医院からのお知らせ・日誌・出来事 (平成16年度)
いまりクリニックに働く職員による、職員のための日記、研究会報告などです

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院内大掃除:
平成16年12月25日(土)毎年行っている院内の大掃除を今年も職員総出で行いました。皆さんご苦労様でした。今年も何とか年の瀬を迎えることが出来ました。

佐賀大学麻酔科忘年会:
平成16年12月23日(木)佐賀市、千代田館で佐賀大学麻酔科・手術部合同の忘年会があり、院長が参加しました。たくさんの参加者と懐かしい顔ぶれが勢揃いし、大いに盛り上がりました。新しい麻酔科の中島教授とも少しですが歓談することが出来ました。
地区医師会理事会忘年会:
平成16年12月22日(水)有田町ポーセリンパーク内のツヴィンガー宮殿、ベルビューで伊万里有田地区医師会の理事会忘年会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長が参加しました。豪華な宮殿内のレストランは、本当に宮殿内と同じですので、素晴らしい雰囲気の中で優雅にゆっくりとフランス料理をいただきました。おいしい地ビールとワインでゆったりとした気分で、会食が出来ました。フランス料理も本格的で、とてもおいしいものばかりで、当初あまり期待していませんでしたが、遥に期待以上の素晴らしさでした。ゆったりしすぎてすっかり帰りが遅くなりましたが、送迎バスで丁寧にクリニックまで送ってもらいました。

伊万里有田地区三師会学 術講演会
平成16年12月18日(金)伊万里市迎賓館で、小児のアレルギー疾患についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長、病棟主任以 下5人が出席し、勉強しまし た。演者は、濱崎雄平、佐賀大学小児科教授で、主に小児の気管支喘息について講演されました。 以下はその時の講演の要旨です。

近年全世界的に小児の気管支喘息の患者、罹患率が増加しています。特に都市部や先進国でその傾向が強いようです。気管支喘息は抗原の感作によるアレルギー反応で、抗原が感作してロイコトルエンを介して生じる炎症であり、気道の過敏性を生じ、気道収縮を繰り返すことによってリモデリングを生じて、気道の慢性炎症が形成されて悪い方に器質化する。そこで、小児の喘息の治療では従来のように気道の収縮を治療するためにβ‐刺激剤を主体とするのではなく、炎症を抑えるための治療を主体にする方法に変わっている。2002年11月、小児アレルギー学会において「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2002」が発表されたので、そこで、炎症を抑えるために、まず吸入ステロイド剤を成人と同じように積極的に使用し、さらに抗ロイコトルエン剤、DSCG(抗アレルギー剤)、β‐刺激剤を併用する。そして、β‐刺激剤はなるべく漫然と使用しない。発作時にはSpO2が92%以下であれば大発作と考えて緊急に治療する。そして、小児の食物アレルギーについても少し話されました。花粉症の子供が野菜や果物を食べることで口内にアレルギー反応を起こすことが有るなどです。

いまりクリニック院内勉強会、12月分:
平成16年12月15日(水)午後18時から、院内で今月の勉強会として病棟から住友製薬の佐賀医薬課、岡田浩二氏が院内感染と手洗いついて講演しました。ブラックライトを使用した手荒い実習では、手に付着した汚れがなかなか落ちないで、困りました。やはり、軽くてを洗ったくらいでは汚れはなかなか取れず、細菌が付着したままでいる可能性が強いようでした。そこで、ヒビスクラブなどの手指消毒薬の威力を借りる必要が有るようでした。
佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年12月14日(火)、佐賀大学医学部泌尿器科で、12月の公開抄読会が有り、院長が参加して勉強しました。 前立腺癌の進行度を推測するノモグラムについて、佐藤勇二助手が文献をまとめて講演しました。今までのノモグラムは欧米で作成されていますので、これからは日本人に合わせたノモグラムの作成が必要であり、今学会で検討中と言うことでした。

院内忘年会   
平成16年12月13日(月)伊万里市、焼き肉ハピネス村で 伊万里牛のしゃぶしゃぶでひたすら食べ、飲む忘年会でした。空くじなしのビンゴ大会がありましたが、芸は全く出ませんでした。院長も大いに盛り上がり、かなり酔ってしまいました。2次会は伊万里市のスナックかりんで、さらに盛り上がっておりましたが、日頃の激務のためか、院長、副院長は途中でダウンしてしまいました。

第4回佐賀排尿障害研究会:
平成16年12月9日(木)佐賀市マリトピアにて開催され、院長が出席し、一般演題での座長を務めました。一般演題は、南里泌尿器科医院の、南里正晴副院長の、間質性膀胱炎に対するトシル酸スプラタスト(IPD)の使用経験がありました。もうひとつは、佐賀大学泌尿器科の中島のぶよ助手による、二分脊椎患者の尿路管理の実情、でした。

特別講演では、高齢者排尿障害の問題点と泌尿器科医の役割、について名古屋大学泌尿器科の後藤百万講師が講演されました。老人の排尿障害は、生活の質(QOL)を大きく損なうものであるが、医療機関でも、あまり関心を払われていない。そこで、愛知県の病院、老人保健施設などを対象に、アンケート、問診による簡易診断などを行い、積極的に泌尿器科医として排尿管理に関与されて、ご活躍中です。さらに、NPO法人愛知排泄ケアを設立されて、相談や指導、啓蒙活動をされ、そして、看護師を受講させて排泄機能指導士なる免状まで作り出されております。すでに2期生が出て百人の排泄機能指導士が誕生されております。いっぽうで、排泄ケアマニュアルを平成13年に作成され、平成14年には排泄ケアマニュアルを絵入りに作り直されてもおられます。

やはり高齢者と言っても排泄の管理を諦めずに、何とかしましょうと言う不断の努力には、頭が下がる思いでした。今後の大いなるご活躍を期待しております。

第178回藤崎病院公開抄読会:
平成16年12月 8日(水)唐津市藤崎病院で公開抄読会が有り、泌尿器科いまりクリニックから副院長が参加し、勉強しました。以下はその時の報告です。

副院長 木下徳雄

『疥癬〜最近の動向と治療〜』        藤崎亜紀先生
 介護を要する寝たきり老人の増加で施設での集団発生が増加している。潜伏期間が1カ月と長く、湿疹、痒疹、虫刺症などと鑑別を要する。本邦では治療として主に硫黄剤やクロタミトン(オイラックス)などの外用療法が行われている。
『褐色細胞腫の診断と治療』        香川純一郎先生
 膀胱の褐色細胞腫の自験例を示され、本疾患の臨床について解説があった。副腎髄質より発生した場合を褐色細胞腫と呼び副腎外発生の場合を傍神経節腫と区別して呼ぶこともある。しかし両者の間に本質的な差はない。
『透析アミロイドーシスの up to date』    中尾孝子先生
 透析アミロイドーシスは長期透析患者の関節軟骨、滑膜、靭帯組織に沈着しやすいことが知られており、手根管症候群、破壊性関節症、骨嚢胞などが代表的症状である。諸症状の発生には、透析年数が非常に重要であることが知られている。濾過や吸着を併用する治療法や高分子物質の透析量を上昇させることが透析アミロイドーシスの悪化防止につながることが認められている。 

輸血用血液管理講習会
平成16年12月 7日(火)14:00〜16:00 佐賀市文化会館、3階大会議室にて講習会があり、病棟から看護婦が参加し勉強しました。
平成16年輸血用血液管理担当者連絡会

看護師 松永富三代

 最初に輸血用血液の白血球除去について福岡赤十字血液センターの徳永和夫技術部長のお話がありました。成分輸血を確実な物にする為、凝集魂の発生や溶血、血小板機能の低下等品質を低下させる原因と成る白血球を除去する方法を幾つか紹介されました。ベットサイドで白血球除去フィルターを用いられている所も有ると聞き驚きました。色々な機械に付いても説明もありました。

 次に輸血療法委員会について、佐賀県健康福祉本部薬務課主任薬剤師 東島誠路さんのお話がありました。薬事法の改正が有り、献血の年齢制限等が、改正された事を知りました。それと実施に関する指針の一部に、肝炎ウイルス関連マーカー検査等を行う必要が有ると述べられましたが、検査費用についてはまだ国が負担するとは決めておらず、病院や医療機関のリスクが多いのではと心配になりました。

 最後に質疑応答が有り、佐賀医大より大量出血で緊急で血小板を以来したが、福岡センターに在庫が無く他センターへ調整するので時間が掛かるとの事だったが、二時間後別の患者で必要になった時、福岡センターから供給された。同じ事が数回有り在庫があれば早く供給した欲しい。との質疑に対し、センターサイドの応答が確信持てる解答が得ず、何となくスッキリしないまま終わりました。理解出来ない所もありましたが、参加させて頂き沢山の事を知りました

前立腺癌登録J-CAP (JAPAN Study Group oProstatic Cancer)中間報会:
平成16年12月4日東京都、経団連会館にて開催され、副院長が出席して勉強しました。

副院長 木下徳雄

本会の目的は、内分泌療法の実態を把握するとともに治療成績を分析し、日本における前立腺癌患者にとって最適な内分泌療法の指針の構築です。
 『J-CaP症例のデータベース登録症例の状況』が筑波大学の樋之口史郎先生から報告されまました。昨年まで3年間で26,100例が登録されています。現在、そのフォローアップが行われています。アメリカの前立腺癌の大規模調査であるCaPSUREとの共同研究もする予定とのことです。
特別講演T『がん分子標的治療研究とその応用研究への期待』
      鶴尾 隆先生(東京大学分子細胞生物学研究所 教授)

特別講演U『CaPSURE:A Unique National Disease Registry of Men with Prostate Cancer』  Peter R. Carrol,MD,Professor and Chair Ken and Donna Derr-Chevron Chair Department of Urology, University ofCalifornia, San Francisco           

前立腺シンポジウム、第 20回
平成16年12月4日東京都、経団連会館にて開催され、副院長が出席して勉強しました。

副院長 木下徳雄

前立腺がん診断の進歩〜スクリーニングと血清腫瘍マーカー〜前立腺がんの検診は県や市町村レベルでかなり普及している。今回も全国各地から前立腺がん検診の現状と問題点が報告された。PSAは80年代に臨床応用され、90年代には遊離型と結合型のmolecular formとして理解されるようになった。さらに2000に入るとproPSAやBPSAなどの様々なisoformの存在が明らかにされ、「PSAは10年毎に進化する」ことが示された。

伊万里市平成16年度、病院福祉施設給食関係者研修会
平成16年12月3日に伊万里市で平成16年度、病院福祉施設給食関係者研修会があり、厨房から調理師が参加しました。

研修報告書 古川由香里
場所:伊万里総合庁舎
演題:伊万里市平成16年度、病院福祉施設給食関係者研修会

<手洗いについて>
なぜ手洗いをするのか・・・手に付いている汚れ、臭い、細菌などを食品に付着させないため
<手を洗うタイミング> 
「作業前」 ・厨房に入る前、調理作業に入る前、調理済み食品を扱う前、盛りつけ作業の前
「作業後」 ・野菜、肉食類、魚介類、生卵を扱ったあと、台ふきんを使ったあと、顔や髪に触れたあと、調理器具に触れたあと、廃棄物の処理をしたあと、トイレのあと

<食肉に付着している食中毒菌>
☆動物の腸の中にいる菌:サルモネラ菌、カロバクター菌、ウェルシュ菌、病原性大腸菌
☆魚介類に付着している菌:腸炎ビブリオ、ノロウイルス
☆生卵に付着している菌:サルモネラ菌
☆顔や髪に付着している菌・黄色ブドウ球菌
野菜に付着している菌・セレウス菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌

<感想>  手洗いはいつもしているが、きれいに洗えているのか見た目では解らないので、実際に手を洗い「ブリッターハグ」という機械に手を入れて見たら 爪の間などが洗えていなかったので、気にして洗っていてもおちていなかったし顔を触っただけでも菌が付着していて驚いた。こまめに手を洗うことが大切だとあらためて思った。

調理師研修会

<レシピ>伊万里鶏と車海老のチーズのカツレツ風仕立て(伊万里野菜とタルタルソース添え)、白身魚の4色焼き、イチゴのプリン(アングレーズソース)
<感想> 今までに使ったことがない食材や、調理法もあり驚いた。盛りつけ方のバランスや色彩などのアドバイスを教えていただき、とても勉強になった。このことを職場でも活用していければと思う。

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介護保険主治医研修会:
平成16年11月30日(火)武雄杵島地区医師会館で、平成16年度の介護保険主治医研修会が開催され、副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄

佐賀県の介護保険制度の実施状況が示された。平成16年8月末で65歳以上の第1号被保険者数は191,196名である。要介護者数は第1号被保険者で31,955名 第2号被保険者で800名である。認定率は65〜74歳で4,7%、75歳以上では29,5%である。平成12年の介護保険の発足以来、要介護者数と介護給付費総額は年々増加しており、介護保険料の値上げは必至の状況である。
 主治医意見書と調査員による調査書を参考にして、認定審査会で介護度が決定される。そのため主治医意見書は「主治医意見書の記載方法」に準じて本人の状態をわかりやすく記載するように指導があった。

九州透析研究会、第37回
平成16年11月28日宮崎市にて、開催され、泌尿器科いまりクリニックから副院長初め透析室のスタッフ8人が参加しました。以下はその時の報告です。

2004.11.28 九州人工透析研究会、ワールドコンベンションセンターサミット(宮崎市)

副院長 木下徳雄
 今年は宮崎市のワールドコンベンションセンターサッミトで開催された。南国宮崎は素晴らしい快晴であった。当院から総勢8名で参加した。車で行ったが、伊万里から片道350kmあり、私にはかなりの強行軍であった。
 一般演題は今回も危機管理に関するものが多いようであった。ランチョンセミナーは『透析医療の国際的アウトカム研究DOPPSーより良い透析医療を求めてー』東海大学 斉藤明教授の講演を拝聴した。DOPPSは透析医療のアウトカムに関する欧米やオセアニアとの共同研究である。日本の透析医療は他の国に比しても高水準にあることを示された。
 特別講演は東京女子医科大学の秋葉隆教授による『透析医療と院内感染予防』であった。透析施設におけるB型肝炎やC型肝炎の集団発生があった。HCV抗体陽性は全透析患者の14%高率であり、肝炎の院内感染防止のためのアメリカCDCのガイドラインを紹介された。結核については肺外結核が多く、既感染者の再燃が院内感染となる可能性がある。  

看護師 吉田和子

 今回の研究会では危機管理をおもに聞きました。針刺し事故対策について試行錯誤されたことが発表されました。どこの施設でも穿刺針や注射針の処理について困っているようです。当院の透析室では針刺し事故はありませんが、患者さんが多くなるにつれ穿刺針や注射針の使用量も増え後片付けなどに針刺し事故のリスクが高くなると思います。発表を聞き、穿刺針や注射針の処理について考えさせられました。発表を聞くまでは、コンソールの横に膿盆を置き注射後リキャップせず膿盆に入れ、透析終了後にサイドテーブルの上に鉗子入れ、注射器入れ、針入れの容器を置き全部一緒に片付けていたため針刺す可能性があり危険でした。現在は針を先にMSボックス(針や使用済み注射器をいれる)に入れる様にしました。
特別講演では院内感染についての話しがありました。熊本の病院でHCVの院内感染が起こった事の話しがありました。当院でもHCV抗体(+)、HB抗体(+)の患者さんがおられますので透析機器や鉗子類などの消毒には十分に気をつけています。これからも、針刺し事故防止や院内感染予防に努め安全な業務ができるよう業務の改善を行っていきたいと思います。今回研究会に出席させて頂きましてありがとうございした。

看護師 高橋 貞子
透析室のリスクマネージメント

P-msHELL法による慣れの包括的分析〜人為的エラー 慣れはエラー 単純ミス 思い込み 確認不足ベテランの陥る危険性を明確した。
透析医療と院内感染予防:感染症対策はなぜ必要か?リスクとして 高齢 糖尿病 透析患者の易感染症 細胞免疫異常 輸血、透析医療に感染症対策はなぜ必要、リスクマネジメントリスク損失の可能性または損失の可能性にさらされる一連:一時的血管アクセスの感染、長期的ブラットアクセス、乏尿に関連した感染、輸血重要性は激症肝炎予後不良、リンパ節結核 肺外結核、インフルエンザワクチン予防注射をするHBS HCV 感染予防ワクチン−消毒 すり込み消毒は可能なし(−)、システム手洗い 見直し 手袋スタッフの安全、院内感染防止には終わりはない!!スタッフの教育 安全 確認 重要である
〈一般演題抄録〉より:足趾潰瘍の症例、ケアープラン、週1回のフットチェック、ケアとスーパーライザ−(神経照射法)とPG製剤併用で3ヶ月で潰瘍形成の治癒にいたる。ポスター会場へ パネル見学:訓練の様子 離脱準備の様子 緊急離脱時間55.1秒、患者避難の様子:災害マニュアルの作成、防災訓練(離脱)の実施、災害時に対する透析室のあり方と見直し、防災訓練の定期的な開催、患者に対する災害時の指導の必要性、チェックカードを用いた安全対策、透析中における医療事故防止、インシデント アクシデントの誘発原因と排除、確認の重要性を再確認する。重要な事が多く学ぶことができ透析研究会に参加させて頂きありがとうございました。

看護師 山口 早苗

 透析室のリスクマネージメント〜P-msHELL法による慣れの包括的分析 嬉野温泉病院、15ケ月間ヒヤリハット報告調査により経験豊富なベテランに日々反復される業務の中手順マニュアルを無視したエラーが多発。慣れにより情報を得た瞬間、操作可能だが一方無意識(思い込み)で全く違う操作をしてしまう危険性もある。さらに故意な違反が多くベテラン多少の規則を破っても、いきなり事故へ結びつく事は少ない。周囲もベテランには注意しにくく大目にみる。慣れという要因で事故はおこりやすく、特にベテランは自己過信せずマニュアルに従った基本姿勢をもつことが医療事故防止に効果的となると考えられる。
透析医療と院内感染予防、透析室のおけるリスクマネジメント       秋葉 隆先生
エラー ミステーク 意識的行為 例 血液製剤の使い過ぎ、医療事故-スリップ 無意識的行為 例 注射針再使用、ルール違反 手洗いができていない わかっているのにやらない、手袋を常備していない
院内感染対策の基本:透析患者ほ免疫不全による易感者であり、非常に人に感染しやすい。ウイルスをまきちらす状態になりやすく感染伝播と深く関与している。
診療前に予防をしっかり行う〈スクリ-ニングの強化〉基本的システムをしっかりつくりスタッフの充実を図る。院内感染対策委員会を設置し、向上的な活動、反復するスタッフ教育、新人教育、環境整備、マニュアルの作成院内感染の発生状況を把握する。
スタッフ・患者共にワクチンを接種する。特に透析患者は、HB 肺炎球菌 インフルエンザ等全てのワクチン接種が望ましい。感染を予防することで患者の延命、合併症の予防、われわれ自身の安全、プライドの保持、また施設の安定した経営維持にもつながる。

看護師 藤瀬勢津子

第一会場 看護ABC導入期他:安全・安楽な透析を目指し、どの現場でも看護が展開されている。透析患者の高齢化に伴い送迎の問題がある。スタッフ送迎と介護タクシーやヘルパーの乗降、介護サービス導入、組み合わせ検討された。また、骨折等の事故防止についてヒッププロテクタ−や予防ベルト着用などそれぞれ工夫をし効果をあげている。参考にしたいと思う。そして、患者の教育の問題があるい。なるべく早い時期、導入前よりかかわって理解を深めていきたいという報告が多いが、当院では導入後の受け入れが多いため導入後の指導という点で患者がどの位理解しているかを知り教育を進めていく必要があると思われた。

透析室クラーク:〈業務改善 管理システムの件〉どこの透析室でも色々な問題が起こっており、待ち時間に関する問題は多いようである。スタッフでも透析の時間等を考え、穿刺の順番を決めているが、患者さんの中でも、それでもすまない人もある。それも一方的に結果だけを本人に伝えるのではなく、結果の理由も報告しなければいけない。又、安心感を与える事もスムーズに流れる一つだと思う。やはり時にはスタッフ同志、スタッフと患者さんとの話し合いも行わないと考え方が思っている以上に異なっていると思う。決められている通りに業務を行うことも大変であるが作業にたいして、短縮出来る事、改善出来る事が多々あると思う。作業にたいしての追加、削除、更新はとても大切だと思う。又、指導者が変わる度に教わる事が違うという問題に関しても、業務行程をしっかり把握し自分が今どの位置にいるかという事をしっかり理解し、自分で再確認出来るよう勉強したい。もう1つ、透析管理システム(Miracle DIMCs21)を利用し業務の省力化をしたという事でノートパソコンを各ベットに配置し、体重も各患者さんが朝自分のカードを体重計に差し込む事により、透析記録の廃止を試みているそうだ。大変な時間の短縮になると思う。ただ、基本は人であり観察であるので、やはり勉強するという事が大切な事。勉強するという事は終わりがないという事をとても感じた。

看護師 井手宏直

 高齢透析患者が多くなり患者本人の意志決定については、さまざまな理由で確認できていないのが現状である。今後高齢患者の意志が生かせるための援助は更に重要になる。維持透析中、徐々に全身状態が悪化し透析中止を考える時、患者本人の意思決定を確認する作業は大変困難である。意識が清明な保存期や透析外来通院の期間に十分な情報を提供すると共に回数の確認が必要と考えられる。あらかじめ医師・看護師などの医療チームで十分な話し合いを持った上でのインフォ−ムドコンセントが必要である。患者・家族の判断能力についての検討や、ターミナル期における家族への援助も重要であると思われた。

栄養士 前田千代子

◇偏食が強く、調理が不得意な透析患者へのダイエットアプローチの経験:食事調査により、献立が少ない、好き嫌いが多い、料理が苦手、加工食品が多いことがわかった。栄養バランスが悪いことを野菜、油、穀物などを色分けで示した表を使って患者に認識させる。食事内容や生活活動を報告し、患者が取り組みやすい点から食事内容や、調理法を指導する。(おやつを減らす、食べられそうな食品を少量から、総菜、インスタント食品は一手間掛ける、など):結果 BMI25.9→24.5、栄養バランスを考えながら献立が立てられるようになる。料理への関心が出た。ダイエットを通して基本的な食習慣が身に付いた
患者さんが正しい食習慣を身につけるためには、まず自分が栄養バランスの悪い食事をしているのだということを認識させなければならない。このことをとてもわかりやすい方法を考えて、患者さんに説明されていた。また、患者さんが好きなキティちゃんのノートを使うなどして、患者さんの興味を引くようにしていた。こうやって丁寧に対応していくと患者さんにもよくわかってもらえるということがわかった。
栄養障害を有する入院透析患者への栄養士の介入について:80歳男性、肝硬変、ゼリー状の補助食品のみ摂取する、ベッドサイドで嗜好調査、接種状況の把握をする。補助食品以外の食事を嗜好に合わせて増やす(ゼリー、ミキサー食など)、食欲が回復し、栄養状態が改善され、除水が可能になり、胸水、腹水が減少した。:85歳女性、病院食をほとんど食べない、体重減少と貧血が進行、ベッドサイドに行き、嗜好調査、摂取量調査をする。、本人が好きな食事を提供する、食事中に一緒に話したりする、摂取量増加、貧血の改善、体重増加、ベッドサイドでの対話という基本的なコミュニケーションや嗜好にあった食事の提供は病状改善の一助となる。患者さんと話をすることはとても大切なことだということがわかった。私も食事を一人で食べたりすると、とても味気なく寂しい。それと同じで患者さんとの会話は、食事を食べてもらえるようにする第一歩であるということだ。そこから患者さんが食べたいものや、食べられるものを聞き取ることも大事だと感じた。
鹿児島県産の食材を利用した透析食メニューの試み、新メニュー(調理実習において)、黒豚の中国風簡単焼き豚、キビナゴの利休揚げ、ゴーヤアンジェリカ、里芋のたこ焼き風、患者さんの評判もなかなかよい、これまで講話やビデオ、医療食が中心でややかたい透析栄養教室であったが鹿児島県産の食材を利用したメニューにより食事指導の意識が向上した
その土地の特産物を利用してメニューを考えられていて、とてもおもしろいと思った。私が調理実習に参加するとしたら、伊万里の特産物を利用してあるメニューが紹介されていたらより興味がわくのではないかと思う。私も伊万里の特産物を使ったメニューを何か考えてみようか、と思った。
塩分摂取量減少の試み:透析前血清Na値より算出した塩分摂取量をもとに体重増加の抑制指導の検討、透析間の体重増加を抑えるためには口渇の原因となる塩分摂取量の制限が重要、塩分摂取量と体重増加量の関係、経過をグラフにする、ベッドサイドで栄養指導(塩分を控えるために、パンフレットを見せる)、塩分摂取量と体重増加量の関係、経過をグラフにしたものを患者一人一人に見せる。食事内容の聞き取り、塩分摂取量の患者において塩分摂取量と体重増加の抑制が最も表れた
これもまず、患者さんに塩分摂取量と体重増加量の関係を説明して、自分の塩分摂取量が多いことを認識させていた。グラフにすることで、患者さんにもわかりやすかったのではないかと思う。塩分摂取量を減少させることは体重増加を抑制させることにつながるのだということがわかった。

第50回佐賀泌尿器科懇 話会
平成16年11月27日佐賀市、千代田館にて開催され、院長が出席して勉強しました。一般演題と、 国立病院九州医療センターの井口厚司、泌尿器科部長によ る特別講演:前立腺癌の最近の治療−ブラキセラピーを中心に−、がありました。井口厚司部長は院長、副院長と佐賀医大で十数年間一緒に働いており、いまで は、福岡市九州医療センターで、精力的に治療をされています。特に前立腺癌の治療は質量ともに九州有数の最高の医療を行っている拠点と言えると存じます。 ブラキテラピーは前立腺癌の放射線治療の一種で、体内埋め込み方法です。詳しくは国立病院九州医療センターのHPを参考にしましょう。
佐賀市長光園おくんち:
平成16年11月26日(金)佐賀市の肢体不自由者養護施設・社会福祉法人長光園 (佐賀市兵庫町:田口一樹 園長)にておくんちが開催され、いまりクリニックから院長以下職員4人が参加しました。施設を見学して、意見交換して参りまし た。昨年同様に今年も大勢のお客さんで大いににぎわい盛会でした。
泌尿器科いまりクリニックからここまで1時間半もかかりました。それだけ遠くから通院されておられ、これからもきちんと診療しなくては、という思いをまた 新たに しました。
伊万里有田地区三師会学 術講演会:佐賀県医師会推薦糖尿病医療機関制度関連講座
平成16年11月25日伊万里市迎賓館で、糖尿病についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、病棟主任以 下5人が出席し、勉強しまし た。演者は、野中共平、久留米大学名誉教授で、2型糖尿病でのインスリン抵抗性について講演されました。

