第1679回 自分自身を 採点すると

 令和7年 4月3日~
 
 ある法座で、自分自身を採点すると 10点満点で 何点くらいですかとの
質問がありました。
日頃の自分の行いを思い起こして、多くの人が、5点を基準に 
自分は 6点 いや 4点などと答える方が 大半のようで、
9点 10点などの高得点は たとえ思っていても人前ですからか
どうも少数のようです。

人並み以上に良くもなく悪くもなく 平均的な人間だと思って
おいでの方が、多いようです。

 その後、質問の仕方を変えて、では、仏さまの前、阿弥陀さまの
前で、採点すると、あなたは何点ぐらいですかと、質問が変わると、
お聴聞をしている人たちは、1点とか2点とか 0 点とか、
比較をする基準が違ってくると、その点数は大きく違って
くるもののようです。


 日頃は 周りの人間と比較しながら生活しているようですが、
仏さまのお話を お聴聞している人は、その基準が
時々変わってくる、自分の姿を客観的に見直すことが
出来るようになるのだろうと、思います。

 長年生活していると、身体ばかりでなく心が痛かったり、辛かったり 
悔しかったり 悲しかったりしますが、お聴聞することで、
そうゆう一面はあるものの 今の状態を見つめ直すと、何と有り難い
素晴らしい人生であるかが、再確認出来るものです。

 それとともに、仏さまのように見返りも求めずに、親身になって
私のために はたらきかけてくださる多くの方々、大きな
力があることに気づくことが出来るものです。

 自分自身を どう客観的に見つめ、どういう環境に自分が
置かれているのかを、理解し味わうことが出来ると、
人生は、有り難く素晴らしいものであることが味わえ、

感謝と喜びが感じられてくるものです。

 ものの見方 味わい方で 人生は大きく違ってくるものです。
同じ人生ならば 南無阿弥陀仏と共に
喜び多い豊かな人生を受け取りたいものです。

          


           私も一言(伝言板)