第1694回 未来を開くことば

 令和7年7月17日~

 この体は 食べたものでつくられ
 心は、聞いた言葉で育てられ
 そして、未来は口にする言葉で開かれる

こんな言葉を聞きました。
たしかに、口にする母乳からはじまって、 いろいろの食物を
食べることで、体は成長し 人間になることができました。


 そして、人間のこころは、耳から入ってきた言葉 目で見るものを
認識することで、育てられてきました。
動物的な本能の、勝ち残ることだけではなく、協調して生活することを
学び、それそれの能力を生かし、生き甲斐と喜びを味わう力を育てられ、
生きています。

 私たちは、いろいろの言葉を口にして生きていますが、もし、
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏と、阿弥陀さまの与えてくださる言葉を、
口にして生きていくことに出会えた人は、これからの老病死の
苦しみに泣くのではなく、やがて仏になって、はたらくことの出来る
自分であることを知らされるのです。

 どんなに丈夫な体に育っても、どんなに豊かな知識を持つ
立派な人間になっても、わずか100年の限られた人生で終わるのでは、
むなしい人生となってしまうことでしょう。
同じ人間に生まれても、口にする 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏に
導かれて、永遠のいのちを、仏になることのできる

いのちを受け取ることが出来なければ 悲しい人生となってしまうのです。

 頭で理解するだけではなく、口して 耳で聞くことで、
人間に生まれた目的や、親や祖先の願いに気づくことが出来
はじめて、有り難い 喜び多い 永遠のいのちを 受け取ることが
出来るのです。
たとえこの体が 高齢になり、病気をし、いのち終わっても 大丈夫な 
人生を歩むことができるようになるのです。

 病院に通い、薬をのむ、体のことばかり心配するのではなく、
この心のことを考えると、仏さまの願いを 仏さまのはたらきを 
耳で聞かせていただくことで、はじめて、人間らしい、永遠の未来を
希望の多いありがたい人生を受け取ることが出来るのです。

それを確かにしてくれるのが、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏のお念仏
自分で口に出し、自分の耳で聞くことで、 素晴らしい限りない
人生であることを味わわせていただけるのです。

 この体は 食べたものでつくられ
 心は、聞いた言葉で育てられ
 未来は、口にする言葉で開かれていくのです。

          


           私も一言(伝言板)