講演の要旨:疫学的には、2型糖尿病の発症数年前からすでに、血中インスリンが次第に増加しているという報告があります。そして、2型 糖尿病の発症は、今までインスリンの分泌不全や欠乏ということが重要視されてきたが、最近では、欠乏よりもむしろ、インスリンに対する抵抗性が高まったと いうことが重要です。各臓器のインスリン受容体を壊したラットによる実験でも、糖尿病になりやすいことが確認されました。日常の臨床では、軽い2型糖尿病 の治療には、まず、インスリン抵抗性改善薬を使用するのが良いでしょう。ビグアナイド、グリメピリド、ピオグリタゾンから使用し、それでも効果が少ない時 に、即効性のインスリン分泌促進剤を併用しましょう。ピオグリタゾンは、肝障害がほとんどなく、抗動脈硬化作用が有り、2型糖尿病の50%に有効だが、体 重が増えたり、浮腫が出たり、心臓障害があれば使えないという欠点が有るが、少量から開始すればかなり副作用も少なくなるようです。

院内スタッフ勉強会、11月分:輸血について
平成16年11月24日(水)午後18時から、院内で今月の勉強会として病棟から看護師の穐本君が安全な輸血について講演しました。以下はその要旨です。

輸血による事故防止対策  外来 看護士 穐本 二三
〈はじめに〉安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(血液法)が平成15年7月施行されました。これにより

  • 安全性の向上
  • 血液事業運営に係る公正の確保と透明性の向上
  • 適正使用の推進

などが新たに上げられました。また、同じ平成15年7月に改正薬事法も施行され、安全確保措置として、

  • 患者への説明と同意
  • 使用記録の保管20年間
  • 感染情報の提供、副作用報告

が義務化されました。今回、輸血による事故防止対策について勉強会を開催します。

輸血とは…[blood transfusion]血液中の赤血球、血小および凝固因子などの成分が量的・質的に低下した場合、その成分を補充する目的で行われる補充療法である。

  • 輸血用血液の種類(ポスター参照)
    • 全血製剤(WB)
    • 赤血球製剤(MAP)
    • 血漿製剤(FFP)
    • 血小板製剤(PC)

 取り扱い全般的注意事項
?事務的な過誤による輸血事故を防ぐため、輸血の準備及び実施は一回一  患者ごとに行い、輸血用血液と患者との適合性を患者名、血液型等にて確認する。碓認時は各チェック項目をふたりで声を出して照合し、記録する。
?輸血用血液の外観に異常を認めた場合は使用しない。
?他の薬剤との混注はさける。
?輸血時には輸血セット等ろ過装置を具備した輸血用器具を使用する。 
?通常、最初鵜の10〜15分間は1分間に1mL程度、その後は1分間に5mL程度の速さで輸血する(成人の場合)
?輸血開始後少なくとも5分程度は患者の状態を観察し、急性反応の有無を確認する。また、15分程度経過した時点で再度、患者の様子を観察する。
?輸血副作用発生時には直ちに輸血を中止し、適切な処置を行う。
?一度あたためたバッグを使用しなかった場合、再度冷蔵保存しないこと。

  MAPの注意事項
?保存中の過冷(凍結)や加温時の過熱等による溶血に注意する。
?通常の輸血では加温の必要はない。

 FFPの注意事項
?凍った状態では破損しやすいため、取り扱いには十分注意する。
?ビニール袋に入れた状態で30〜37℃の恒温槽等にて融解し、36時間以内に輸血する。

 PCの注意事項
?できるだけ速やかに使用する。やむを得ず保存する場合は20〜24℃で穏やかに振とうする。(冷所保存はしない)

  • MAP輸血と目的
    MAP…人(ひと)赤血球濃厚液のこと:ヒト血液200ml又は400mlから血漿及び白血球層の大部分を除去し、赤血球保存用添加物液を200mlには46ml・400mlには92mlを混和した液剤。
    目的…急性あるいは慢性の出血に対する治療及び貧血の急速な補正を必要とする場合。(抹消循環系への十分な酸素を供給し、循環血液量を維持すること。)
  • FFP輸血と目的

FFP…新鮮凍結人(ひと)血漿のこと:ヒト血液200ml叉は400mlから分離するか血液成分採血で採取した新鮮な血漿。各種の凝固因子をできるだけ損なわない状態で凍結したもの。
目的…凝固因子の欠乏による出血傾向を是正を目的とする。

輸血後移植片対宿主病[posttransfusion graft-versus-host disease;PT-GVHD]【輸血後GVHD posttransfusion GVHD】
同種血輸血後に供血者リンパ球が患者組織を破壊する病態。輸血後1〜2週間頃に発熱と紅斑で発症し、肝機能障害や消化器症状を呈し、多くは骨髄障害により汎血減少症に陥り、重傷感染症や出血などにより死亡する。
※照射MAPを使用するとGVHDを予防できるが、照射MAPは普通のMAPとくらべ、保存上にともないカリウム濃度が増加することが分かっている為、高カリウム血症の患者さんへの投与は慎重にすべきです。

当院における輸血療法の実際について
貧血や出血等で輸血療法が必要になった時

    • 指示受け…口頭の場合もあれば、op指示簿への指示があります。
    • 注文…FAXにて注文→TELにて確認

木曜のopに使用する場合は月曜か火曜日にFAXし、火曜日か水曜日に着く様に注文します。また、MAPはクロスマッチの時間も考え午前中に,,FFPは午後に着くように注文しています。緊急の場合はTELにて注文。B払い出し…血液センターの人から血液を受け取る際は、伝票と血液のロット番号、血液型、血液製剤の種類、量を必ず2人以上で確認する。C患者さん…患者さんに同意書を書いてもらう。MAPの場合はクロスマッチ検査の為に採血する。D血液の受領…患者の氏名、血液型、血液製剤の種類、量、ロット番号、MAPの場合はクロスマッチの判定結果、有効期限、溶血の有無を2人以上のNSで確認する。輸血バッグに患者の氏名のテープをつける。ベッドサイドに患者の血液型を示した札をつける。

E輸血開始… 施行前は石鹸で手洗いする施行するNSは氏名、血液型、ロット番号、有効期限を再確認し、患者さんへも輸血を行うことを説明する。ロット番号のシールをはずし、FFPはナイロンの袋に入れ、微温湯で温め溶解する。MAPは冷蔵庫から出し常温にしておき、FFPもMAPも輸血用のウォーマーを使用する。輸血用セットを使用する。針はサープ20Gでルートを確保している為、三方活栓より施行する。輸血の速度は患者さんの状態で調節する。一般的には15分間は1〜2cc/分、変化なければ4cc/分落す。当院では1cc=15滴を使用している。1〜2cc/分は15〜30滴を目安、1単位を4時間かけて溶血や細菌の増殖をまねく為にさけるべき。そして、急速に輸血すると循環血液量の増加の為に心不全をおこすので、急速の輸血もさける輸血開始後5分内は患者から離れず状態観察、開始後、15分くらいは時々様子を観察する。異常時はDr.報告、何に注意?…腰痛、悪寒、胸部の圧迫感、発熱、蕁麻疹やアレルギー症状F輸血終了… ・止血確認指示簿のサイン覧にサインするロット番号貼布と輸血時の患者の状態をカルテに記入する。

G輸血の副作用…?溶血性副作用、 
ABO不適合輸血、ほとんどの場合輸血直後から症状がみられる。
症状:発熱、胸内苦門、血管痛、腎不全、ショック、ヘモグロビン尿など、
原因:輸血検査の不備、事務的ミスによる異型輸血、
不規則抗体による溶血輸血後3日〜15日後から症状がみられる。症状:強い症状が出る事は少ない。貧血の進行。軽度の黄疸。赤血球にはA型、B型物質以外に200種類以上の抗原があり、それらの抗原に対する抗体のこと。
物理的原因による溶血:輸血後3日〜15日後から症状がみられる。症状:強い症状が出る事は少ない。貧血の進行。軽度の黄疸。加熱や冷凍による製剤の溶血、輸血時の加圧による溶血

?非溶血性副作用

  • 発熱、蕁麻疹、悪寒、血圧低下、呼吸困難、アナフィラキシー(著明な抹消血管の拡張によって血圧低下がみられる。激しい気管支攣縮を伴うことが多い)輸血後紫斑病(日本での発病の報告はない)、ヘモクロマトーシス、クエン酸中毒など
  • 献血時に血液センターで検査する:感染症…ウィルス感染、HIV-1.2、B型肝炎 、C型肝炎 、HTL-1(成人T細胞白血病)、パルボウィルスB19     

(赤血球造血抑制)

  • 細菌感染…検査しても感染初期の場合、検査で分からない時もある、@梅毒 Aエルシニア(販血症、腸炎など)BマラリアCトキソプラズマ(脳炎)Dプリオン         
南里泌尿器科医院新築落成記念会:
平成16年11月19日佐賀市、南里泌尿器科医院の新築をお祝いして、ホテルニューオータニにて祝 宴があり、院長が出席しました。参加者が400人前後 で、盛大な祝賀会でした。福大ジャズバンドの演奏が終わって、佐賀大学泌尿器科の真崎善二郎教授の挨拶から始まりました。南里和成院長先生は今まで25年 間も毎日休まずに泌尿器科診療をされて、患者さんを多く診てこられたこと、息子さんを2人とも一人前の医師にされたこと、奥様と仲が非常に良いことなどの エピソードを巧みに話されました。
写真:挨拶をされる真崎善二郎教授、会場の様子、南里院長先生の御一家

瑠璃光苑医療懇談会:
平成16年11月19日伊万里市の身体障害者療護施設瑠璃光苑(大宅啓子苑長、伊万里市二里町大里乙403、TEL0955-23-2767)の医療懇談 会が開催され、副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄

身体障害者療護施設の瑠璃光苑と関係医療機関との定期懇談会が開かれた。施設の母体は曹洞宗の寺院であり、スタッフの皆さんが仏教の精神に基づいて入所者に接しておられるのが感じられた。今後も障害者の生活の質の向上のために協力したい。

労災診療費算定実務研修会:
平成16年11月18日佐賀市、ホテルルネッサンス創世にて開催され、泌尿器科いまりクリニックから事務主任以下3人が出席しました。
職員親睦ボーリング会:
平成16年11月17日伊万里市、スターボウルにて、職員の親睦ボーリング会を行いました。参加者は12人と少なかったものの、これからも時々会を開きま しょう。またしても院長組が優勝しました。その後、中華料理の天壇にて打ち上げを行いました。

佐賀県院内感染対策研究会
平成16年11月16日佐賀市、アバンセにて、第3回佐賀県院内感染対策研究会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから、外 来、病棟、透析から看護師、クラークが参加し、勉強しました。
「飛沫 空気感染対策 インフルエンザ、結核を中心に」京都大学臨床病態検査学教授 一山智先生

以下はその時の報告です。

副院長 木下徳雄
『結核患者への支援 〜 医療機関の役割、保健所の役割』
       佐賀中部保健所 感染対策担当 保健師 天本恭子先生
 全国の結核の新登録患者数が、平成9年に38年ぶりに増加し、平成10年、11年と3年連続で増加している。厚生省(当時)は、平成11年に「結核緊急事態宣言」を発令した。結核患者の治療こそ最大の予防である。確実な服薬を保健所と医療機関が責任を持って支援することが大事である。 
『今冬のインフルエンザ対策〜行政的視点から〜』
         佐賀県健康福祉本部 健康福祉課長 木村慎吾先生
 SARS、新型インフルエンザや鳥インフルエンザなどについて行政の取り組みについて解説された。過去に「アジア風邪」「香港風邪」「スペイン風邪」が流行したように、今冬は新型インフルエンザが大規模発生する可能性を示唆された。
『飛沫、空気感染対策 ーインフルエンザ、結核を中心にー』
    京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学教授 山 智先生

看護師 境 裕子
 インフルエンザは通常カゼ症状と異なり呼吸器症状よりむしろ高熱や関節痛など全身症状が主体である。予防としては、早めのインフルエンザワクチンの接 種、インフルエンザウィルスの新型出現の危機(トリウィルスからヒトへの感染)に加えて新たな呼吸器感染症としてSADSが大きな問題となっている。イン フルエンザの流行期にSADSの流行が重なって大混乱が予想されるための今冬は例年以上にインフルエンザなど呼吸器ウィルス疾患への慎重な対応が求められ る。結核が38年ぶり増加している。院内で結核とわかりその人と接触した時、接触者をリストアップし、各人の入職時のツ反陰性者のみ6〜8週間後ツ反、ツ 反陰性または不明者はツ反対象外、接触者全員が胸部レントゲンで経過観察する。

看護師 吉田和子
〈ワクチンの接種対象者〉
A  ハイリスクグループ

  • 50才以上
  • 慢性疾患のある人が住んでいるナーシングホームや慢性ケア施設の住民
  • 喘息のような呼吸器系および循環器系の慢性疾患のある成人や小児
  • 糖尿病などの慢性代謝疾患 腎不全 異常ヘモグロビン症、薬剤による免疫抑制のために前年に定期的な医学的フォローアップを受け ていたり、入院していた成人および小児
  • 長期アスピリン治療を受けていて、インフルエンザ罹患後にライ症候群を発症する危険性が高い生後6ヶ月から18才の小児や若年者
  • インフルエンザ流行期に妊娠第2期、第3期による女性

B  ハイリスクグループ接触者

  • 医師・看護師・入院をおよび外来患者のケアをする医療従事者
  • 患者や住民に接触するナーシングホームや慢性ケア施設の職員
  • ハイリスクの人にホームケアを提供する人
  • ハイリスクの人の家族(小児を含む)

C その他

  • HIV/AIDS患者、母乳保育の母親、旅行者、希望する一般の人達等
    • インフルエンザウイルス⇒高齢者・乳幼児期罹患率高く、インフルエンザワクチン50才以上に特に勧めるとのこと。

これから寒くなるにつれ、インフルエンザや感冒など流行すると思います。特に透析の患者さんは抵抗力が弱く家族の方に風邪の方がおられ ると、すぐに移ってこられます。患者さんへの指導を行うとともに、まずは自分の健康管理に注意していきたいと思います。

クラーク 山口潤子
病気の感染経路

  • 血液、体液より感染⇒B型、C型肝炎(針刺)など
  • 接触感染⇒MRSAなど
  • 飛沫感染⇒インフルエンザなど
  • 空気感染⇒結核など

〈インフルエンザ〉38度以上の高熱 全身倦怠感 咳 咽頭痛などが現れたらインフルエンザの可能性があります。その時は早期治療が望 ましい
〈インフルエンザ予防〉インフルエンザワクチンによる予防           特にハイリスク群(高齢者 幼児など)やハイリスク接触者(医療従事者  家族など)は必ず接触する。うがい 手洗い マスクなども重要である
(感想) インフルエンザは身近におこりえる病気なので、誰がなってもおかしくない。という事は、実際、自分がなってなくても、他のまわりの人がなってい れば伝染する可能性もあるので恐ろしいと思います。日頃から風邪をひかないように体をきたえたり、うがいや手洗いを習慣づけたいと思いました。

看護士 中尾光宏
1内容 結核について
  結核患者が病院内で発生した場合
  • 患者の重症度(感染性)の診断
  • 患者と接触した職員 患者の把握
  • 結核感染者の診断と経過の観察
  • 結核発病予防

  結核の現状

  • 結核患者の高齢化
  • 集団感染事例の増加
  • 地域差 大都市圏で高い傾向
  • 非感染者が現在少ない
  • MDR(他剤耐性結核菌)←生涯 排菌 結核死がまぬがれないこともある。

・ガフキー号数が意味がない←号数がなんであっても治療方針は変わらない。

  • 感染し発病率の90%は発生しない 残り10%が発症(2年以内)

2今後の職場活用できること
  結核患者収容病室の環境整備

  • 空調管理
  • 患者:外科用マスク 咳をするときはガーゼを口に当てる
  • 職員:N95微粒子防止マスク
  • 消毒:明らかに結核菌に汚染されている部位のみ

    アルコール又は次亜塩酸Na系消毒剤を使用    紫外線照射の併用

感染予防と発症予防
感染予防:ワクチン接種による免疫力付加により、結核菌の発症を防ぐ     方法…BCG

発症予防:感染後結核症の発生を防ぐ     方法…INH予防内服

3感想  結核についての知識をふかめることができた。又日米のBCGの採用の違いやツ反結果をどう利用するかなど考えるべき点が数多 くあり常に新しい知識を取り入れ学ぶ必要があると感じた。

1内容 インフルエンザについて
分類

A

B

C

症状

典型

典型

軽度

亜型

H1〜H15

N1〜N9

なし

なし

宿主

ヒト、鳥類

ウマ、ブタ

ヒト

ヒト

診断方法 臨床診断:急激な発症 高熱(38℃)全身症状 呼吸器症状
疫学的診断:冬季に同じ症状を訴える患者の増加、サーベイランス情報
病原診断:ウイルス学的診断…偽陰性・偽陽性が20%〜30%ある!、血清学的診断

インフルエンザワクチンの効果

対象

結果指標

相対危険

有効率(%)

65才未満健常者

発症

0.1-0.3

70-90

一般高領者

肺炎

インフルエンザ入院

0.3-0.7

30-70

老人施設入所者

発病

0.6-0.7

30-40

老人施設入所者

肺炎 

インフルエンザ入院

0.4-0.5

50-60

老人施設入所者

死亡

0.2

80

3感想
インフルエンザワクチンの接種に対してはハイリスクグループやハイリスクグループ接触者はワクチン接種を必ず行い、インフルエンザの予防に努める。又、イ ンフルエンザに罹患した患者には抗ウイルス薬を早期投与し症状緩和につなげる。その際、合併症をおこしやすい人や高齢者に対して服用を行ってもらうことが 必要。

院長による講演:
平成16年11月16日佐賀市、ファイザー製薬佐賀営業所にて、所長初め営業のMRの方たちに、過活動膀胱の薬物治療を主題に 院長が講演しました。まず、 膀胱の解剖・生理から始めて、次に正常排尿の機構と神経支配、排尿異常の症状として排尿困難、頻尿、尿失禁の排尿異常の診察と検査、治療法について述べま した。マックibookを持っていって、立ち上げたままスライドプロジェクターに繋いだところ、動作が非常に遅くなり、フリーズ寸前になってしまいまし た。そこで再起動して、しばらく待ってうまくできましたが、その間の数分が非常に長く感じました。


2004.11.15 19:00〜20:30 唐津市文化体育館にて『医療の質とリスクマネジメントについて』〜転倒・転落事故を中心に〜演者:(株)アステム CS開発部 黒木 昌明氏による講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから事務・外来主任らが参加して勉強しました。

外来クラーク 野中 直実

医療訴訟…平成15年 587件(10年間で2倍になっている。:現在の社会的背景、又マスコミによる過度の報道などが影響している。医療事故・医療過誤が注目され、それを専門とする弁護士も増加している。訴訟になる場合、事故が起きる前から医療機関への不満を持っている場合が多く、常に患者、家族が《何を言いたいのか》話を聞くように心掛けることが大切。

「医療の質」の要素:技術・・・・・個々の医療技術の向上、人間関係・・・患者、職員間の関係

インシデント報告
@事実の記載…「落ちたようだ」「すべったらしい」ではダメ。行ったこと、目撃したことを記載すること。訴訟になった場合、医療側責任、患者側責任等、大きく関わってくる。
A重点思考…改善する場合、どこに重点をおいて改善るのか
Bプロセス思考…やりかたを改善するのか。

転倒・転落について:転倒が予測される患者にたいしては、医療従事者間で連携し観察や関与を徹底することにより、未然に防ぐことができる。転倒・転落アセスメントコアシートの活用、入院時にスコアシートをチェックし、点数化することにより患者の危機度を把握。転倒・転落チェックリストの活用、転倒・転落専用のインシデント報告書を作成し活用してみる。普段の勤務中、常にリスクを意識することで、事故は防げる場合が多い。 ベット棚の位置、ポータブルの位置、ナースコールの位置、車椅子への移乗、眠剤・向精神薬等の副用事・・・など

 当院は療養型などの他院に比べると転倒・転落の事故は少ないかもしれませんが、実際高齢者の患者が多い中で、どう防ぐことができるのか考えなければいけないと感じました。チェックシートなど活用することでリスクの把握ができるならば検討すべきだと思う。スタッフみんなの意識を向上させ、リスクを減らし、安全な医療を提供できるようにしたいと考えます。

看護士 高橋 貞子

医療の質の改善:技術的な要素、人間関係的な要素、アメニティの要素
医療側の要因:コミニュケーション、接遇、インフォームドコンセント、人格と向上心、環境・アメニティ

インシデントレポートについて:
レポート記載式:ポイントをすぐ書きパッと出せる。記入に時間がかかる。良く書けていれば詳しい内容がよくわかる。
レポートチェック式:いろいなレベルと一定のレベルで書きやすくすぐ出せる。3〜5分で書ける。記録・チェックリスト記載、インシデントレポート提出、転倒・転落の事例→具体的な内容、インシデントが発生した要因

実施した、もしくは考えられる改善案
大切な事:常にリスクを意識する事が重要!!意識する事で何となく見過ごしてきた物がわかる

看護士 前田静子

転倒・転落事故がかなり増えているとの事で沢山の出席者でした。院長先生が朝礼の時、廊下を走らない、廊下に物を置かない、扉や引き出したままにしない等、よく言われ自ずと意識します。事故はいつ起こるかわからない。事故防止要点として常日頃からリスクを意識し、事前に予測して防止する活動が重要との事。(想定過誤対策として別紙資料参照)医療の質の改善・向上を図って行く。事故が起こる事で色々問題も生じる。紛争化の要因として医療不信、医療訴訟問題−医療水準を満たしていたか、医療側の要因として−患者本人・家族とのコミニュケーション不足はなかったか(聞き上手に徹する)接遇・インフォームドコンセント・リスクに対する意識が低くなかったか、患者さんの危険度の把握、スタッフ間の情報提供はできていたか。裁判になるか、ならないかは日頃の患者さん、家族の関わりで変わってくる。当院も高齢者ADLの問題のある患者さんが多い中入院し、療養生活を安心して過ごして頂き事故がない様学んだ事を生かして行きます。

事務 松岡 龍詞

(インシデント・ヒアリハット)を提出する事は次ぎに起こりうる事故を回避させるという目的がある。でもただ報告書を書くのでは無く幾つかのルールがあり
?事実をありのまま書く
?具体的に書く
?普段の状況も書く
?思い込みでは書かない
?原因の記載は重要な事から順に挙げる

 以上を前提として行えば改善策がたてやすく見過ごしがちな事故をふさぐ事が出来、大きな事故を防ぐことが出来る(リスクを意識する事が出来る)。また同じような報告書を集め統計することでチェックリスト(アセスメントスコアシート)を創ることができ危険因子も図るのが可能となる。例えば患者の転倒に纏わる報告書だけ抜き出し、その結果に基づきシートを作成し入院患者などへ行えばその患者がどのレベルに達しているのかが分かり危険度を周知でき看護もし易くなる。ミスを犯したから報告書を書くのでは無く、今後同じ様な事故を起こさないようにするための、今後に生かすための報告書という考えでなければならない。

藤崎病院公開抄読会、11月分:
平成16年11月10日公開抄読会が唐津市藤崎病院で開かれ、副院長が参加しました。

副院長 木下徳雄

『男性型脱毛』                森 透 先生
 遺伝的素因に基づき、思春期以後のアンドロゲン増加により、前頭〜頭頂部の頭髪が薄くなるものをいう。高頻度で男性に著明であるが、女性でも同部の髪が疎になることがある。男性ではテストステロン、女性では副腎由来のアンドロゲンの作用のよる。治療薬としてフィナスレリドやミノキシジル(リアップ)がある。 

『2型糖尿病における微量アルブミン尿の予防』 藤崎大整先生
 2型糖尿病では微量アルブミン尿症を発症する患者は比較的少ないが、いったん発症すると腎症が悪化する確率よりも死亡する確率が高くなる。高血圧の2型糖尿病患者で正常アルブミン尿の患者において、トランドプリル(ACE阻害剤)+ベラパミル(ワソラン)の併用とトランドプリルの単独投与は微量アルブミン尿の出現率を同程度低下させた。

『腎盂腫瘍に対する後腹膜下腎尿管摘除術』   中村晃二先生
 藤崎病院で施行した6例の検討した。1例が腎静脈の損傷により開腹手術に移行した。手術時間は開腹手術より長かったが、術後の開腹は早かった。膀胱再発が5例中3例と多かった。          

中部泌尿器科学会総会:
平成16年11月5-6日にかけて、大阪府泉佐野市で開催された中部泌尿器科学会総会に院長が出席しました。金曜夕に着いてすぐに、LUT:Lower Urinary Tract symptomsについての教育講演を聴きました。LUTの疫学では、高齢者を中心に疫学調査したところ、かなり高率に排尿症状があり、その中でも夜間頻 尿が最多で、最も困っていることでした。

翌朝は7時30分からモーニングセミナーに出席し、男子更年期障害について勉強しました。泌尿器科を受診する患者は、男性ホルモンが低 下している場合に泌尿器科的に治療の対象になる。そこで、男性ホルモンを測定して、低い場合にホルモン補充療法の適応になり、泌尿器科の出番となる。測定 は日内変動があるので、値が高い朝のうちに行う。テストステロンRIAは不正確といわれているが、意外に正確でもあるので、普通はこれで十分。男性ホルモ ンはエナルモンデポーを3週間に1回注射しており、内服薬や添付剤はまだ認可されていない。ということでした。しかし、男性ホルモンを注射するだけでな く、男性更年期障害全般を診るという、姿勢も泌尿器科といえども必要ではないかと思った次第です。

次に教育セミナーで、周術期感染阻止抗菌化学療法あり方のを聞きました。感染予防の抗菌剤も以前のように1-2週間使用すると いうものではなく、清潔手術では、手術中1回のみで、准清潔手術でも手術後数日間のみで良いというものでした。

特別講演で、なんとテレビキャスターの福留功男さんが講演をされていました。テレビの使命とはニュースの客観性と速報性であり、それが まず最重要ですが、最近はどうもそれがわい曲されているようです。テレビは宣伝のための非常に有効な手段であり、ものすごい多額の金額が動く世界ですの で、いろいろと理想から外れることも多いようです。

最後に小児膀胱尿管逆流症(VUR)の治療についてのディベートを、時間の許す限り聞いて帰りました。小児VURの手術をするかしない かという論争でしたが、明らかに高度に逆流が有るものについては手術するということですが、高度に逆流して腎の瘢痕化を生じたものについては、手術したと ころで腎機能廃絶は阻止できないのではないかなど、いろんな問題が有りました。

