医院からのお知らせ・日誌・出来事 (平成16年度7-9月)
いまりクリニックに働く職員による、職員のための日記、研究会報告などです

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佐賀新聞、診察室から:
平成16年9月30日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

 生老病死

 最近は時間があれば、高齢の患者さんになるべく病気以外の話も聞くようにしています。 話し込んでしまいスタッフに次の患者さんを診るように注意されることもあります。
 戦後も半世紀を過ぎたためか、ここ数年は自ら戦時中のことをお話される方が増えてきたように思います。満州での逃避行、シベリア抑留の悲惨、南方戦線で の饑餓と病気、学徒動員での長崎被爆など。そんなお話を聞くと「よくぞ、生き抜いてこられたなあ」と思います。
 80歳、90歳になるといろいろな症状が出てきます。ちょっとした環境の変化にも適応できなくなります。生きるだけでも毎日が大変です。しかし、「おひ とり、おひとりが生きているだけで素晴らしい」と思えるようになりました。9月20日は「敬老の日」でしたが、やっと「敬老」の意味が解ったような気もし ます。
 お釈迦様は「四苦八苦」の『四苦」に『生老病死」を説かれてます。この世に生まれたからには老病死は避けることはできません。『生かされている命」、医 療はその命にわずかの手助けをしているのに過ぎないのではないでしょうか。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.9.30付、佐賀新聞)

佐賀県病院栄養士協議会 平成16年度第3回研究会:
平成16年9月29日18:45〜21:00佐賀大学医学部臨床講堂にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子が出席し ました。以下はその時の報告書です。

研修報告書
特別講演 「NSTの現状と課題」    
佐賀県立病院好生館 NST小委員会委員長 外科医長 折田博之先生

NSTの現状と課題

NSTとは栄養サポートチームのこと

NST回診でのメンバーの役割
・ 医師 回診患者の抽出の決定
・ 管理栄養士 各病棟での問題患者の抽出及び回診患者の摂食状況の把握、回診患者のリスト作成と送付、診療録の管理
・ 薬剤師 回診患者の投与薬剤及び問題点の把握
・ 検査技師 患者抽出のためのアルブミン値の検索、各委員への送付、回診患者のデータ収集

NSTの最終目標
全ての病院スタッフが食事をとれない患者や栄養不良の患者をみて、問題を感じた遺作をたてられるようになること

今回話をしにこられた好生館でアルブミンが低い患者さんが思ったよりも多くて驚いた。このような患者さんが食事を食べることによって栄 養状態をよくするために病院全体で考えていこう、ということだと思う。患者さん一人一人をみていかなければならないと思いました。

当院でも患者さんの摂食状況を残しているので、それをこまめに見ていこうと思います。NSTのことはあまり知りませんでしたが今回話を 聞いてとても勉強になりました。

災害時緊急連絡訓練:
平成16年9月20日午後21時すぎから、院内連絡網の訓練のために、抜き打ちで突然の緊急通知訓練を行いました。以前から訓練を抜き打ちで行うと通知し ておりましたが、果たして本当に機能するか心配しておりました。しかし、20分前後とういう予想外の早さで4人を除くほぼ全員に通知が行き渡り、満足した 結果でした。

大川内町大運動会:
平成16年9月19日(日)朝8時10分から大川内町体育大会と大川内小学校運動会が今回合同で開催されました。今年も泌尿器科いまりクリニックの大駐車 場を開放して、運動会に協力いたしました。当日は快晴に恵まれましたが、まだ残暑が残り、むしろ暑いくらいでした。

佐賀県立病院館長就任祝い:
院長と副院長の九州大学の同級生である河野仁志君が、今年4月から佐賀県立病院の館長に就任しました。西日本の基幹病院では、 最年少の館長です。そこで、 遅ればせながら、平成16年9月17日19時から同級生の福田美穂君の医院兼自宅近所の桜鮨で就任祝いを行い、泌尿器科いまりクリニックから院長と副院長 が参加しました。同時に、その就任祝いをさかなに、ミニ同窓会を行いました。

佐賀市近辺の同級生で、主役の河野仁志君、武雄杵島地区保健所長の古川次男君、塩田町の樋口病院副院長の石崎知樹君、佐賀大学放射線科 助教授の内野 晃君、佐賀市北川副の福田医院の福田美穂君、佐賀市鍋島のひさのう循環器科内科の久納隆一君、佐賀市河野病院の島田洋君、と木下徳雄、小嶺信一郎の計9人 です。河野仁志君とは昭和52年の卒業いらい初めて会いました。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成16年9月16日19時から伊万里市迎賓館で、鬱についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長が出 席して勉強しました。演者は 佐賀県病院の原富英、精神神経科部長でした。原先生は伊万里ご出身で、地元に錦を飾る講演でした。そして、精神病、神経症、と鬱病の違いを分かりやすく講 演されていました。要旨は以下のようです。

精神病とはなろうとしてもなれないもの、無いものを知覚する幻覚、訂正できない信念である妄想、わからない興奮である錯乱、何にも反応 しない欠陥などをともなうものです。
神経症とは一生に数回は誰にでもかかる病態で、いつでも、どこでも起こりうるものです。
鬱病の特徴とは、不眠を伴い、日内変動が有り、自責感が有り、物事に興味を失い、ささいな決定すら出来なくなり、体自体もついには不調になるもののようで す。病気なので、頭の休養と薬(抗欝薬)が必要です。

いまりクリニック院内勉強会、9月分:
平成16年9月15日午後18時から、院内で今月の勉強会として藤原耳鼻科(ENT)の、木村結花、事務長 兼理事が来院され、接遇について講演しました。その後に職員の集合写真を撮りました。

H16.9.15 スタッフ勉強会 研修報告(以下は職員からの報告です)

医療現場から学ぶ魅力ある医院づくり〜
?患者さんにニコニコ、よろこんでもらうために?
藤原NETクリニック耳鼻咽喉科 事務長 木村結花

内容

?医療現場の事情
?当院におけるスタッフのやる気アップのために
?受付対応チェック
?患者さん対応事例
?まとめ

高橋貞子

他の病院やインターネットからの情報を提供し患者様とコミニュケーションを取り、新患者様の受診、電話対応など診察順番や待ち時間を考 慮し患者様が納得する様よく説明する。言葉だけでなく数字を多く使う様、ことこまやかに聞いて学ぶ事ができました。ありがとうございました。
感想…よい接遇からいまりクリニックの数字につながるのではないだろうかと実感する。今後活用できる様努力したいものです。

藤原勢津子
事務を中心としたお話でしたが、一方的な講議ではなくスタッフとのコミニュケーションを図りながらわかりやすく話をされいい勉強になりました。一歩踏み込 んだ患者様とのかかわりを持つことが、これからのクリニックを支えていくのだなあとおもいました。看護師として患者様とのかかわり方を再度考えていきたい と思います。また講師の先生の話術(いつも笑顔でスタッフとの会話の中で否定せず必ず“そうですね”と相づちを打ち話しを進められる)を見習いたいと思い ます。ありがとうございました。

南まゆみ
院長先生がいつも言ってらっしゃる“医療はサービス業である”という言葉を詳しく説明して頂いたと思う。当たり前な事だけどちょっとした行為、言葉かけだ けど1日1日を振り返ってみると反省する事が多い。又、頭の中でこうした方が良い、ああした方が良いと考えても行動にするまでに時間がかかりどうかすると それだけで終わってしまう事がある。常に患者様の立場に自分を置いて考えるべきである。常に頭の中にサービス業という事を置いておく。もう一つ、何事も数 字で現わすというのは大変良い事だと思った。患者様に対しても又、スタッフ同士でもきちんと気持ち結果が伝わると思う。サービス業に対しても前向きの姿勢 で取り組んで行きたい。

井手宏直
病院はサービス業であり患者さんへの対応などの接遇が大切である。医療を通じての意識アップとして
固定患者を大切にする
受付スタッフの医療の専門性を教育する
患者情報管理をする
継続的な取り組みを提案する
数字を用いてものごとを把握する
患者さんは病気のために苦痛で好きで病院を受診しているのではない、また患者さんは色々な方がいて今は高齢社会が問題になっているので一人一人に対応する ことと、その患者さんにあった対応も大事だと思う。対応時には笑顔を見せ患者さんと同じ目線で話しをする事も大切で医療以外でもコミュニケーションを取る ことによりすこしでも病気からの苦痛を取り除くことも大切だと思った。

山口早苗
患者さんを含めた地域住民との信頼関係を重視していくことが地域医療機関に求められる機能のひとつではないかと思うが、今回の講演でのいくつかの対応事例 は日常経験していることでもあり、診療についての十分な説明ができているか、必要なときいつでも連絡がとれるか、また病気以外の情報は把握できているかな ど患者さんやその家族が安心できる医療の提供が望まれる。

山下幸子
医療はサービス業であるというが木村先生の病医院はそのサービスを徹底して行っている所だと感じた。患者さん受診後のフォローや受け付け時の対応の仕方な ど再来してもらえるような思いやりのある仕事をしていこうと思った。
(追加分) 患者さんが来院されて、まず一番初めに対応する受付がどのような印象を与えるかはとても大切だと思う。一日に何十人と来院患者がいる中で、質問、苦情を言 われることがあるが、それに対しきちんと答えられるように、専門的知識を身に付けておかないといけないし、又、親切・丁寧な対応が再来へとつながっていく と改めて感じた。受付に立った時は待ち合い室をよく見て、具合が悪い人がいないか、何か困っている人がいないか、そういう気配りをすることも今まで以上に 心掛けていきたいと思う。

岡崎幸代
わかりやすい勉強会だった。今後、勉強会で習った事に気をつけながら仕事をしていきたいと思う。
(追加分) 今回の勉強会で、日頃、受付や会計をしていくなかで、気を付ければいけないことが沢山あることがわかった。受付時カウンター越しに患者さんと接している が、カウンターの外に出て接する事により、もっと患者さんとの距離が縮まり、普段対応しているような事でも、もう一つ言葉を多くかけてやる等のちょっとし た些細な事でも気をつける。今まで以上に患者さんへの対応の仕方、電話対応等一つ一つにきを配りながら仕事をしていきたい。

 

