だけでなく、抗酸化作用などの別の作用があるので、使い分けると良い。

サルタンにも作用で少し違いがあるので、使い分けるのが良い。カンデサルタンなどは慢性心不全の再入院を減らしたり、更年期指数を減らし、慢性腎不全の透析導入を送らせる作用が判ってきた。テルミサルタンはPPAR-γに作用し、インスリン感受性を高める作用がある。さらに逆輸送系に働いているようで、血中コレステロールを減らす作用もある。保険請求できないが高感度CRPも生活習慣病の評価に使える。

意見交換会では演者に質問しました。高血圧にARBやACEIを使用し、さらにまだ血圧が高い患者にはCa拮抗剤を併用するが、ARBとACEIの併用についてはどうか。答:ARBとACEIは作用機序が違うので併用しても効果的。現に演者は併用して使用している。

佐賀県人工透析懇話会、第61回:

平成18年7月20日佐賀市アバンセにて開催され、副院長、以下職員8人が参加し勉強しました。今回は一般演題の座長を、泌尿器科いまりクリニックの副院長、木下徳雄が勤めました。来年度の世話人も木下徳雄になりました。

看護師  藤原勢津子

特別講演「医療環境変化と求められる組織戦略−診療報酬改定と今後の対応―」医療経営戦略研究所 代表取締役 櫻堂 渉 先生、改定のキーワード・・・患者中心の医療〔患者の視点〕医療費の抑制〔医療の効率化〕

改定のポイント・・・1.患者から見て解りやすくQOLを高める医療の実現、2.質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の文化・連携を推進する視点、3.今後 重点的に対応していくべき領域の評価に対する視点、4.医療費配分の中で効率化余地のあると思われる領域の評価に対する視点

対応・・・1.政策のメッセージを読む、2.未来を予測する     3.戦略を考える     4.実行計画を考える     5.ハイロットスタディを組む     6.アプローチを考える     7.実行する

経営の効率化・・・違いをもたらす違い1.システムの力・・・看護システム、各種業務システム、2.焦点の定め方・・・人とサービスに焦点をあてる、3.リーダーシップ・・・長期的に成果を高める

経営効率のカギは「生産性革命」・     職員のやる気を高める・     経営効率はシステムの見直しから・     ボトルネックを取り除く・     議論に時間を使わない・     試してみる・     定着化させる、医療サービスの質を上げる、問題解決の方向性と戦略・     目標設定・     サイクルをまわし続ける
 医療報酬改定により医院の収入が下がるように思われるが、私たちスッタフのやる気とシステムの見直し、アプローチを変え実行することで、改善される。当院の目標である「患者さんに優しく、仕事に強く」を実行していけばいいと思われた。

透析室  南 まゆみ                

  感想 考察:   診療報酬は国の決め事であり、この先どうなるのか解らない。しかし予測をすれば、対応策が見つかるという事である。それではどういう風に対応すれば良いか、これまでのやり方では通用しない。キーはみんなすべて、もっているそれをどう活用するかで延びるか、延びないかに分かれるという事だ。改正のポイントの中で、医療費配分の中で、効率化余地のあると思われる領域の評価に対する視点とあり、国としては透析は、最も効率化できると見ている。それでは、‐so What?‐何が求められているか   何か変わっても、いちいち反応してはいけない、それは自分を見失ってしまうというからだ。しかし一般現状として    @まだ利益があるから、大丈夫だろう   A値引きしている            Bクレームなし、事故も起っていない    C国は我々を見離さないだろう           この中でBを例にすると、本当の患者さんの声を聞くことは、医療サービスの質を向上させる上では本当に大切なものだと思った。ただし、患者さんに本当にいけない事であれば、はっきり言ってあげる事も同じ様に大切なものだと思った。経営の効率化等、革命のカギは色々あるけれども、やっぱり私達職員が出来る事は、マニュアルは最小限としてその先の事を自分たちでさがすという事である。安心、自信、意欲に満ちた仕事をする事が、一番大切なものだと思った。あなたが大切だと思う人に接するように患者さんに接して下さい。この言葉は、本当に心に残った。最終的に医療の質と経学効率の向上が基本戦略という事だ。私達職員がすべきことは、仕事そのもの、仕事に対する姿勢がもっとも大切な事だと思った。

看護師  境 裕子

講演題:抜針事故防止に取り組んで、演 者:至誠会病院腎センター

今後の仕事に活用できること:抜針事故は発見が遅れれば患者の命にかかわるため、厳重に受け止め抜針事故防止には細心の注意を払わなければならない。シャント肢側の肩の回路固定、粘着度、耐久性を重視し、同時にスタッフの意識付けをより高めるため透析開始直後は頻繁に患者のラインの確認、穿刺部の確認を行い1回の事故の裏側には30回のヒヤリミスと300回のニアミスが隠れていることを常に頭におき業務に緊張感を持ち、スタッフ各自が患者の命にかかわる医療行為を行っているという意識レベルの向上と安全に対する認識を深め抜針事故防止に努めて行かなければならないと再認識した。

