第1603回 つれていくぞの 親の呼び声

 令和 5年 10月19日~

【仏教のことば】
「生苦」は「生まれる苦」と言いましたが、
 …「誕生」がどうして苦なのでしょうか。
 仏典は主に二つの理由を挙げます。まず、
   「誕生は後の苦(老・病・死など)の原因となるから」です。
 もう一つは、②「誕生はそれ自体、苦痛を伴うから」です
    (岡本健資『季刊せいてん』124P582023912日配信

【仏教のことば】
「〈わかる〉ではなく〈聞く〉である」と聞いても、
 それを聞かずにわかろうとしてしまうのが「わからない!」
 の理由です。
(石田智秀『季刊せいてん』126号特集「信心がわからない」P48
           913

【仏教のことば】
 われ称(とな)え われ聞くなれど 南無阿弥陀
 つれてゆくぞの 親のよびごえ   (原口針水) 914

【仏教のことば】
 辛いとき、悲しいとき、嫌なとき、嬉しいとき、
 あらゆるときに「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と
 念仏するならば、それによって私たちは真実に
 呼び覚まされていく。
 絶えず呼び覚ましを私たちにもたらす声が念仏である
   (梯實圓『浄土教学の諸問題』上P71)  918

【仏教のことば】
 あらゆる悪と人々を救ふ世界を見出したのが浄土真宗である
 …仏を信じたとて、病気が回復したり、貧乏が金が
 儲かつたりするやうな利益はない。
 されど如何なる境遇にありても「安らかさ」と
 「ゆたかさ」とが恵まれてある。 (梅原真隆『人生と宗教』P18
        916

【仏教のことば】
 経典にも「仏心とは、大慈悲心これなり」と出ているように、
 「慈悲の心」とは、一切衆生を平等無差別に救わずには
 おかないという、末通った深い愛情ひとすじの「仏の心」である。
  (花岡大学『親鸞へのひとすじの道』P208 917


          


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