松岡龍詞
受け付けは患者が来院して帰るまでまでに必ず二度顔を会わせる場所です。当院は泌尿器科であり若い患者には来院するにはちょっと気恥ずかしいところだと思 います。また年輩の患者も多く、診察でお越しになられる方もいらっしゃいますが中には受け付けにて奇策にいろんな事をお話になられる方もおいでになられま す。そういう患者に気楽に、また気持ちよく起こし頂く様名環境を提供するのも受付の仕事の一つだと思います。その為にはやはり元気な笑顔での挨拶を患者よ り先にすることだと再確認できた。
 患者の事を把握する事はとても重要であるがそれを何処まで行うのかの判断がとても難しく思った。講師の方が言われる様に患者のなかで此処だけの話として 言われる方もいますし、その事をカルテへ残す事に自分は戸惑いを感じます。また薬がきれて受診されていない方への連絡も一度診療を行ったという点でいけば 病院側の最後(治癒)まで看取る責任はあるが診療科目の違いで患者(家庭)への易さの差があり当然泌尿器科の当院は家族に内緒でお出でなる方もあり守秘義 務ということを考えると難儀だと思う。

一瀬邦子
医院の顔である「受付は」第一印象や対応一つ一つ言葉(接遇)使いは大切であること。患者さんはもちろん先生や職員同士への思いやりの大事さ心の思いやり が必要ということ。接遇についての木村先生のお話でしたが、私にとって今回は院長先生から御指導がありました事の方が重要に受け止めています。当院での接 客対応などマニュアルを作り次回につなげる事が大切だと思いました。

古川真紀
私は主に受付をさせてもらっている。日頃、自分の患者さんへの対応について振り返ってみるいい機会だったと思う。「受付は病院の顔」私にはまだまだ不足し ている点がたくさんあり専門の知識を勉強しなければいけないと思う。
「今来られている患者さんを大切にする」当院でも遠方から来られた患者さんは「知人から聞いて来たよ」と言われる。遠くまで来て良かったと喜んで帰っても らいたいといつも思っていた。「ささいなクレームを残す」毎日、色々な患者さんと接し、ささいなクレームもある。その場で終わらせずに事務所のスタッフで 今後どのようにするか話し合う必要があると思った。
 保険証を渡す時今までは「保険証をお返しします」と言っていた。病院で来られている患者さんに対して「ありがとう」の言葉は禁句だと思っていた。これか らは「保険証ありがとうございました」と返却しようと思う。
 会計時「お大事に」と言う前に心の中でありがとうと思い、最後に言われた「挨拶」と「感謝」を忘れず笑顔で患者さんと接していこうと思う。 

高森義行

仕事上外来の患者さん達に多く接する事が多いのですが、初めて来院された人の話しを聞くと多くの人が「口づてに聞いたので来てみました が、本当に来て良かった」と話されます。それは院長外スタッフのやさしい言葉や態度をよく話されます。やはりうれしい事です。皆さん他の人にも話しをしま すと言われます。木村氏の話しの中にもありましたが、心くばりや言葉使い一つ一つに心を込めて対応して行くことが大事だと思います。

境 裕子
ゆでがえるの法則はとてもよくわかりました。何をするにも常に危機感を持ち初心を忘れずに仕事に望みたいと思います。
(追加分)患者様の対応で、少しの言葉かけでも傷つき次回より来院されない方がいるので患者様の立場に立って言葉かけをしていかなくてはならないと思いま す。長く通院されてある患者様に対しては少しのくせとか性格をつかんで対応し、気持ちよく帰ってもらえるよう気おつけたいと思います。常に緊張感を持ち仕 事をしていかないと少しのミスが大きなミスにつながることもあるので何回も確認し仕事をしていきたいと思います。

 

穐本二三
あつい湯の中にカエルを入れると“あつい”と飛び上がるが、水の中から入れ除々に温度をあげても気付かず湯だってしまうという“ゆでかえるの法則”という のをはじめて耳にました。今の時代、医療機関も危機感を感じるのが遅いと閉院する。いかにして患者様に喜んでもらえるか、すべてはサービスの質だと思いま した。
病気以外の情報をカルテに記入し後でTELする
受付スタッフはクリニックの顔であり専門性を教育する。以上の2点は見習うべきだと思いました。増患の為にはスタッフ間の連係をはかりつつも、“仲良しこ よし”だけではなく注意師あえる様な関係を作る必要があると思いました。

笠原和子
まず、受け付けはクリニックの顔だと言う事!!でした。対応について、受付されている古川さんや、松岡さんはちゃんと答えられ、先生からも誉められていま した。私も、患者さんから当院の処方分の薬と、内科で服用している薬を併用して良いか?という問い合わせの電話で内科での薬名を早口で相手が話した事で、 聞き取れなかった…という時の対応について、先生に当てられましたが、私は本当にききとれなかったなら素直に聞き取れなかったのでもう一度ゆっくり教えて もらえますか?と答えました。でもその聞き取れなかった…ではなく電話が調子悪いので…と電話のせいにして再度聞き直すと相手もそうなんだ…と気持ちが、 聞き取れなかったと言って聞き直すよりは受け取り方が違うという様な答えを頂きました。良いと思って普通に言葉に出して対応していても不愉快な思いをさせ てしまう事もあるのだと…知らされました。そして最後には“患者さんに感謝をする姿勢(心からありがとうございました)”と思える姿勢を大事にすることも 毎日仕事をしていて行く事で忘れないようにして行きたいと思いました。

久松千恵
私は外来看護師として、受付スタッフや先生方の対応を無駄にしない様に取り組んで行きたいと思います。毎日、患者さんと接しながら自分の対応の仕方に不安 を感じていましたが、対応事例を通して、自信を持つことが出来ました。処置室での接し方も分かりやすい説明、理解度を確認しながら対応していきたいと思い ます。

野中直美
接遇は難しいと改めて感じました。患者からの質問・不満に対して納得するような答え方をしているか。不安で来院されている方に安心して帰っていただいてい るのか。自分たちはいつも当たり前の様に毎日仕事をしていますが、相手は変わっていきます。それに合わせた対応ができているか。講習を聞いて「できてい る!」と思えることもありましたが、来院されている患者を大切にしていくこと、他ではなく当院にまた来てもらえる為には…という面では、もう一度自らを見 直すいい機会であったと思います。

山口潤子

  • 患者さんが気分を悪くされない様に接する。
  • いつもしている事でも人によっては嫌な人もいるので注意する。
  • 又、その場の雰囲気になれ、段々となあなあになっていると思うので注意する。
  • 患者さんによっては親しく接する事を好む方もいると思うのでその辺は考える。
  • 気になる患者さんは後で電話をして大丈夫かどうか確認する。
  • 不満があったり、不安があったりする患者さんは、その場で解決できる事は解決する。又、その為に色々と話しを聞いてきちんと報告 をし、その意見を聞き患者さんに分かるように説明し、納得していただけるようにする。

患者さんの考えは私達は分かりませんし、医療に関しては患者さんは分からないと思います。不安で一杯で病院に来られるのではないかと思 います。それを少しでも安心し、又来ようと思うよな接し方、話し方をしようと思います。又、病気の事に不安でたまらないという心中を察して少しでもやわら いだ気持ちで先生の話しを聞かれるような雰囲気を持ちたいと思います。患者さんの気持ちになって考えようという事が一番だと思いました。私が患者さんなら といつもかんがえようと思いました。

草場美智子
私はまだインターネットを開いて見た事がないです。当院でのインターネットを見た事がないです。どのような事をかいてあるかもわかりません。藤原ENTク リニックの方はいまりクリニックのインターネットを見て「勉強するクリニック」とおっしゃってました。私自信ははずかしい気持ちになりました。伊万里市内 の耳鼻科は処置的な病院が多く患者様の為に努力をしているのはまだなような気がします。藤原クリニック内では色んな病院をインターネットなどで知りつねに 努力されているのがわかりました。

古賀ちよ子
サービス業として患者様に対していかに不快なく治療していただくかは、私達看護業務をしている者達の意識の持ち様で変わってのではないかと感じた。

桑本 崇
勉強会のお話で自分が行っている行為に自信が持てたと同時に一つ一つの事が身にしみてサービス業としての看護のあり方意識の持ち方など再認識できたと思 う。

吉原多恵子
患者様と接する際十分な配慮をしていかねばならないと強く思いました。今後も多くの患者様と交り合うのでより多くの患者に入院してよかったと思える看護を やっていきたい。

松永富三代
接遇について何度か講議を受けてきましたが身近な話題から例をあげられ入りやすい講議内容でした。
(追加分) 今回、木村先生の講議を受け、改めて接遇マナーの大切さを再認識させられました。近年、多くの企業が倒産する中、病院の倒産も例外では無く、病院の経営も サービス業だと。一人一人が、認識を持ち、患者様のニーズにあった対応が求められている事を学びました。これから夜間の受付けや、電話対応に気を付け、い まりクリニックの名前を汚さないよう努力して行こうと思います

古川麻美
あなたはどうしますか?という質問をされた時、私も同じような電話や外来対応がありました。いつもどう答え(対応)していいのかわからず、とまどってしま い自分なりに対応してしまっていました。この勉強会で改めて質問されて、他の人の対応の仕方を知る事ができたり、納得のできる(患者さんにとって良い対 応)の仕方を知る事ができ勉強になりました。

東谷大輔
資料の7ページから患者へどういう対応をするかとあるが、〈いまりクリニック〉では“こういうとき、こういった対応をする”などマニュアル表を作りスタッ フにマニュアル表を配付したりしてはどうだろうか?

小松佐百合
・医療を通じての意識アップについては私自信勉強不足だと反省しました。(この病院がいつ作られたか?医療に対するかんたんな知識などよければ、こういう のをファイルにして一人一人に配ってほしい本当は自分で調べたほうが良いのですが。)患者さんへの気配りなどについて私は前の仕事が客商売だったので少し はわかっているつもりでしたが、もう一度勉強しなおさないといけないなーと思いました。

上釜優子
熱いと飛び上がるが、水から茹でると気づかずに茹であがってしまうという“ゆでがえるの法則”また皆が浸かっているとまだ大丈夫と思ってしまうという意味 もあるそうです。少しドキッとしました。いまりクリニックに来て丁度1年になり仕事に慣れたところです。私は気づかず、ゆでられていないか?まだ大丈夫と 思っていないか…考えさせられました。“固定患者を大切にする”というところではあたりまえのことですが、自分にできることをしているか、再度考えさせら れました。顧客管理と同じですね。日頃院長先生が「医療はサービス業です」とおっしゃっていますが全くその通りだと思うし、そうならなければいけないと思 いました。感じの悪いお店にはお客様はいらっしゃらないし、感じの悪い医院には患者様はいらっしゃいません。“アート・イン・ホスピタル”等は私にもでき るんではないかと思いました。時間をつくってやってみたいと思います。

小野富子
講議の最後の方で話されていた 「患者さんに学ぶ、患者さんに感謝する」ことがサービス業としての基本姿勢なのだと思いました。感謝しているから良い接遇 ができる。感謝しているから笑顔で対応できるし良いアイデアも生まれる。これはスタッフ間でも同じことで互いに学びながら感謝する事が業務に対しての相乗 効果になっていると思います。