看護師  吉田和子

 特別講演『 医療環境変化と求められる組織戦略-診療報酬改定と今後の対応―』医療経営戦略研究所 代表取締役 櫻堂 渉先生、改定のキーワード、患者中心の医療(患者の視点)、医療費の抑制 (医療の効率化)

  • 改定のポイント
  • 患者から見て分かりやすく、QOLを高める医療の実現  
  • 質の高い医療を効率的に提供するために、医療機能の分化 連携を推進す視点
  • 今後重点的に対応していくべき領域の評価に対する視点
  • 医療費配分の中で、効率化余地のあると思われる領域の評価に対する視点
    何が求められているか?国の決め事=国の意思対応のKST (重要性)
  • 改定のメッセージを読む
  • 未来を予測する
  • 戦略を考える
  • 実行計画を考える
  • パイロットスタッディを組む
  • アプローチを考える
  • 実行する

 透析医療機関の現状

  • まだ、利益が出ているから大丈夫だ労
  • 医薬品や材料も値引きしている
  • 患者さんからクレームも特にない
  • 大きな医療事故も起こっていない
  • 国は我々を見離さないだろう

准看護師 高橋貞子

病院をどうかえていくか、 1 患者中心の医療 「患者の視点」2 医療費の抑制  「医療の効率化」3 患者から見てわかりやすくQOLを高める医療のあり方4 質の高い医療を効率的に提供するために
  医療 機能の文化、連携推進する。 。在宅医療に係る評価 。初診再診療の評価。    DPC  今後重点的に対応していくべき領域の評価に大切な視点。2006年 診療報酬「HD」SO    WHAT ! だからどうなんですか、何がもとめられているか、次はどうなるか、予測する事が大切。
対応のKSF 1政策のメツセージを上出 2政策を予測する 3戦略を考える 4実行計画を考える 5パイロツトスタデーを組む 6アプローチを考える「望む結果が見つかるまで」7実行する。
今後一つでも実行することができるならば患者とコミュニケーションをとり安全な透析の仕事に努力したいものです。今日の講演題はわかりやすい説明であり実感し良い勉強会になりました。透析懇話会に参加させて頂き有難うございました。

管理栄養士   林 俊介

一般演題「血液透析患者における栄養指導の試み〜デジタルカメラを使用した栄養指導〜」有森浩美(医療法人力武医院)  透析患者さんに食事内容をデジタルカメラで記録してもらい、写真から栄養摂取量を算出しその結果に基づき栄養指導を行う。今までの食事調査表に記入してもらう方法より摂取状況を正確に把握し、患者さんの負担を軽減させた。 食事調査において、喫食者の正確な栄養摂取量を把握することはとても難しい。食事調査表に記載された内容、ごはんの量(お茶碗1杯)、おかずの量(1人前)、一切れの大きさ(焼き魚一切れ)等、量的な表現にはかなり差が有り、そこから摂取量を算定するのにいつも苦労する。これらの問題を解決する上で患者さんに写真を撮影してもらう方法は正確に食事内容を知るのに役立つと考えられる。フイルムカメラよりも現像代などのコスト、撮影技術などの問題もデジタルカメラならばより導入しやすいと思われる。デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話の普及により、これらを用いた栄養指導は必要になってくると考えられる。

九州排尿機能セミナー、第18回:(今までの神経泌尿器科脊損セミナー)

平成18年7月15日(土)13時30分から福岡市ホテル日航にて開催され院長が出席しました。一般演題7題と、関成人、九州大学泌尿器科講師による特別講演:前立腺肥大症と過活動膀胱、がありました。今までの神経泌尿器科脊損セミナーがこの会の前身で、今回から九州大学泌尿器科が主催、大鵬薬品工業が協賛で、九州排尿機能セミナーとなりました。会の後は懇親会があり、2次回として、博多駅近くの居酒屋、のんのこ、で岩坪先生を囲む会、がありました。脊損センターに居られて活躍された岩坪先生に、脊損センターで教えを受けた弟子たちが集まる会と言う形で、形式張らずにただ飲むだけの会ですが、15人の参加が有り盛会でした。参加者の中には遠くからからおいでになった岡山労災病院の小澤秀夫先生や、広島県の興生総合病院泌尿器科の曽根淳史先生も居られました。

障害者自立支援法に基づく主治医意見書の認定審査委員会:

平成18年7月12日夕伊万里市役所にて開催され、院長が出席しました。塚部芳和伊万里市長の挨拶に続いて会が始まり、認定の基準について研修を受けました。模擬認定などを含めて延々と21時まで、冷房の故障した暑い会議室で行われました。

院内勉強会、7月分:

平成18年7月12日院内で、職員勉強会として、医療事務職員が医療保険とその今年度改定について講演しました。

報告待ち

九州腎臓病QOL研究会 第7回セミナー:−食事・栄養とQOL−

18年7月1日(土)福岡市アクロス福岡にて開催され泌尿器科いまりクリニックから看護し、栄養士が参加しました。以下にその報告があります。

栄養士 小野富子

 教育講演では、日清医療食品(株)の管理栄養士の立花美那穂さんが『透析・移植を経験した栄養士として食事とQOLを考える』というテーマでお話をされました。小学校高学年から腎炎を発症し、20代で透析導入、30代で移植の経験をされ、透析をしながらクリニックで栄養士として栄養指導をしておられた。腎臓の位置、腎臓の働き、腎不全、食事療法、薬物療法、など関連づけて栄養指導を行う。人それぞれ導入の経緯があり、話を聞き何をサポートできるかを考える。

