第1748回 一子のごとく

 令和8年 7月30日~

 あなたの一番大事な人は、誰ですかとの質問を受けました。
子どものころは 親でしょうが、結婚すると 連れ合いになり、
こどもが出来ると我が子のことが、その子どもも成長して離れていったいま、
よくよく考えると、自分自身が一番大事 大切だと思い当たります。


 質問した方は、振り向いて、本堂の阿弥陀さまを見て、阿弥陀さまが
一番大事な人は誰ですかと尋ねたら、則、それはおまえ、貴方のことが
一番大事だよと、答えてくださることでしょうと。
誰が尋ねても 一番 大切なのは あなただと 尋ねた人に
答えられることでしょう。

 親鸞聖人が晩年に詠まれた『浄土和讃』に、
  超日月光 この身には  念仏三昧 をしへしむ
  十方の如来は衆生を 一子のごとく憐念す
          (註釈版聖典577ページ) とあります。

 何でまた私のことを、一人子のように思ってくださるのか、不思議で
なりませんが、私の親や先祖達は 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏で
 お浄土へ生まれ 阿弥陀さまと同じ力をもって 私のことをいつも
応援してくださっているのです。

親や 祖父母は、生きている時と同じように、仏に成ってからも
ずっと私のことを見守り 導いてくださっているのです。

 金子みすずという 念仏者の詩に 
わたしがさびしいときに よその人は知らないの
わたしがさびしいときに お友だちはわらうの
わたしがさびしいときに お母さんはやさしいの
わたしがさびしいときに ほとけさまはさびしいの

 阿弥陀如来のお浄土 48願の中に
第8願に  わたしが仏になるとき、わたしの国の天人や人々が他心通を
得ず、数限りない仏がたの国々の人の心を知り尽すことができない
ようなら、わたしは決してさとりを開きません。と

 阿弥陀さまは そしてお浄土へ生まれて仏となられた多くの先輩は
この私の悩み苦しみを 全部分かっていただいているのです。
愚痴ることなく、悩むことなく、お念仏とともに 大船にのったように、
この人生を堂々と生きていきなさい。
大丈夫 大丈夫 なるように成る 心配いらない。
やれることを、やったら、後は お念仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏に
お任せしなさい。
一番良い方向へ 向かいますよと。