古川由加里
院内の部署と部署(スタッフとスタッフ)との隙間の話しをされた時、誰かするだろう関係ないなど思わずすぐ誰かに伝えるなど行動を起こすようにしなければ いけないと思った。すぐあやまってしまうのは私もすごく多い気がしました。悪くない場合はあやまらないいようにしようと思った。

前田千代子

患者様に対して薬を取りに来てもらう日などを連絡したり怒って帰られた患者様に後で電話するなど自分では考えつかないことまでしてい らっしゃってとても感心した。自分が患者だったらと考えて行動する事が大切だと感じました。

栗原誠子
・固定の患者さんを大事にする。
・再来院してもらえるようにする。
・受付はクリニックの顔。
患者さん対応事例で今日の治療費が高いと言われたらどうしますかという問いに、うかつに「すみません」と言わず、内容を説明する。私だったらすぐすみませ んといいそうです。患者さんに学ぶ。患者さんに感謝をもつ。

山口 晃範

今回、受診された皆様にどのように対応したらよいかについて木村結花氏より講演いただいた。事例を通して今後の対応の仕方について知る ことができた。近年、病院は増加傾向にある。つまり、自分の症状にあった病院を選び、自分の会いそうな病院を選択し、受診することができる。また、患者の 中には特殊な例もあり「セカンドピニオン」という同じ科の病院を受信し、治療内容について一方の主治医に尋ねながら医療を受けるという方も増えてきている という。つまり、患者自身も治療に対して自分で病院を選択し、必要な知識を得て受診することができるようになってきたのである。当然の事ながら病院の質が 問われる。同じ治療でも評判や対応の一つで患者の受診数は変わってくる。現在、高度な医療技術が増えてきている。しかし、いくら有能な技術を備えていても 受診する方が「NO!」といえばそれは何の意味も持たなくなる。患者あって初めて医療は成り立つのである。対応の一つで患者の心理は大きく変化する。相手 を不愉快にしない対応が求められてきている。今回の講演では最後にある大手のデパートの閉店の写真を見せられた。あの写真の意味するものはまさに物はあっ ても対応一つでこうも違う、ということを意味しているのではないだろうか?有名なデパートでも一人一人のお客様に丁寧に対応していたら結果はどうだっただ ろうか?おそらく同じ結末にはならなかっただろう。そんな気持ちをあの写真は表していた。今回の事例は相手のへの対応のほんの一部分にすぎないと思う。患 者が100人いればその100人に合わせた適切な対応が求められる。病院はサービス業である。どの病院を選ぶかは個人の自由である。では、どうやって選ば れるか?それは相手の気持ちを考えて一つ一つ対応する、という基本的なものである。基本こそ難しい。今回の講演で多くを学ぶことができた。今後の対応のつ いて参考にしていきたいと思う。

佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年9月14日佐賀市鍋島町、佐賀大学医学部研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、院長が出席しました。 主講演は真崎善二郎教授で、演題は副腎腫瘍特に、ホルモン非活性のインシデンタローマの診断と治療でした。 その内訳は、以下のとおりです。

CTや超音波検査で偶然発見された副腎腫瘍は70%が副腎皮質良性腺腫であり、5%が副腎皮質癌である。その中でも、特に重要なのは、 副腎皮質癌であり、発見時に6cm以上と腫瘍が大きいものは用心する必要が有る。実際の臨床では5-10人に1人が転移性腫瘍を含んだ悪性腫瘍である。夜 11時にデキサメサゾン1mg内服し、朝コルチゾールを採血検査する。あるいはACTHを随時採血して正常下限であれば、ホルモン活性を疑う。

平成16年度米料理研修会 :
平成16年9月14日伊万里市、総合庁舎にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子と調理師の古川由香里が参加しました。以下はその報告書です。

講師 伊万里梅部会加工研究会

・米の表示について
名称A原料玄米B内容量C精米年月日D販売者等の氏名または名称、住所及び電話番号JASに基づき「玄米及び精米品質表示基準」に従って表示を付さなけれ ばならない。

・単一銘柄
 産地、品種、産年が同じもので、1種類のお米。

  • ブレンド米
    2種類以上の米を混ぜたもの。16年度と15年度のコシヒカリを混ぜたものはブレンド米

調理実習メニュー

  • 梅花寿司
  • なす揚げと小梅の変わり漬
  • 梅干しの吸い物
  • 鶏肉の梅酒煮
  • サラダいまり梅ドレッシング
  • ゴーヤの梅肉和え
  • 梅ヨーグルト

今回梅料理を作ってみて梅は色々な料理においしく使えることがわかった。梅と和えたり、材料と一緒につけ込んだり、煮たりして梅は本当 にたくさんの料理に使えた。特に梅ヨーグルトを作ってみて、牛乳に梅ペーストと砂糖を混ぜただけなのに、ヨーグルトの味になり驚いた。梅はデザートにまで 使えた。また自分でも作ってみようと思う。

調理師  古川由香里

献立 ・梅花寿司

  • 茄子揚げ小梅の変わり漬け
  • ゴーヤの梅肉和え
  • いまり梅ドレッシング
  • 鶏肉の梅酒煮
  • 梅干しの吸い物
  • 梅ヨーグルト

☆米の表示について

  • 単一銘柄米
    検査証明を受けた単一銘柄米の原料玄米欄原料玄米に「産地」「品種」「産年」及び「使用割合100%」の記載が義務づけられている
  • ブレンド米    
    「複数原料米」などブレンド米であること、国産品は「国内産」輸入品は原産国名をその使用割合に併せて記載することが義務づけられている

( 感想 )今回は梅を使った実習だったが、梅ペーストやシロップなど加工した梅を使っての調理は初めてだった。梅でヨーグルトができ るなど、今まで知らなかった調理法もあり、酸味も少なく食べやすかった。他の病院や施設の人との交流もありいい経験になったと思う。

管内栄養士研修会:
平成16年9月14日伊万里市、総合庁舎にて、研修会があり、当院から栄養士の前田千代子が参加しました。以下はその報告書で す。

献立作成の留意点について・定期的に加重平均栄養所要量を算出する。

  • 各栄養素の算出

カルシウム、鉄、ビタミンCなどは不足しがち。エネルギーなどが制限されている場合などは強化食品を使ってはどうか。ビタミンCについ ては、年配の方は缶詰を使ってしまうが、生の果物などを使いましょう。

  • 献立に沿った調理の実際

栄養士、調理師とのミーティング
計量を正確に。じゃがいもなどは皮をむく前にではなく向いてからはかる
味付け、盛りつけの見直しを行い、調理向上をはかる。

  • 個別栄養管理の留意点

喫食者一人一人の情報を集める。できるだけ自分でが望ましい。
体重減少率が月に5%だと病的
 栄養士はただ料理を作って患者さんに出すだけでなく、患者さん一人一人にあった料理を出すことが大切、ということが改めてわかった。日々の仕事を大切に して、そこから色々なことを学びとっていこうと思います。

医療安全対策講習会:
平成16年9月10日泌尿器科いまりクリニックから副院長と職員5人が参加し、勉強しました。

研修報告書

H16.9.10 19002100

講演題 チームで取り組むセーフティマネイジメント 外来編
演者 佐世保中央病院 医療安全対策室   セーフティマネージャー  朝倉加世子 

<>外来クラーク 野中直美
ミスに対する考え方:誰でもおこす→たまたまその人が起こした
                    ↓
             隠さず報告してくれて「ありがとう」

すぐに報告すること(迅速な ―調査・分析・対応―)
1事例にいくつかの部署が関わっている場合・・・部署間の責任の押し付けあい                            ミスの発生減の追 求  責任の大小を問うことをしない

<>             すべての部署で(報告・分析・対策)を行う
               ↓
             チーム医療であることを忘れない!!
クレームについて:すぐその場で対処すること
             何もしないままでは帰さない
          (帰すと誰かを連れてくることがある)
          患者は「お金の問題ではない」「聞いてほしい」
             「謝罪してほしい」
  • 「医療はチームワークが必要であること」を改めて考える機会になりました。まず自分自身を振り返り、またスタッフ間のコミニュ ケーションを大切にしていくことで連絡ミスなど防げると思います。自分が言ったことに対して「伝わったつもり」にならず、再確認し患者への安全な医療を提 供していきたいと思います。

看護師 草場美智子

ミスに対する正しい考え方、ミスはだれでも起こすもの

たまたまその人が起こした

隠さずに報告してもらう・報告してくれてありがとう

分析・対策ができる

これで大きな事故が防げる、エラー防止のための対策をたてる

備える、気づかせる、確認させる、安全を優先させる、予測させる、やりやすくさせる、わかりやすくする、で きないようにする、やめる
     考察:中央病院のチームで対応している姿をかなり表現していらっしゃいました。少し早口でわか りにくかったですが一生懸命発表されていました。私といっしょの年令で今の技術についていくのが大変だとおっしゃっていました。私のそう思いました。器械 からコンピュータに変わっていく技術も変わっていく事など。
    結論:ミスの報告を隠す人が多いという事が対応を遅らせる迅速な対応が安全管理が出来る

看護師 久松千恵

外来におけるセーフティマネジメントについて

    エラー防止の方法として、環境の整備・個人の注意・危険な事項の禁止などの対策である
    個人の注意には限界があり、危険な事項の禁止には患者のADLを防げる側面もあるため、環境の整備に重点を置く必要がある
    ミスはどんな防止策を講じても完全になくすことはできない。

ミスが発生した場合の組織的対応が必要であり、各施設に応じた安全管理の構築が必要である。上記のような内容を踏まえ、まず、セーフ ティマネージャー、またはそれに準ずるスタッフの存在は今後欠かせないものと考えられます。そのスタッフを中心としてミスが発生した場合の迅速な報告、正 しい判断、迅速な対応が必要であり、これを可能なものとするために院内の各部署間での連携が必須となります。また、発生したミスの正確な把握には関係した スタッフからの報告が不可欠であり、そのためにも報告書は個人の批判の道具にならない様にする必要があります。批判が中心となる報告書の作成は各部署間で の責任転嫁の原因ともなり、また、特定の部署への批判の集中を引き起こす危険性があるためセーフティマネージメント組織は全ての部署からスタッフを参加さ せるべきではないかと考えました。

外来クラーク 山口潤子

チームで取り組むセーフティマネジメント:

