第1583回 新しい領解文

 令和5年 6月1日~

 領解文を御存じですか、法座のあと、みんなで声を揃えて
唱和する 「もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて・・・・」です。

 蓮如上人が定められたものといわれ、一人一人のご法義の受けとめを、
それぞれに表出する「領解文」として親しまれてきたものです。
そこには、「信心正因・称名報恩」など、浄土真宗の肝要が
コンパクトにまとめられています。
しかし、若い人には なかなか難しいだろうと、新しい領解文が
この度、作成されました。

 ところが、その内容が浄土真宗独特の内容ではなく、誤解をまねく
ところがあると、多くの学者が、問題点を指摘して、それを学ぶ、
勉強会が
 各地で開かれています。

 この「領解文」は、お聖教ですから、これまで、何の疑問も持たず
声に出していましたが、
いざ新しいものが出来てみると、これまでの内容が、うまく組み込まれず、
天台宗など従来の仏教と同じように誤解されてしまう部分もあります。

現代人に受け入れられるために優しく、分かりやすくと
努力したことが、逆に、問題を残したようです。

 親鸞聖人は比叡山で20年もの長い間修行されました。
しかし、それまでの仏教では、選ばれた特別の能力ある人だけが
救われて、多くの人には関係無い、一般人には、ほど遠い教えでした。

 法然聖人は、浄土三部経の中に、阿弥陀さまの教えが説かれており、
そこには、出家も修行もできない多くの人、すべてが救われるお念仏教えが
あることを、教えていただき、それを受け継ぎ、親鸞聖人は
私たちに間違いなく受け取れるように、克明に書き残していただいています。

そこで、今、私たちはお念仏の教えに遇うことが出来たのです。
そのことを喜び、この度、親鸞聖人生誕850年、そして浄土真宗の
立教開宗800年の法要がつとまりました。
しかし、新しい領解文には、親鸞聖人以前の古い仏教と
誤解されるような表現が入りこんでいました。

 本願寺派の勧学・司教という 専門の学者さんたちは、ご門徒が
誤解し、将来、大きな間違いを犯すようなことがあってはならない、
もう一度、見直してほしいと、呼びかけておられます。

 今回、新しい領解文が出来たことで、真剣に浄土真宗の特徴を
見直す機会ができました。親鸞聖人が一番大事であると、まとめて
いただいたことを、学び味わい直しています。

 何事も尊いご縁、勝縁も逆縁も尊いご縁、私に南無阿弥陀仏を
勧めていただく、有り難いご縁だと 味わっています。

          


           私も一言(伝言板)