短い時間でしたが、まじめに拝聴してかなり充実した学会出席でした。写真上は、日本全国のみならず世界レベルでご活躍の信州大学泌尿器 科の西沢理教授、写真下は関西国際空港から臨んだ、かすかにみえる学会場の全日空タワーゲートホテルです。西沢教授は有名な方で、いま心技体すべて真っ盛 りで大いにご活躍中ですが、教授になられても勉強熱心でとても気さくな方です。

伊万里看護学校講師会:
平成16年11月2日、伊万里医師会看護学校にて講師会があり、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。

 副院長 木下徳雄

院長が看護科を、私が准看護科の泌尿器科の講義を担当しています。
看護学校と講義を担当している先生との連絡会議がありました。現在、両学科で191名の学生が勉学しています。看護師国家試験へ向けての指導、及び日頃の生活指導の大切さが話されました。次代を担う看護師をしっかり育ていかなければと思いました。

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中尾君結婚式:
平成16年10月24日(日)病棟の看護師の中尾君がついに結婚式を挙げ、正午から伊万里市、伊万里迎賓館で披露宴が有り、当 院から同僚や院長、副院長ら 21人が参加しました。近所の方やご親戚200人以上が参加しておられました。主賓の挨拶として院長が祝辞を述べました。以下は院長の挨拶です。

中尾君、さとみさん、おめでとうございます。そして、ご両家の皆さま、このたびはおめでとうございます。

さて、中尾君は、昨年4月からわたしどものクリニックに就職され、看護師として、始めは外来、その次は病棟で今まで非常にまじめに、き ちんと勤めてこられました。彼の性格は皆さんご存知のように、まじめで口数が非常に少ないということです。そして、日ごろの仕事ぶりも同じようで、毎日き ちんとその日の業務を行って居ます。彼は腰が軽くて、患者さんのナースコールを誰よりも早く、受けて、すぐにベッドに行っているようです。さらにまた、よ く早く仕事をされるので、ほかの看護師の分まで、いつの間にか仕事を済ませてしまうことがあり、知らないでその仕事をもう一度行ったということもありま す。これは仕事が速いというすばらしいこともありますが、口数が少ないので、連絡や報告が少ないという欠点でもあるかもしれません。

まじめで、無口で、よく働くということで思い出すことがあります。今年の冬彼が39度以上の高熱でも黙って黙々と働き、突然倒れてしま 居ました。その時初めて、熱があって風邪を引いていたということを周りが知り、おどろきました。責任感が強くて、そのうえ口数が少ないので、周りが知らな いうちにとても疲労困ぱいしていたという訳でした。

患者さんに優しく、仕事に強いという私どものいまりクリニックのモットーをよく理解されているようですし、これから勉強と研修さらに経 験を深めて、立派な看護士さんになり、地域医療に大いに貢献されることと期待しております。本人の希望を以前、尋ねましたところ、今後人工透析も勉強した いということですので、いずれ病棟から透析室に移り、東京や大阪などにも研修に行く見込みです。

さて、これから長い結婚生活で、立派な家庭を築いて行かれることでしょう。黙々と頑張りながら、しかも意志の疎通を欠かないように夫婦 の会話が少なくならないことを願っております。それでは最後にもう一度おめでとうございます。以上で祝辞を終わります。

第86九州泌尿器科連合地方会学術集会:
平成16年10月23日(土)九大医学部にて開催され、副院長が参加し勉強しました。

副院長 木下徳雄

 従来、春と秋の年2回、各大学の持ち回りで開催されていた「九州泌尿器科懇話会」である。今回より会則など決め上記の名称となった。昨年、完成した医学部百年講堂で行われた。翌日には例年どうり各大学対抗の野球の試合が行われた。
 「診断上興味のある症例」が13題、「治療に難渋した症例」が3題、発表された。パワーポイントによるスライドはきれいであり、プレゼンテーションにも工夫がみられ大変に勉強になった。

産業医学研修:
平成16年10月20日(水)伊万里市で開催され、副院長が出席しました。

木下徳雄

『職場でのメンタルヘルスケアの実践的活動について』
 ー面談、診察、コミュニケーションの具体的方法についてー
           活水女子大学健康生活部教授 永田耕司先生
 自殺は40歳代〜50歳代の男性を中心に年間に約3万人に上る。職場での主な心の病気、不健康状態の症状としてうつ病、自律神経失調症、生活習慣病などがある。うつ症状は車のバッテリーが消耗した状態であり、2−3割充電されると、元気になるので、これまでのを取り戻そうとして更に頑張ってしまう。そしたら、すぐに放電してしまいうつが悪化する。職場での気軽に来談できる相談室づくりが必要である。自律神経失調症はアドレナリンの過剰分泌でいろんな症状は自律神経のバランスが崩れた状態である。すなわち交感神経ばかり働いている。体の器官の修復過程を司る副交感神経を働かせないといけない。そのバランスをとるためにリラクゼーションが必要である。それができないときは薬(緊張緩和剤)で調節する。                     

    いまりクリニック院内勉強会、10 月分:
平成16年10月19日(火)午後18時から、院内で今月の勉強会として病棟から看護師の中尾君がターミナル・ステージにおけ るニードと援 助ついて講演しました。ターミナル・ステージにおけるニードと援助とは癌末期などで、亡くなる前の時期に行う看護ということです。
  ターミナルステージにおけるニードと援助             
1 ターミナルとは
 ターミナルと言う言葉は、日本では終末、終点という意味をもつが、欧米では旅人の休息所または中継地点という意味をもつ。
2 cureからcareへー(治療における優先性の変更)
 現代医学では治癒不能の病気に陥った患者さんは、以後の生活を人間らしく暮らしていくうえで、種々の補助(援助)が必要となることが多い。これらは、一 般に病院が行っている根治を目的とした治療(cure)ではなく、QOLのための看護や援助(care)を主体とした医療に移行することになる。
3 ターミナルステージにある患者のニード
 ターミナルケアを必要としている患者さんには、『癌』さまざまな苦痛をもたらしている。われわれ医療者には、病気と、治療や合併症による症状と副作用、 すなわち『身体的苦的』しか目に映らないことが多い。しかし、病気の進行具合や予後に対する不安、仕事や付き合いなどの社会生活上の苦痛、配偶者や子供な どに対する性的家庭的な不安、病気で入院していなければならない現状に対する社会的経済的な苦痛などの、精神的苦痛も大きい。そのような中で、ターミナル ステージにある患者さんは、身体的痛み、精神的痛み、社会的痛み、霊的痛みの4つのニードをもっている。この4つの痛みはそれぞれ別個のものではなく、精 神的痛み、社会的痛み、霊的痛みは身体的痛みを強くし、身体的痛みはそれぞれの痛みを強くするというようにお互いに絡み合って、全人的苦痛として患者さん を苦しめている。
 身体的痛み
 痛み、吐き気、嘔吐、呼吸困難、全身倦怠感など多彩な症状がある。特に痛みと呼吸困難は末期患者にとって最も苦痛が大きく、患者を孤独にする。これらが 除かれない限り、精神的安らぎは得られず、人間としての尊厳も保たれない。
 精神的痛み
 精神的痛みには病名および予後の告知の有無が大きな関係を持っている。一般に不安、怒り、うつ状態が現れる。キューブラー・ロスは、死の過程を人格成長 の過程と考え、死にゆく患者が5つの心理段階を得て死にいたることを明らかにした。
 社会的痛み
 患者には、それぞれの社会的役割や位置づけがあり、それに応じて社会生活を営んでいる。患者が身に付けていた、今までの社会的役割は、変化せざるを得な い。患者の役割変化は、患者本人や家族に影響を与える。
 霊的(宗教的)痛み
 キリスト教や仏教等、ある特定の宗教を中心とした生活をしてきた人は、死を予感したときに、罪の意識や神の救いに対する自分の確信を問われるという苦し みを体験する。
4  ターミナルケアのポイント
 疼痛の緩和
 まず第一に身体的苦痛を除くことである。そのためには次のような方法をその患者に最もふさわしい方法で適応する。
 モルヒネ剤などの鎮痛薬・温罨法・マッサージ・指圧・安楽な体位
 日常生活の援助
 苦痛の緩和を図りながら日常生活が安全・安楽に送られるように援助する。
 睡眠・食事・排泄・清潔・運動・環境
これらのニード充足には、患者ができる部分は患者自身の方法でやるように導き、また、家族にも参加させるようにする。こうして家族の看とりを受けることに より患者の孤独感が緩和され、患者自身の方法を活かすことにより患者の個別性が尊重され自立が助けられる。
 コミュニケーションを密にする
 ターミナルステージにある患者が一番求めているものは交わりである。このような求めに応じえるには患者の話すことを心を込めて聞くことである。患者の話 を聞くことは日常のケアを介してでもできるが、あるときは聞くことに集中するときを持つべきである。
 患者の希望を支える
 真実が告げられず、回復の兆しが見られない患者は、自分の病気に疑いを持ちはじめる。不安が募り、やがてうつ状態に陥り、心身ともに衰弱していく。この ようにして死の過程を経ていくが、そのすべての過程ですべての患者が持ち続けているものは希望である。看護師はこの希望を支えなければならない。
 家族を支える
 ターミナルステージにある患者を心身ともに安らかに過ごさせるには、家族の温かい看とりが不可欠である。しかしターミナルステージにある患者を抱えた家 族の多くは次のような苦しみを担っている。
 家族の苦しみ  家族も患者と同じように身体的・精神的・社会的・霊的痛みを担っているのであ      
        る。愛する大切な肉親を失った後、その悲しみや苦しみから立ち直ることができない
        人は罹患率が高く、平均寿命も比較的短いことが明らかにされている。
 家族への配慮  家族が患者へのケアに参加することによって患者との交流が深まり、それまでお互
        いに避けていた話題も触れることができるようになる。こうして生命の終わりの時に  
                    患者・家族が共通の基盤に立って語り合うことができるようになる。このことは患者 
        の死後、悲しみからうまく立ち直るための力を養うことになる。家族を支えることは
        肉親との死別後、家族その悲しみからうまく立ち直ることができるようにサポートす
        るところまで続く。
 チームワーク
 ターミナルステージにある患者が、その人らしい生を全うできるように、その人がもつすべてのニードに対するには、チームワークが不可欠である。チームメ ンバは、医師、看護師、精神科医、ソーシャルワーカー、理学・言語聴覚士・薬剤師・栄養士・家族・ボランティア等、多方面の専門家が参加している。患者か ら希望が聞くことができないときや家族の希望が一致していないとき、チームワークが必要となる。それぞれの立場から患者と家族についての情報と意見を交換 し合い、その患者に最も適切な対策を検討し、対応していく。    

台風23号通過:
平成16年10月20日(水)、昨夜から九州近くに接近していた台風23号が南紀に上陸し、伊万里も影響をかなりひどく受けました。今年はこれで10個目 の台風上陸です。台風の中心からずいぶん離れていましたが、雨と強風が吹き荒れ泌尿器科いまりクリニックも前回同様に被害を受け、横風による雨漏りが3カ 所、一部書類が水害を受けました。車で通りながら見ていると、佐賀県の小城や多久地方は家の屋根瓦が飛び、竹や樹が倒れ、電信柱が曲って、電線が切れてい ました。

院内旅行平成16年度秋:
平成16年10月17日(日)院内の職員で希望者11人が、日帰りグルメ旅行として、当院からバスで呼子町新や旅館に行きました。秋晴れの中さわやかな一 日のようでした。

呼子の思い出
アシスタント : 上釜優子

  秋晴れの日曜日、木下副院長に見送って頂き、私達いまりクリニックの一行は呼子へと向かいました。
 ゆっくりと唐津の街中を通り、海沿いの道を通ると、海の幸への期待が高まっていきました。まずは呼子大橋を渡り加部島に入りました。呼子大橋はハープを 二つ並べたように見えることから、別名“ハープ橋”とも呼ばれているそうです。加部島では“風の見える丘公園”に案内してもらいました。大きな風車がある のですが、残念ながら風車は台風で故障中で風を見ることはできませんでした。本当に今年は台風が多い年です。土産物店ではちょこちょこと呼子名物の試食等 を楽しんだ後、目的地の“旅亭・新や”に到着しました。伊勢海老、ひらめ、いかの活き造り、ウニ飯等豪華な海の 幸を思いっきり堪能しました。私は子供を同行させて頂きましたが、動く伊勢海老やいかに大喜びでした。ただ、日曜日とあって大変混んでいたようで、少々い か君には待たされてしまいましたが・・・
 希望する人は展望浴場での入浴を済ませ、みんなで呼子の街へ買い物に連れて行ってもらいました。それぞれ“いかしゅうまい”“甘夏ジュレー”等、名物を 沢山買い込み伊万里へと帰路につきました。 美味しい物を沢山食べ楽しく一日を過ごしました。 ありがとうございました。

佐賀県医師会学術講演会:
平成16年10月15日(金)19時から、佐賀市の医師会メディカルセンターにて、アメリカ内科学会認定の感染症専門医である 青木眞医師による、腹痛と感染症という演題で特別講演があり、さらに、大隈良成院長による、大隈レディースクリニックにおけるクラミジア感染症の現状とい う講演と、西台クリニックの放射線専門医である松尾義朋医師による性感染症の画像診断という講演がありました。泌尿器科いまりクリニックから院長が出席 し、大いに勉強しました。以下に講演の要旨を書きます。

クラミジア感染症の現状:妊婦のうちクラミジア感染がどの位居るかと言う調査を行い、クラミジア感染が10歳代で20%も存在してお り、年齢が上がるにつれて少しずつ減ってきますが、驚くべき高い感染率を表す数字でした。今回報告されたものたものはクラミジアだけでしたが、クラミジア に感染すると言うことは、淋菌など他の性病にもかかっていると言う可能性が有ります。佐賀県だけでなく、日本中がもしかすると性病のまん延についてはかな り深刻な事態かもしれません。

性感染症の画像診断:CTやMRIで大きく腫脹した卵管が見えたり、卵管に膿がたくさん貯まった画像などを供覧しました。あれほどひど いのは初めて見るものばかりで、驚きました。

青木医師の話は特に深い感銘を受けました。患者の見方について本当に基本の、基本の部分(芯:コアの部分)を教えていただきました。患 者を診断することは、膨大な件数の血液検査や超音波検査、レントゲン検査、CTやMRではなくて、正確な問診と、実際に患者を触る診察(これがコアです) が重要と言うことを、実例を挙げて何度も強調されていました。確かにそのとおりです。力いっぱいいろんな検査をして、そこから病気を診断するのではなく、 きちんと患者の話を聞いて、しっかりと患者を触って診察をして、そこからいくつか鑑別診断をして、それに基づいて少しの検査を行うというほうが正しいとい うことです。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成16年10月14日伊万里市迎賓館で、気管支喘息についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、病棟主任以 下5人が出席し、勉強しまし た。演者は松瀬厚人、長崎大学第2内科講師で、気管支喘息の外来診療について講演されました。

慢性の咳を見て、それが何の原因か大別して3つ有り、その鑑別が大切です。本邦では気管支喘息で亡くなる患者さんは以前に比べて非常に 減少しましたが、まだ欧米に比べて多いようです。テレサテンが気管支喘息で亡くなったように、喘息で死亡することが有る聞くと皆さん驚きますが、喘息とは 死亡に至る病気なので、油断は出来ません。喘息の死亡率とステロイド吸入剤の使用量には関連があり、ステロイド吸入剤の使用量が増えるにつれて死亡率が 減ってゆくようですが、日本はまだステロイド吸入剤の使用量が少ないようです。アスピリン喘息に対する誤解についても、説明が有り勉強になりました。

スライドから:アスピリン喘息はピリンアレルギーではない。アスピリン喘息は座薬などでも誘発される。アスピリン喘息はアスピリン以外 の消炎鎮痛剤でも誘発される。アスピリン喘息にはステロイドも効果がない。アスピリン喘息があるかどうか試すために少しアスピリンを飲むということは非常 に危険。などでした。

<>透析学術講演会:
平成16年10月12日(火)19時から、佐賀市のホテルニューオータニにて、透析患者に対する循環器疾患の治療戦略という テーマで講演があり、泌尿器科いまりクリニックから副院長と透析室の職員8人が出席しました。
一般講演が、力武医院の力武修院長による、透析患者の現状と、佐賀大学循環器内科の挽地裕講師による、透析患者のPCI治療の現状とが 有りました。さらに、、松原徳州会病院の川尻健司循環器・腎臓内科医長による特別講演、循環器医から見た透析患者の循環器合併症における危険信号・スク リーニング方法、が有りました。

以下はその時の報告です。

木下徳雄
研修報告書:学術講演会 テーマ「透析患者に対する循環器疾患の治療戦略〜病診連携による治療の重 要性〜」『透析患者に対する循環器疾患の治療戦略
       〜病診連携による治療の重要性〜』
『透析患者の現状』         力武医院院長 力武 修先生 
 2003年末の本邦の透析患者は237,710人で、人口は世界の2.1%なのに透析患者は世界の15%である。死亡の原因は心不全、感染症、脳血管障害の順に多いことなどを示された。
『透析患者のPCI治療の現状』
          佐賀大学医学部循環器内科講師 挽地 裕先生
 冠動脈の石灰化、狭窄は糖尿病で著明である。経皮的治療としてバルンによる冠動脈の拡張術、冠動脈ステントなどを症例を示して解説された。
『循環器医から見た透析患者の循環器合併症における危険信号、スクリーニング方法』  松原徳洲会病院循環器内科医長 川尻健司先生
 冠動脈疾患、閉塞性動脈硬化症など早期に発見し対処すべきあることを強調された。            

看護師 吉田和子
〈教育講演〉  「透析患者の現状」

<>30年前全国で透析患者13000人、現在は23万7710人・佐賀県1811人、透析施設3370施設、平均年令62.75才女性に 比べ男性が多い、2003年の透析導入34000人、死亡21万872人、最長透析歴37年6ヶ月
30年前の長期血液透析者の選択基準: 末期腎不全患者、患者または家族から血液透析への積極的要求があること、重篤な全身性疾患に続発される腎疾患でないこと、年令が15〜60才
1967年 医療保険適応、1989年エリスロポエチン使用、以前は慢性糸球体腎炎が多く1998年からは糖尿病性腎症が増加。当院でも糖尿病性腎 症の患者さんが増加しており、これから透析歴の長 くなるといろんな合併症が出てこられます。早期発見、早期治療ができるよう患者さんの訴えをよく聞き、充分観察を行っていきたいと思います。

看護師 藤原勢津子

 世界の透析患者は148万人(2001年)で、日本では23万7710人(世界の15%)である。1967年に保険が適用され患者数 は伸びています。その中でも糖尿性腎症による透析導入者が増加しており、合併症が問題となっています。死因の第1位は心不全であり今回の講演により、循環 器合併症に対する治療の現状を知ることができました。心電図や胸写などの検査と共に患者様の訴えをよく聞き早期発見、早期治療に心掛けていきたいと思いま す。

準看護師 山口早苗

糖尿病は生活習慣要因と深く関連し増加の一途を辿っている。昭和50年透析患者は2万人だったのが現在23万7千人、平成15年の透析 導入患者の平均年令は男性64.5才、女性64才と特に60才以上の増加は著しい。腎不全の原因は主に糸球体腎炎だったのが6年前より糖尿性腎症が1位と なってきた。昭和47年人工透析に更正医療、育成医療が適応され最長透析歴37年6ヶ月と30年の透析患者選択基準も現在は無に等しくなっている。しかし 今後右肩あがりに成長していくU型糖尿病の減少を図るため地域ぐるみでの取り組みが必要である。また透析患者の代表的な合併症である心不全や高血圧など観 察を十分に行い適確な対応により長期透析が受けられるよう援助していくこがこれからも望まれる。

準看護師 井手宏直

 以前より透析医療の発展により長期透析の患者さんが増えるようになり、さまざまな合併の発生も多くなっている。また、高齢社会になり 高齢者の透析患者さんも増えている。このような中で合併症に対する早期発見が必要になると思う。糖尿病の患者さんが増えている今少しでも合併症を予防し安 定した透析医療が出来るよう日頃の患者さんの観察、患者さんとのコミュニケーションを大切にし普段と違った患者さんの症状に気づき援助出来ればと思いまし た。

准看護師 松本喜代子

  • 透析療法を行っている患者は20万人で原疾患は1位が糖尿病2位が糸球体腎炎である。
  • 透析患者でDMの患者は一般の方より三年ぐらい年をとりやすい死亡原因として1位 心不全、2位 感染症、3位 脳血管障害
  • ドライウェイトとは[体内に過剰水分の貯留がない体重]
  • シャント(HDのアキレス)→動静脈鹵鵜が望ましい
  • 貧血の是正
  • 透析処方量
  • チームスタッフを患者あたりの数に
  • 適切な運動、肥満の防止
  • 医師による回診が早期発見につながる

感想:糖尿病透析患者はさまざまな合併症をかかえているので看護する私たちは十分な知識とケアの必要性が大事であると思った。

准看護師 高橋貞子

透析患者における原疾患糖尿性腎症が第一位である。重篤な全身疾患→心不全、感染症、脳血管障害、悪性腫瘍、シャント ・弁膜症、貧血  弁石灰化 僧帽弁膜症

体液過剰と狭心症貧血HD中血圧低下冠動脈石灰化、高血圧 高カルシウム血漿 普通血圧140/90 HD中100〜110以上、DW 基準体重、目標体重、乾燥体重0.4kg血圧低下、DW3%の体重を維持できるようならよい BHD高齢化、DM患者さん 透析前の合併症 血糖コント ロール
循環器病 スクーリング方法
狭心症 心筋梗塞 冠動脈閉塞 狭窄死に至る:心電図検査 負荷心電図 24時間心電図、心臓超音波 心臓カテーテル検査、ASO患者下肢エア断 4年後 死亡している、心血管合併予防による冠動脈造影(CAG)早期発見、早期治療が生命の予後につながる、投薬治療 カテーテル治療 、PTCAステント拡張 手術

透析室クラーク 南みなみ

昔は、金の切れ目は命の切れ目といわれていた。今でこそ透析患者さん方の運動で国の援助があり1967年より医療保険になってほとんど の方がお金がいらないようになっている。月30万〜50万の費用がかかっているのである。そして、外来、入院の患者さん方と同じように支払いをしていたの である。本当に本当に大変だったと思う。現在透析をしている患者さんは147.9万人、内血液透析の方が101.5万人,CAPDの方が12.6万と言わ れている。佐賀県では、1811人の方が行っている。やはり多いのは東京、大阪都市部であった。又、平均年齢は62.75才という事である。そして一番長 い方は37年6ヶ月という事である。年齢分割を見てみると、1年の方→87.3% 5年の方→61.4% 10年の方→39.2%と現在増えているという 事が解る数字である。原則として前は慢性糸球体腎炎が上位を占めていたが現在は糖尿性腎症が増えてきている。死亡原因としては心不全、感染症があげられて いる。又、合併症についても高血圧、腎性貧血と現在では上位を占めている。
 今後大切な事として:導入前の虚血性心疾患の合併、冠動脈石灰化 導入前の合併症→血糖コントロールと言われている。 まだまだ透析の知識は 十分ではないけれど、透析に関する講演に出席していくうちに、少しずつ、内容に関して“あの患者さんみたいだ”“あの患者さんみたいだ″と思えるように なってきた。本当に透析をする事=命だと思う。

巨大前立腺肥大症摘出:
平成16年10月7日、72歳男性の前立腺肥大症を摘出したところ、泌尿器科いまりクリニックでは今までで最大の左葉90グラム、右葉65グラム、中葉4 グラム、合計159グラムでした。

いままでは150グラムが最大でした。恥骨上式前立腺被膜下摘出術で手術時間は1時間15分でした。内視鏡カメラで前立腺肥大症を摘出 する場合は普通 50グラムまでとされています。それ以上大きい場合は出血が多いことや切除に時間がかかりすぎるなどの理由で、むしろ開腹して摘出するというのが一般 的です。

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佐賀新聞、診察室から:
平成16年9月30日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

 生老病死

 最近は時間があれば、高齢の患者さんになるべく病気以外の話も聞くようにしています。 話し込んでしまいスタッフに次の患者さんを診るように注意されることもあります。
 戦後も半世紀を過ぎたためか、ここ数年は自ら戦時中のことをお話される方が増えてきたように思います。満州での逃避行、シベリア抑留の悲惨、南方戦線で の饑餓と病気、学徒動員での長崎被爆など。そんなお話を聞くと「よくぞ、生き抜いてこられたなあ」と思います。
 80歳、90歳になるといろいろな症状が出てきます。ちょっとした環境の変化にも適応できなくなります。生きるだけでも毎日が大変です。しかし、「おひ とり、おひとりが生きているだけで素晴らしい」と思えるようになりました。9月20日は「敬老の日」でしたが、やっと「敬老」の意味が解ったような気もし ます。
 お釈迦様は「四苦八苦」の『四苦」に『生老病死」を説かれてます。この世に生まれたからには老病死は避けることはできません。『生かされている命」、医 療はその命にわずかの手助けをしているのに過ぎないのではないでしょうか。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.9.30付、佐賀新聞)

佐賀県病院栄養士協議会 平成16年度第3回研究会:
平成16年9月29日18:45〜21:00佐賀大学医学部臨床講堂にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子が出席し ました。以下はその時の報告書です。

研修報告書
特別講演 「NSTの現状と課題」    
佐賀県立病院好生館 NST小委員会委員長 外科医長 折田博之先生

NSTの現状と課題

NSTとは栄養サポートチームのこと

NST回診でのメンバーの役割
・ 医師 回診患者の抽出の決定
・ 管理栄養士 各病棟での問題患者の抽出及び回診患者の摂食状況の把握、回診患者のリスト作成と送付、診療録の管理
・ 薬剤師 回診患者の投与薬剤及び問題点の把握
・ 検査技師 患者抽出のためのアルブミン値の検索、各委員への送付、回診患者のデータ収集

NSTの最終目標
全ての病院スタッフが食事をとれない患者や栄養不良の患者をみて、問題を感じた遺作をたてられるようになること

今回話をしにこられた好生館でアルブミンが低い患者さんが思ったよりも多くて驚いた。このような患者さんが食事を食べることによって栄 養状態をよくするために病院全体で考えていこう、ということだと思う。患者さん一人一人をみていかなければならないと思いました。