安全な医療とミスをしない為の防止策、又、ミスをおこした時の対処の仕方ミスは誰でも起こす可能性があり、又、他人がした時も自分もし たかもしれないと思って、その事に注意するべきである。ミスをした場合はすぐに謝り、報告し、今後同じ過ちが病院の内で起こらないようにように対処策を話 し合いどのようにすればミスを防止できるか、時に生命に関する事には慣れた業務でも再確認しミスが起こらないようにするのが一番大切だと思いました。又、 クレームの事も安全対策の一環としてクレームのあった事にはどういうものがあった事にはどういうものがあったかとか、その時はどうしたらいいかというのも 話し合いした方がいいかと思いました。

医師会連絡協議会:
平成16年9月9日伊万里市迎賓館で、佐賀県-郡市医師会-各種担当理事-連絡協議会が開催され、泌尿器科いまりクリニックか ら院長が出席し、勉強しなが ら佐賀県各地からのお客さんを接待いたしました。担当によって介護保険と、医療安全対策とに別れて、医師会長を交えて各地区担当理事と佐賀県医師会の常任 理事が協議しました。

医療安全については、各地区の病医院にアンケートを配付して、その回答について討論を行いました。患者の病医院に対する要望や苦情、病 医院の患者に対する要望や苦情などあり、活発な討論が有りました。

輸血研修会:
平成16年9月9日唐津市、赤十字病院で輸血研究会が開催されました。泌尿器科いまりクリニックからは、病棟主任以下3名の看護師、吉原、古賀、穐本が参 加し、勉強しました。演題は、実地医療における適正輸血と、検査の実際でした。

研修報告書
H16.9.9 輸血研修会「実地医療における適正輸血と検査の実施」佐 賀大学医学部付属病院輸血部 副部長 佐野雅之先生
看護師 穐本二三

  • 不適切な加温による溶血
    赤血球輸血後、ふるえ、血尿、急激な貧血を起こし血管内溶血であることが分かった。検査の結果、血液型、不規則抗体は問題なかった。バッグの中に残ってい た血液が溶血していた為とわかった。バッグが冷たい為流し台で蛇口から出る給湯の熱湯と冷水を混合し、バッグを加温したことによる赤血球破壊とわかった。 〈結論〉大量輸血意外はほとんどの場合加温は必要ない。
  • クロスマッチ方法
    実験ではクロスマッチ用血液(検体)を常温の場合で検査した場合と37.0℃に保温した場合とで比較した。全く同じ検体であったが、常温では陰性の判定に 対し、37.0℃の場合は、凝血し、陽性の判定だった。もし、輸血をしていたら副作用が出現すると考えられた。〈結論〉37.0℃前後で保温しての検査が のぞましい。今回の研修で輸血がより安全、適正に行われる様安全対策を進めていく必要があると感じました。
台風18号通過:
平成16年9月7日(火)、昨夜から九州近くに接近していた台風18号が午前9時半ごろ、長崎市付 近に上陸し、伊万里の近くを通過しました。今年はこれで7個目の台風上陸です。泌尿器科いまりクリニックも前回同様に被害を受け、駐車場入口の照明広告塔 の残っていた片側のパネルが吹き飛ばされてしまいました。しかも中にあった8本の蛍光灯も吹き飛ばされて、跡形も無くなっておりました。台風の威力はすご いものです。周りを探したのですが、蛍光灯の破片すらありませんでした。これで広告塔としての機能は完全に壊れてしまいました。

日本泌尿器科学会、第69回佐賀地方会:
第2回泌尿器外科手術の理論と実際: 同時開催 平成16年9月4日(土)佐賀市マリトピアにて開催され、いまりクリニックから院長と副院長がが参加し、勉強いたしました。今回は泌尿器科いまりクリニッ クからの学会発表はありませんでした。奈良県立医大の平尾佳彦、泌尿器科教授が特別講演として、腎細胞癌の外科治療、がありました。さらに、真崎善二郎、 佐賀大学泌尿器科教授の主催で佐賀地方会総会があり、決算の報告と承認、規約の改定などを行いました・学会と講演会終了後は立食のパーティーと親睦の懇親 会がありました。

講演要旨
腎細胞癌の根治手術は今まで、腎をあまり触らないで、腎動静脈から最初に結紮し、腎周囲脂肪とともに同側の副腎を摘出するというものでした。この見直しを 講演されていました。腎細胞癌の静脈からの癌細胞が果たしてどれくらいあり、さらに術後の癌転移を検討していました。腎細胞癌の静脈からの癌細胞は意外に 少なく、しかも陽性であっても術後に実際に転移するのは少ないようでした。同側の副腎の腎細胞癌転移を調べたところ、1ないし数%であり、しかもかなり大 きい腎細胞癌の場合に副腎転移があったということですので、小さい腎癌では副腎を必ず摘出する必要はないようでした。高齢者では経腹的に腎摘を行った場合 は、経腰的に行った場合よりも腸閉塞などの合併症が多いようであり、両手術の予後を比較しても有意差はなかった。そこで、高齢者では経腰的に手術すること を勧める。さらに、腎癌のみを摘出して、腎臓を残すという手術を積極的に行っていました。マイクロウエーブによる止血が可能になって、腎を阻血せずに、腎 細胞癌の周囲を止血して、腫瘍のみを摘出するという素晴らしい手術を紹介されていました。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年9月2日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

末期医療

日本は世界一の長寿国になりました。しかし、その最後の死の迎え方はどうでしょうか。統 計では、約8割が病院やその他の医療施設で死を迎えるそうです。最近では家族の死んでいく過程をみることも少なくなりました。
 当院は開院して10年ですが、約30名が在宅すなわち自宅で死亡されました。ほとんどが前立腺癌による死亡で、癌末期の1〜6ヶ月を自宅ですごされてい ます。平均年齢は70歳です。
 当院では本人や家族の希望があれば、可能な限り在宅で診るようにしています。患者さんの苦痛を緩和することを主眼とし、癌性疼痛に対してモルヒネなどの 投与を行います。いよいよ末期になると、家族も当院スタッフも多大の時間と労力を要します。しかし、患者さんが家族に囲まれ感謝しながら、静かに死を迎え られる姿を見ると感動を覚えます。
 入院の方も末期になると、家族が交代で可能な限り24時間看病していただきます。ほとんどの方が安らかな顔で命を終えられます。子や孫が父母や祖父母の 死んでいく姿を見ることで、命に対する尊厳が生まれてくるのではないでしょうか。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.9.2付佐賀新聞)

ISO&プライバシーマーク説明会:

平成16年9月2日(木)佐賀市の佐賀県地域産業支援センタ-2F 第1研修室で、ISO&プライバシーマーク説明会が開催され、泌尿 器科いまりクリニッ クから松岡主任が出席しました。

以下はその時の要旨です。

演 者: ペリージョンソン コンサルティング 大町氏
 内 容抜粋:(資料添付)
 今後の職場活用できること:
 感想 考察:
 ISO:・スイスの国際標準化機構(国連機関)が定めた世界共通の国際規格で
    物が出来るまで(過程)に対する制度
     ↓  ↓
     ↓  質の向上を目指す → リーダーシップの強化、病院の組織、機能、経営等の危機管理体制の改革
    計画 → 実行 → 評価 →見直し の繰り返し
   ・半年又は年1回の定期審査と3年毎の更新が義務付けがされている。

 プライバシーマーク(Pマーク)
    特徴 機密性 完全性 可用性
      取得後は2年毎の更新が義務付けされている
      人材派遣業者、サービス業、通信販売業に一番普及している。医療業では内、外科
      よりも精神科、心療内科、美容整形などに普及しつつある
    損害賠償の相場
      情報の漏洩に対して訴え無し  1件 500円
       ↓
氏名、住所、電話番号の流失  訴え有り  1件 最低 1万円
     cf: ヤフーの個人情報漏洩の場合 約45億円の損害賠償(年商約80億円)
    情報漏洩の原因
     1 技術的要因 ネットからの流失
     2 物理的要因 侵入による盗難
     3 人的要因
      3が原因の70%を占め、その殆どが会社内部、元社員による犯行である。人的要因を防ぐ為には職員の監督をすること、職員に対して個人情報が どれだけ重要で価値のあるものかを自覚(意識の向上)させることが大切で、それが財務、環境、個人情報の保護へと繋がって行く。また職員へ研修、教育を施 しマニアル作成を行い、情報のランク化(リスク値にて)を図りセキュリティー下での管理も必要である。 また、委託先の監督も必要でどのような情報の取り 扱いを行い個人データの安全管理が図られているかを知る必要がある。(当院では 検査ーBML 医事コンソフトーアップルドクター 寝具ーワタ キュー 産廃ーイデント があり前者2社のホームページを閲覧する限りPマークの取得は不明であった)
 今現在Pマークを(財)医療情報システム開発センター(医療機関専門)へ依頼し取得しようとしても最低6〜7ヶ月(若しくはそれ以上)掛かるといわれて いる。また費用もコンサルタント業者(ペリージョンソン社)へ依頼した場合約250〜300万円(職員の人数により金額の上昇あり)と、2年毎の更新 では約15万円ほど掛かる。
 ただPマークを取得していると他社との差別化(確執)が生じ利用者には安心して利用してもらえるということと、この先個人情報の保護は最優先されていく ものであり、医療業界にも普及しつつもある。当院は泌尿器科という科目でいくと他科よりもプライベートな事が多々あり、Pマークの取得は今後必要なも のだと思った。   以上、松岡記載

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台風16号通過:
平成16年8月30日(月)、昨夜から九州近くに接近していた台風16号が、串木野に上陸し、佐賀をかすめてゆきましたが、伊万里も朝から暴風雨でした。 その嵐の中でも患者さんがたくさんおいでになりました。泌尿器科いまりクリニックも被害を受け、駐車場入口の照明広告塔のパネルが吹き飛ばされてしまいま した。伊万里地区の収穫前の梨もかなり被害を受けているようでした。

透析室職員歓迎会:
平成16年8月27日(金)伊万里市、居酒屋天道にて透析室の職員歓迎を兼ねた親睦会を行い、透析と病棟の主任以下職員10人 と院長と副院長が参加しまし た。焼き鳥とビールでやたらと盛り上がり、2次会に花りんに繰り出して、そこでもかなり飲んでしまいました。

平成16年度夏の避難訓練:
平成16年8月25日(水)14時半から院内火災訓練を行いました。医院から出火したという設定で、患者や重要書類を搬出し、 駐車場に集合しました。

避難訓練
 
目的 1.新しい避難経路図を用いた避難経路の確認
    2.職員の意識向上
    3.各部署での避難体制の見直し

<>火災避難訓練
日時 平成  年  月  日( )  時  分 〜   時  分
実施内容
 1.火災発生   出火場所=医局   出火原因=やかんの空焚き  燃焼物=棚、壁、天井 
 2.火災時の対応  *火災発見者 (   ) 事務所に連絡(内線10番)
           *初期消火(   )消火器にて消火を試みる(消火できず避難する)!消火器使用なし           *119番通報 事務 (   )通報 

