第1611回 何がしあわせ

 令和 5年  12月14日~

 あるお寺の掲示板に

 何のために生まれて  何をして 生きるのか
   答えられないなんて    そんなのは 嫌だ! 

と 書かれていました。


 これは 仏教のことばのようにも聞こえますが
もう何十年も前から 子どもたちに 人気のマンガ
アンパンマンの挿入歌の一つ

「アンパンマンのマーチ」一節です。

 その歌の出だしは
 そうだ うれしいんだ  生きるよろこび
 たとえ 胸の傷がいたんでも  とあります。

 人生は それぞれの受け取り方で大きく違ってくるものです。
何が しあわせで 何が よろこびか 
探し求める 一生を みんな送っているのでしょうが、
それが分からずにいる人が 現代は 多いのではないでしょうか。

先輩たちは それを 宗教で確認していたのでしょうが
本物の宗教を知らない人が多い 現代の人々は 
一生わからないまま 終わっているのではないでしょうか。

「終活」という言葉が、よく聞かれます。
「子どもに迷惑を かけないように」と、自分の世代で
すべてを解決して終わらせておこうということでしょうが、
一番大事なことは 子どもたちに しあわせとは何かを 
確認する方法を しっかりと残え残しておくことでは

ないでしょうか。

 いろいろの宗教がありますが、自分の親たちが口にした
南無阿弥陀仏の教えを 子どもたちに、伝え残すことが
父や母、そして祖父母や 多くの先輩が最も喜んでくださる
ことではないでしょうか。

 お念仏の人は 死んで終わりではなく お浄土へ生まれ
仏となって この私をずうつと導いてくださっているのです。
それに気づかずにいる私ですが、お聴聞をすると、
仏さまのお話を聞くと、そのことを
繰り返し 繰り返し 教えてくださいます。

 それは 先輩たちの呼びかけ、阿弥陀さまと一緒になって
私が進むべき方向を、目標を 生きる目的を知らせていただいて
いるのです。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏を口にし、耳に聞くことで
何のために生まれ 何が幸せかを はっきりと確認し
生きるよろこびを ほんとうのしあわせを 知ることが出来るのです。


          


           私も一言(伝言板)