第1574回 お浄土も人手不足か

 令和 5年 3月30日~

 現在は あちこちで人手不足のようで、なかなか思うように
優秀な人が集まらないということです。
この世で お聴聞の人が少なくなってきて、お浄土でも、
人手不足ではないかと思われます。

 阿弥陀様は 全ての人を救いたい 仏にしたいと、
はたらき続けておられますが、なかなか気づく人が少なく
ご苦労が多いようです。

 阿弥陀さまは、もとは国王で 自分の持つ政治権力で
すべての人を幸せにしたい ひとりもらさず救いたいと
努力されていましたが、思うようにはいかない。
あるとき、仏様の話を聞いて この教えであれば すべての人を
仕合わせに出来ると、王様の地位を捨て、修行者となり
法蔵と名乗ったと お釈迦様おっしゃっています。

 理想の国とはどんなものか。 お師匠様に頼んで210億の
仏様の国を見せてもらいましたが、どこにも完全な国はなく、
それから五劫という長い間考えに考えて、48項目の理想の国の設計図を
樹て、その願いを完成するために、また永劫という宇宙的長い時間修行して、
今から10劫前に阿弥陀仏と成られたと、仏説無量寿経にはあります。

 阿弥陀様は、苦しむ人々に実践することを求めても 
何もしない怠け者の私たち。
それでも、なんとかして救わねばならないと。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏と自分の名前を呼び、
そして阿弥陀さまの国、お浄土へ生まれたいと思うものを
全員生まれさせて仏にしたい。
仏になったら、自分と同じ能力を持つ仏として 一緒に活躍させたい
と、はたらき続けておられると説かれています。

 私たちは、仏様のことに気づきませんが、仏様がこの私に
何とかお浄土に生まれ仏となって、自分と一緒に はたらいて欲しいと
呼び掛け続けておられるのです。

 一人残らず救いたい、それには まずは貴方がぜひ必要だ。
あなたを仏にして、一緒になって、人々を救おうではないか。
一緒に はたらいてくれよと、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏と
呼びかけておられます。

 ですから、私が仏になるは、私が楽をして楽しむ為ではなく。
阿弥陀さまと一緒になって みんなを救う はたらきを
してほしいと、私たちの頼んでおられるのです。

 仏になるのは 私のため 私の喜びのためでなく
まずは大切な子どもや孫、そして みんなを救うためのはたらきを、
私にしてほしいと期待され、望まれているのです。

 その呼び声を聞き取った人は、
阿弥陀さまと同じ力を持つ仏になることが決まっていることを
喜び 驚き 今 自分がやれることを、精一杯勤めさせて
いただきたいものです。

 阿弥陀さまは 南無阿弥陀仏で 人々を救いたい、ですから、
今 この世界で出来ることは 南無阿弥陀仏のお念仏を
口にしての生活をさせていただくことです。
それが、必ず仏になるお念仏の人の 今できることです。


          


           私も一言(伝言板)