  通報内容 @防火対象物の所在 A防火対象物の名称 B出火場所、燃焼物等
 *全館に通知 事務所より全館 受付(   ) 「只今、2階医局にて火災が発生しました。            内線22、16、21番         職員の誘導に従い避難してください。」         避難行動を行う 避難経路は各部署でもっとも安全と思われるルートを選び避難する      (前もって各部署に発生場所を連絡、避難経路を決めておく)

  病棟(                      )  外来(                  )   透析(                      ) 厨房(                   )   事務(            )

佐賀県医師会学術講演会:
平成16年8月23日(月)19時から、佐賀市の医師会メディカルセンターにて、米国における医学教育という演題で講演があ り、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄『米国における医学教育講演会』  
 8月23日に佐賀県医師会メディカルセンターで開催され、木下が参加しました。佐賀県医師会臨床研修支援委員会と佐賀県臨床研修運営協議会の共催で、イ エール大学ブリッジポート病院内科レジデントの田中まゆみ先生が『ハーバードに学ぶ医師のマナー教育』と題して講演されました。まず米国の医療制度を具体 的にわかりやすく説明がありました。次にハーバード大学が医学部学生や卒後研修におけるマナー教育を重視していることを示されました。学生時代にマナー教 育など受けたことのない私には驚きでした。そして米国の医療制度もいろいろ問題を抱えていることがわかりました。

福岡前立腺研究会:
平成16年8月20日(金)19時から、福岡市のホテルオークラにて、福岡前立腺研究会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから副院長が出席しました。

副院長 木下徳雄

6月26日に福岡市で開催され、木下が参加しました。島根大学の井川幹夫教授が『会陰式前立腺全摘除術ー根治性向上を目指してー』、金 沢大学の並木幹夫教授が『再燃前立腺癌に対する新しい治療戦略』と題して講演されました。
 井川教授は本法は尿道と膀胱の吻合が容易であり、合併症の比較的少ないことを示されました。並木教授は再燃前立腺癌の骨転移にビスフォスフォネートが有 効であることや新たなホルモン療法の可能性について話されました。 

クラシック喫茶コギト支援チャリティーコンサート:
先日の佐賀市の大火事で 院長が行きつけでした お店が3軒以上焼失してしまいました。クラシック喫茶「コギト」、居酒屋アメリカ村、椿油のてんぷらや天花などです。そこで、コギトを支援するファンが集 まり、コンサートと即売バザーを開こうということになっておりました。当日院長は行けませんでしたが、泌尿器科いまりクリニックからは厨房の職員などが参 加しました。以下は読売新聞から。

常連客ら支援音楽会 佐賀市の全焼したクラシック喫茶

<>演奏する「コギト」の支援者ら
 先月起きた佐賀市中央本町の大火で全焼したクラシック喫茶「コギト」の救済チャリティー音楽会と作品展が十五日、同市の市交流センター・エスプラッツで 開かれ、常連客ら約三百人が集まった。入場料などの売上金約80万円は、支援資金として経営者荒嶋良子さん(62)に贈る。「コギト」は三十四年前に荒嶋 さんが開店。文学や音楽、美術関係者らが集い、文化論に 花を咲かせた。
<>火災を知った常連客ら約五十人が「文化の拠点を取り戻し、荒嶋 さんに元気になってもら おう」と開催を決めた。
音楽会では、久原興民さん(ビオラ)や草場紀久子さん(フルート)ら十一人が、パッヘ ルベルの「カノン」やモーツァルトの「フルート四重奏第一番K. 285」などを演奏。最後に、久原さんが「コギトで絵を見てコーヒーを飲むのを楽しみにしていた。少しでも早い再建を願っています」と述べると、大きな拍 手が沸き起こった。
<> 作品展では漫画家の針すなおさんら約三十人の作品の展示即売も行われた。荒嶋さんは「こんなにたくさんの人が来てくれるとは思わなかった。感謝している」 と話 していた。(読売新聞16.8.16日付け、佐賀地 方版から貼付、http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news003.htm)から
外来職員歓迎会:
平成16年8月9日(月)伊万里市居酒屋天道にて、外来職員の歓迎を兼ねた親睦会を行い、野中主任以下職員7人と院長が参加し ました。日ごろの外来業務の 疲れを癒し、明日への活力が沸くようにと少しでも元気になれば善かれと思って開催しましたが、どうもビールと焼酎とウイスキーを少し飲み過ぎたかもしれま せん。泌尿器科いまりクリニックにも大酒飲みが数人増えたようでした。
第1回樟葉会:
平成16年8月7日(土)佐賀医科大学(現、佐賀大学医学部)泌尿器科の同門会が佐賀郡富士町古湯、清流荘にて開催されまし た。泌尿器科いまりクリニック から院長と副院長が出席しました。同門会は39人出席で、主な出席者は佐賀大学から真崎善二郎教授、魚住助教授以下の医局員と、同門会OBとして、熊沢名 誉教授、藤崎病院理事長、南里医院理事長、納富病院理事長、牧野病院理事長、中牟田誠一福岡市民病院泌尿器科部長、井口厚司福岡医療センター泌尿器科部 長、市木泰久新行橋病院泌尿器科部長、吉永英俊新和白病院泌尿器科部長でした。徳田医局長の司会で、なつかしい昔の写真がスライド映写会で何枚も大きく写 され、今の変わりようと対比せて大いに盛り上がり、大盛会でした。そこで、一句:まだ若き思いは今も変わらぬが、昔の写真に驚かされん。(昔と比べれば別 人でした)
第5回膀胱癌治療研究会:
平成16年8月6日(金)19時から、福岡市博多駅前の都ホテルにて、第5回膀胱癌治療研究会が開催され、泌尿器科いまりクリニックから院長が出席しまし た。九州大学の内藤誠二、泌尿器科教授の座長で、大阪医科大学の藤岡洋治、泌尿器科教授の講演:浸潤膀胱癌の集学的治療、がありました。演題の要旨は、ス テージ2以上の浸潤膀胱癌には化学療法、放射線療法を手術前後に組み合わせてさらに手術を行う方法が有効であるということでした。M-VACという化学療 法が出現する以前の治療成績に比べて、泌尿器科いまりクリニックとしても最近はとても治療成績が向上したという印象を持っております。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年8月5日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。

膀胱炎

 泌尿器科では膀胱炎は日常よく診る疾患です。膀胱炎には単純生膀胱炎と、基礎疾患のある複雑性膀胱炎があります。
 女性の膀胱炎は単純性膀胱炎の代表です。女性は尿道が3〜4cmと短く直線的であるため、膣や肛門の細菌が尿道から膀胱に侵入しやすく、80%が大腸菌 によるもです。
 セックスを契機として発症することもあります。新婚の女性に多く、以前は「ハネムーン膀胱炎」という言葉もありましたが、今では死語となりました。
 主な症状は排尿終末時痛、頻尿、残尿感と尿混濁です。この症状が揃えば膀胱炎と考えてよいでしょう。血尿がでることもありますが、発熱はありません。発 熱を伴うときは腎盂炎の合併を考えます。 
 自然治癒することもよくあります。通常は抗菌剤か抗生物質を3〜7日間投与します。膀胱炎を繰り返す方は、日頃から水分を多めに摂り、排尿を我慢しない こと、身体を冷やさないことが大事です。
 難治性の膀胱炎は膀胱腫瘍や膀胱結石など基礎疾患を有することがありますので泌尿器科で検査を受けましょう。

泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.8.5付佐賀新聞)

伊万里どっちゃん祭り:
平成16年8月1日伊万里市、駅前通りを中心に花火大会とどっちゃん祭りがありました。伊万里にこんなに人がいたのかと思うく らい大勢の方が見物に出かけ ていました。夜店の屋台もたくさん出ており、熱気と蒸し暑さの中、元気な各地のよさこい部隊が演技をされていました。ほとんどの若い女性が浴衣で大勢でか けていました。夏祭りにゆかた復活です。
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第17回全国有床診療所連絡協議会総会:
平成16年7月31日(土)から8月1日まで札幌市グランドホテルにて第17回全国有床診療所連絡協議会総会が開催され泌尿器科いまりクリニックから副院 長が出席しました。

副院長 木下徳雄

今回は7月31日と8月1日の2日間、北海道札幌市で開催されました。九州と同じくらいに暑い日で、北海道にしてまれにみる暑さとのこ とでした。木下が参加しました。
 本会は有床診療所が互いに強い連携をもってその発展と健全運営をはかり、営々と築き上げた医師と患者の良い関係を今後も堅持し、研修を積みながらより良 い医療を目指して地域医療に貢献することを目的しています。
 有床診療所の現状と問題にについて講演とシンポジュウムがありました。同じ医師会の水上先生のお誘いで、懇親会のあとの二次会で高知県や滋賀県の先生と 有床診療所の問題について時間を忘れて話す機会もあり、有意義な2日間でした。                  

サッカーアジアカップ決勝トーナメント:
平成16年7月31日(土)準々決勝として日本対ヨルダンの試合が重慶で開催され、その試合をテレビで観ておりましたが、試合内容にとても感動しました。 とてもいやで不愉快な反日のブーイングの嵐の中で、勝負に集中し、終了まであきらめずに冷静に戦ったジーコ日本チームに本当に、本当に敬意を表します。そ して、試合後のジーコ監督の談話がさらに素晴らしく、深く感銘したのです。

ジーコ監督、試合直後のコメント(Yahooスポーツナビhttp: //live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/jpn040731.htmlから貼付)
 本当に最後まで信じた執念の勝利。最後まで慌てなかったが、90分、120分で決められなかったのが惜し かった。PK戦で2つ外しても、最後まで信じていた。あとは落ち着き、これに尽きる。準決勝のバーレーン戦は切り替えてしっかり行く。  これがサッカー。まさに何が起こるか分からない。スタッフ、選手関係なく、全員がひとつのボールに信念を乗り移らせた。相手は2つのPKで勝ったという 気持ちになったと思うが、最後の一球まであきらめず、この勝利を引き寄せた。これからさらに気を引き締めてやっていく。今日のPK戦のときに相手の選手 は、われわれが外すたびにおどけてみたり、自分たちの勝利をアピールしたりしていた。あれはやってはいけないこと。わたしも絶対自分のチームにはやらせな い。互いの尊重あってこそのスポーツ。その結果、彼らは家に帰らなければいけなくなった。

伊万里有田地区医師会学術講演会:
平成16年7月30日伊万里市迎賓館で、腰痛についての講演会があり、泌尿器科いまりクリニックから院長、副院長、病棟主任が 出席し、勉強しました。演者 は久留米大学整形外科の永田教授で、腰痛について、腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症を中心に講演されました。