当院でも患者さんの摂食状況を残しているので、それをこまめに見ていこうと思います。NSTのことはあまり知りませんでしたが今回話を 聞いてとても勉強になりました。

災害時緊急連絡訓練:
平成16年9月20日午後21時すぎから、院内連絡網の訓練のために、抜き打ちで突然の緊急通知訓練を行いました。以前から訓練を抜き打ちで行うと通知し ておりましたが、果たして本当に機能するか心配しておりました。しかし、20分前後とういう予想外の早さで4人を除くほぼ全員に通知が行き渡り、満足した 結果でした。

大川内町大運動会:
平成16年9月19日(日)朝8時10分から大川内町体育大会と大川内小学校運動会が今回合同で開催されました。今年も泌尿器科いまりクリニックの大駐車 場を開放して、運動会に協力いたしました。当日は快晴に恵まれましたが、まだ残暑が残り、むしろ暑いくらいでした。

佐賀県立病院館長就任祝い:
院長と副院長の九州大学の同級生である河野仁志君が、今年4月から佐賀県立病院の館長に就任しました。西日本の基幹病院では、 最年少の館長です。そこで、 遅ればせながら、平成16年9月17日19時から同級生の福田美穂君の医院兼自宅近所の桜鮨で就任祝いを行い、泌尿器科いまりクリニックから院長と副院長 が参加しました。同時に、その就任祝いをさかなに、ミニ同窓会を行いました。

佐賀市近辺の同級生で、主役の河野仁志君、武雄杵島地区保健所長の古川次男君、塩田町の樋口病院副院長の石崎知樹君、佐賀大学放射線科 助教授の内野 晃君、佐賀市北川副の福田医院の福田美穂君、佐賀市鍋島のひさのう循環器科内科の久納隆一君、佐賀市河野病院の島田洋君、と木下徳雄、小嶺信一郎の計9人 です。河野仁志君とは昭和52年の卒業いらい初めて会いました。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成16年9月16日19時から伊万里市迎賓館で、鬱についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長が出 席して勉強しました。演者は 佐賀県病院の原富英、精神神経科部長でした。原先生は伊万里ご出身で、地元に錦を飾る講演でした。そして、精神病、神経症、と鬱病の違いを分かりやすく講 演されていました。要旨は以下のようです。

精神病とはなろうとしてもなれないもの、無いものを知覚する幻覚、訂正できない信念である妄想、わからない興奮である錯乱、何にも反応 しない欠陥などをともなうものです。
神経症とは一生に数回は誰にでもかかる病態で、いつでも、どこでも起こりうるものです。
鬱病の特徴とは、不眠を伴い、日内変動が有り、自責感が有り、物事に興味を失い、ささいな決定すら出来なくなり、体自体もついには不調になるもののようで す。病気なので、頭の休養と薬(抗欝薬)が必要です。

いまりクリニック院内勉強会、9月分:
平成16年9月15日午後18時から、院内で今月の勉強会として藤原耳鼻科(ENT)の、木村結花、事務長 兼理事が来院され、接遇について講演しました。その後に職員の集合写真を撮りました。

H16.9.15 スタッフ勉強会 研修報告(以下は職員からの報告です)

医療現場から学ぶ魅力ある医院づくり〜
?患者さんにニコニコ、よろこんでもらうために?
藤原NETクリニック耳鼻咽喉科 事務長 木村結花

内容

?医療現場の事情
?当院におけるスタッフのやる気アップのために
?受付対応チェック
?患者さん対応事例
?まとめ

高橋貞子

他の病院やインターネットからの情報を提供し患者様とコミニュケーションを取り、新患者様の受診、電話対応など診察順番や待ち時間を考 慮し患者様が納得する様よく説明する。言葉だけでなく数字を多く使う様、ことこまやかに聞いて学ぶ事ができました。ありがとうございました。
感想…よい接遇からいまりクリニックの数字につながるのではないだろうかと実感する。今後活用できる様努力したいものです。

藤原勢津子
事務を中心としたお話でしたが、一方的な講議ではなくスタッフとのコミニュケーションを図りながらわかりやすく話をされいい勉強になりました。一歩踏み込 んだ患者様とのかかわりを持つことが、これからのクリニックを支えていくのだなあとおもいました。看護師として患者様とのかかわり方を再度考えていきたい と思います。また講師の先生の話術(いつも笑顔でスタッフとの会話の中で否定せず必ず“そうですね”と相づちを打ち話しを進められる)を見習いたいと思い ます。ありがとうございました。

南まゆみ
院長先生がいつも言ってらっしゃる“医療はサービス業である”という言葉を詳しく説明して頂いたと思う。当たり前な事だけどちょっとした行為、言葉かけだ けど1日1日を振り返ってみると反省する事が多い。又、頭の中でこうした方が良い、ああした方が良いと考えても行動にするまでに時間がかかりどうかすると それだけで終わってしまう事がある。常に患者様の立場に自分を置いて考えるべきである。常に頭の中にサービス業という事を置いておく。もう一つ、何事も数 字で現わすというのは大変良い事だと思った。患者様に対しても又、スタッフ同士でもきちんと気持ち結果が伝わると思う。サービス業に対しても前向きの姿勢 で取り組んで行きたい。

井手宏直
病院はサービス業であり患者さんへの対応などの接遇が大切である。医療を通じての意識アップとして
固定患者を大切にする
受付スタッフの医療の専門性を教育する
患者情報管理をする
継続的な取り組みを提案する
数字を用いてものごとを把握する
患者さんは病気のために苦痛で好きで病院を受診しているのではない、また患者さんは色々な方がいて今は高齢社会が問題になっているので一人一人に対応する ことと、その患者さんにあった対応も大事だと思う。対応時には笑顔を見せ患者さんと同じ目線で話しをする事も大切で医療以外でもコミュニケーションを取る ことによりすこしでも病気からの苦痛を取り除くことも大切だと思った。

山口早苗
患者さんを含めた地域住民との信頼関係を重視していくことが地域医療機関に求められる機能のひとつではないかと思うが、今回の講演でのいくつかの対応事例 は日常経験していることでもあり、診療についての十分な説明ができているか、必要なときいつでも連絡がとれるか、また病気以外の情報は把握できているかな ど患者さんやその家族が安心できる医療の提供が望まれる。

山下幸子
医療はサービス業であるというが木村先生の病医院はそのサービスを徹底して行っている所だと感じた。患者さん受診後のフォローや受け付け時の対応の仕方な ど再来してもらえるような思いやりのある仕事をしていこうと思った。
(追加分) 患者さんが来院されて、まず一番初めに対応する受付がどのような印象を与えるかはとても大切だと思う。一日に何十人と来院患者がいる中で、質問、苦情を言 われることがあるが、それに対しきちんと答えられるように、専門的知識を身に付けておかないといけないし、又、親切・丁寧な対応が再来へとつながっていく と改めて感じた。受付に立った時は待ち合い室をよく見て、具合が悪い人がいないか、何か困っている人がいないか、そういう気配りをすることも今まで以上に 心掛けていきたいと思う。

岡崎幸代
わかりやすい勉強会だった。今後、勉強会で習った事に気をつけながら仕事をしていきたいと思う。
(追加分) 今回の勉強会で、日頃、受付や会計をしていくなかで、気を付ければいけないことが沢山あることがわかった。受付時カウンター越しに患者さんと接している が、カウンターの外に出て接する事により、もっと患者さんとの距離が縮まり、普段対応しているような事でも、もう一つ言葉を多くかけてやる等のちょっとし た些細な事でも気をつける。今まで以上に患者さんへの対応の仕方、電話対応等一つ一つにきを配りながら仕事をしていきたい。

 

松岡龍詞
受け付けは患者が来院して帰るまでまでに必ず二度顔を会わせる場所です。当院は泌尿器科であり若い患者には来院するにはちょっと気恥ずかしいところだと思 います。また年輩の患者も多く、診察でお越しになられる方もいらっしゃいますが中には受け付けにて奇策にいろんな事をお話になられる方もおいでになられま す。そういう患者に気楽に、また気持ちよく起こし頂く様名環境を提供するのも受付の仕事の一つだと思います。その為にはやはり元気な笑顔での挨拶を患者よ り先にすることだと再確認できた。
 患者の事を把握する事はとても重要であるがそれを何処まで行うのかの判断がとても難しく思った。講師の方が言われる様に患者のなかで此処だけの話として 言われる方もいますし、その事をカルテへ残す事に自分は戸惑いを感じます。また薬がきれて受診されていない方への連絡も一度診療を行ったという点でいけば 病院側の最後(治癒)まで看取る責任はあるが診療科目の違いで患者(家庭)への易さの差があり当然泌尿器科の当院は家族に内緒でお出でなる方もあり守秘義 務ということを考えると難儀だと思う。

一瀬邦子
医院の顔である「受付は」第一印象や対応一つ一つ言葉(接遇)使いは大切であること。患者さんはもちろん先生や職員同士への思いやりの大事さ心の思いやり が必要ということ。接遇についての木村先生のお話でしたが、私にとって今回は院長先生から御指導がありました事の方が重要に受け止めています。当院での接 客対応などマニュアルを作り次回につなげる事が大切だと思いました。

古川真紀
私は主に受付をさせてもらっている。日頃、自分の患者さんへの対応について振り返ってみるいい機会だったと思う。「受付は病院の顔」私にはまだまだ不足し ている点がたくさんあり専門の知識を勉強しなければいけないと思う。
「今来られている患者さんを大切にする」当院でも遠方から来られた患者さんは「知人から聞いて来たよ」と言われる。遠くまで来て良かったと喜んで帰っても らいたいといつも思っていた。「ささいなクレームを残す」毎日、色々な患者さんと接し、ささいなクレームもある。その場で終わらせずに事務所のスタッフで 今後どのようにするか話し合う必要があると思った。
 保険証を渡す時今までは「保険証をお返しします」と言っていた。病院で来られている患者さんに対して「ありがとう」の言葉は禁句だと思っていた。これか らは「保険証ありがとうございました」と返却しようと思う。
 会計時「お大事に」と言う前に心の中でありがとうと思い、最後に言われた「挨拶」と「感謝」を忘れず笑顔で患者さんと接していこうと思う。 

高森義行

仕事上外来の患者さん達に多く接する事が多いのですが、初めて来院された人の話しを聞くと多くの人が「口づてに聞いたので来てみました が、本当に来て良かった」と話されます。それは院長外スタッフのやさしい言葉や態度をよく話されます。やはりうれしい事です。皆さん他の人にも話しをしま すと言われます。木村氏の話しの中にもありましたが、心くばりや言葉使い一つ一つに心を込めて対応して行くことが大事だと思います。

境 裕子
ゆでがえるの法則はとてもよくわかりました。何をするにも常に危機感を持ち初心を忘れずに仕事に望みたいと思います。
(追加分)患者様の対応で、少しの言葉かけでも傷つき次回より来院されない方がいるので患者様の立場に立って言葉かけをしていかなくてはならないと思いま す。長く通院されてある患者様に対しては少しのくせとか性格をつかんで対応し、気持ちよく帰ってもらえるよう気おつけたいと思います。常に緊張感を持ち仕 事をしていかないと少しのミスが大きなミスにつながることもあるので何回も確認し仕事をしていきたいと思います。

 

穐本二三
あつい湯の中にカエルを入れると“あつい”と飛び上がるが、水の中から入れ除々に温度をあげても気付かず湯だってしまうという“ゆでかえるの法則”という のをはじめて耳にました。今の時代、医療機関も危機感を感じるのが遅いと閉院する。いかにして患者様に喜んでもらえるか、すべてはサービスの質だと思いま した。
病気以外の情報をカルテに記入し後でTELする
受付スタッフはクリニックの顔であり専門性を教育する。以上の2点は見習うべきだと思いました。増患の為にはスタッフ間の連係をはかりつつも、“仲良しこ よし”だけではなく注意師あえる様な関係を作る必要があると思いました。

笠原和子
まず、受け付けはクリニックの顔だと言う事!!でした。対応について、受付されている古川さんや、松岡さんはちゃんと答えられ、先生からも誉められていま した。私も、患者さんから当院の処方分の薬と、内科で服用している薬を併用して良いか?という問い合わせの電話で内科での薬名を早口で相手が話した事で、 聞き取れなかった…という時の対応について、先生に当てられましたが、私は本当にききとれなかったなら素直に聞き取れなかったのでもう一度ゆっくり教えて もらえますか?と答えました。でもその聞き取れなかった…ではなく電話が調子悪いので…と電話のせいにして再度聞き直すと相手もそうなんだ…と気持ちが、 聞き取れなかったと言って聞き直すよりは受け取り方が違うという様な答えを頂きました。良いと思って普通に言葉に出して対応していても不愉快な思いをさせ てしまう事もあるのだと…知らされました。そして最後には“患者さんに感謝をする姿勢(心からありがとうございました)”と思える姿勢を大事にすることも 毎日仕事をしていて行く事で忘れないようにして行きたいと思いました。

久松千恵
私は外来看護師として、受付スタッフや先生方の対応を無駄にしない様に取り組んで行きたいと思います。毎日、患者さんと接しながら自分の対応の仕方に不安 を感じていましたが、対応事例を通して、自信を持つことが出来ました。処置室での接し方も分かりやすい説明、理解度を確認しながら対応していきたいと思い ます。

野中直美
接遇は難しいと改めて感じました。患者からの質問・不満に対して納得するような答え方をしているか。不安で来院されている方に安心して帰っていただいてい るのか。自分たちはいつも当たり前の様に毎日仕事をしていますが、相手は変わっていきます。それに合わせた対応ができているか。講習を聞いて「できてい る!」と思えることもありましたが、来院されている患者を大切にしていくこと、他ではなく当院にまた来てもらえる為には…という面では、もう一度自らを見 直すいい機会であったと思います。

山口潤子

  • 患者さんが気分を悪くされない様に接する。
  • いつもしている事でも人によっては嫌な人もいるので注意する。
  • 又、その場の雰囲気になれ、段々となあなあになっていると思うので注意する。
  • 患者さんによっては親しく接する事を好む方もいると思うのでその辺は考える。
  • 気になる患者さんは後で電話をして大丈夫かどうか確認する。
  • 不満があったり、不安があったりする患者さんは、その場で解決できる事は解決する。又、その為に色々と話しを聞いてきちんと報告 をし、その意見を聞き患者さんに分かるように説明し、納得していただけるようにする。

患者さんの考えは私達は分かりませんし、医療に関しては患者さんは分からないと思います。不安で一杯で病院に来られるのではないかと思 います。それを少しでも安心し、又来ようと思うよな接し方、話し方をしようと思います。又、病気の事に不安でたまらないという心中を察して少しでもやわら いだ気持ちで先生の話しを聞かれるような雰囲気を持ちたいと思います。患者さんの気持ちになって考えようという事が一番だと思いました。私が患者さんなら といつもかんがえようと思いました。

草場美智子
私はまだインターネットを開いて見た事がないです。当院でのインターネットを見た事がないです。どのような事をかいてあるかもわかりません。藤原ENTク リニックの方はいまりクリニックのインターネットを見て「勉強するクリニック」とおっしゃってました。私自信ははずかしい気持ちになりました。伊万里市内 の耳鼻科は処置的な病院が多く患者様の為に努力をしているのはまだなような気がします。藤原クリニック内では色んな病院をインターネットなどで知りつねに 努力されているのがわかりました。

古賀ちよ子
サービス業として患者様に対していかに不快なく治療していただくかは、私達看護業務をしている者達の意識の持ち様で変わってのではないかと感じた。

桑本 崇
勉強会のお話で自分が行っている行為に自信が持てたと同時に一つ一つの事が身にしみてサービス業としての看護のあり方意識の持ち方など再認識できたと思 う。

吉原多恵子
患者様と接する際十分な配慮をしていかねばならないと強く思いました。今後も多くの患者様と交り合うのでより多くの患者に入院してよかったと思える看護を やっていきたい。

松永富三代
接遇について何度か講議を受けてきましたが身近な話題から例をあげられ入りやすい講議内容でした。
(追加分) 今回、木村先生の講議を受け、改めて接遇マナーの大切さを再認識させられました。近年、多くの企業が倒産する中、病院の倒産も例外では無く、病院の経営も サービス業だと。一人一人が、認識を持ち、患者様のニーズにあった対応が求められている事を学びました。これから夜間の受付けや、電話対応に気を付け、い まりクリニックの名前を汚さないよう努力して行こうと思います

古川麻美
あなたはどうしますか?という質問をされた時、私も同じような電話や外来対応がありました。いつもどう答え(対応)していいのかわからず、とまどってしま い自分なりに対応してしまっていました。この勉強会で改めて質問されて、他の人の対応の仕方を知る事ができたり、納得のできる(患者さんにとって良い対 応)の仕方を知る事ができ勉強になりました。

東谷大輔
資料の7ページから患者へどういう対応をするかとあるが、〈いまりクリニック〉では“こういうとき、こういった対応をする”などマニュアル表を作りスタッ フにマニュアル表を配付したりしてはどうだろうか?

小松佐百合
・医療を通じての意識アップについては私自信勉強不足だと反省しました。(この病院がいつ作られたか?医療に対するかんたんな知識などよければ、こういう のをファイルにして一人一人に配ってほしい本当は自分で調べたほうが良いのですが。)患者さんへの気配りなどについて私は前の仕事が客商売だったので少し はわかっているつもりでしたが、もう一度勉強しなおさないといけないなーと思いました。

上釜優子
熱いと飛び上がるが、水から茹でると気づかずに茹であがってしまうという“ゆでがえるの法則”また皆が浸かっているとまだ大丈夫と思ってしまうという意味 もあるそうです。少しドキッとしました。いまりクリニックに来て丁度1年になり仕事に慣れたところです。私は気づかず、ゆでられていないか?まだ大丈夫と 思っていないか…考えさせられました。“固定患者を大切にする”というところではあたりまえのことですが、自分にできることをしているか、再度考えさせら れました。顧客管理と同じですね。日頃院長先生が「医療はサービス業です」とおっしゃっていますが全くその通りだと思うし、そうならなければいけないと思 いました。感じの悪いお店にはお客様はいらっしゃらないし、感じの悪い医院には患者様はいらっしゃいません。“アート・イン・ホスピタル”等は私にもでき るんではないかと思いました。時間をつくってやってみたいと思います。

小野富子
講議の最後の方で話されていた 「患者さんに学ぶ、患者さんに感謝する」ことがサービス業としての基本姿勢なのだと思いました。感謝しているから良い接遇 ができる。感謝しているから笑顔で対応できるし良いアイデアも生まれる。これはスタッフ間でも同じことで互いに学びながら感謝する事が業務に対しての相乗 効果になっていると思います。

古川由加里
院内の部署と部署(スタッフとスタッフ)との隙間の話しをされた時、誰かするだろう関係ないなど思わずすぐ誰かに伝えるなど行動を起こすようにしなければ いけないと思った。すぐあやまってしまうのは私もすごく多い気がしました。悪くない場合はあやまらないいようにしようと思った。

前田千代子

患者様に対して薬を取りに来てもらう日などを連絡したり怒って帰られた患者様に後で電話するなど自分では考えつかないことまでしてい らっしゃってとても感心した。自分が患者だったらと考えて行動する事が大切だと感じました。

栗原誠子
・固定の患者さんを大事にする。
・再来院してもらえるようにする。
・受付はクリニックの顔。
患者さん対応事例で今日の治療費が高いと言われたらどうしますかという問いに、うかつに「すみません」と言わず、内容を説明する。私だったらすぐすみませ んといいそうです。患者さんに学ぶ。患者さんに感謝をもつ。

山口 晃範

今回、受診された皆様にどのように対応したらよいかについて木村結花氏より講演いただいた。事例を通して今後の対応の仕方について知る ことができた。近年、病院は増加傾向にある。つまり、自分の症状にあった病院を選び、自分の会いそうな病院を選択し、受診することができる。また、患者の 中には特殊な例もあり「セカンドピニオン」という同じ科の病院を受信し、治療内容について一方の主治医に尋ねながら医療を受けるという方も増えてきている という。つまり、患者自身も治療に対して自分で病院を選択し、必要な知識を得て受診することができるようになってきたのである。当然の事ながら病院の質が 問われる。同じ治療でも評判や対応の一つで患者の受診数は変わってくる。現在、高度な医療技術が増えてきている。しかし、いくら有能な技術を備えていても 受診する方が「NO!」といえばそれは何の意味も持たなくなる。患者あって初めて医療は成り立つのである。対応の一つで患者の心理は大きく変化する。相手 を不愉快にしない対応が求められてきている。今回の講演では最後にある大手のデパートの閉店の写真を見せられた。あの写真の意味するものはまさに物はあっ ても対応一つでこうも違う、ということを意味しているのではないだろうか?有名なデパートでも一人一人のお客様に丁寧に対応していたら結果はどうだっただ ろうか?おそらく同じ結末にはならなかっただろう。そんな気持ちをあの写真は表していた。今回の事例は相手のへの対応のほんの一部分にすぎないと思う。患 者が100人いればその100人に合わせた適切な対応が求められる。病院はサービス業である。どの病院を選ぶかは個人の自由である。では、どうやって選ば れるか?それは相手の気持ちを考えて一つ一つ対応する、という基本的なものである。基本こそ難しい。今回の講演で多くを学ぶことができた。今後の対応のつ いて参考にしていきたいと思う。

佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年9月14日佐賀市鍋島町、佐賀大学医学部研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、院長が出席しました。 主講演は真崎善二郎教授で、演題は副腎腫瘍特に、ホルモン非活性のインシデンタローマの診断と治療でした。 その内訳は、以下のとおりです。

CTや超音波検査で偶然発見された副腎腫瘍は70%が副腎皮質良性腺腫であり、5%が副腎皮質癌である。その中でも、特に重要なのは、 副腎皮質癌であり、発見時に6cm以上と腫瘍が大きいものは用心する必要が有る。実際の臨床では5-10人に1人が転移性腫瘍を含んだ悪性腫瘍である。夜 11時にデキサメサゾン1mg内服し、朝コルチゾールを採血検査する。あるいはACTHを随時採血して正常下限であれば、ホルモン活性を疑う。

平成16年度米料理研修会 :
平成16年9月14日伊万里市、総合庁舎にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子と調理師の古川由香里が参加しました。以下はその報告書です。

講師 伊万里梅部会加工研究会

・米の表示について
名称A原料玄米B内容量C精米年月日D販売者等の氏名または名称、住所及び電話番号JASに基づき「玄米及び精米品質表示基準」に従って表示を付さなけれ ばならない。

・単一銘柄
 産地、品種、産年が同じもので、1種類のお米。

  • ブレンド米
    2種類以上の米を混ぜたもの。16年度と15年度のコシヒカリを混ぜたものはブレンド米

調理実習メニュー

  • 梅花寿司
  • なす揚げと小梅の変わり漬
  • 梅干しの吸い物
  • 鶏肉の梅酒煮
  • サラダいまり梅ドレッシング
  • ゴーヤの梅肉和え
  • 梅ヨーグルト

今回梅料理を作ってみて梅は色々な料理においしく使えることがわかった。梅と和えたり、材料と一緒につけ込んだり、煮たりして梅は本当 にたくさんの料理に使えた。特に梅ヨーグルトを作ってみて、牛乳に梅ペーストと砂糖を混ぜただけなのに、ヨーグルトの味になり驚いた。梅はデザートにまで 使えた。また自分でも作ってみようと思う。

調理師  古川由香里

献立 ・梅花寿司

  • 茄子揚げ小梅の変わり漬け
  • ゴーヤの梅肉和え
  • いまり梅ドレッシング
  • 鶏肉の梅酒煮
  • 梅干しの吸い物
  • 梅ヨーグルト

☆米の表示について

  • 単一銘柄米
    検査証明を受けた単一銘柄米の原料玄米欄原料玄米に「産地」「品種」「産年」及び「使用割合100%」の記載が義務づけられている
  • ブレンド米    
    「複数原料米」などブレンド米であること、国産品は「国内産」輸入品は原産国名をその使用割合に併せて記載することが義務づけられている

( 感想 )今回は梅を使った実習だったが、梅ペーストやシロップなど加工した梅を使っての調理は初めてだった。梅でヨーグルトができ るなど、今まで知らなかった調理法もあり、酸味も少なく食べやすかった。他の病院や施設の人との交流もありいい経験になったと思う。

管内栄養士研修会:
平成16年9月14日伊万里市、総合庁舎にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子が参加しました。以下はその報告書で す。

献立作成の留意点について・定期的に加重平均栄養所要量を算出する。

  • 各栄養素の算出

カルシウム、鉄、ビタミンCなどは不足しがち。エネルギーなどが制限されている場合などは強化食品を使ってはどうか。ビタミンCについ ては、年配の方は缶詰を使ってしまうが、生の果物などを使いましょう。

  • 献立に沿った調理の実際

栄養士、調理師とのミーティング
計量を正確に。じゃがいもなどは皮をむく前にではなく向いてからはかる
味付け、盛りつけの見直しを行い、調理向上をはかる。

  • 個別栄養管理の留意点

喫食者一人一人の情報を集める。できるだけ自分でが望ましい。
体重減少率が月に5%だと病的
 栄養士はただ料理を作って患者さんに出すだけでなく、患者さん一人一人にあった料理を出すことが大切、ということが改めてわかった。日々の仕事を大切に して、そこから色々なことを学びとっていこうと思います。

医療安全対策講習会:
平成16年9月10日泌尿器科いまりクリニックから副院長と職員5人が参加し、勉強しました。

研修報告書

H16.9.10 19002100

講演題 チームで取り組むセーフティマネイジメント 外来編
演者 佐世保中央病院 医療安全対策室   セーフティマネージャー  朝倉加世子 

木下徳雄  
ミスはだれでも起こすものであり、迅速に対応し、エラー防止のための対策をたてることが大事である。国内の事例についても解説され、日本医療機能評価機構の認定病院患者安全推進協議会が「国内の安全管理への取り組み」を行っていることを示された。   

<>外来クラーク 野中直美
ミスに対する考え方:誰でもおこす→たまたまその人が起こした
                    ↓
             隠さず報告してくれて「ありがとう」

すぐに報告すること(迅速な ―調査・分析・対応―)
1事例にいくつかの部署が関わっている場合・・・部署間の責任の押し付けあい                            ミスの発生減の追 求  責任の大小を問うことをしない

<>             すべての部署で(報告・分析・対策)を行う
               ↓
             チーム医療であることを忘れない!!
クレームについて:すぐその場で対処すること
             何もしないままでは帰さない
          (帰すと誰かを連れてくることがある)
          患者は「お金の問題ではない」「聞いてほしい」
             「謝罪してほしい」
  • 「医療はチームワークが必要であること」を改めて考える機会になりました。まず自分自身を振り返り、またスタッフ間のコミニュ ケーションを大切にしていくことで連絡ミスなど防げると思います。自分が言ったことに対して「伝わったつもり」にならず、再確認し患者への安全な医療を提 供していきたいと思います。

