第1726回 風呂敷のように

 令和8年 2月26日~

 子どもの頃には ママとか、母さんとか呼んでいた子どもが、
成長していくと、はずかしいのか、おふくろと言うようになることが

あります。

 おふくろの語源はいろいろとあるようですが、風呂敷のように、
すべてのものをちゃんと包み込む、素晴らしいはたらきがあるからで
あろうという説もあるようです。

 丸いものも 四角いものも、大きなものも、長いものも、
そのままの形でちゃんと包み込む事ができる風呂敷は、大変便利で
ありがたいものです。
その風呂敷のように、どんな子どもでも、どんな時でも、ちゃんと
包み込んで守ってくださる力がある、母親のことを、おふくろ 
おふくろさんと呼んでいるのではないかと、言われます。

ところで、仏さまも どんな人でも、どんな時でも、
すべてを間違いなく、救いとってくださる、ちょうど母親の力のように、
風呂敷のはたらきのように、間違いなく包み込み救いとる、
そんなはたらきをしていただいているので、仏さまのことを 
親様というのも そういう意味でしょう。

日頃は、カバンや紙包みを使っていますが、ある程度決まった
大きさのものしか入れることは出来ません。
それに対して 風呂敷は どんな形のものも 受け入れてくれ、
しかも、小さくたためば、持ち運びにも便利、取り出して広げれば
その力を充分に発揮します。

 仏さまも いつも一緒にいて、間違いなく この私を導き
支え 守ってくださる、はたらき、力があるのです。
南無阿弥陀仏のお念仏は、かさばることもなく、いつも私と共に
いてくださる大きなはたらきがあるのです。

 大風呂敷を広げるということばがありますが、間違いなく
阿弥陀さんは大風呂敷の、大きな力をもった仏さまであると
味わいます。

カバンの中に 風呂敷を潜ませておけば 困った時に、
その力の偉大さに気づくことになると思います。


日頃は 気づかないものの、問題が起こった時に、その威力を
発揮するもの、感じられるものです。
風呂敷の通して、すべてを、そのまま包み込む、この私を、
そのままに受け入れてくださる南無阿弥陀仏の阿弥陀さまのはたらきを 
有り難く味わいたいものです。