その後の宴会で写真のように山元外科の山元章生理事長と、三和薬局のと会談しました。

医療安全対策研修会・感染症廃棄物処理マニュアル説 明会:
平成16年7月29日佐賀市文化会館大ホールで開催され、泌尿器科いまりクリニックから院長と看護師、事務、クラークらが5人参加し、勉強しました。

研修報告書
160722 佐賀市文化会館 大ホール 19:00〜21:00佐賀県医師会医療安全対策医療従事者研修会

感染症廃棄物処理マニュアル改正説明会、田中危機管理・広報事務所 所長 田中正博氏

「医療安全の基本はコミュニケーションだ」

事務 山下幸子

日々、多くの患者と接する医療機関において問題が起こった場合にどう対処するか、また日頃どういう 対策をとっておくか危機管理意識を持つことが大切である。 まず、患者からクレームが出た時、大きな問題へ発展するのを回避するためには相手に不審感を抱 かせないよう言い分を最後まで聞き迅速な対応を行う事。

病院内部で問題が発生した場合は、相手が誰であろうと間違いを指摘できる環境を作る事。
従業員一人一人が危機管理意識を持ち少しでも“おかしいな”“大丈夫かな”と感じたら必ず上司へ報告し自分だけで解決しないこと。
 以上の点でカギとなるのが患者とのコミュニケーション、職場内のコミュニケーションであり危機回避へつながる重要な役割だと感じた。

准看護師 井手宏直

医療機関における危機の原因とその予防策

? 筋論クレーマーの増加とその対策

 筋論クレーマーとは…… 「それはおかしいではないか?」という視点から 疑問、質問、異議、抗議を病院・診療所に対して申し立てで きる患者家族

筋論クレーマーの特徴

  • 最初の対応での「誠意の欠如」が発端になる⇒要注意
  • 自分なりの筋の通った問題提起や疑問を突きつけてくる
  • 納得できないと「当局」や「マスコミ」にタレ込む⇒要注意
  • こちらの弱みを心得ている
  • 自分の主張にこだわる
  • 過去に「要求実現」させた実績を持つ人が多い
  • 最悪の場合、訴訟も辞さない

初期対応での誤らないための3つの心得

  • 相手の言い分を十分に聞き途中で話しを切らない事
  • 筋論クレーマーかな?とおもったら面談をする
  • 対応は迅速に行う 同じ対応をしても遅いと評価されない

外来クラーク 野中直美

  • 医療機関の危機
    • 筋論クレーマーの増加・・・途中で話しをさえぎらず、十分に話しを聞くこと
    • 内部告発・・・・・・・・・問題があっても上司に言えないことにより発生「おかしいと」言い合える職場にする
    • 従業員の意識の欠落・・・・「たいしたことはない」などという考えではダメ 起きた問題は自分のこととしてとらえる(当事者 意識)
  • 問大発生時の対応:緊急事態発生時は 迅速な決定・行動情報を開示する・社会的な判断を受ける
    • 起こした問題に対してどう対応したかによって非難される
  • マスコミの対応の仕方(記者会見など)
      • 今回の研修はこれまでと違った視点での安全対策でした。少しの事でも問題として提示してくる患者をクレーマーとするのか どうか、判断が難しいと思うが、普段通り丁寧に接することで、クレーム発生も少なくなるのではないかと思います。危機に対する考え方をはじめ、何でも言い 合える、言ってもらえるような職場の雰囲気作りをしていきたいと思う。

准看護師 笠原和子

    • 医療機関における危機の原因とその予防策として、初期対応で誤らないための心得で、相手の言い分を十分に聞き、途中で話しを さえ切らないこと。話しを聞いてあげる姿勢を持ち目を見て話すこと。職場のコミニュケーションを良くすること⇒医療はチームワークで情報交換も大切である こと。
    • 危機管理意識 ちょっと変だな…?       

        本当に大丈夫かな…?      と思う意識である

        いつも誰かが見ている!

        いつも誰かに見られている!

この様な意識を持って仕事することで疑問を持ち誰かに話しダブル発見が早期発見となる。

人は起こしたことで非難されるのではなく、起こしたことにどう対応したかによって非難されるのである。

いまりクリニック院内ボーリング会:
平成16年7月28日夕、午後18時半から、伊万里市スターレーンで親睦ボウリング会として副院長以下13人の職員が参加しました。その後は伊万里市、中 華料理の天壇で、懇親会をしました。院長はその頃伊万里有田地区医師会館で理事会に参加しており、残念ながら遊びには参加できませんでした。その時医師会 館にあった田中まゆみ著:ハーバードの医師づくり、という本を読んでなるほどと感化されました。今度、伊万里看護学校で田中まゆみ医師の後援会が予定され ております。

いまりクリニック院内勉強会、7月分:
平成16年7月27日午後18時から、院内で今月の勉強会として厨房から栄養士の前田さん、調理師の古川さんが薄味、塩分制限 食について、味付けと調理について講演しました。

うす味の調理の工夫

加工食品をあまり使わないようにする
旬の新鮮な食材を用いる
自然のうま味を生かす
油の風味を使う
香辛料や香味食品を利用する
酸味を利用する
料理の表面に味をつける

長光園医療懇談会:
平成16年7月24日(土)佐賀市の肢体不自由者 養護施設・社会福祉法人長光園 (佐賀市兵庫町:田口一樹 園長)の例年恒例の医療懇談会が、佐賀市のホテルニューオータニにて開催され、副院長が出席しました。塩田病院石崎副院長、古 宇田歯科院長、西島皮膚科院長らが参加し盛会でした。

第16回神経泌尿器科脊損セミナー:平成16年 7月24日(土)13時30分から、福岡県飯塚市総合脊損センターにて毎年恒例の脊損セミナーが開催され院長が出席しました。主催者の脊損センター岩坪英 二部長が来年は定年ですので、今回で最後のセミナーとなりそうです。8題の一般演題と九州大学医学部の熊沢浄一名誉教授の特別講演:高齢社会における医療 情報;泌尿器科医に求められるもの、がありました。その後慣例によりまして脊損センター内のプールサイドにビアパーティーによる懇親会が催されました。懇 親会はさらに近くの伊川温泉、鴻の池松柏園ホテルにて続き、十数名が参加しました。10人以上の方が宿泊されました。熊沢浄一名 誉教授の特別講演から日本の65歳以上の高齢者は男1000万人、女1400万人で、計2400万人にも なっています。そのうち341万人(約20%)が一人暮らしです。高齢者で65歳から69歳の男52%、女29%が就労しており、の所得は年間平均304 万円で、貯蓄は平均2420万円です。交通事故の40%が高齢者であり、運動能力が非常に低下しているようです。
生活習慣病が増えており、排泄に関する問題も同じように増えています。排泄に関する問題は本人には切実ですが、介護者はあまり問題にしていないので、それ が問題です。そこで、泌尿器科医はこれからも内科医などの他科の医師や介護者に、排泄の問題が患者の重大な問題であることを訴え続けましょう。
さて、 医療費がどんどん削減されているのに、介護保険にかかる費用はどんどんふくらんで増加しています。介護保険は平均等級が次第に上昇していますが、患者も、 介護者も等級が増えた方が器具がもらえて、収入が増えるようにできていることが問題でしょう。はたしてこれで良いのでしょうか。
泌尿器科は患者と排泄の面で関わるので、関わり方が他の科の医師よりも深いので、かかりつけ医になるべきです。そして、泌尿器科の役割とは、高齢者の中で これから増え続けるであろう、前立腺癌や膀胱癌などの腫瘍の早期発見や治療、次第に増える糖尿病などによる腎不全の治療、排泄の問題、性機能の問題があり ます。医師は技術の向上も必要だが、まずは温かき心で患者を診なさい。
熊沢先生の生きがいの内から、福岡医療NGOを九州大学付属病院長時代に立ち上げて、今もその活動が行われていて、その活動に関わってゆくこと。福岡法医 学研究会を立ち上げて、臨床医と法医学者と、弁護士が一堂に会していろんな議論を行う場を設けました。日本で初めての試みであり、これから有意義な会に発 展させる見込みです。
以上、特別講演の要約は終わり。

熊沢浄一先生はさすがにたいしたものです。講演を聞いていて非常に感動いたしました。これからもますますのご発展を期待しております。 写真は上から、会場の様子、講演される熊沢先生、出席者の集合写真、プールサイドでの乾杯。主な出席者は九州大学泌尿器科の関成人助教授、産業医大の西井 久枝助手、原三信病院の武井実根雄部長、橋本市民病院の小川隆敏部長、掖済会門司病院山下博志部長、神戸医療センター大岡均至部長、ナイター診療をされて いる泌尿器科いとうクリニックの伊東健治院長でした。会場のお世話をして いた脊損センター木元康介医長ご苦労様でした。

写真は上から、会場の様子、講演される熊沢先生、出席者の集合写真で中央花束を持っているのが岩坪暎二部長、プールサイドでの乾杯を音 頭される熊沢先生。

排尿障害講演会:
平成16年7月23日博多ホテル日航で、アビショット発売5周年記念講演会があり、院長が出席しました。熊本大学泌尿器科の吉田正貴助教授による:前立腺 肥大症の薬物療法、と、信州大学泌尿器科の西沢理教授による:排尿障害、UP TO DATEがありました。西沢先生は、以前から精力的に世界中の泌尿器科学会、排尿機能学会、尿失禁(尿禁制)学会で発表されておられ、その学会や口コミで の世界の泌尿器科の最新情報を集めて我々に教えてくれるという貴重な先生です。今回も過活動膀胱を中心にいろんな話題を提供されていました。

医療ガス保安講習会:
平成16年7月23日13:00〜17:00佐賀市文化会館で医療ガス保安講習会があり、泌尿器科いまりクリニックから看護師が二人参加しました。以下は その報告書です。

内容 ?病院内での医療ガスの取り扱いについて 日本医療ガス 松永康明

   ?医療ガスと薬事法について      主任薬剤師 近藤大輔

   ?医療ガス設備と災害対策      日本医療ガス技術員 田本孝次

   ?医療ガス設備の事故例と保安対策  日本医療ガス技術員 中村和敏

准看護師 草場美智子

医療ガスの種類

ガス名

分類

 

容器内

比重
(対空気)

国内
表示色

用途

酸素

支燃性

医療用

圧縮ガス

1.105

黒色

吸入療法麻酔

笑気

支燃性

医療用

液化ガス

1.53

ねずみ

麻酔

空気

支燃性

医療用
駆動用

圧縮ガス


ねずみ

吸入療法
手術器械の駆動

炭酸ガス(二酸化炭素)