看護師 草場美智子

ミスに対する正しい考え方、ミスはだれでも起こすもの

たまたまその人が起こした

隠さずに報告してもらう・報告してくれてありがとう

分析・対策ができる

これで大きな事故が防げる、エラー防止のための対策をたてる

備える、気づかせる、確認させる、安全を優先させる、予測させる、やりやすくさせる、わかりやすくする、で きないようにする、やめる
     考察:中央病院のチームで対応している姿をかなり表現していらっしゃいました。少し早口でわか りにくかったですが一生懸命発表されていました。私といっしょの年令で今の技術についていくのが大変だとおっしゃっていました。私のそう思いました。器械 からコンピュータに変わっていく技術も変わっていく事など。
    結論:ミスの報告を隠す人が多いという事が対応を遅らせる迅速な対応が安全管理が出来る

看護師 久松千恵

外来におけるセーフティマネジメントについて

    エラー防止の方法として、環境の整備・個人の注意・危険な事項の禁止などの対策である
    個人の注意には限界があり、危険な事項の禁止には患者のADLを防げる側面もあるため、環境の整備に重点を置く必要がある
    ミスはどんな防止策を講じても完全になくすことはできない。

ミスが発生した場合の組織的対応が必要であり、各施設に応じた安全管理の構築が必要である。上記のような内容を踏まえ、まず、セーフ ティマネージャー、またはそれに準ずるスタッフの存在は今後欠かせないものと考えられます。そのスタッフを中心としてミスが発生した場合の迅速な報告、正 しい判断、迅速な対応が必要であり、これを可能なものとするために院内の各部署間での連携が必須となります。また、発生したミスの正確な把握には関係した スタッフからの報告が不可欠であり、そのためにも報告書は個人の批判の道具にならない様にする必要があります。批判が中心となる報告書の作成は各部署間で の責任転嫁の原因ともなり、また、特定の部署への批判の集中を引き起こす危険性があるためセーフティマネージメント組織は全ての部署からスタッフを参加さ せるべきではないかと考えました。

外来クラーク 山口潤子

チームで取り組むセーフティマネジメント:

安全な医療とミスをしない為の防止策、又、ミスをおこした時の対処の仕方ミスは誰でも起こす可能性があり、又、他人がした時も自分もし たかもしれないと思って、その事に注意するべきである。ミスをした場合はすぐに謝り、報告し、今後同じ過ちが病院の内で起こらないようにように対処策を話 し合いどのようにすればミスを防止できるか、時に生命に関する事には慣れた業務でも再確認しミスが起こらないようにするのが一番大切だと思いました。又、 クレームの事も安全対策の一環としてクレームのあった事にはどういうものがあった事にはどういうものがあったかとか、その時はどうしたらいいかというのも 話し合いした方がいいかと思いました。

医師会連絡協議会:
平成16年9月9日伊万里市迎賓館で、佐賀県-郡市医師会-各種担当理事-連絡協議会が開催され、泌尿器科いまりクリニックか ら院長が出席し、勉強しなが ら佐賀県各地からのお客さんを接待いたしました。担当によって介護保険と、医療安全対策とに別れて、医師会長を交えて各地区担当理事と佐賀県医師会の常任 理事が協議しました。

医療安全については、各地区の病医院にアンケートを配付して、その回答について討論を行いました。患者の病医院に対する要望や苦情、病 医院の患者に対する要望や苦情などあり、活発な討論が有りました。

輸血研修会:
平成16年9月9日唐津市、赤十字病院で輸血研究会が開催されました。泌尿器科いまりクリニックからは、病棟主任以下3名の看護師、吉原、古賀、穐本が参 加し、勉強しました。演題は、実地医療における適正輸血と、検査の実際でした。

研修報告書
H16.9.9 輸血研修会「実地医療における適正輸血と検査の実施」佐 賀大学医学部付属病院輸血部 副部長 佐野雅之先生
看護師 穐本二三

  • 不適切な加温による溶血
    赤血球輸血後、ふるえ、血尿、急激な貧血を起こし血管内溶血であることが分かった。検査の結果、血液型、不規則抗体は問題なかった。バッグの中に残ってい た血液が溶血していた為とわかった。バッグが冷たい為流し台で蛇口から出る給湯の熱湯と冷水を混合し、バッグを加温したことによる赤血球破壊とわかった。 〈結論〉大量輸血意外はほとんどの場合加温は必要ない。
  • クロスマッチ方法
    実験ではクロスマッチ用血液(検体)を常温の場合で検査した場合と37.0℃に保温した場合とで比較した。全く同じ検体であったが、常温では陰性の判定に 対し、37.0℃の場合は、凝血し、陽性の判定だった。もし、輸血をしていたら副作用が出現すると考えられた。〈結論〉37.0℃前後で保温しての検査が のぞましい。今回の研修で輸血がより安全、適正に行われる様安全対策を進めていく必要があると感じました。
台風18号通過:
平成16年9月7日(火)、昨夜から九州近くに接近していた台風18号が午前9時半ごろ、長崎市付 近に上陸し、伊万里の近くを通過しました。今年はこれで7個目の台風上陸です。泌尿器科いまりクリニックも前回同様に被害を受け、駐車場入口の照明広告塔 の残っていた片側のパネルが吹き飛ばされてしまいました。しかも中にあった8本の蛍光灯も吹き飛ばされて、跡形も無くなっておりました。台風の威力はすご いものです。周りを探したのですが、蛍光灯の破片すらありませんでした。これで広告塔としての機能は完全に壊れてしまいました。

日本泌尿器科学会、第69回佐賀地方会:
第2回泌尿器外科手術の理論と実際: 同時開催 平成16年9月4日(土)佐賀市マリトピアにて開催され、いまりクリニックから院長と副院長がが参加し、勉強いたしました。今回は泌尿器科いまりクリニッ クからの学会発表はありませんでした。奈良県立医大の平尾佳彦、泌尿器科教授が特別講演として、腎細胞癌の外科治療、がありました。さらに、真崎善二郎、 佐賀大学泌尿器科教授の主催で佐賀地方会総会があり、決算の報告と承認、規約の改定などを行いました・学会と講演会終了後は立食のパーティーと親睦の懇親 会がありました。

講演要旨
腎細胞癌の根治手術は今まで、腎をあまり触らないで、腎動静脈から最初に結紮し、腎周囲脂肪とともに同側の副腎を摘出するというものでした。この見直しを 講演されていました。腎細胞癌の静脈からの癌細胞が果たしてどれくらいあり、さらに術後の癌転移を検討していました。腎細胞癌の静脈からの癌細胞は意外に 少なく、しかも陽性であっても術後に実際に転移するのは少ないようでした。同側の副腎の腎細胞癌転移を調べたところ、1ないし数%であり、しかもかなり大 きい腎細胞癌の場合に副腎転移があったということですので、小さい腎癌では副腎を必ず摘出する必要はないようでした。高齢者では経腹的に腎摘を行った場合 は、経腰的に行った場合よりも腸閉塞などの合併症が多いようであり、両手術の予後を比較しても有意差はなかった。そこで、高齢者では経腰的に手術すること を勧める。さらに、腎癌のみを摘出して、腎臓を残すという手術を積極的に行っていました。マイクロウエーブによる止血が可能になって、腎を阻血せずに、腎 細胞癌の周囲を止血して、腫瘍のみを摘出するという素晴らしい手術を紹介されていました。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年9月2日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

末期医療

日本は世界一の長寿国になりました。しかし、その最後の死の迎え方はどうでしょうか。統 計では、約8割が病院やその他の医療施設で死を迎えるそうです。最近では家族の死んでいく過程をみることも少なくなりました。
 当院は開院して10年ですが、約30名が在宅すなわち自宅で死亡されました。ほとんどが前立腺癌による死亡で、癌末期の1〜6ヶ月を自宅ですごされてい ます。平均年齢は70歳です。
 当院では本人や家族の希望があれば、可能な限り在宅で診るようにしています。患者さんの苦痛を緩和することを主眼とし、癌性疼痛に対してモルヒネなどの 投与を行います。いよいよ末期になると、家族も当院スタッフも多大の時間と労力を要します。しかし、患者さんが家族に囲まれ感謝しながら、静かに死を迎え られる姿を見ると感動を覚えます。
 入院の方も末期になると、家族が交代で可能な限り24時間看病していただきます。ほとんどの方が安らかな顔で命を終えられます。子や孫が父母や祖父母の 死んでいく姿を見ることで、命に対する尊厳が生まれてくるのではないでしょうか。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.9.2付佐賀新聞)

ISO&プライバシーマーク説明会:

平成16年9月2日(木)佐賀市の佐賀県地域産業支援センタ-2F 第1研修室で、ISO&プライバシーマーク説明会が開催され、泌尿 器科いまりクリニッ クから松岡主任が出席しました。

以下はその時の要旨です。

演 者: ペリージョンソン コンサルティング 大町氏
 内 容抜粋:(資料添付)
 今後の職場活用できること:
 感想 考察:
 ISO:・スイスの国際標準化機構(国連機関)が定めた世界共通の国際規格で
    物が出来るまで(過程)に対する制度
     ↓  ↓
     ↓  質の向上を目指す → リーダーシップの強化、病院の組織、機能、経営等の危機管理体制の改革
    計画 → 実行 → 評価 →見直し の繰り返し
   ・半年又は年1回の定期審査と3年毎の更新が義務付けがされている。

 プライバシーマーク(Pマーク)
    特徴 機密性 完全性 可用性
      取得後は2年毎の更新が義務付けされている
      人材派遣業者、サービス業、通信販売業に一番普及している。医療業では内、外科
      よりも精神科、心療内科、美容整形などに普及しつつある
    損害賠償の相場
      情報の漏洩に対して訴え無し  1件 500円
       ↓
氏名、住所、電話番号の流失  訴え有り  1件 最低 1万円
     cf: ヤフーの個人情報漏洩の場合 約45億円の損害賠償(年商約80億円)
    情報漏洩の原因
     1 技術的要因 ネットからの流失
     2 物理的要因 侵入による盗難
     3 人的要因
      3が原因の70%を占め、その殆どが会社内部、元社員による犯行である。人的要因を防ぐ為には職員の監督をすること、職員に対して個人情報が どれだけ重要で価値のあるものかを自覚(意識の向上)させることが大切で、それが財務、環境、個人情報の保護へと繋がって行く。また職員へ研修、教育を施 しマニアル作成を行い、情報のランク化(リスク値にて)を図りセキュリティー下での管理も必要である。 また、委託先の監督も必要でどのような情報の取り 扱いを行い個人データの安全管理が図られているかを知る必要がある。(当院では 検査ーBML 医事コンソフトーアップルドクター 寝具ーワタ キュー 産廃ーイデント があり前者2社のホームページを閲覧する限りPマークの取得は不明であった)
 今現在Pマークを(財)医療情報システム開発センター(医療機関専門)へ依頼し取得しようとしても最低6〜7ヶ月(若しくはそれ以上)掛かるといわれて いる。また費用もコンサルタント業者(ペリージョンソン社)へ依頼した場合約250〜300万円(職員の人数により金額の上昇あり)と、2年毎の更新 では約15万円ほど掛かる。
 ただPマークを取得していると他社との差別化(確執)が生じ利用者には安心して利用してもらえるということと、この先個人情報の保護は最優先されていく ものであり、医療業界にも普及しつつもある。当院は泌尿器科という科目でいくと他科よりもプライベートな事が多々あり、Pマークの取得は今後必要なも のだと思った。   以上、松岡記載

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台風16号通過:
平成16年8月30日(月)、昨夜から九州近くに接近していた台風16号が、串木野に上陸し、佐賀をかすめてゆきましたが、伊万里も朝から暴風雨でした。 その嵐の中でも患者さんがたくさんおいでになりました。泌尿器科いまりクリニックも被害を受け、駐車場入口の照明広告塔のパネルが吹き飛ばされてしまいま した。伊万里地区の収穫前の梨もかなり被害を受けているようでした。

透析室職員歓迎会:
平成16年8月27日(金)伊万里市、居酒屋天道にて透析室の職員歓迎を兼ねた親睦会を行い、透析と病棟の主任以下職員10人 と院長と副院長が参加しまし た。焼き鳥とビールでやたらと盛り上がり、2次会に花りんに繰り出して、そこでもかなり飲んでしまいました。

平成16年度夏の避難訓練:
平成16年8月25日(水)14時半から院内火災訓練を行いました。医院から出火したという設定で、患者や重要書類を搬出し、 駐車場に集合しました。

避難訓練
 
目的 1.新しい避難経路図を用いた避難経路の確認
    2.職員の意識向上
    3.各部署での避難体制の見直し

<>火災避難訓練
日時 平成  年  月  日( )  時  分 〜   時  分
実施内容
 1.火災発生   出火場所=医局   出火原因=やかんの空焚き  燃焼物=棚、壁、天井 
 2.火災時の対応  *火災発見者 (   ) 事務所に連絡(内線10番)
           *初期消火(   )消火器にて消火を試みる(消火できず避難する)!消火器使用なし           *119番通報 事務 (   )通報 

  通報内容 @防火対象物の所在 A防火対象物の名称 B出火場所、燃焼物等
 *全館に通知 事務所より全館 受付(   ) 「只今、2階医局にて火災が発生しました。            内線22、16、21番         職員の誘導に従い避難してください。」         避難行動を行う 避難経路は各部署でもっとも安全と思われるルートを選び避難する      (前もって各部署に発生場所を連絡、避難経路を決めておく)

  病棟(                      )  外来(                  )   透析(                      ) 厨房(                   )   事務(            )

佐賀県医師会学術講演会:
平成16年8月23日(月)19時から、佐賀市の医師会メディカルセンターにて、米国における医学教育という演題で講演があ り、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄『米国における医学教育講演会』  
 8月23日に佐賀県医師会メディカルセンターで開催され、木下が参加しました。佐賀県医師会臨床研修支援委員会と佐賀県臨床研修運営協議会の共催で、イ エール大学ブリッジポート病院内科レジデントの田中まゆみ先生が『ハーバードに学ぶ医師のマナー教育』と題して講演されました。まず米国の医療制度を具体 的にわかりやすく説明がありました。次にハーバード大学が医学部学生や卒後研修におけるマナー教育を重視していることを示されました。学生時代にマナー教 育など受けたことのない私には驚きでした。そして米国の医療制度もいろいろ問題を抱えていることがわかりました。

福岡前立腺研究会:
平成16年8月20日(金)19時から、福岡市のホテルオークラにて、福岡前立腺研究会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄

『CPPSの診断と治療』 産業医科大学泌尿器科講師 山田陽司先生
 Chronic pelvic pain syndromeには細菌の関与するもの、関与しないもの、間質性膀胱炎があり、互いにオーバーラップする。そのため治療法がことなることを示された。
『高齢者排尿障害の治療戦略』
   国立長寿医療センター総長 大島伸一先生
 平成13年「愛知県高齢者排尿管理マニュアル」を作成し、平成14年「NPO愛知排尿ケア研究会」を立ち上げ、平成15年「名大排尿情報センター」、ホームページ「チャンネルまる」の開設したことを話された。医療現場や施設での高齢者の排尿管理が遅れていることを示され、「いつでも、どこでも、だれもが、より良いケア」を受けられるよにすべきであることを強調された。

クラシック喫茶コギト支援チャリティーコンサート:
先日の佐賀市の大火事で 院長が行きつけでした お店が3軒以上焼失してしまいました。クラシック喫茶「コギト」、居酒屋アメリカ村、椿油のてんぷらや天花などです。そこで、コギトを支援するファンが集 まり、コンサートと即売バザーを開こうということになっておりました。当日院長は行けませんでしたが、泌尿器科いまりクリニックからは厨房の職員などが参 加しました。以下は読売新聞から。

常連客ら支援音楽会 佐賀市の全焼したクラシック喫茶

<>演奏する「コギト」の支援者ら
 先月起きた佐賀市中央本町の大火で全焼したクラシック喫茶「コギト」の救済チャリティー音楽会と作品展が十五日、同市の市交流センター・エスプラッツで 開かれ、常連客ら約三百人が集まった。入場料などの売上金約80万円は、支援資金として経営者荒嶋良子さん(62)に贈る。「コギト」は三十四年前に荒嶋 さんが開店。文学や音楽、美術関係者らが集い、文化論に 花を咲かせた。
<>火災を知った常連客ら約五十人が「文化の拠点を取り戻し、荒嶋 さんに元気になってもら おう」と開催を決めた。
音楽会では、久原興民さん(ビオラ)や草場紀久子さん(フルート)ら十一人が、パッヘ ルベルの「カノン」やモーツァルトの「フルート四重奏第一番K. 285」などを演奏。最後に、久原さんが「コギトで絵を見てコーヒーを飲むのを楽しみにしていた。少しでも早い再建を願っています」と述べると、大きな拍 手が沸き起こった。
<> 作品展では漫画家の針すなおさんら約三十人の作品の展示即売も行われた。荒嶋さんは「こんなにたくさんの人が来てくれるとは思わなかった。感謝している」 と話 していた。(読売新聞16.8.16日付け、佐賀地 方版から貼付、http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news003.htm)から
外来職員歓迎会:
平成16年8月9日(月)伊万里市居酒屋天道にて、外来職員の歓迎を兼ねた親睦会を行い、野中主任以下職員7人と院長が参加し ました。日ごろの外来業務の 疲れを癒し、明日への活力が沸くようにと少しでも元気になれば善かれと思って開催しましたが、どうもビールと焼酎とウイスキーを少し飲み過ぎたかもしれま せん。泌尿器科いまりクリニックにも大酒飲みが数人増えたようでした。
第1回樟葉会:
平成16年8月7日(土)佐賀医科大学(現、佐賀大学医学部)泌尿器科の同門会が佐賀郡富士町古湯、清流荘にて開催されまし た。泌尿器科いまりクリニック から院長と副院長が出席しました。同門会は39人出席で、主な出席者は佐賀大学から真崎善二郎教授、魚住助教授以下の医局員と、同門会OBとして、熊沢名 誉教授、藤崎病院理事長、南里医院理事長、納富病院理事長、牧野病院理事長、中牟田誠一福岡市民病院泌尿器科部長、井口厚司福岡医療センター泌尿器科部 長、市木泰久新行橋病院泌尿器科部長、吉永英俊新和白病院泌尿器科部長でした。徳田医局長の司会で、なつかしい昔の写真がスライド映写会で何枚も大きく写 され、今の変わりようと対比せて大いに盛り上がり、大盛会でした。そこで、一句:まだ若き思いは今も変わらぬが、昔の写真に驚かされん。(昔と比べれば別 人でした)
第5回膀胱癌治療研究会:
平成16年8月6日(金)19時から、福岡市博多駅前の都ホテルにて、第5回膀胱癌治療研究会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから院長が出席しまし た。九州大学の内藤誠二、泌尿器科教授の座長で、大阪医科大学の藤岡洋治、泌尿器科教授の講演:浸潤膀胱癌の集学的治療、がありました。演題の要旨は、ス テージ2以上の浸潤膀胱癌には化学療法、放射線療法を手術前後に組み合わせてさらに手術を行う方法が有効であるということでした。M-VACという化学療 法が出現する以前の治療成績に比べて、泌尿器科いまりクリニックとしても最近はとても治療成績が向上したという印象を持っております。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年8月5日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

膀胱炎

 泌尿器科では膀胱炎は日常よく診る疾患です。膀胱炎には単純生膀胱炎と、基礎疾患のある複雑性膀胱炎があります。
 女性の膀胱炎は単純性膀胱炎の代表です。女性は尿道が3〜4cmと短く直線的であるため、膣や肛門の細菌が尿道から膀胱に侵入しやすく、80%が大腸菌 によるもです。
 セックスを契機として発症することもあります。新婚の女性に多く、以前は「ハネムーン膀胱炎」という言葉もありましたが、今では死語となりました。
 主な症状は排尿終末時痛、頻尿、残尿感と尿混濁です。この症状が揃えば膀胱炎と考えてよいでしょう。血尿がでることもありますが、発熱はありません。発 熱を伴うときは腎盂炎の合併を考えます。 
 自然治癒することもよくあります。通常は抗菌剤か抗生物質を3〜7日間投与します。膀胱炎を繰り返す方は、日頃から水分を多めに摂り、排尿を我慢しない こと、身体を冷やさないことが大事です。
 難治性の膀胱炎は膀胱腫瘍や膀胱結石など基礎疾患を有することがありますので泌尿器科で検査を受けましょう。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.8.5付佐賀新聞)

伊万里どっちゃん祭り:
平成16年8月1日伊万里市、駅前通りを中心に花火大会とどっちゃん祭りがありました。伊万里にこんなに人がいたのかと思うく らい大勢の方が見物に出かけ ていました。夜店の屋台もたくさん出ており、熱気と蒸し暑さの中、元気な各地のよさこい部隊が演技をされていました。ほとんどの若い女性が浴衣で大勢でか けていました。夏祭りにゆかた復活です。
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第17回全国有床診療所連絡協議会総会:
平成16年7月31日(土)から8月1日まで札幌市グランドホテルにて第17回全国有床診療所連絡協議会総会が開催され泌尿器科いまりクリニックから副院 長が出席しました。

副院長 木下徳雄

今回は7月31日と8月1日の2日間、北海道札幌市で開催されました。九州と同じくらいに暑い日で、北海道にしてまれにみる暑さとのこ とでした。木下が参加しました。
 本会は有床診療所が互いに強い連携をもってその発展と健全運営をはかり、営々と築き上げた医師と患者の良い関係を今後も堅持し、研修を積みながらより良 い医療を目指して地域医療に貢献することを目的しています。
 有床診療所の現状と問題にについて講演とシンポジュウムがありました。同じ医師会の水上先生のお誘いで、懇親会のあとの二次会で高知県や滋賀県の先生と 有床診療所の問題について時間を忘れて話す機会もあり、有意義な2日間でした。                  

サッカーアジアカップ決勝トーナメント:
平成16年7月31日(土)準々決勝として日本対ヨルダンの試合が重慶で開催され、その試合をテレビで観ておりましたが、試合内容にとても感動しました。 とてもいやで不愉快な反日のブーイングの嵐の中で、勝負に集中し、終了まであきらめずに冷静に戦ったジーコ日本チームに本当に、本当に敬意を表します。そ して、試合後のジーコ監督の談話がさらに素晴らしく、深く感銘したのです。

ジーコ監督、試合直後のコメント(Yahooスポーツナビhttp: //live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/jpn040731.htmlから貼付)
 本当に最後まで信じた執念の勝利。最後まで慌てなかったが、90分、120分で決められなかったのが惜し かった。PK戦で2つ外しても、最後まで信じていた。あとは落ち着き、これに尽きる。準決勝のバーレーン戦は切り替えてしっかり行く。  これがサッカー。まさに何が起こるか分からない。スタッフ、選手関係なく、全員がひとつのボールに信念を乗り移らせた。相手は2つのPKで勝ったという 気持ちになったと思うが、最後の一球まであきらめず、この勝利を引き寄せた。これからさらに気を引き締めてやっていく。今日のPK戦のときに相手の選手 は、われわれが外すたびにおどけてみたり、自分たちの勝利をアピールしたりしていた。あれはやってはいけないこと。わたしも絶対自分のチームにはやらせな い。互いの尊重あってこそのスポーツ。その結果、彼らは家に帰らなければいけなくなった。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成16年7月30日伊万里市迎賓館で、腰痛についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長、病棟主任が 出席し、勉強しました。演者 は久留米大学整形外科の永田教授で、腰痛について、腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症を中心に講演されました。

その後の宴会で写真のように山元外科の山元章生理事長と、三和薬局のと会談しました。

医療安全対策研修会・感染症廃棄物処理マニュアル説 明会:
平成16年7月29日佐賀市文化会館大ホールで開催され、泌尿器科いまりクリニックから院長と看護師、事務、クラークらが5人参加し、勉強しました。

研修報告書
160722 佐賀市文化会館 大ホール 19:00〜21:00佐賀県医師会医療安全対策医療従事者研修会

感染症廃棄物処理マニュアル改正説明会、田中危機管理・広報事務所 所長 田中正博氏

「医療安全の基本はコミュニケーションだ」

事務 山下幸子

日々、多くの患者と接する医療機関において問題が起こった場合にどう対処するか、また日頃どういう 対策をとっておくか危機管理意識を持つことが大切である。 まず、患者からクレームが出た時、大きな問題へ発展するのを回避するためには相手に不審感を抱 かせないよう言い分を最後まで聞き迅速な対応を行う事。

病院内部で問題が発生した場合は、相手が誰であろうと間違いを指摘できる環境を作る事。
従業員一人一人が危機管理意識を持ち少しでも“おかしいな”“大丈夫かな”と感じたら必ず上司へ報告し自分だけで解決しないこと。
 以上の点でカギとなるのが患者とのコミュニケーション、職場内のコミュニケーションであり危機回避へつながる重要な役割だと感じた。

准看護師 井手宏直

医療機関における危機の原因とその予防策

? 筋論クレーマーの増加とその対策

 筋論クレーマーとは…… 「それはおかしいではないか?」という視点から 疑問、質問、異議、抗議を病院・診療所に対して申し立てで きる患者家族

筋論クレーマーの特徴

  • 最初の対応での「誠意の欠如」が発端になる⇒要注意
  • 自分なりの筋の通った問題提起や疑問を突きつけてくる
  • 納得できないと「当局」や「マスコミ」にタレ込む⇒要注意
  • こちらの弱みを心得ている
  • 自分の主張にこだわる
  • 過去に「要求実現」させた実績を持つ人が多い
  • 最悪の場合、訴訟も辞さない

初期対応での誤らないための3つの心得

  • 相手の言い分を十分に聞き途中で話しを切らない事
  • 筋論クレーマーかな?とおもったら面談をする
  • 対応は迅速に行う 同じ対応をしても遅いと評価されない

外来クラーク 野中直美

  • 医療機関の危機
    • 筋論クレーマーの増加・・・途中で話しをさえぎらず、十分に話しを聞くこと
    • 内部告発・・・・・・・・・問題があっても上司に言えないことにより発生「おかしいと」言い合える職場にする
    • 従業員の意識の欠落・・・・「たいしたことはない」などという考えではダメ 起きた問題は自分のこととしてとらえる(当事者 意識)
  • 問大発生時の対応:緊急事態発生時は 迅速な決定・行動情報を開示する・社会的な判断を受ける
    • 起こした問題に対してどう対応したかによって非難される
  • マスコミの対応の仕方(記者会見など)
      • 今回の研修はこれまでと違った視点での安全対策でした。少しの事でも問題として提示してくる患者をクレーマーとするのか どうか、判断が難しいと思うが、普段通り丁寧に接することで、クレーム発生も少なくなるのではないかと思います。危機に対する考え方をはじめ、何でも言い 合える、言ってもらえるような職場の雰囲気作りをしていきたいと思う。

准看護師 笠原和子

    • 医療機関における危機の原因とその予防策として、初期対応で誤らないための心得で、相手の言い分を十分に聞き、途中で話しを さえ切らないこと。話しを聞いてあげる姿勢を持ち目を見て話すこと。職場のコミニュケーションを良くすること⇒医療はチームワークで情報交換も大切である こと。
    • 危機管理意識 ちょっと変だな…?       

