医院からのお知らせ・日誌・出来事
(平成
17年度7-9月)
いまりクリニックに働く職員による、職員のための日記、研究会報告などです
いまりクリニック院内勉強会、9月分2回目: 平成17年9月27日午後18時から、院内で院長が泌尿器科学、特に感染症、膀胱炎、前立腺炎、性病について白板を使って講義しました。患者にやさしく仕 事に強くと言う医院の標語のように、泌尿器科専門施設として職員が仕事に強くなるための研修の一環として、院長と看護職員による10回の講義を予定してお ります。 |
平成17年度佐賀敬人会総会: 平成17年9月24日(土)佐賀市ホテルニューオータニにて開催され、院長が出席しました。医療政策の不確定性と言う演題で、武見敬三 参議院議員の講演はいつもながら、今の国会における医療政策の過程や今後の見通しについて、とても判りやすく精力的に講演されて居られました。今後の予算 における医療費の占める割合、医療政策の決定過程、要望書の採択について、特に採択のためには与野党の一致が必要であること、社会保険庁の無駄遣いについ て、年金事業の無駄遣いについて、詳しい講演があり、大いに勉強しました。 |
福岡前立腺肥大症研究会: 報告待ち |
佐賀県医師会学術講演会、積極的脂質低下療法: 平成17年9月15日佐賀市ホテルニューオータニにて開催され、院長が小副川芳夫・小副川医院院長と一緒に伊万里から出席しました。講 演の中でも上野高史、福岡市医師会成人病センター副院長の講演:薬剤溶出生ステント時代のスタチンの役割、と言う講演を聞き、血管内視鏡や心カテのすばら しい映像を見ながら勉強になりました。心筋梗塞で冠動脈を拡張しても、その後にコレステロールを低下するような治療を行わないと、再度狭搾を生じやすいと 言うことで、その意味からスタチンの役割が重要と言う内容でした。 |
腎性貧血治療研究会: 平成17年9月15日佐賀市ホテルニューオータニにて開催され、透析から職員が6人出席しました。特別講演として、椿原美治、大阪府立 急性期総合医療センター肝臓内科部長による、「腎性貧血治療の目標値をどのように考えるか」保存期から透析期、がありました。 准看護婦 氏名: 境 裕子 内容抜粋:(資料添付)、今後の仕事に活用できること:感想 考察: 我が国の慢性透析患者数は2002年12月31日時点で 229,538人で新規透析導入は33,710人である。1998年頃より糖尿病性腎症の比率は慢性糸球体腎炎を上回っている。すなわち生活習慣病として の糖尿病そのものが増え三大合併症の1つである。糖尿病性腎症に罹患しても末期腎不全になるまで生存できるようになったことが大きく影響している。保存期 に腎性貧血の治療、エポジンを使用すると症状の進行が遅く導入も遅い。しかも生存率が高い、Ht値は保存期には上げ透析に入ると下げたほうがいい2004 年我が国における腎性貧血治療の基準値はHb量10-11g/dL、Ht値30〜33%となる。保存期に外来通院している時期、貧血の状態を正確に把握 し、透析導入を少しでも遅く出来るようフォローしていく必要があると思いました。 准看護婦 山口早苗 わが国の慢性透析患者の数は約25万人で糖尿病性腎症が慢性糸球体腎炎より増加している。その理由は生活習慣病としての糖尿病が増 え、糖尿病性腎症の早期発見・早期治療の取り組みの遅れが指摘されている。糖尿病患者は現在740万人、うち治療中は半数であとは放置している状態であ る。保存期の患者でクレアチニン♂1.4、♀1.2以上は600〜900万人。GRF60未満は244万人、そのうち3万5千人が透析導入者であり、医 学・治療学の進歩により死亡率は9%に減少している。また、透析患者一人当たり年間500万円、計1兆円以上の医療費が使われており、コスト削減の為にも 保存期に注目し透析導入を遅らせることが検討されている。保存期を維持するために・・・ ?Ht・Hb値を正常に保つ<目標値> Ht30〜33%、 Hb10〜11g/、血圧のコントロール、より早期からより高いHb値を目指す、Hb値低下する前に治療する、エポ の使用により腎機能改善を図る、貧血 を改善することにより腎不全の進行を抑制しHD導入を遅らせることができる。 糖尿病性腎症では基本は食事療法、十分なカロリー摂取、蛋白制限、塩分制限 であり、当院においても透析予備群である患者指導が今後重要となってくる。 准看護婦 松本喜代子 (内容)保存期に腎臓機能が低下している事を認識すること、腎性貧血の原因は@EPOの欠乏A赤血球寿命の抑B赤血球寿命の短縮C矢
血、薬剤、栄養障害など、Hb11〜12g/dlを正常値とする(Ht30〜33%)、Ht高値でも生存率が良い(調査結果で)、Ht高値でも生存率が悪
い、欧米と日本ではHt値が3%ちがうのはHt値測定条件が異なっていると考えられる、日本では最長透析間隔後の週初めに採血、採血時の体位が臥位(臥位
ではHt値が低値を示す)、欧米では週中日の採血が一般的、採血時の体位は座位で行われている、HD終了時のHt値の採血も重要?(HD中はへパリンの効
果もある為か)、エリスロポエチンにより貧血を改善することで腎不全の進行が抑制される。(血圧をきちんとコントロールする)貧血は腎機能を低下させる
(貧血は治療するのではなく、早期にEPOを使えば陣機能を悪化させない)、心機能改善→腎保護の効果がでる、保存期にEPOを使用することで心機能低下
で死亡するのを少なくさせる、Ht値が低下する前に治療し透析に入ったら少しHt値を下げるのがポイント?、貧血による自覚症状などは全くあてにならない |
いまりクリニック院内勉強会、9月分1回目: |
日本泌尿器科学会第70回佐賀地方会: 報告待ち |