不活性

医療用

液化ガス

1.529

緑色

呼吸療法
腹腔鏡下手術

キセノン


医療用




X線CT造影

窒素

不活性

駆動用

圧縮ガス

0.967


手術器械の駆動

吸引


医療用




患者の汚物処理
患部の浄化

エチレンオキシド

可燃性
毒性

殺菌用

液化ガス

1.5

褐色

医療用具の滅菌

 エチレンオキシドのガスもれは素早く逃げないと、その場に倒れる。酸素ボンベのバルブを開ける時は顔を前にむけないで横の立つ。 バルブをゆっくりと開ける破裂する事がある。液化ガスは立てて放置する(ノズル式になっている)医療ガス事故の事例がたくさんのヒヤリハットがあった。ガ スもれでの事故が多い。少しのもれに火傷をおった人もいた。もえやすいものも近つけない(医療器械などもレーザも)ボンベは破裂する時は上の方にとんでい く。

看護師 中尾光宏

内容-?高圧ガスとは…圧力はすべて大気圧との差を示すゲージ圧力をいう
圧縮ガス(圧縮アセチレンガス)
常用の温度において1Mpa以上のもの、温度35℃において1Mpa以上となるもの

?圧縮アセチレンガス
常用の温度において0.2Mpa以上のもの、温度15℃において0.2Mpa以上となるもの

?液化ガス(次の4で定めるガスを除く)常用の温度において0.2Mp以上のもの、 圧力が0.2Mpa以上となる温度が35℃以下であるもの

?温度35℃において圧力が0Mpaを超える(取り扱いが厳しい)
液化シアン化水素、液化ブロムメチル及び液化酸エチレン

内容-?情報の提供等【薬事法77条の3】病院・診療所の開設者・医薬品販売業者・医師・薬剤師・その他の医薬関係者は、医薬品製造業 者等が行う医薬品の適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努めなければならない。

内容-3医療ガスの種類

内容-4医療ガスの重大事故:火災事故57%、ガス切れ20%、ガス間違い12%、その他11%

今後の職活用できる事
まず、添付文章をよく読んで下さい。
容器に表示のガス名を必ず確認して使用する。
酸素と接触する部分に油脂類・麈埃等を付着させない。発火の可能性が有る。
容器弁はゆるやかに開く。急激に開くと高熱を発し発火の危険性が有る。
吸入する酸素に臭気がない事を確認して使用する。
万一、いやな臭いがしたら直ちに容器弁を閉じて、至急納入業者に連絡して下さい。
酸素の吸入場所から5m以内(在宅酸素療法では直近)での喫煙、火気あるいは引 火性物質の使用は厳禁。そして時々換気を行う。
容器は常に40℃以下の温度に保つ。
容器は転倒、転落その他粗暴な取り扱いをしない。
容器の保管または使用は子供の手の届かない所で行う。
使用後は容器弁を閉め、保護キャップを取り付けて速やかに返却する。

ボンベマニフォールド点検要項
1日常の注意
マニフォールド室内と消費に使用する設備から5m以内では火気の使用を禁じ、引火物・発火性の物を置かない。
室内の温度は40℃以下に保つ。消火器は所定の位置にあるか。高圧がス保安法による警戒標識を確認する。ガスもれはな いか。圧力計指示値はよいか。空ビンランプ消灯を確認する。転倒防止は確実にされているか。

2ボンベの交換
室内の換気を図る。左右バンクの圧力を確認する。ボンベのガス名を確認する。バル ブ類は静かに開閉する。ボンベを取り換えた後、使用側に切り換える。バルブ類はすべてとガ ス圧力状態及び空ビンランプ消灯を確認する。使用後容器バルブには防麈キャップを取り付ける。

3異常が発生した場合
ガス漏れが発生したら早急に室内の換気を図り、ガス漏れ発生側すべてのボンベのバルブ及びヘッダのバルブを閉める。販売業者に至急連絡する。供給を停止す る場合は、医療ガス安全管理委員会に報告し、許可を得て予備供給に切り換え緊急時の供給確保の手配を行う。

感想 講習会に参加したことで色々な知識を修得することができ、今後の業務へつなぎ活かしていきたい。又今回、医療ガスを取り扱う臨床 のスタッフとしてガスを使う器具装置の操作ミスや点検手入れの欠落が事故発生の引き金であることを確認していく必要がある。

職員の手紙から:
平成16年7月20日、開院以来10年間泌尿器科いまりクリニックで勤めていた病棟主任が今度7月20日に退職しました。退職に際しての手紙が来ましたの で、公開いたします。院長先生、10年間有難うございました。
「いまりクリニックに勤務して10年間を振り返って」
H.6.6.当院開院以来早いもので10年が過ぎました。開院当初泌尿科の患者さんが少なく皮膚科の患者さんが来られていたことを覚えています。外来勤務 の私にとって3ヶ月過ぎた頃より患者さんが多くなりスタッフはまだ少なかったため走り回って一日がアッと言う間に過ぎ、患者さんに対し十分な説明も行え ず、自分自身泌尿科の処置、検査を覚えるのに一生懸命でした。一年目、老人泌尿器学会、他院の症例発表を聞き看護の深さを知り大きな刺激を受けました。3 年目の頃、印象に残る患者さんに出会いました。その患者さんは7歳の女の子の時です。尿が出なく苦しがって母親と来院、二分脊椎と診断、あらゆる状況の 中、学校の先生や親子さんと話したりしながら患者さんだけでなく回りの環境の大切さも大切だと感じ人と人との関係が大切だとつくづく思った出来事でした。 このあいだ久しぶりにその子と会い、本人は恥ずかしそうにしていましたがお母さんより中学生になり楽しい学校生活を過ごしていると聞き懐かしさと嬉しさで いっぱいになりました。在宅看護では終末期の透析の患者さんで入院中暗い顔をしていた患者さんが自宅に戻り笑顔で家族の方と過ごされ安らかにお亡くなり なったりもしました。そして65歳の男性で前立腺癌の患者さんの奥様より『いつ亡くなるかわからないので息子と三人で川の字になって寝てます』と疲れた顔 も見せず話され家族の絆の深さを感じ感動した覚えがあります。

7年目に入り病棟勤務へ、何人かの亡くなられる患者さんにも立会い、家族の方より『いま りクリニックで看護してもらいとても良かった』との言葉や退院される患者さんの喜んだ顔を見て看護の喜びを感じることができました。これからも患者さん本 位の看護、自分がされてイヤなことは絶対に患者さんにしないをモットーに看護を続けて行きたいと思います。最後に10年間出会った患者さんを看護させてい ただき有難うございました。そして共に力を貸してくださった先生方、スタッフに感謝します。

第2回 佐賀県院内感染症対策研究会:
平成16年7月17日佐賀市医師会メディカルセンターで開催され、泌尿器科いまりクリニックから看護婦が5人参加し、勉強しま した。研修報告書第2回 佐賀県院内感染対策研究会
160717 15:00〜17:00 佐賀県医師会メディカルセンター
特別講演 『消毒・滅菌の基礎と実際』山口大学医学部付属病院 薬学部 副部長 尾家 重治先生パネルディスカッション 「消毒薬の使用方法について」

<>
看 護師 吉田和子
 院内感染対策における臨床微生物の基礎知識

問題となる菌

MRSAが分離される患者背景

MRSAVREペニシリン耐性肺炎球菌多剤耐性緑膿菌

多剤耐性結核菌

慢性疾患を有する長期入院患者免疫不全状態にある患者

IVH等のカテーテル留置患者

 (MRSA)の殺菌              
 熱水 80℃ 5秒   乾燥 100℃ 1時間     (高水準消毒薬)
   グルタール…コストが低い 臭い強い    いたみは少ない
   フラタール…コストが高い 臭いは少ない  消毒が強い薬剤
    グルタラ−ル→内視鏡の消毒(ウイルス感染に器材)
    ◎床拭きは禁忌 マスクを使用する 消毒・滅菌の基本
  消毒(熱水、蒸水)効果が確実で毒性がない
  一次洗浄、一次消毒70℃10分間
 器材  90℃ 10分     
  リネン 80℃ 10分   蒸水蒸気での消毒
  食器  80℃ 10秒間
  便器  90℃ 1分間 今回の研究会の講演で気になることがありました。当院では現在万能つぼを1回/Wで交換しています。菌の汚染が、オスバン 綿・ヒビテン綿 24時間、
イソジン綿・アルコール綿 7日間とのことでした。ハイアミン綿使用の万能つぼは院内感染を防ぐためにも見直す必要があるのではないかと思いました。 

准看護師 山口晃範目的 病院院内感染対策の見直しと適切な消毒方法を知る

  • MRSAとは何か 殺菌 消毒方法滞在場所感染予防のおける適切な消毒方法についてその他
  • 質疑応答など
薬品名
利点
欠点
アルデヒド系消毒薬

コストが低い

抗菌力が強い

粘膜障害

臭気が強い

フラタール

臭いが少ない

抗菌力が強い

コストが高い
過酢酸

抗菌力がある

金属腐食作用
次亜塩素

口腔内に入る物に有効的

血液汚染に有効

汚れが多いと効果が弱い脱色効果粘膜刺激

金属腐敗作用

 適切な熱湯殺菌

種類

消毒温度と時間

機材

93℃×10分

リネン類

80℃×10分

食器

80℃×10秒

便器

90℃×10秒

<>ちなみにMRSAは80℃×5秒煮沸もしくは100℃×1時間の加熱物品の消毒方法クリティカル器具   蛋白分解液に30分つけ洗う セミクリティカル   蛋白分解液に30分つけ洗ったあと次亜塩素ナトリウムにつけ洗浄する 洗うのは70度前後のお湯、熱すぎるとたんぱく質が合成してしまうなど学び、講演会を通して適切な消毒の知識、そして消毒の大切さを学ぶことができた。消 毒には様々な薬剤を使用されるがその薬剤のメリット・デ メリットを知ることが出来た。 MRSAが院内感染として問題になり、今日にいたるまでどのようにして対処すべきかが問題視されてきた。感染経路がわれわ れ医療従事者であり、気づかないうちに感染経路を作ってしまっている。手洗い、消毒を密に行っていても消毒前に触れてしまった手すりや頭髪、あらゆるとこ ろに感染経路は存在する。しかし忘れてはならないのは人から人へ移るのは、触れたわれわれということである。徹底した消毒・殺菌をし入院する方々やその家 族への伝播を防ぐ工夫が必要であると感じた。他にも正しい消毒方法や適切な感染予防のアドバイスを指導してくださった講演でもあった。現在、院内感染はメ ディアが注目している問題である。正しい菌の除去、感染経路の遮断が行えるようにし、患者さんへ快適な入院生活を送れるようにしていく必要があると感じ た。