        本当に大丈夫かな…?      と思う意識である

        いつも誰かが見ている!

        いつも誰かに見られている!

この様な意識を持って仕事することで疑問を持ち誰かに話しダブル発見が早期発見となる。

人は起こしたことで非難されるのではなく、起こしたことにどう対応したかによって非難されるのである。

いまりクリニック院内ボーリング会:
平成16年7月28日夕、午後18時半から、伊万里市スターレーンで親睦ボウリング会として副院長以下13人の職員が参加しました。その後は伊万里市、中 華料理の天壇で、懇親会をしました。院長はその頃伊万里有田地区医師会館で理事会に参加しており、残念ながら遊びには参加できませんでした。その時医師会 館にあった田中まゆみ著:ハーバードの医師づくり、という本を読んでなるほどと感化されました。今度、伊万里看護学校で田中まゆみ医師の後援会が予定され ております。

いまりクリニック院内勉強会、7月分:
平成16年7月27日午後18時から、院内で今月の勉強会として厨房から栄養士の前田さん、調理師の古川さんが薄味、塩分制限 食について、味付けと調理について講演しました。

うす味の調理の工夫

加工食品をあまり使わないようにする
旬の新鮮な食材を用いる
自然のうま味を生かす
油の風味を使う
香辛料や香味食品を利用する
酸味を利用する
料理の表面に味をつける

長光園医療懇談会:
平成16年7月24日(土)佐賀市の肢体不自由者 養護施設・社会福祉法人長光園 (佐賀市兵庫町:田口一樹 園長)の例年恒例の医療懇談会が、佐賀市のホテルニューオータニにて開催され、副院長が出席しました。塩田病院石崎副院長、古 宇田歯科院長、西島皮膚科院長らが参加し盛会でした。

第16回神経泌尿器科脊損セミナー:平成16年 7月24日(土)13時30分から、福岡県飯塚市総合脊損センターにて毎年恒例の脊損セミナーが開催され院長が出席しました。主催者の脊損センター岩坪英 二部長が来年は定年ですので、今回で最後のセミナーとなりそうです。8題の一般演題と九州大学医学部の熊沢浄一名誉教授の特別講演:高齢社会における医療 情報;泌尿器科医に求められるもの、がありました。その後慣例によりまして脊損センター内のプールサイドにビアパーティーによる懇親会が催されました。懇 親会はさらに近くの伊川温泉、鴻の池松柏園ホテルにて続き、十数名が参加しました。10人以上の方が宿泊されました。熊沢浄一名 誉教授の特別講演から日本の65歳以上の高齢者は男1000万人、女1400万人で、計2400万人にも なっています。そのうち341万人(約20%)が一人暮らしです。高齢者で65歳から69歳の男52%、女29%が就労しており、の所得は年間平均304 万円で、貯蓄は平均2420万円です。交通事故の40%が高齢者であり、運動能力が非常に低下しているようです。
生活習慣病が増えており、排泄に関する問題も同じように増えています。排泄に関する問題は本人には切実ですが、介護者はあまり問題にしていないので、それ が問題です。そこで、泌尿器科医はこれからも内科医などの他科の医師や介護者に、排泄の問題が患者の重大な問題であることを訴え続けましょう。
さて、 医療費がどんどん削減されているのに、介護保険にかかる費用はどんどんふくらんで増加しています。介護保険は平均等級が次第に上昇していますが、患者も、 介護者も等級が増えた方が器具がもらえて、収入が増えるようにできていることが問題でしょう。はたしてこれで良いのでしょうか。
泌尿器科は患者と排泄の面で関わるので、関わり方が他の科の医師よりも深いので、かかりつけ医になるべきです。そして、泌尿器科の役割とは、高齢者の中で これから増え続けるであろう、前立腺癌や膀胱癌などの腫瘍の早期発見や治療、次第に増える糖尿病などによる腎不全の治療、排泄の問題、性機能の問題があり ます。医師は技術の向上も必要だが、まずは温かき心で患者を診なさい。
熊沢先生の生きがいの内から、福岡医療NGOを九州大学付属病院長時代に立ち上げて、今もその活動が行われていて、その活動に関わってゆくこと。福岡法医 学研究会を立ち上げて、臨床医と法医学者と、弁護士が一堂に会していろんな議論を行う場を設けました。日本で初めての試みであり、これから有意義な会に発 展させる見込みです。
以上、特別講演の要約は終わり。

熊沢浄一先生はさすがにたいしたものです。講演を聞いていて非常に感動いたしました。これからもますますのご発展を期待しております。 写真は上から、会場の様子、講演される熊沢先生、出席者の集合写真、プールサイドでの乾杯。主な出席者は九州大学泌尿器科の関成人助教授、産業医大の西井 久枝助手、原三信病院の武井実根雄部長、橋本市民病院の小川隆敏部長、掖済会門司病院山下博志部長、神戸医療センター大岡均至部長、ナイター診療をされて いる泌尿器科いとうクリニックの伊東健治院長でした。会場のお世話をして いた脊損センター木元康介医長ご苦労様でした。

写真は上から、会場の様子、講演される熊沢先生、出席者の集合写真で中央花束を持っているのが岩坪暎二部長、プールサイドでの乾杯を音 頭される熊沢先生。

排尿障害講演会:
平成16年7月23日博多ホテル日航で、アビショット発売5周年記念講演会があり、院長が出席しました。熊本大学泌尿器科の吉田正貴助教授による:前立腺 肥大症の薬物療法、と、信州大学泌尿器科の西沢理教授による:排尿障害、UP TO DATEがありました。西沢先生は、以前から精力的に世界中の泌尿器科学会、排尿機能学会、尿失禁(尿禁制)学会で発表されておられ、その学会や口コミで の世界の泌尿器科の最新情報を集めて我々に教えてくれるという貴重な先生です。今回も過活動膀胱を中心にいろんな話題を提供されていました。

医療ガス保安講習会:
平成16年7月23日13:00〜17:00佐賀市文化会館で医療ガス保安講習会があり、泌尿器科いまりクリニックから看護師が二人参加しました。以下は その報告書です。

内容 ?病院内での医療ガスの取り扱いについて 日本医療ガス 松永康明

   ?医療ガスと薬事法について      主任薬剤師 近藤大輔

   ?医療ガス設備と災害対策      日本医療ガス技術員 田本孝次

   ?医療ガス設備の事故例と保安対策  日本医療ガス技術員 中村和敏

准看護師 草場美智子

医療ガスの種類

ガス名

分類

 

容器内

比重
(対空気)

国内
表示色

用途

酸素

支燃性

医療用

圧縮ガス

1.105

黒色

吸入療法麻酔

笑気

支燃性

医療用

液化ガス

1.53

ねずみ

麻酔

空気

支燃性

医療用
駆動用

圧縮ガス


ねずみ

吸入療法
手術器械の駆動

炭酸ガス(二酸化炭素)

不活性

医療用

液化ガス

1.529

緑色

呼吸療法
腹腔鏡下手術

キセノン


医療用




X線CT造影

窒素

不活性

駆動用

圧縮ガス

0.967


手術器械の駆動

吸引


医療用




患者の汚物処理
患部の浄化

エチレンオキシド

可燃性
毒性

殺菌用

液化ガス

1.5

褐色

医療用具の滅菌

 エチレンオキシドのガスもれは素早く逃げないと、その場に倒れる。酸素ボンベのバルブを開ける時は顔を前にむけないで横の立つ。 バルブをゆっくりと開ける破裂する事がある。液化ガスは立てて放置する(ノズル式になっている)医療ガス事故の事例がたくさんのヒヤリハットがあった。ガ スもれでの事故が多い。少しのもれに火傷をおった人もいた。もえやすいものも近つけない(医療器械などもレーザも)ボンベは破裂する時は上の方にとんでい く。

看護師 中尾光宏

内容-?高圧ガスとは…圧力はすべて大気圧との差を示すゲージ圧力をいう
圧縮ガス(圧縮アセチレンガス)
常用の温度において1Mpa以上のもの、温度35℃において1Mpa以上となるもの

?圧縮アセチレンガス
常用の温度において0.2Mpa以上のもの、温度15℃において0.2Mpa以上となるもの

?液化ガス(次の4で定めるガスを除く)常用の温度において0.2Mp以上のもの、 圧力が0.2Mpa以上となる温度が35℃以下であるもの

?温度35℃において圧力が0Mpaを超える(取り扱いが厳しい)
液化シアン化水素、液化ブロムメチル及び液化酸エチレン

内容-?情報の提供等【薬事法77条の3】病院・診療所の開設者・医薬品販売業者・医師・薬剤師・その他の医薬関係者は、医薬品製造業 者等が行う医薬品の適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努めなければならない。

内容-3医療ガスの種類

内容-4医療ガスの重大事故:火災事故57%、ガス切れ20%、ガス間違い12%、その他11%

今後の職活用できる事
まず、添付文章をよく読んで下さい。
容器に表示のガス名を必ず確認して使用する。
酸素と接触する部分に油脂類・麈埃等を付着させない。発火の可能性が有る。
容器弁はゆるやかに開く。急激に開くと高熱を発し発火の危険性が有る。
吸入する酸素に臭気がない事を確認して使用する。
万一、いやな臭いがしたら直ちに容器弁を閉じて、至急納入業者に連絡して下さい。
酸素の吸入場所から5m以内(在宅酸素療法では直近)での喫煙、火気あるいは引 火性物質の使用は厳禁。そして時々換気を行う。
容器は常に40℃以下の温度に保つ。
容器は転倒、転落その他粗暴な取り扱いをしない。
容器の保管または使用は子供の手の届かない所で行う。
使用後は容器弁を閉め、保護キャップを取り付けて速やかに返却する。

ボンベマニフォールド点検要項
1日常の注意
マニフォールド室内と消費に使用する設備から5m以内では火気の使用を禁じ、引火物・発火性の物を置かない。
室内の温度は40℃以下に保つ。消火器は所定の位置にあるか。高圧がス保安法による警戒標識を確認する。ガスもれはな いか。圧力計指示値はよいか。空ビンランプ消灯を確認する。転倒防止は確実にされているか。

2ボンベの交換
室内の換気を図る。左右バンクの圧力を確認する。ボンベのガス名を確認する。バル ブ類は静かに開閉する。ボンベを取り換えた後、使用側に切り換える。バルブ類はすべてとガ ス圧力状態及び空ビンランプ消灯を確認する。使用後容器バルブには防麈キャップを取り付ける。

3異常が発生した場合
ガス漏れが発生したら早急に室内の換気を図り、ガス漏れ発生側すべてのボンベのバルブ及びヘッダのバルブを閉める。販売業者に至急連絡する。供給を停止す る場合は、医療ガス安全管理委員会に報告し、許可を得て予備供給に切り換え緊急時の供給確保の手配を行う。

感想 講習会に参加したことで色々な知識を修得することができ、今後の業務へつなぎ活かしていきたい。又今回、医療ガスを取り扱う臨床 のスタッフとしてガスを使う器具装置の操作ミスや点検手入れの欠落が事故発生の引き金であることを確認していく必要がある。

職員の手紙から:
平成16年7月20日、開院以来10年間泌尿器科いまりクリニックで勤めていた病棟主任が今度7月20日に退職しました。退職に際しての手紙が来ましたの で、公開いたします。院長先生、10年間有難うございました。
「いまりクリニックに勤務して10年間を振り返って」
H.6.6.当院開院以来早いもので10年が過ぎました。開院当初泌尿科の患者さんが少なく皮膚科の患者さんが来られていたことを覚えています。外来勤務 の私にとって3ヶ月過ぎた頃より患者さんが多くなりスタッフはまだ少なかったため走り回って一日がアッと言う間に過ぎ、患者さんに対し十分な説明も行え ず、自分自身泌尿科の処置、検査を覚えるのに一生懸命でした。一年目、老人泌尿器学会、他院の症例発表を聞き看護の深さを知り大きな刺激を受けました。3 年目の頃、印象に残る患者さんに出会いました。その患者さんは7歳の女の子の時です。尿が出なく苦しがって母親と来院、二分脊椎と診断、あらゆる状況の 中、学校の先生や親子さんと話したりしながら患者さんだけでなく回りの環境の大切さも大切だと感じ人と人との関係が大切だとつくづく思った出来事でした。 このあいだ久しぶりにその子と会い、本人は恥ずかしそうにしていましたがお母さんより中学生になり楽しい学校生活を過ごしていると聞き懐かしさと嬉しさで いっぱいになりました。在宅看護では終末期の透析の患者さんで入院中暗い顔をしていた患者さんが自宅に戻り笑顔で家族の方と過ごされ安らかにお亡くなり なったりもしました。そして65歳の男性で前立腺癌の患者さんの奥様より『いつ亡くなるかわからないので息子と三人で川の字になって寝てます』と疲れた顔 も見せず話され家族の絆の深さを感じ感動した覚えがあります。

7年目に入り病棟勤務へ、何人かの亡くなられる患者さんにも立会い、家族の方より『いま りクリニックで看護してもらいとても良かった』との言葉や退院される患者さんの喜んだ顔を見て看護の喜びを感じることができました。これからも患者さん本 位の看護、自分がされてイヤなことは絶対に患者さんにしないをモットーに看護を続けて行きたいと思います。最後に10年間出会った患者さんを看護させてい ただき有難うございました。そして共に力を貸してくださった先生方、スタッフに感謝します。

第2回 佐賀県院内感染症対策研究会:
平成16年7月17日佐賀市医師会メディカルセンターで開催され、泌尿器科いまりクリニックから看護婦が5人参加し、勉強しま した。研修報告書第2回 佐賀県院内感染対策研究会
160717 15:00〜17:00 佐賀県医師会メディカルセンター
特別講演 『消毒・滅菌の基礎と実際』山口大学医学部付属病院 薬学部 副部長 尾家 重治先生パネルディスカッション 「消毒薬の使用方法について」

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看 護師 吉田和子
 院内感染対策における臨床微生物の基礎知識

問題となる菌

MRSAが分離される患者背景

MRSAVREペニシリン耐性肺炎球菌多剤耐性緑膿菌

多剤耐性結核菌

慢性疾患を有する長期入院患者免疫不全状態にある患者

IVH等のカテーテル留置患者

 (MRSA)の殺菌              
 熱水 80℃ 5秒   乾燥 100℃ 1時間     (高水準消毒薬)
   グルタール…コストが低い 臭い強い    いたみは少ない
   フラタール…コストが高い 臭いは少ない  消毒が強い薬剤
    グルタラ−ル→内視鏡の消毒(ウイルス感染に器材)
    ◎床拭きは禁忌 マスクを使用する 消毒・滅菌の基本
  消毒(熱水、蒸水)効果が確実で毒性がない
  一次洗浄、一次消毒70℃10分間
 器材  90℃ 10分     
  リネン 80℃ 10分   蒸水蒸気での消毒
  食器  80℃ 10秒間
  便器  90℃ 1分間 今回の研究会の講演で気になることがありました。当院では現在万能つぼを1回/Wで交換しています。菌の汚染が、オスバン 綿・ヒビテン綿 24時間、
イソジン綿・アルコール綿 7日間とのことでした。ハイアミン綿使用の万能つぼは院内感染を防ぐためにも見直す必要があるのではないかと思いました。 

准看護師 山口晃範目的 病院院内感染対策の見直しと適切な消毒方法を知る

  • MRSAとは何か 殺菌 消毒方法滞在場所感染予防のおける適切な消毒方法についてその他
  • 質疑応答など
薬品名
利点
欠点
アルデヒド系消毒薬

コストが低い

抗菌力が強い

粘膜障害

臭気が強い

フラタール

臭いが少ない

抗菌力が強い

コストが高い
過酢酸

抗菌力がある

金属腐食作用
次亜塩素

口腔内に入る物に有効的

血液汚染に有効

汚れが多いと効果が弱い脱色効果粘膜刺激

金属腐敗作用

 適切な熱湯殺菌

種類

消毒温度と時間

機材

93℃×10分

リネン類

80℃×10分

食器

80℃×10秒

便器

90℃×10秒

<>ちなみにMRSAは80℃×5秒煮沸もしくは100℃×1時間の加熱物品の消毒方法クリティカル器具   蛋白分解液に30分つけ洗う セミクリティカル   蛋白分解液に30分つけ洗ったあと次亜塩素ナトリウムにつけ洗浄する 洗うのは70度前後のお湯、熱すぎるとたんぱく質が合成してしまうなど学び、講演会を通して適切な消毒の知識、そして消毒の大切さを学ぶことができた。消 毒には様々な薬剤を使用されるがその薬剤のメリット・デ メリットを知ることが出来た。 MRSAが院内感染として問題になり、今日にいたるまでどのようにして対処すべきかが問題視されてきた。感染経路がわれわ れ医療従事者であり、気づかないうちに感染経路を作ってしまっている。手洗い、消毒を密に行っていても消毒前に触れてしまった手すりや頭髪、あらゆるとこ ろに感染経路は存在する。しかし忘れてはならないのは人から人へ移るのは、触れたわれわれということである。徹底した消毒・殺菌をし入院する方々やその家 族への伝播を防ぐ工夫が必要であると感じた。他にも正しい消毒方法や適切な感染予防のアドバイスを指導してくださった講演でもあった。現在、院内感染はメ ディアが注目している問題である。正しい菌の除去、感染経路の遮断が行えるようにし、患者さんへ快適な入院生活を送れるようにしていく必要があると感じ た。

準看護師 境裕子

 処置行為の後は必ず手洗いをする。手洗いが出来ない時、速乾性擦り込み式手指消毒を行う。水回りは細菌が多いので物品は必ず乾燥させ て、できるかぎり蒸気、熱湯での滅菌を行う確実に滅菌でき体に無害とのこと。 

伊万里有田地区医師会の親睦麻雀会:
平成16年7月16日午後18時半から、伊万里市雀荘いわみやマージャンクラブで親睦の麻雀会を行い、7人の医師が参加しました。 いまりクリニックからは院長が参加しました。合計半荘3回行われ田口正忠医師が優勝されました。

佐賀県人工透析懇話会:
平成16年7月15日佐賀市アバンセにて佐賀県保険医協会主催の研修会があり、泌尿器科いまりクリニックからは副院長以下6人が参加し、勉強いたしまし た。
研修報告書第57回佐賀県人工透析懇話会 アバンセ 18:30〜21:0透析室におけるリスクマネジメント
特別講演 医療法人眞仁会 横須賀クリニック 看護部長 荻原千鶴子先生

看護師 吉田和子
一般演題セッションUでは、リスクマネジメントについて4題の発表が行われた。医療事故の報道が頻繁になされている今日、 出席者も多く関心の深さが伺えた。透析は体外循環を行っているため、常に患者さんは生命の危険にさらされておられる。私達看護師は危機意識をもち業務を遂 行していかなければならない。当院透析室でもヒヤリハット、インシデント報告書が月に数枚提出されている。発表でもあったように、除水量計算ミス・透析時 間の設定ミス・除水量入力ミス・ダイアライザ−間違いなど現在までにあった。改善にも再度起こる事もあり、どう改善策をたてたらいいか私自身悩むこともあ ります。起こった出来事はスタッフ全員に報告し、その日の内にカンファレンスを行う。又、スタッフ全員がお互いに注意できる雰囲気をつくって行きたいと思 います。

准看護師 高橋貞子
学術ビデオ(糖尿病透析患者さんのセルフケア支援)上映
糖尿病患者さんの合併症・網膜症 ・腎臓 ・虚血性心疾患 ・神経症害 脳血管障害など ・糖尿病腎不全 口腔ケアーフットケアー、栄養管理、血糖コント ロール
透析導入時のセルフケア指導 @糖尿病と腎不全
、   A血液透析の働き・重要性
B糖尿病の合併症・早期発見・予防・ケアC栄養管理 D薬物管理E血糖測定方法・データーの見方Fシャント管理G社会的支援・社会保障資源H家族指導透析 室におけるリスクマネジメント 医療過誤とした理由@医療知識A意思の疎通性B診療録の不備 C事故対応の未熟Dチーム医療の未熟性E施設の診療能力の不 足 医療事故の原因・根性不足説・注意力散漫説・能力・人格未熟説  うっかりミス確認ミスエラーをなくす為 ヒューマンエラー(スリップ)うっかり間違 え(ラプス)ど忘れ うっかり忘れ(ミステイク)知識レベルの誤思考(非自動) エラーの確認  電話のダイヤル回し、単純な作業、整備された環境での作 業、記憶…3日後に20%しか覚えていない→記憶に対する仕事はしない事、緊張…疲労時は20分〜30分しかもたない   エラーは 原因でなく結果である   エラーはなくならない
私たちがミスを起こした場合インシデントをオープンにして報告し、一歩一歩あゆみ事故防止したいものです。

准看護師 山口早苗
当院においても一人暮らしの男性患者が数名おられ、食事・内服についての指導や援助を行っているが最終的には患者管理に依 存するのが現状であり期待できる検査値も得にくい、透析や内服薬では除去される無機リンの量には限界があり、この研究では栄養指導や基本的なアドバイス患 者の実行できる献立の配布により食事に関する意識の向上を確認している。身近にある材料や手軽さで関心を持ってもらうことがまず必要ではないか。『透析室 におけるリスクマネジメント』      荻原千鶴子先生透析事故の内容頻度として、除水・投薬ミス・抜針事故等、さまざまな医療機関であげられ、それが 起きた時間帯は透析開始後30分以内、昼の休憩時間によるスタッフ移動時に多発している。当院でも今後それらの対策を強化し事故防止つとめることは必須で ある。

准看護師 井手宏直
相次ぐ医療事故の発生は医療に対する国民の信頼を根底から揺るがし、医療機関や医療従事者の安全体制に対する危機感への強い批判となってきている。再発予 防策をたてたにもかかわらず類似事故は後を絶たない。事故は複合的な要因で発生する医療事故の原因分類には、医療従事者の知識不足・技術の未熟さ・医療機 器や医療材料の欠陥・規則違反・ヒューマンエラーなどがある。ヒューマンエラーは事故の直接の原因となるのが人間であれば、誰でもエラーを起こす可能性が あり根本的な原因はエラーを誘発させ、起こったエラーを検出できないプロセスやシステムの欠陥にある。特に医療システムには様々なエラー誘発要因があり ヒュ−マンエラーが極めて起こりやすい環境といえる。今や医療事故は各医療機関の個別の問題ではなく、社会的な問題として認識されてもいる。

准看護師 松本喜代子医療事故の原因分類  ・医療従事者の知識不足、技術の未熟さ医療材料の欠 陥、規則違反、ヒューマンエラー
ヒュ−マンエラーは事故の直接の原因となる人間が誰でもエラーを起こす可能性がある。原因→エラーを誘発させ、起こったエラーを検出できないプロセスやシ ステムの欠陥にある。透析の重大事故には「空気混入」「透析液異常」「出血」「血液曝露による院内感染」がある。透析室での業務から見た医療事故は@医療 行為によって生じる事A療養上の生活行動や現境の中で発生する事故透析室の業務は不慣れによるミスと慣れによる単純ミスが減っていないのが現状でもあり、 常に危機意識をもって業務にたずさわる事っを再認識するないようであった。透析クラーク 南まゆみ 現在医療事故は今だに毎日のように報道され、予防対策 をたてたにもかかわらず、類似事故は後をたたないという事である。 透析室での医療事故は看護師や技師の業務から見た場合大きく2つに分けられるというこ とだ。

  • 医療事故によって生じる事故→注射や内服薬の与薬など医師の指示に基づき行う診療の補助業務
  • 療養上の生活行動や環境の中で発生する事故→「誤嚥」「転倒・転落」「痴呆患者の自己抜針」など
    私達は再発予防策として、ヒヤリハットの報告書を書いている。まず“ヒヤリハットがどういう事か”という事を十分に理解し、どんな小さい事でも再度行わな いという気持ちを持ち毎日の業務に生かしていかなければならない。又、報告書を書き反省するだけでなく、おきた時にどう対処するかという事も大切な事であ る。常に危機意識をもって業務にあたる事が重大な事、又慣れも原因の一つであるという事で、まったくその通りだと思った。“確認の上 確認”いつも頭の中 に入れておきたい。
    経過報告によると (月別)5月、6月 (1週間の中で) 週の始め (時間) 9時〜10時、13時〜14時が一番多く、内容では除水、プランニング、 チューブ、体重等が上位にあげられている。最後にすべての話しを聞き、私にはまだまだ勉強不足で理解できない所も多かったけど、職場での良い環境をつくる 事、スタッフの方々とのコミュニケーションを大切にし事故をおこさないように努力していきたい。
佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年7月13日佐賀市鍋島町、佐賀大学医学部研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、院長が出席しました。 主講演は中島のぶよ助手で、演題は腹圧性尿失禁の治療、保存的療法と日帰り手術でした。 その内訳は、女性の尿失禁のいろんな治療法、再度勉強しました。抗コリン剤、漢方薬として補中益気湯、葛根湯、三環系抗うつ薬などの薬。骨盤底筋群を鍛え る体操やそれに対するバイオフィードバック、日ごろの注意、電気刺激、ペッサリーなどの装具、手術として、内視鏡によるgax collagen注入術、あるいはTension Free vaginal Tape 手術など、についての講演でした。泌尿器科いまりクリニックでも、尿失禁の治療について、もっとナースを参加させる必要を大いに感じました。
伊万里有田地区医師会東部会:
平成16年7月12日伊万里市銀寿司にて7月の東部会があり、福島町立診療所に新しく赴任された医師が出席されました。以前の福島町立診療所所長で今は福 島町で医院を開業されておられる小野院長から歓迎のお言葉がありました。
第20回参議院議員選挙:
平成16年7月11日にご存じのように参議院選挙がありました。泌尿器科いまりクリニックでは前もって院長、副院長は期日前投票をしておりましたので、当 日は結果を見るのみでした。医師会が推薦していた西島英利議員は自民党比例代表で5位で当選しました。得票数25万票は期待よりも少なかったようでした が、当選して安心いたしました。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年7月8日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。   

