第1703回 あなたは どちら

 令和7年9月18日~

 秋の彼岸法座のご案内に、こんなことを書きました。
ある念仏者の言葉に、「人生いろいろというが、
私は二つしかないと思う、阿弥陀さまのお慈悲を聞くか、
聞かないか」の違い。

聞くことが出来れば、有り難く恵まれた人生だったと喜べるし、
聞かねば、苦しく辛い無価値な人生だったと感じられてしまうもの。
あなたは どちら・・・。

との葉書を出しました。

阿弥陀さまのお慈悲 はたらきを、お聴聞するか しないか
そのチャンスが あるか ないかで、
人生は まるで違って見え、感じられるのです。

周りから見れば、同じような人生を送っていても、有り難かったと
喜びながら 充実した生き方ができる人と、こんなに努力したのに
苦労したのに 誰も分かってくれない。
いいことは 一つもなかった、悔しい 腹が立つ と

憤りながらの苦しい人生を送る人との、違いが出てくるのです。

 仏さまの話を聞くことができた人は、自分の努力 頑張りばかり
ではなく、周りの人々の努力 頑張り 思いやりなどが少しづつ
見え感じられるようになるのです。

見る目が 感じる力が育ってくると、私の努力よりも 
私に対する もっともっと大きな、多くの はたらきかけがあることに 
気づくことが出来るのです。

そうすると、もったいない こんなことでは 申し訳ないと
感謝とともに もっと頑張ることができるようになるものです。

 お聴聞のご縁がなく、周りが見えない人は 自分のことしか
見ることができず、ひとり孤独で、悪戦苦闘する感覚ばかりで 
感謝も 喜びも 生き甲斐もなく

苦しい つらい人生であると感じられてしまうのです。

そうした 感じる力 知る力を身につけるには、
仏さまの話を 仏さまのはたらきを、お慈悲を聞いていくことで、
いかに有り難い人生であるか、何と 多くの人々が 私のために 
はたらきかけていただいているかに、気づき はっきり感じ

喜び、感謝の気持ちが起こってくるのです。

そのお聴聞のご縁、この 10月 1日からの巡番報恩講の五日間

またとない 尊いチャンスです。最後のご縁です。

仕事を休んでも 大事な用事を後回しにしても
このご縁にあうことは、もっとも価値があることと思います。

聞いてくれ 聞いてくださいと
先だった父母 祖父母 多くの先輩達が そろって南無阿弥陀仏 
南無阿弥陀仏 呼びかけていただいているのです。
今しかない あしたでは遅い 今 聞いてくれと
願われているのです。

そして、 豊かな有り難い人生を 受け取って、
喜び多い感謝の毎日を送ってほしいと。

          


           私も一言(伝言板)