 西新クリニック/伊都クリニック 松島哲哉先生『維持透析患者QOL向上のためのエクササイズ』では、体位組成は非HD患者とHD患者には差がないが体重を支える能力が低い。HD中にエルゴメーターやゴムチューブを使っての運動療法を行うことで、体重を支える能力が向上され予後がよくなる。クリニック内のウォーキングマシーンでHD前に自分たちで運動レベルを決め運動も行われていた。特別講演では東京医科大学 管理栄養士 金澤 良枝先生『腎疾患患者の栄養管理とQOL 心理・社会医学的検討を含めて』ではQOLの向上のためにどうするか?自由度のある治療、食事管理・HD療法、患者は向上をもとめているのか、義務と権利(スタッフの考え方 患者の考え方)
中途半端な食事療法はしないほうがよいのではないか。→体重減少、筋力低下、栄養状態が悪くなることがある。
低たんぱく食低頻度HD複合療法
食いしん坊型→塩分、水分等多ければ回数をふやせばよい
今回興味ある内容でしたので充実した講演でした。今後の業務の参考にしたいと考えています。

研修報告書  看護師  氏名 吉田和子 

 教育講演1 日清医療食品株式会社   管理栄養士  立花美那穂先生「透析 移植を経験した栄養士として 食事療法とQOLを考える」栄養士として患者さんの指導は?@ 腎臓の位置と形  A 腎臓の働き B 腎不全で腎臓が機能しないとどうなるか? C腎臓病の食事療法  D 腎臓病の薬物療法、患者さんの状態に合わせていく、患者さんが苦痛にならないよう、楽しい治療食になるように指導していく、治療食は、栄養指導の一間で料理の手本である、身近な症状から説明していく、関連づけが必要 、納得のいくよう説明する

教育講演 U(医)才全会 西新クリック・伊都クリニック 理事長 松嶋哲哉先生「維持透析患者 QOL向上のためのエクササイズ」透析患者は、下肢の筋肉量と筋力・支持能力の低下が顕著である。透析中のエクササイズの意味あいは?透析中のエクササイズは、監視下に行われるため安全、下肢負荷により溶質除去も行われる、ミクログロブリンは、運動開始より徐々に下がった、酸素を体の中に取り込めない人は、死亡率が高い、透析患者の心疾患予後は、運動療法によって機能は改善する、二酸化炭素を体外に出せる人は、生命予後が高い

特別講演、東京医科大学 腎臓内科 管理栄養士  金澤 良枝先生「腎疾患患者の 栄養管理とQOL-心理・社会医学的検討を含めて食事療法は、臨床医学の中で重要な役割を担っている。腎不全保存期からの栄養指導が大切

  • 患者さんの食生活を知る
  • 時間をかけて話す
  • 問題定義の話し方

エネルギーがとれていて蛋白が押さえられていれば腎不全の進行が抑制される中途半端の食事療法は、やらないほうが良いと考えるプラス思考になるようの食事指導は?ダメと制限は使わない、こうしようね。などと話す、低頻度血液透析複合療法(透析週1回)エネルギー 25〜30KCal、蛋白0.50〜0.69、食塩6g、教育講演Tの立花先生は。小学6年の時に腎炎を発症され、高校生の時に腎不全となり、透析を11年 腎移植をして13年ということでした。先生の話の中で、指導を行う時は、関連付けが必要で納得のいくように説明をする。栄養指導だけではなく。他の指導を行う際にも、関連付けての指導は大切だと思いました。 

栄養士 前田千代子

  • 食事管理はQOLを向上させるのか?
  • 食事制限→QOLを向上させるための食事コントロールと考える
  • 慢性腎不全で低たんぱく食事療法を守る患者さん達と守っていない患者さんたちを比べる。すると腎機能低下の進行抑制には効果的だが、低たんぱく食事療法を守ることは健康性QOLとは関連性を認めない。健康性QOLは腎疾患により低下しているのではないか?
  • 慢性腎不全保存期から低たんぱく食事療法を守っている患者さんが透析回数を少なくしたい。低たんぱく食事療法(エネルギー29〜34kcal/kg、たんぱく質0.5〜0.69g/kg、塩分6g)を続けながら週1回透析をする。週3回透析をする患者さんと比べても変わらない。
  • 食いしん坊患者にはたんぱく質1.3g/kgで週4〜5回の透析を。節制型患者にはたんぱく質0.5〜0.9/kgで週1〜2回の透析を。患者さんが何を求めているか考え義務と権利の元で透析回数などを決めるのが個人のQOLの向上になるのでは?  どの講演もとても分かりやすく話して下さって、興味深いものばかりでした。これから仕事をしていく中で役立てていけたら、と思います。
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