性感染症

 性行為でうつる感染症を「性感染症」といいます。厚生労働省の調査によると、そのうち でも性器クラミジア感染症や淋菌感染症は全国的に増加傾向にあります。我々のクリニックでも1日に1〜2人は受診します。泌尿器科ですので男性がほとんど です。クラミジアや淋菌感染は男性では尿道炎を起こすことが多いですが、精巣上体炎(副睾丸炎)や前立腺炎を起こすこともあります。
 感染経路はセックスによる感染です。最近は通常のセックス以外にオーラル(口腔)セックスによる感染も増加しています。不特定多数の人とのセックスや性 風俗産業従事者からの感染が数多くみられます。
 最近の傾向として、弱年齢化し中学生や高校生の感染が増加しています。喫茶店に入るかのように、カバンを下げて手と手をつないで受診するカップルもあり ます。しかし、これだけの情報化社会なのに意外と性感染症の知識に乏しいことに驚かされます。
 きちんと治療を受けることと、症状がなくてもパートナーも同時に治療することが大事です。性感染症は密かに蔓延しています。青少年に性感染症の啓蒙が必 要と感じる昨今です。
 
泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.7.8付佐賀新聞)

伊万里有田地区医師会囲碁会:
平成16年7月6日午後18時から、2ヵ月ぶりに伊万里市医師会館で碁会を行い、医師の前田拓郎氏、森晋介氏、松尾優氏、小島伸彦氏、鈴山純司氏と武田薬 品の大西所長が参加しました。 いまりクリニックからは院長が参加しました。
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いまりクリニック院内勉強会、6月分:
平成16年6月22日午後18時から、院内で今月の勉強会として接遇、について小野富子主任と野中直美主任が講演しました。病院職員における接遇
 『第一印象が大事』
  *第一印象で全体のイメージが決まる
 *最低限気をつけること
  ・身だしなみ …髪はみだれていないか?
、 髭はそっているか?
          爪は伸びていないか?
          化粧は濃くないか?
    *これから夏に向けて白衣はこまめに洗濯しましょう
・笑顔・挨拶 …相手に向って(体の向きが大事。顔だけではダメ)『電話対応』
 *顔がみえない分、神経を使うこと
 *ゆっくり、はっきり、わかりやすく、明るく
 *病院説明できますか?(交通手段・診察内容・時間など)
★日常の注意
  ・いつも挨拶をしていると、仕事中も口に出せるものである。
  ・背中を向け、顔だけ振り向いて対応しない。
  ・患者さんが部屋を出られるまではきちんと対応する。
  ・方言は相手に合わせて使うこと。
   (標準語ばかりでは冷たく感じることも…)〔 接遇テスト 〕  
1. 上司、先輩に対してどのように言いますか?
 おかあさんが、師長によろしくとおっしゃっていました。(、   )
 師長さんに手伝ってくださいと言われました。 (、   )
 (院長に対して)師長はまだ帰っていないんです。 (、   )
 (師長に対して)事務長はお出かけになっておられます。 (、   )
 (事務長に対して)院長が呼んでいます。会議室に来てください。 (、   )

2. 患者とそのご家族に対してどのように言いますか?
 師長さんはまだお見えになっておられません。 (、   )
 おたくの家族の人がそう申されました。 (、   )
 そこの受付で伺ってください。 (、   )
 そっちの都合を聞きたいのですが。 (、   )
 院長先生は3時に帰るとおっしゃられました。 (、   )
 どうぞそちらにおかけして待ってください。 (、   )
 こっちから行きますので、お待ち下さい。 (、   )
 ここに名前と住所を書いてください。 (、   )
 明日、診察にもう一度来てください。 (、   )
 事務長は、今いません。(、   )

伊万里有田地区医師会東部会:
平成16年6月21日伊万里市黒亀にて6月の東部会があり、伊万里有田地区の高原医師会長が出席されました。直参議員選挙における医師会の姿勢を説明に来 られました。隣の部屋では同じく二十日会がにぎやかに開催されていました。そして、バイアグラの二番手である今日発売されたレビトラの説明がありました。 バイアグラよりも強力な作用があるようです。泌尿器科いまりクリニックでも早速購入しました。

写真は説明される高原医師会長です。

佐賀県泌尿器科懇話会ゴルフ会:    
平成16年6月20日佐賀クラッシックゴルフクラブにて開催され、院長が幹事としてお世話いたしました。 3組11人でスタートしました。 夏空のような快晴で気温は34度以上で、とても暑い真夏日でした。藤崎病院の安芸医師がベストスコアで優勝しました。

一緒にプレーした、牧野院長、キャディさん、中島助手、真崎教授の写真。

第49回佐賀県泌尿器科懇話会:       
平成16年6月19日佐賀市千代田館にて開催され、いまりクリニックから院長と副院長が参加し、勉強いたしました。いまりクリニックからは副院長が演題を 提出し、発表しました。演題は、腎不全を生じた放射線性膀胱炎の1例、でした。一般演題7題と久留米大学医学部泌尿器科の松岡啓教授による特別講演:前立 腺レーザー切除術、がありました。

保険医協会管理者研修会:
平成16年6月17日佐賀市アバンセにて佐賀県保険医協会主催の研修会があり、泌尿器科いまりクリニックからは院長、吉原、吉 田、松岡、小野各主任が参加し、勉強いたしました。講師は長崎市の藤原ENTクリニックの木村結花事務長で、病医院における上手なスタッフ活用のポイン ト、でした。講師より一言:病院の外来受付にも、病院外来事務学という学問が必要です。これからの医院、病院では患者の心理を瞬間的に悟るというようなさ らに進んだアメニティが必要です。

さて、非常に有意義な会でしたが、残念ながら伊万里に帰るのが遅くなるので、全部を拝聴することが出来ずに残念でございました。このた めに後日泌尿器科いまりクリニックに講師の木村結花氏を招いて、職員全員に講義を受けさせる所存です。

佐賀県医師会連盟主催:西島英利参議院候補予定者を励ます会:
平成16年6月14日佐賀市マリトピアにて佐賀県医師会連盟主催による西島英利参議院候補予定者を励ます会が開催されました。泌尿器科いまりクリニックか らも副院長が参加しました。総数700余人であり、盛会でした。

開院10周年謝恩会:
平成16年6月11日伊万里市迎賓館にて 開院10周年の謝恩会を開催しました。 職員40人、お世話になった業者さん14人をご招待しました。ご招待した業者さんは、薬の問屋さん、平野設計さん、松尾建設さん、文具の三栄商事さん、透 析のトムスさん、山田電機さん、会計士さんです。10年間何とかやってこられましたことに、ただ感謝のみです。

余談ですが、せっかくお招きしたお客様方がスーツにネクタイできちんと正装されておいででしたのに、お迎えする弊院の男子職員が普段着 で来ていたのにはさすがの院長もがっくりとなりました。このように院長の私めが情けなくも大恥を掻きましたことも、しょせんは私めの不徳の致すところでご ざいます。10年間職員教育をやってまいりましたが、未だに道はるかに遠しと言う感慨でございます。まあこれぐらいは贅沢な悩みと考えてまいりましょう。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年6月10日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。
      
がんの告知
 『先 生、だましたね』病室を出て行こうとする私の背中越しに、Kさんから声をかけられました。はっとして私は振り返りました。Kさんの目は私を見据え、顔は怒 りに満ちていました。私は返す言葉もなく、病室を後にしました。翌日、Kさんは腎臓がんによるがん性腹膜炎で亡くなられました。私が医師になって4年目で 20年以上まえのことですが、昨日のことのように鮮明に覚えています。
 当時はがんの告知はほとんどされていませんでした。Kさんも『先生、私はがんじゃろ?』と、何回も尋ねられていました。そのたびに『腎臓の良性腫瘍で す』と説明していました。
 その後は、なるべくがんの告知をするようにしました。今では、9割以上の方に告知をしていますが、ほとんどの患者さんが告知を希望されています。告知を するときは、必ず家族にも同席してもらいます。双方に少なくとも30分以上の余裕がないときは告知はしません。病名、病気の進み具合、治療法の選択や今後 の予測などについてなるべく専門用語を用いないで説明します。経験を積んだ今でも告知の難しさを感じています。
 

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.6.10付佐賀新聞)

佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年6月8日佐賀市鍋島町、佐賀大学研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、副院長が出席しました。 主講演は真崎善二郎教授以下の医局員で、演題は今月10日から開催されたに弟92回日本泌尿器科学会ついてでした。
開院10年目:
平成16年6月1日、おかげさまで泌尿器科いまりクリニックも平成6年6月1日に開院して、よたよたと何とか10年が過ぎました。これも皆様のおかげで す。数多い泌尿器科の中から泌尿器科いまりクリニックを選んでおいでになった患者さん方、毎日医院を支えてきた職員の諸君、伊万里有田地区医師会の諸先生 方、佐賀医大の諸先生方、大勢の各種業者様方、感謝。
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医院建物、既存部と増築部の工事完成し引き渡し:
平成16年5月31日泌尿器科いまりクリニックの既存部と増築部の工事が無事に完成し、引き渡し式が行われました。院長、一瀬主任、平野設計から城島建築 士、松尾建設から弟子丸弘海常務、内藤昌一伊万里営業所長、福山照郷工事部長、池田和幸現場主任、佐電工から今泉善光主任、園田淳主任、山田電機ハウスが そろって、無事引き渡しが終了しました。医院として営業しながらの増改築と引っ越しで、患者さんにご迷惑をおかけしました。難しい工事であったと存じます が、さほど支障がなく無事に工事が進み、立派なものができあがったことに泌尿器科いまりクリニックとして大いに感謝しております。
佐賀県医師会アルツトゴルフ大会:
平成16年5月30日若木カントリークラブにて開催され、12組40数名が参加しました。伊万里有田地区医師会がお世話し、院長も参加・接待しました。あ いにく梅雨入りし一日中しとしと降る雨と途中から雷までありました。びしょぬれになりながらも無事に終了しました。

伊万里有田地区医師会平成16年度総会:
平成16年5月28日伊万里市迎賓館にて、医師会と看護学校の予算決算を主題とした伊万里有田地区医師会総会が開催され、院 長、副院長が出席いたしました。佐賀県医師会からも横須賀代議員が来賓として出席され、講演をされました。その後医師会立看護学校職員と一緒に懇親会が開 かれ、総数75人で、大いに盛会でした。写真は総会の模様と看護学校の諸先生方。

佐賀県医師会学術講演会:
平成16年5月26日佐賀市、医師会の成人病予防センターにおいて、佐賀医師会推薦、糖尿病医療機関制度、関連口座としての講演会があり、院長が参加しま した。演題は、大きく変わった糖尿病の外来診療、順天堂大学内科、河盛隆造教授でした。以下に要約を書きます。
食後の高血糖が体に以前思われていた以上に非常に悪い影響を及ぼし、動脈硬化を進行させ、心血管病変を増悪させている。この食後高血糖を少しでも減らす と、心血管病変の事故率が有意に減少する。そこで、運動療法、食事療法、食後高血糖治療薬などをいろいろ使用して、動脈硬化が進む前に予防としての治療を 行うと言うことが現在の新しい2型糖尿病の治療です。

今年も泌尿器科いまりクリニックの患者さん(今は亡き)にいただいた蘭が咲きました。

いまりクリニック院内勉強会、5月分:
平成16年5月25日午後18時から、院内で今月の勉強会として慢性腎不全保存期の治療、について院長が講演しました。腎臓の働き、腎機能評価、腎障害、 透析療法になる前の慢性腎不全の治療法として、薬物治療、食事療法などを説明しました。 今年4月16日に佐賀で講演した内容と同じものです。

平成15年12月末における日本の透析患者は総数23万人であり、このうち新たに透析を必要とした患者の半分以上が糖尿病が原因で腎不 全になっていますので、今後は糖尿病の治療が重要です。今の透析にかかる医療費だけでも年間1兆2000億円以上ですので、新たに発生する透析患者を減ら すと言うことが医療のみでなく、医療経済的にも非常に重要となるわけです。そのために慢性腎不全になってもなるべく透析に至らないようにするという保存期 の治療が大切になっています。

今はいろんな良い薬や栄誉医学が進歩し、さらに治療用特殊食品も増えて、慢性腎不全の治療が進歩しております。たとえば、腎性高血圧症 に対して、アンギオテンシン受容体拮抗剤、アンギオテンシン変換酵素阻害剤は腎性高血圧だけでなく糖尿病そのものにも効果があり、一石二鳥です。尿毒症を 緩和する球形活性炭素内服剤、各種の使いやすくなったインシュリン製剤などの薬です。

職員慰労会:
平成16年5月18日午後18時半から、伊万里市銀寿司にて院長、副院長、透析室・病棟職員(ナース、看護学生、アシスタント、用務)と日機装(株)の入 江氏、ITI(株)の岡崎氏とで、増築移転時の活躍と日頃の勤労に感謝して、勤労感謝慰労会を行いました。なぜか非常に多量の日本酒(冷酒)とビールが消 費され、久しぶりに飲酒して大いに盛会でした。2次回でも盛り上がりましたが、翌朝はやはり体がきつかったようでした。

透析室増築完成:
平成15年12月1日から行われていた泌尿器科いまりクリニックの透析室増築工事が完成し、引き渡 しが行われました。5月17日から新しい透析室での業務が開始されました。松尾建設さん、平野設計さん、山下医科機械さん、佐賀電工さん、山田電気さん、 三菱電機さん、ITIさん、トムスさん、扶桑薬品さんなど大勢の業者さんありがとうございました。小さな診療所をほんの少し増築しただけですが、ずいぶん と働きやくなり、質が上がったような印象を受けております。そのほかの増設としては、不評であった入院男子トイレを広くして、増やしました。今までろくに 会議するところもなかったので、会議室を新設しました。さらに、当直室を増設しました。今までの古い透析室は、職員の休憩所となりました。

新旧透析室の準備、引っ越し、などいろいろと職員が大忙しで5月15日土曜日、5月16日曜日と一日がんばりました。そのおかげで新し い透析室に無事に引っ越しができました。

伊万里有田地区医師会麻雀会:
平成16年5月15日午後14時から、伊万里市雀荘いわみやマージャンクラブで競技会を行い、4人の医師が参加しました。 いまりクリニックからは院長が参加しました。合計2荘行われ前田拓朗医師の優勝に終わりました。

伊万里有田地区医師会予算決算新旧役員会:
平成16年5月14日午後18時半から、伊万里市ロイヤルチェスター定例総会の準備のための、平成16年度事業計画案、予算案、平成15年度決算に関する 役員会があり、いまりクリニックから院長、副院長が参加しました。その後、懇親会では、高原会長、水上副会長、小副川理事、小島理事、古川理事。持永理事 らと医療や医師会について大いに意見を交換しました。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年5月13日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。
   
 女性の尿もれ
 尿もれ(尿失禁)は男女ともにおこり、いろんなタイプがあります。タイプにより治療法は異なります。今回は『女性の尿もれ』を取り上げてみます。
 咳やくしゃみ、重い物を持ち上げた時などに下着を濡らしてしまう。そんな経験はありませんか。これは『腹圧性尿失禁』といい、女性の尿もれでもっとも多 いタイプです。50歳代では程度の差はありますが、半数以上にみられます。出産、加齢、閉経などによる尿道括約筋のゆるみが原因とされています。
 治療法には薬物療法、運動療法や手術療法などがあります。薬物療法には尿道括約筋の収縮を強める薬を使います。次の運動療法とあわせて行うと効果的で す。運動療法は尿道括約筋(骨盤底筋)を鍛える簡単な体操です。2〜3カ月続けると効果が現れます。尿もれがひどい方には尿道を糸で吊り上げる手術が行わ れこともあります。
 尿もれは恥ずかしく、なかなか他人には相談しにくいものです。気軽に近くの泌尿器科を受診してみましょう。もっと快適な生活が送れるはずです。、

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.5.13付佐賀新聞)

接遇マナ−研修会
平成16年5月8日佐賀市 、佐賀研修センターにて病院職員研修が有り、いまりクリニックから厨房の小野主任が参加し、勉強しました。以下はその報告です。

研修報告書 栄養士 小野富子2004.5.8 接遇マナ−研修会(リーダー.上級向け)14:00〜 17:00 佐賀研修センタ−『病院職員における実践接遇講座』〜思いやりを姿・形と言葉で表現しましょう〜美乃教育研究所 所長 柴戸麻里先生

  • 自己紹介(記憶)ゲーム3電話対応ロールプレイング
  • 自分を知る(エコグラム)

待ち時間 言葉 使い方でプラスになりマイ ナスにもなる 待ち時間が長かった場合″お待たせいたしました″という気持ちを込めてし     っかり言うことで患者さまにお待たせしてたことを理解し ていると納得していただける。″○○様お待たせいたしました″と親しみを込めて名前を言うことで心に響き方が違うのではないか。(患者様の顔と名前が一致 しているか?) 待ち時間の楽しみ方(工夫) 施設独自で施設のカラーをどう活かすか? スタッフ が日頃どういうことを心掛けているか、興味をもって見てもらい5名紙に書いてもらう。飴などを差し上げるなど。 ある銀行では″10分以上待たせません″ 待たせた場合タオルがもらえる。待ち時間の10分が楽しみになる。別の銀行では携帯で待ち時間が分かる。別の銀行では法人と個人の窓口を分けている。 業 種は違っていても参考にできることがある。 患者様の目線になって いくら掃除をしているようでも 患者様の目線では汚れているところがあったりする。掲示物が剥がれてはいないか。待ち合い室で患者様の気持ちになって椅子に座ってみる。(座って見えるも の、立って見えるもの) 入院中の治療以外の時間 患者様同士でも楽しみをもって、うまくいくよう に共同作業でゲーム等を行う。 ♪♪病気以外の事でも楽しみで入院ができるか?家族のお見舞いに行ってもホッとできる施設かどうか?電話 対応 かけ手(患者様)はルーズに話しが長くなりがち。うけ手(スタッフ)はキャッチボールができれば確認しながら会話ができる。 こ の研修では5名ずつの9グループでした。グル−プで自己紹介(名前、施設名、日頃心掛けていること)をした後、グループの1人が全員の前で自分のグループ のメンバーの紹介をしていきます。私は紹介はしませんでしたが、記憶力があるかどうか。日頃患者様のことを意識して対応し、顔と名前が一致しているか?訓 練で覚えることができるそうです。

 この研修に参加して、患者様の視点で業務を行うことが接遇につながるということがよくわかりました。今後役に立てたいと思います。

星野富弘氏作品展:
生きることの素晴らしさを絵と詩で表現する星野富弘さんの「花の詩画展」(佐賀新聞社主催)が4月23日、佐賀市の県立美術館で始まった。手足の機能を失 い、筆を口にくわえて描いた水彩画とペン画が並び、初日から多くの人が鑑賞に訪れた(佐賀新聞から)。


そこで、 平成16年5月2日(日)に院長も佐賀市県立美術館に行き詩画展を鑑賞しました。いろんな花を見ていろんな詩を読みました。そして、想像していたよりもす ばらしく、詩画の1枚1枚が胸に迫ってきて、思わず熱いものが込み上げてきて、おおいに感動しました。早速画集とポスターを購入して、今も時々拝見してお ります。

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いまりクリニック透析室増築部行政検査:
平成16年4月28日と同30日に消防と建築の行政検査があり 無事に終了しました。それでこれから引っ越しと、透析の機械搬入で、5月中旬からようやく使用開始の予定です。松尾建設様、平野設計様など大勢の業者さん ありがとうございました。
伊万里有田地区医師会囲碁会:
平成16年4月28日午後18時から、しばらくぶりに伊万里市医師会館で碁会を行い、多忙の中を8人の医師が参加しました。 いまりクリニックからは院長と副院長とが参加しました。残念ながら短い対局時間の内に院長は2敗、副院長は4敗を喫しました。

いまりクリニック院内勉強会、4月分
平成16年4月27日午後18時から、院内で今月の勉強会として32人の職員が事務の山下君、樋渡 くんから、麻薬および、向精神薬の取り扱いについてと、 透析導入時の公費負担医療制度の手続きのポイントについての講義を受けました。平成16年2月5日臨時に院内麻薬立ち入り検査があり、厚生労働省麻薬取締 官1人、佐賀県薬務課の係官1人が泌尿器科いまりクリニックに来院しました。約1時間の調査で、麻薬の管理が完璧であり、これからもこの状態を維持するよ うに言われ無事に終了しました。この時のこともふまえて、麻薬および、向精神薬の使用に際しての事務的な実務の勉強を行いました。

医療保険は年々非常に複雑化しており、かなり専門的になっており、院長でさえあまり知らないことも出現しつつあります。医療事務の専門 でも日頃から勉強する必要があります。

病棟詰め所改築:
病棟の詰め所(ナースステーションとも言います)が、今回透析室の増築に伴って改築し、1.5倍近くに広がりました。少し広げただけですが、非常に大きく 広がったという印象がします。 詰め所が明るく、広く、新しくなりました。
九州泌尿器科懇話会
平成16年4月24日佐賀市マリトピアにて九州泌尿器科懇話会がありました。九州中から珍しい症例、治療に困った症例、診断が難しかった症例を持ち寄り、 会場で 縁者と聴衆とで議論を行うものです。毎年春と秋に九州各県の大学泌尿器科が担当して行われており、今回は佐賀大学が担当でした。泌尿器科いまりクリニック からは副院長が出席して、大いに勉強しました。
佐賀大学泌尿器科公開抄読会
平成16年4月20日佐賀市鍋島町、佐賀大学研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、院長が出席しました。 主講演は真崎善二郎教授以下の医局員で、演題は今月10日から開催されたに弟92回日本泌尿器科学会ついてでした。 今年は佐賀大学泌尿器科からも、がんばって2つのシンポジウムと4つの一般演題が提出されておりました。泌尿器科いまりクリニックからも院長が参加しまし たが、会場が10以上もあり、同時に進行しますので、参加した各人は総会のごく一部しか聴講できませんので、いろんな参加者の報告を聞くことで、総会全体 像が判ってきます。

泌尿器科いまりクリニック院長による学術講演
平成16年4月16日佐賀市の三共(株)福岡支店佐賀出張所で、MRの方々に、慢性腎不全保存期の治療、について院長が講演し ました。腎臓の働き、腎機能 評価、腎障害、透析療法になる前の慢性腎不全の治療法として、薬物治療、食事療法などを説明しました。平成15年12月末における日本の透析患者は総数 23万人であり、このうち新たに透析を必要とした患者の半分以上が糖尿病が原因で腎不全になっていますので、今後は糖尿病の治療が重要です。今の透析にか かる医療費だけでも年間1兆2000億円以上ですので、新たに発生する透析患者を減らすと言うことが医療のみでなく、医療経済的にも非常に重要となるわけ です。そのために慢性腎不全になってもなるべく透析に至らないようにするという保存期の治療が大切になって います。

今はいろんな良い薬や栄誉医学が進歩し、さらに治療用特殊食品も増えて、慢性腎不全の治療が進歩しております。たとえば、腎性高血圧症 に対して、アンギオテンシン受容体拮抗剤、アンギオテンシン変換酵素阻害剤は腎性高血圧だけでなく糖尿病そのものにも効果があり、一石二鳥です。尿毒症を 緩和する球形活性炭素内服剤、各種の使いやすくなったインシュリン製剤などの薬です。

日本泌尿器科学会総会
平成16年4月10日から11日にかけて大阪市国際会議場、リーガロイヤルホテルで開かれた弟92回日本泌尿器科学会に院長が出席しました。総会には10 数年ぶりで、会場も大きくたくさんに分化して盛況でした。11日朝7時から8時半までの卒後・生涯教育プログラム:尿路性器感染症のガイドライン、を聴講 しました。同時にほかにも8個も別の講演があり、朝早くというのに、数百人くらい入る会場はほぼ満席でした。全国の泌尿器科医のみなさん大変に熱心でし た。その後は医療器械展示を2時間かけて隅々まで見て回りました。大いに得るところがあり、それなりに有意義な大阪でした。

長光園20周年記念講演会
平成16年4月10日(土)10時から佐賀市の肢体不自由者養護施設・社会福祉法人長光園 (佐賀市兵庫町:田口一樹 園長)の創設20周年記念講演会が、佐賀市のルネッサンスホテル創世にて開催され、院長が出席しました。早いものであっという 間に長光園も20年になりました。私が佐賀に来て22年たちますが、ちょうど同じくらいになります。来賓の祝辞で木下佐賀市長さんがおいでになって祝辞を 述べられていました。市長さんが直々おいでになるとはさすが長光園です。

記念講演は詩人の金子みすずさんを復活させた作家の矢崎節夫さんで、みんなちがってみんないい、と言う演題で、金子みすずさんについて お話がありました。26歳で亡くなり、遺稿集がなくなって、幻の天才詩人と言われた金子みすずの遺稿集を発掘し、ふたたび世に知らしめたのが矢崎節夫さん でした。非常によい講演でした。その後日、院長も金子みすずの詩集を2冊購入しました。今読んでおります。

患者さんからいただきました:
とても器用な患者さんが居られて、ビニールひもで小さな子犬をお作りになり、たくさん持って来てくださいました。かわいらしい ので思わず写真に撮りまし た。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年4月8日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。前立腺がん 前立腺がんは日本でも近 年、患者数、死亡数ともに増え続けています。高齢化と食生活の欧米化がその原因とされています。昨年は天皇陛下が前立腺がんの手術を受けられました。有名 な方が前立腺がんを公表されると話題になりますが、珍しいがんではありません。  前立腺がんは早期発見、早期治療により完治します。しかし、早期(限局がん)はほととんど無症状です。最近は『PSA検査』により早期発見できるように なりました。これは血液による検査で、PSA値が高いと前立腺がんを疑います。さらに、前立腺を肛門から触診したり超音波検査などを行います。最終的には 前立腺の組織を一部採取してがん細胞があるかどうかの確定診断をします。主な治療法は手術療法、内分泌療法と放射線療法の3つです。年齢、がんの進行度や 合併症などを考慮して治療法が選択されます。進行がんでも治療法は残されています。 PSA検査による前立腺がん検診は全国的に行われており、佐賀県でも 各市町村単位で普及しつつあります。55歳を過ぎたら年1回は前立腺がん検診を受けましょう。

 泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.4.8付佐賀新聞)

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唐津東松浦前立腺疾患講演会:
平成16年3月30日(火)唐津市、唐津シーサイドホテルにて、藤崎病院院長の桑原守正座長による司会で講演会が開催されました。徳島大学泌尿器科、金山 博臣助教授による:前立腺肥大症と前立腺癌の診断と治療指針(こんな時は泌尿器科に)と言う特別講演がありました。一般演題は藤崎病院泌尿器科の武村政彦 先生による、前立腺疾患に関するアンケート(全国と九州の比較)があり、泌尿器科いまりクリニックからは副院長が出席して勉強いたしました。
平成16年度早春院内お花見会:
平成16年3月26日(水)伊万里市のドライブイン鳥で花見会を行い、大いに盛り上がりました。肝心の桜はまだ咲いて居らず咲いても一分咲きくらいでした が、宴会は満開でした。ビール、清酒、焼酎とみなさんしこたま飲んで、さんざんに食べていました。あまりの喰いぶり飲みぶりに予算はいったい大丈夫なのか なとおぼろげな頭で一瞬思ったようでしたが、そのうちにまた酔いが回ってすっかり忘れていました。次の日請求書をおそるおそる見ましたが、さほどではな かったので、安心いたしました。