準看護師 境裕子

 処置行為の後は必ず手洗いをする。手洗いが出来ない時、速乾性擦り込み式手指消毒を行う。水回りは細菌が多いので物品は必ず乾燥させ て、できるかぎり蒸気、熱湯での滅菌を行う確実に滅菌でき体に無害とのこと。 

伊万里有田地区医師会の親睦麻雀会:
平成16年7月16日午後18時半から、伊万里市雀荘いわみやマージャンクラブで親睦の麻雀会を行い、7人の医師が参加しました。 いまりクリニックからは院長が参加しました。合計半荘3回行われ田口正忠医師が優勝されました。

佐賀県人工透析懇話会:
平成16年7月15日佐賀市アバンセにて佐賀県保険医協会主催の研修会があり、泌尿器科いまりクリニックからは副院長以下6人が参加し、勉強いたしまし た。
研修報告書第57回佐賀県人工透析懇話会 アバンセ 18:30〜21:0透析室におけるリスクマネジメント
特別講演 医療法人眞仁会 横須賀クリニック 看護部長 荻原千鶴子先生

看護師 吉田和子
一般演題セッションUでは、リスクマネジメントについて4題の発表が行われた。医療事故の報道が頻繁になされている今日、 出席者も多く関心の深さが伺えた。透析は体外循環を行っているため、常に患者さんは生命の危険にさらされておられる。私達看護師は危機意識をもち業務を遂 行していかなければならない。当院透析室でもヒヤリハット、インシデント報告書が月に数枚提出されている。発表でもあったように、除水量計算ミス・透析時 間の設定ミス・除水量入力ミス・ダイアライザ−間違いなど現在までにあった。改善にも再度起こる事もあり、どう改善策をたてたらいいか私自身悩むこともあ ります。起こった出来事はスタッフ全員に報告し、その日の内にカンファレンスを行う。又、スタッフ全員がお互いに注意できる雰囲気をつくって行きたいと思 います。

准看護師 高橋貞子
学術ビデオ(糖尿病透析患者さんのセルフケア支援)上映
糖尿病患者さんの合併症・網膜症 ・腎臓 ・虚血性心疾患 ・神経症害 脳血管障害など ・糖尿病腎不全 口腔ケアーフットケアー、栄養管理、血糖コント ロール
透析導入時のセルフケア指導 @糖尿病と腎不全
、   A血液透析の働き・重要性
B糖尿病の合併症・早期発見・予防・ケアC栄養管理 D薬物管理E血糖測定方法・データーの見方Fシャント管理G社会的支援・社会保障資源H家族指導透析 室におけるリスクマネジメント 医療過誤とした理由@医療知識A意思の疎通性B診療録の不備 C事故対応の未熟Dチーム医療の未熟性E施設の診療能力の不 足 医療事故の原因・根性不足説・注意力散漫説・能力・人格未熟説  うっかりミス確認ミスエラーをなくす為 ヒューマンエラー(スリップ)うっかり間違 え(ラプス)ど忘れ うっかり忘れ(ミステイク)知識レベルの誤思考(非自動) エラーの確認  電話のダイヤル回し、単純な作業、整備された環境での作 業、記憶…3日後に20%しか覚えていない→記憶に対する仕事はしない事、緊張…疲労時は20分〜30分しかもたない   エラーは 原因でなく結果である   エラーはなくならない
私たちがミスを起こした場合インシデントをオープンにして報告し、一歩一歩あゆみ事故防止したいものです。

准看護師 山口早苗
当院においても一人暮らしの男性患者が数名おられ、食事・内服についての指導や援助を行っているが最終的には患者管理に依 存するのが現状であり期待できる検査値も得にくい、透析や内服薬では除去される無機リンの量には限界があり、この研究では栄養指導や基本的なアドバイス患 者の実行できる献立の配布により食事に関する意識の向上を確認している。身近にある材料や手軽さで関心を持ってもらうことがまず必要ではないか。『透析室 におけるリスクマネジメント』      荻原千鶴子先生透析事故の内容頻度として、除水・投薬ミス・抜針事故等、さまざまな医療機関であげられ、それが 起きた時間帯は透析開始後30分以内、昼の休憩時間によるスタッフ移動時に多発している。当院でも今後それらの対策を強化し事故防止つとめることは必須で ある。

准看護師 井手宏直
相次ぐ医療事故の発生は医療に対する国民の信頼を根底から揺るがし、医療機関や医療従事者の安全体制に対する危機感への強い批判となってきている。再発予 防策をたてたにもかかわらず類似事故は後を絶たない。事故は複合的な要因で発生する医療事故の原因分類には、医療従事者の知識不足・技術の未熟さ・医療機 器や医療材料の欠陥・規則違反・ヒューマンエラーなどがある。ヒューマンエラーは事故の直接の原因となるのが人間であれば、誰でもエラーを起こす可能性が あり根本的な原因はエラーを誘発させ、起こったエラーを検出できないプロセスやシステムの欠陥にある。特に医療システムには様々なエラー誘発要因があり ヒュ−マンエラーが極めて起こりやすい環境といえる。今や医療事故は各医療機関の個別の問題ではなく、社会的な問題として認識されてもいる。

准看護師 松本喜代子医療事故の原因分類  ・医療従事者の知識不足、技術の未熟さ医療材料の欠 陥、規則違反、ヒューマンエラー
ヒュ−マンエラーは事故の直接の原因となる人間が誰でもエラーを起こす可能性がある。原因→エラーを誘発させ、起こったエラーを検出できないプロセスやシ ステムの欠陥にある。透析の重大事故には「空気混入」「透析液異常」「出血」「血液曝露による院内感染」がある。透析室での業務から見た医療事故は@医療 行為によって生じる事A療養上の生活行動や現境の中で発生する事故透析室の業務は不慣れによるミスと慣れによる単純ミスが減っていないのが現状でもあり、 常に危機意識をもって業務にたずさわる事っを再認識するないようであった。透析クラーク 南まゆみ 現在医療事故は今だに毎日のように報道され、予防対策 をたてたにもかかわらず、類似事故は後をたたないという事である。 透析室での医療事故は看護師や技師の業務から見た場合大きく2つに分けられるというこ とだ。

  • 医療事故によって生じる事故→注射や内服薬の与薬など医師の指示に基づき行う診療の補助業務
  • 療養上の生活行動や環境の中で発生する事故→「誤嚥」「転倒・転落」「痴呆患者の自己抜針」など
    私達は再発予防策として、ヒヤリハットの報告書を書いている。まず“ヒヤリハットがどういう事か”という事を十分に理解し、どんな小さい事でも再度行わな いという気持ちを持ち毎日の業務に生かしていかなければならない。又、報告書を書き反省するだけでなく、おきた時にどう対処するかという事も大切な事であ る。常に危機意識をもって業務にあたる事が重大な事、又慣れも原因の一つであるという事で、まったくその通りだと思った。“確認の上 確認”いつも頭の中 に入れておきたい。
    経過報告によると (月別)5月、6月 (1週間の中で) 週の始め (時間) 9時〜10時、13時〜14時が一番多く、内容では除水、プランニング、 チューブ、体重等が上位にあげられている。最後にすべての話しを聞き、私にはまだまだ勉強不足で理解できない所も多かったけど、職場での良い環境をつくる 事、スタッフの方々とのコミュニケーションを大切にし事故をおこさないように努力していきたい。
佐賀大学泌尿器科公開抄読会:
平成16年7月13日佐賀市鍋島町、佐賀大学医学部研究棟にて同泌尿器科医局主催のセミナーがあり、院長が出席しました。 主講演は中島のぶよ助手で、演題は腹圧性尿失禁の治療、保存的療法と日帰り手術でした。 その内訳は、女性の尿失禁のいろんな治療法、再度勉強しました。抗コリン剤、漢方薬として補中益気湯、葛根湯、三環系抗うつ薬などの薬。骨盤底筋群を鍛え る体操やそれに対するバイオフィードバック、日ごろの注意、電気刺激、ペッサリーなどの装具、手術として、内視鏡によるgax collagen注入術、あるいはTension Free vaginal Tape 手術など、についての講演でした。泌尿器科いまりクリニックでも、尿失禁の治療について、もっとナースを参加させる必要を大いに感じました。
伊万里有田地区医師会東部会:
平成16年7月12日伊万里市銀寿司にて7月の東部会があり、福島町立診療所に新しく赴任された医師が出席されました。以前の福島町立診療所所長で今は福 島町で医院を開業されておられる小野院長から歓迎のお言葉がありました。
第20回参議院議員選挙:
平成16年7月11日にご存じのように参議院選挙がありました。泌尿器科いまりクリニックでは前もって院長、副院長は期日前投票をしておりましたので、当 日は結果を見るのみでした。医師会が推薦していた西島英利議員は自民党比例代表で5位で当選しました。得票数25万票は期待よりも少なかったようでした が、当選して安心いたしました。

佐賀新聞、診察室から:
平成16年7月8日、副院長が佐賀新聞に投稿しましたので紹介します。   

性感染症

 性行為でうつる感染症を「性感染症」といいます。厚生労働省の調査によると、そのうち でも性器クラミジア感染症や淋菌感染症は全国的に増加傾向にあります。我々のクリニックでも1日に1〜2人は受診します。泌尿器科ですので男性がほとんど です。クラミジアや淋菌感染は男性では尿道炎を起こすことが多いですが、精巣上体炎(副睾丸炎)や前立腺炎を起こすこともあります。
 感染経路はセックスによる感染です。最近は通常のセックス以外にオーラル(口腔)セックスによる感染も増加しています。不特定多数の人とのセックスや性 風俗産業従事者からの感染が数多くみられます。
 最近の傾向として、弱年齢化し中学生や高校生の感染が増加しています。喫茶店に入るかのように、カバンを下げて手と手をつないで受診するカップルもあり ます。しかし、これだけの情報化社会なのに意外と性感染症の知識に乏しいことに驚かされます。
 きちんと治療を受けることと、症状がなくてもパートナーも同時に治療することが大事です。性感染症は密かに蔓延しています。青少年に性感染症の啓蒙が必 要と感じる昨今です。
 
泌尿器科いまりクリニック 副院長 木下徳雄(診察室から、16.7.8付佐賀新聞)

伊万里有田地区医師会囲碁会:
平成16年7月6日午後18時から、2ヵ月ぶりに伊万里市医師会館で碁会を行い、医師の前田拓郎氏、森晋介氏、松尾優氏、小島伸彦氏、鈴山純司氏と武田薬 品の大西所長が参加しました。 いまりクリニックからは院長が参加しました。
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