第1744回 これがお釈迦さまの教え

 令和8年 7月2日~

 お釈迦さまは 八万四千の法門というように、数多くの教え 
8万4千種類もの教えをお説きいただいたと言います。


 何故、そんなに多くの教えがあるのか、それは対機説法といわれ、
悩みや苦しみを持った人が、お釈迦さまに質問し、お釈迦さまは
その人の悩み苦しみがどうすれば解決できるか、質問した人の能力、
社会的な経験、それぞれの立場にみあった言葉や例え等を用いて、
問題の解決法をお説きいただいたからだと言われます。

 その数多い教えの中で、今から800年以上前の親鸞聖人は 
お浄土が説かれている浄土三部経こそ、私のために説いていただいた教えで
あると、お師匠さまの法然聖人の指導を受けて、確信されました。
そして、その教えの内容を、インド・中国・日本の 七人の先輩方が
書き残された解説や、注釈を元に、教行信証という書物にまとめ残して
いただきました。

 浄土三部経の受け取り方は、いろいろとありますが、人間の努力、
自分の力で修行し、お釈迦様のように悟りを開くのではなく、
仏さまはすでに私のために はたらきづめであることを、
南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏のお念仏で、一人残らず
お浄土へ生まれさせ、仏に成すという阿弥陀如来の教えがあることを、
教行信証にまとめ、残していただきました。

 その教行信証の中には、正信偈という、仏さまの仏徳を讃嘆する偈文 
1句7文字で、120句の詩歌があります。
日常的にお勤めをしている 帰命無量寿如来・南無不可思議光のお勤めです。
これは、教行信証としてまとめていただいた、お釈迦様の教えの
最も大事なところを、もっとコンパクトにまとめていただいたものが
正信偈だと
言われます。

 その後、蓮如上人が、もっと分かりやすく、身近なことばで 書いて
いただいたのが御文章という お手紙です。
御文章が書かれた、500年前と今では、言葉の内容が大きく
変わっていますが、弥陀をたのむ ということが繰り返し説かれています。

 現代の言葉では、たのむとは、誰かにお願いすること、
依頼することのように感じますが、ここでの、たのむというのは、
まかせること、こちらの考え、計らいを捨てて阿弥陀如来に一切を
任せることだといいます。


親鸞聖人がお勧めいただく内容は、私がお願いし、たのむ前から、
阿弥陀さまは この私のことを必ず救い取りたいと、南無阿弥陀仏 
南無阿弥陀仏のお念仏となって、はたらき続けていただいている、
その南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏を疑いなく、口にすることで
お浄土へ生まれ、仏になることが出来ますよと、


呼びかけ、はたらきかけていただいていると、教えていただいているのです。
お釈迦さまが最も説きたかった教えが、南無阿弥陀仏のお念仏の教えであると。・・・