第62回佐世保泌尿器科医会
平成16年3月18日(木)佐世保共済病院にて、佐世保市の泌尿器科医の勉強会が開かれ、副院長が参加しました。

H15年度 佐賀県災害医療従事者研修会
平成16年3月14日10:00〜15:30にかけて佐賀大学医学部小講堂、体育館で研修会があり、泌尿器科いまりクリニックから7人が参加者しました。 以下はその時の報告書です。

看護師 桑本 崇医療救護マニュアルに基づき講議、研修があった。実際にグループ分けし医療方と患 者方に分かれ実践を行った。通常の医療現場とは違い、一人一人にかける時間が少なく、助ける者とそうでないものを区別して判断することが必要となり、いか に冷静に対処できるかが重要なことだと感じた。今自分に何ができるか、現状はどうなのか、判断能力を身につける必要性を感じた。

事務 樋渡公子災害と一言でいっても風水害や震災だけにとどまらず近年ではテロ等の犯罪も関わって きています。私たちには無関係とは言っておられず“明日起こりうるかもしれない”と常に緊張感をもって日々過ごす(仕事も)ことが大切だと言っても過言で はない。救護するのはDrやNsで私たち事務は何もできないからという考えが初めはありましたが、違う方面から十分に手助けできる事を今回の研修で学ん だ。一刻を争う事態で搬送先の病院を探したり、災害本部との連絡をとったりと日頃からシュミレーションを行わないと緊急時には対応できそうにありません。 まずは受付に災害時における連絡体制をつくって貼付するなど、私たちでできる事から始めていきたいと思いました。

看護師 草場美智子佐賀県災害時医療救護マニュアルからトリア−ジとは集団災害においては、歩ける もの、騒がしい者(最も軽症であることが多い)から救護施設に殺到する。又、心肺機能停止状態に陥っているものに対応するだけのの人的また見込みのない者 をあきらめ早急に治療を行わないと致死的となる者の搬送・治療を優先させる必要がある。

  • 多数の負傷者がいる中からその状況下において助けうる負傷者を一人でも多く助ける事を目的とする“選別作業”のことで上記の観点 から行う。

  トリア−ジタック(札)の使い方では・黒タックの基準2回気道確保を試みても自発呼吸認めない死亡

  • 赤タック最優先治療群 重症意識レベル無反応黄色タック 中等度 自力歩行不可能
  • 緑タック 軽症 自力歩行可能

考察…現場からの連絡により素早く対処して的確に判断して選別する。あと搬送による連絡が早ければ早い程多くの人」を助ける事ができる 事を学びました。スタッフの協力が大事だと思いました。

看護師 山口早苗多数被害者の発生する非常事態では、医療活動体制の確保により患者の搬送順位の決 定、災害拠点病院の選定、連絡等いかに迅速にかつ的確に行えるかが重要となる。研修ではトリア−ジタッグを使用した災害シュミレーションの実践があり、誰 もがわかってはいるがつい忘れがちとなっている災害に備え日頃の訓練や心構えの必要性への再確認をした一日だった。 トリア−ジ:多数の負傷者がいる中か ら、その状態下において助けうる負傷者を一人でも多く助けることを目的とする選別作業 一次トリア−ジ: 被災現場や病院外来等で行う初回ふるいわけ。           最も近く騒がしい負傷者を先にしない。老人、子ども          身障者などの弱者、レベル低下バイタル異常者 大量に出血して いる人を優先する。二次、三次トリア−ジ:医療施設においての損傷、意識レベルの評価、外傷の          解剖学的観察

透析室クラーク 南まゆみ 普段、経験が出来ないシュミレーションが出来て本当に貴重な時間を過ご す事ができた。今、日常生活では考える事はないけど、やはりいつ災害はくるか解らないのですべての人がきちんと理解し経験しておいた方が良いことだと思っ た。又、近年では、化学工場、放射線管理、施設等の事故、NBCテロ等の犯罪のような特殊な状況を考慮に入れる必要が増してるそうだ。まさかと思うかもし れないが、世の中の事を考えれば納得できるかもしれない。机上シュミレーションではトリア−ジタックのとり方で軽症者、重症者を見分けそれぞれの患者さん の対応を決める事であった。バイタルサインをチェックし、搬送、治療上留意すべき事項を短い時間に明確に伝達する。医師、看護師のチェックの仕方で答えは 必ずしも一つとは言い切れない、しかし命にかかわる大切な役割だと実感した。実践のシュミレーションでは災害拠点、病院の連絡、搬送、搬送先決定を話し合 い円滑にできるよう計画を立てたが思ったより時間がかかった。先生の総轄のお言葉でもあったよう、関係医療機関へ速やかに連絡し、軽、中、重症者の患者を どれだけ搬送出来るかという事が、いかに重要かということだった。実際やってみて明確さと迅速な連絡、本当に大切な役割である。

看護師 松永富士代午前中は「佐賀県地域防災計画」等の説明(組織体制 役割分担 活動手順等)を 受けました。風水害、震災、林野火災等と共にテロ等の特殊な事件発生も予想されると話されました。午後から災害シュミレーション実践をしました。色んな地 域の救護に携わる方々と患者の立場になったり救護者の立場になったり貴重な体験をしました。その中でトリア−ジ(Triage)という言葉を習いました。 集団災害においては、歩ける者、騒がしい者(最も軽症であるものが多い)から救護施設に殺到する。また心肺機能停止状態に陥っている者を後に回しにして、 また見込みのない者をあきらめ、早急に治療を行わないと致死的となる者の搬送、治療を優先させる必要が有る多数の負傷者がいる中からその状況下において助 けうる負傷者をひとりでも多く助ける事を目的とする“選別作業”。VSや傷の状態、既往歴等で直ぐに判断しなければならない難しさをつくづく感じました。

前立腺検診講演会
平成16年3月10日佐賀市マリトピにおいて、佐賀県前立腺検診協議会(会長:真崎善二郎)の講演会があり、院長が参加しまし た。演題は佐賀県前立腺検診 の活動報告と、特別講演として、九州大学泌尿器科、古賀寛史助教授による、福岡市における前立腺検診の現状、でした。 年々増加している前立腺癌対策として、佐賀県の各市町村では、各健康センターや保健婦が中心となって検診事業に前立腺検診を加えて活動し、すでに5000 人を超える検診を行っています。これは、全国的にもかなり進んだ検診のようです。その検診で前立腺特異抗原(PSA)を測定し、高い価の場合に二次検診を 受けます。二次検診で直腸内触診などを受け、必要があれば三次検診として生検を受けます。二次検診、三次検診はいまりクリニックな度の一般医院蛾受け持ち ます。

前立腺癌が見つかった場合は、前立腺癌の治療指針に応じて治療します。

伊万里有田地区三師会学術講演会:(医師会、歯科 医師会、薬剤師会)
平成16年3月3日(水)伊万里市の伊万里迎賓館にて開催され副院長が出席しました。九州大学感染環境医学、林純教授による講演:世界を脅かすウイルス感 染症、がありました。いまはやりの鳥インフルエンザや新型肺炎などのウイルス(ビールス)感染症に付いて分かりやすい講演があり、大いに勉強しました。
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看護学校卒業謝恩会:
平成16年2月28日医師会立看護学校の卒業式があり、その後夕方に伊万里市迎賓館で卒業記念謝恩会があり、院長が出席して祝 辞を述べ、卒業生を祝福しました。泌尿器科いまりクリニック関係からも3人の新卒者がありました。
写真は学校長の高原医師会長の祝辞を聞く卒業生、来賓の 皆様方。

佐賀県医師会学術講演会
平成16年2月27日佐賀市成人病予防センターにおいて、佐賀医師会推薦、糖尿病医療機関制度、関連口座としての講演会があ り、院長が参 加しました。演題は弘前大学 医学部病理学、第一講座八木橋操六教授:糖尿病神経障害とはどうとらえどう対処するか。でした。糖尿病が進行すると足の感覚低下がおこり、そのために怪我 ややけどに気が付きにくくなり傷がつきそこから化膿するということと、糖尿病による末梢循環障害のための阻血から足が壊死するという可能性があること。そ の予防のためにはできるだけ早くから気が付く必要があるということが主旨でした。

糖尿病多発神経障害の簡易診断基準があり、以下の3項目の内2項目以上を満たす場合を、神経障害あり、とする。
1.糖尿病多発神経障害によると思われる自覚症状
2.両側アキレス腱反射の低下や消失
3.両側内かの振動覚低下

佐賀透析研究会
平成16年2月26日佐賀市アバンセにて開催され、副院長以下10人が参加し、泌尿器科いまりクリニックから演題の発表がありました。いまりクリニックで 透析室職員が自発的に研究しました。演題は表面麻酔剤(リドカインテープ)の使用経験:貼付時間と疼痛緩和効果及び副作用、井手宏直、市山智義、松本喜代 子、山口早苗、高橋貞子、吉田和子 木下徳雄、小嶺信一郎です。結論としては、貼付時間120分以上が疼痛緩和に有効であると思われ、穿刺時の不安解消に も役立つと考えられました。表面麻酔剤貼付による副作用として、かぶれ症状が出ることもあります。今回スタッフ自身が実際に穿刺を経験しました。
外来、事務新年会:
平成16年2月20日伊万里市寿美佳にて泌尿器科いまりクリニックの外来看護婦、事務、受け付け、看護学生16人と院長の招待にて新年会のふぐ鍋を囲みま した。日頃の外来、事務勤務の労をねぎらい、親睦を深めるために行いました。

藤崎病院公開抄読会
平成16年2月18日公開抄読会が唐津市藤崎病院で開かれ、副院長が参加しました。3人の医師による講演がありました が、なかでも興味深かったものに、金子医師による、オリンパス社製の新しいTURシステム似ついての講演がありました。今までの切除鏡では還流液にソルビ トールを使用して、電極を体に貼っていましたので、TUR症候群や閉鎖神経反射を生じることがありました。新しい内視鏡では、内視鏡自体が対極板の役目を するので、閉鎖神経反射も生じにくいということでした。さらに還流液に生理食塩水を使用できるので、TUR症候群を生じにくいということでした。市販され るのが愉しみです。

第1回佐賀腎疾患研究会
平成16年2月18日佐賀市マリトピアにて開催され、院長が出席して勉強しました。講演は仙台社会保険病院腎センターの堀田修部長で、根治緩解を目指した IgA腎症の治療、でした。今まで予後が良くて、腎機能廃絶になりにくいと言われてきたIgA腎症は実際は思ったよりも予後が不良であり、かなりの割合で 腎機能が廃絶し、透析になることが多いようでした。そのためには、なるべく早くから、積極的な治療をした方が腎機能を悪くならないまま保ちやすいと言うこ とでした

佐賀県医師会講演会
平成16年2月14日佐賀市ホテルニューオータニにて佐賀医師会成人病予防センター設立40周年記念行事と記念講演会がが開催 されました。そこで、泌尿器 科いまりクリニックから院長、副院長らが出席しました。 広い会場がほぼ満員になるほどの盛況ぶりでした。日本医師会の西島英利常任理事が、これからの医師会象を探る、という講演を行いました。講演の要旨は以下 の通りです。

日本は長寿世界一位で、乳幼児の死亡率も世界一低いなど健康優良大国です。それは、優れた医療を国民誰もが自由に受けられる、国民皆保 険制度の影響が非常に大きい。この世界に誇れる国民皆保険が、厚生省官僚や政府の政策でなし崩しに変化されようとしています。アメリカのように民間保険に なると、患者も医療機関も苦しくなって、保険会社だけが繁栄するようになりがちです。そこで、今の国民皆保険を守るようにこれまでも数十年管にわたり医師 会は努力してきたが、医師会の努力が営利追求をしているかのように国民に誤解されてきている。これはマスコミの世論誘導の影響もあるが、医師会としても姿 勢を自ら正して、自浄作用を強める必要がある。そこで、医師会本来の姿である、学術団体と言う原点に今一度立ち返って、努力する必要がある。そのためには どうすべきかと言うことをさらに述べていました。

第1回 佐賀県院内感染症対策研究会
平成16年2月7日佐賀市で開催され、泌尿器科いまりクリニックから看護婦が2人参加し、勉強しました。これはそのときの報告 の一部です。

研修報告書 準看護師 境 裕子
H16.2.7(土)
第1回 佐賀県院内感染症対策研究会
講演題 MRSA対策(米国ガイドラインの紹介を含めて)
演者 県西部浜松医療センター 感染症科科長 兼 衛生管理室室長
、 矢野 邦夫先生 
感想 考察
 CPC「医療施設における手指衛生のためのガイドライン」
CPCでは「流水+石鹸」という従来の手洗い重視から速乾性手指消毒薬にかえることにより、手の細菌数の減少がみられ時間も短縮することができる。 MRSAに接触した医療従事者の手を介して伝播する。MRSAは環境表面に数週間から数カ月生き残ることがあり、聴診器 駆血帯 血圧計のカフポケットベ ルトにも感染経路がある。手洗いも大切だけれど、いつでも使用できる速乾性手指消毒を持ち歩いて処置後使用する習慣を身につける。


研修報告書 看護師 吉田和子
H16.2.7(土)
第1回 佐賀県院内感染症対策研究会
講演題 MRSA対策(米国ガイドラインの紹介を含めて)
演者 県西部浜松医療センター 感染症科科長 兼 衛生管理室室長
、 矢野 邦夫先生 

パネルディスカッション 「MRSAを主対象とする接触感染予防策について」
「ガウンテクニックはどのような場合必要か」
 ? 鼻水、尿などからの検出者
 ? 気管切開部位 創傷からの検出者
 ? 広範囲な創傷、火傷、全身性皮膚炎、肺炎
※ ガウンは中表で脱ぐ 手袋が一番汚染しやすいので手袋は早く脱ぐ。
 手洗い  手袋  マスク  ガウン
(軽い接触)バイタル   ?  ○    ×   ×    ×
      与薬     ?  ○    ×   ×    △
      配膳     ?  ○    ○   ○    ○
    患者、室内にふれない  ×    ×   ×    ×
(濃厚な接触)        手洗い  手袋  マスク  ガウン
     シャワー    ?  ○    ○   ×    ○
      処置     ?  ○    ○   ○    ○
      体交     ?  ○    ○   ○    ○
     排泄介助
  移動動作の介助
     喀痰吸引
 
【感想】  日頃流水と石鹸で手洗いを行っていますが、数秒間ですませていたので反省させられました。院内感染を防止するためにも手洗い方法など全スタッ フが勉強しなければいけないと思います。今回研究会に出席し私自身勉強になりました。

院内麻薬立ち入り検査:
平成16年2月5日臨時に院内麻薬立ち入り検査があり、厚生労働省麻薬取締官1人、佐賀県薬務課の係官1人が泌尿器科いまりク リニックに来院しました。約1時間の調査で、麻薬の管理が完璧であり、これからもこの状態を維持するように言われ無事に終了しました。泌尿器科いまりクリ ニックでは末期医療と緩和ケアを行っているために、麻薬の使用がかなり頻繁で量も多いのですが、今回のように急な立ち入り検査があっても問題がないように 心がけて日常業務を行っております。
透析室・厨房新年会:
平成16年2月3日伊万里市寿美佳にて泌尿器科いまりクリニックの透析室看護婦、臨床工学士、アシスタント、看護学生と厨房職員、栄養士とで院長の招待に て新年会の鍋を囲みました。院長はこれでふぐ鍋が2回目です。日頃の透析・厨房勤務の労をねぎらい、親睦を深めるために行いました。やはり今年のふぐは例 年以上においしいようでございました。
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伊万里有田地区三師会学術講演会
平成16年1月28日(水)伊万里市伊万里迎賓館にて開催され院長・副院長が出席しました。福岡大学第二内科、熊谷浩一郎講師が心房細動のメカニズムから 治療までについて、講演しました。心房細動の発症が肺静脈を起点としているという話でした。心房細動にたいして若年者にもカウンターショックを行うという 過激な治療にも驚き、私にとっては斬新な講演内容で大いに勉強しました。

病棟新年会:
平成16年1月26日伊万里市寿美佳にて泌尿器科いまりクリニックの病棟看護婦。アシスタント、看護学生とで院長の招待にて新年会のふぐ鍋を囲みました。 日頃の病棟勤務の労をねぎらい、親睦を深めるために行いました。看護学生の東谷君はまだ未成年ですので、ひれ酒は飲めませんでした。今年のふぐは例年以上 においしいようでございました。
伊万里有田地区医師会、臨時総会:
平成16年1月22日大雪の中、伊万里市迎賓館で開かれ、役員の改選と承認が行われました。高原医師会長など主な理事は留任となりました。泌尿器科いまり クリニック院長も今回で4期目の理事に留任となり、副院長は監査役に選出されました。その後懇親会と挨拶がありました。

看護学校講義:
平成16年1月21日、今年も看護学校の講義が始まりました。院長が出かけて泌尿器科学を1回90分授業で、合計6回かけて講義します。1回目は都合によ り副院長が出かけました。以下に時間割を載せました。はじめに看護学生には、教科書は自宅で読んで、授業は教科書と全然関係なく行うので、良く聞いておく ように話しました。でも、昼の1時というのは誰でも眠たい時間ですね。16年度 看護学校講義時間割と講義内容 泌尿器科いまりクリニック院長   小嶺 信一郎
1. 解剖・生理 泌尿器科いまりクリニック副院長  木下徳雄
上部・下部尿路、尿生成機能、排尿機構、神経支配、生殖機能、内分泌機能 2. 検査法の1
診察、検尿、尿沈査、血液生化学、細菌学的検査、尿培養、尿細胞診、病理組織検査3. 検査法の2
内視鏡検査、レントゲン検査(KUB, IVP, CG, アンギオ、CT, MRI, RI )、尿流動態検査4. 検査の3・処置
超音波、精液検査、性機能検査、導尿・カテーテル法、ブジー法、腎瘻術、膀胱瘻術、 臨床症状:排尿困難・尿失禁・疼痛5. 腎疾患・前立腺疾患・膀胱疾患
腎疾患:腎炎・腎不全・癌・水腎症、前立腺:肥大症・癌・炎症
膀胱:膀胱炎(急性・慢性)、神経因性膀胱、膀胱癌、尿路変更・ストーマ管理
尿道:尿道炎・狭窄

6. 副腎・STD・緊急疾患
内分泌疾患、半陰陽、性器疾患:停留睾丸、陰嚢水腫、精巣腫瘍、STD 、捻転症、嵌頓包茎

福岡前立腺肥大症研究会
平成16年1月20日福岡市ホテル日航にて、昨年と同様に九州大学泌尿器科内藤教授の主催で、前立腺肥大症の治療研究会が主催 されました。参加施設は九州大学、産業医科大学、福岡医療センター、原三信病院、下関済生会病院、加野病院、新小倉病院、博愛会病院と泌尿器科いまりクリ ニックで、院長が参加しました。前立腺肥大症に対する外科療法、低侵襲療法、薬物療法の比較検討が主題で、今後もあと半年間症例を積み重ねてゆくことが確 認されました。

伊万里は大雪です。:
成16年1月22日、昨日から降り続いた雪で医院の周囲は真っ白でした。今年一番の寒波で、最高気温が1ー2度しか上がらず、降った雪が固まって氷になって残っています。それでも職員はほとん どが定刻に出勤し、中にはスリップしてきた車と衝突されたり、昨夜から泊まり込んだり、あるいは、早朝から雪の中を1時間以上かけて歩いてきた職員もお り、頼もしい限りです。いつもはたくさん待合室に居られる患者さんも、さすがに今朝は皆無でした。 昨日は佐賀の研究会に泌尿器科いまりクリニックから3人出席予定でしたが、雪のために中止しました。また昨日の伊万里有田地区医師会理事会も中止・延期と なりました。

江迎大学にて講演:
長崎県北松浦郡江迎町のシルバー塾「江迎大学」にて、平成16年1月18日、副院長が泌尿器科疾患に付いての講演を行いました。以下 に、シルバー塾「江迎大学」のHPから御案内を張り付けて掲載します。これだけは知っておきたい
泌尿器の病気
?前立腺肥大症 ?膀胱炎 ?尿失禁
  ?尿路結石 ?PAS検査
   『これだけは知っておきたい泌尿器の病気』平成16年1月18日シルバー塾『江迎大学』
泌尿器科いまりクリニック 木下徳雄  
1、 正常排尿とは
    蓄尿期、尿排出期
2、 排尿障害
    出ない、 もれる
3、 前立腺肥大症、前立腺癌
    PSA検査は前立腺癌早期発見の第一歩
4、 尿失禁
    腹圧性尿失禁
5、 膀胱炎、腎盂炎
6、 尿路結石
    尿管結石、疝痛発作
7、 性感染症
    クラミジア感染症、淋疾
8、 老人の性
    バイアグラ
★講師:伊万里クリニック
  副院長 木下 徳雄 氏
★日時:1月18日(日)13:30〜15:00
★場所:江迎町中央公民館(1F講座室)

以上、シルバー塾「江迎大学」http://www.emukae.jp/kouhou/200401/1601_11.htmから張 付け転載。

病態栄養学会出席:
平成16年1月10-11日京都市宝ヶ池国際会館にて、昨年と同様に病態栄養学会が主催され、泌尿器科いまりクリニックから栄養士の小野富子と前田千代子 が出席しました。以下に報告を載せます。研修報告書 栄養士 小野富子
場所 京都国際会館 
日時 平成16年1月10日〜11日
病態栄養学会
低頻度の透析で維持可能あるかの検討
保存期の低たんぱく食が遵守良好な患者に対して、低たんぱく食のみではコントロールが不充分となった時期から透析導入となったが低たんぱく食はそのまま維 持し、週一回の低頻度透析を行う。
9例(90%)が通常の週3回透析患者と比較し良好に維持透析された期間、約1年半 平均年令64才 食事指示 エネルギー 32kcal/kg/日 た んぱく質 0.6g/kg/日 本人希望により実施
残腎尿量500mlでぎりぎりであろう。
0. 6g/kg/日以下になれば必ず治療用特殊食品の使用となる。透析での時間はとらないが、経済的負担はそのままであろう。
バイキング形式での集団栄養指導(腎臓病教室)
2002.6月より毎月実施
毎月ということもあり様々な治療用特殊食品を用いた食事。日常の料理の幅が広がりコンプライアンスが高まる。保険点数とは別に材料費1000円負担。個人 のフォローができているか個人の栄養指導が必要。医師と患者の関わりが必要。 生体腎移植患者に対したんぱく質調整を試みた例
生体腎移植10年後BUN25.9mg/dl Cr1.6mg/dl Ccr58.6ml/分 移植保護のため0.7g/kg/日 塩分 5g/日実施 その後 BUN基準値になる
他の症例を調べていたら0.5g/kg/日以下が有効というのが数例あった。
生体腎移植を行ったとしても透析導入にならないとは限らない。
移植には食事療法は不要と認識している患者が多い。
高齢者のための実践栄養指導(糖尿病教室)
450kcal 食塩3g 昼食 外来患者対象 職員食堂使用 食費380円
汁、主食、副菜、の順に食事を行う
血糖コントロールに対して有効
術前術後管理
消化器の術後の食事は従来流動食から行ってきたが、患者によって腸管の動きや胃から出てくる所を確認しながら3分からはじめたり、粥は3分で副食は5分な どでもよいのでは。早くから経口栄養を行い術後の食事の開始を見る。


研修報告書    栄養士   前田千代子
平成16年 1月10.11日 病態栄養学会
ほぼ普通と同じ食事を食べて週3回の透析をせず、透析を週1回にして慢性腎不全保存期の時と同じ食事、低タンパク質食を続けた患者さんについての発表が あった。BPI、血清アルブミン、血清トランスフェリンなどは週3回の透析の方と同じくらい、もしくは良い方もいる。栄養状態は良好であるが長期にわたる と指導が必要、ということだった。透析が週1回の患者さんたちは低タンパク質に食事がきちんとできていたから栄養状態も良かったのだろう。これを一生続け ていくということは患者さんにとってとても負担になることだと思う。食事の評価と栄養指導の大切さというのを改めて考えさせられました。患者さんの話など を根気強く聞いてあげるのも大事だと思います。
慢性腎不全の調理実習に参加する前と参加してからを比べて評価してある発表があった。BUNやCrなどは参加する前は上昇していたが参加してからは上昇し ていなかった。また、指示内容がエネルギー1700kal、タンパク30g、塩分5gの患者さんで初回参加時の食事内容が、1555kcal、42g、 6.3gであったものが、調理実習参加1年後には1637kcal、27g、3.0gと大幅に改善されていた。
 調理実習に参加するだけでこんなにも良くなるものだと驚いた。栄養指導はほとんどが言葉だけで行うので、頭では理解できいてもなかなかうまくできない患 者さんが多いのではないだろうか。それに比べて調理実習では一人一人と時間をかけて話はできないが、実際に調理することができるので食事内容などをよく理 解することができるのではないだろうか。いまりクリニックでも調理実習があっているが、普段料理をしていなさそうな人でも実習にくるとやる気がでてくるの だろうか、何かしようとしていらっしゃるのを見ました。それが理解することにもつながるのだと思う。これからも実習があると思うが大切にしていかなければ ならないと思いました。
腎不全の保存期でタンパク質が0.5g/kg/dayと0.7g/kg/dayとコントロール群の3つに分けて評価をされていた。Crは、 0.7g/kg/dayとコントロール群は3〜6ヶ月後には上昇したが0.5g/kg/dayにおいては下がるという結果がでていた。しかも体重、TPな どの栄養状態は3群とも変わらなかった。透析導入の時期においては、0.7g/kg/dayとコントロール群は変わらず、0.5g/kg/dayは他の2 群よりも透析導入がのび、6年後1例もなかった。
 0.5g/kg/dayと0.7g/kg/dayでは体重1kg当たりタンパク質量が0.2gしかかわらないがこれが大きな差になるのだと思いました。 タンパク質が0.5g/kg/dayというのはかなり厳しいが先のこと考えるとそれを続けていかなければいけません。患者さんにタンパク質をおさえた食事 を長く続けてもらえるような栄養指導をしていくことが大切になってくるのだと思います。

謹賀新年
今年もどうぞよろしくおつきあい下さいませ
平成16年元旦

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