第1573回 合格通知が届きました

 令和5年 3月23日~

 3月に入ると、親子連れの方が、本堂や墓地へ参拝される姿を
よく見かけます。
ある日、きょうは特に多いなあという日がありますが、
どうも高校受験や大学受験などの受験生が、親子揃って
お参りしておいでのようです。

 受験といえば、学問の神様 太宰府天満宮が有名ですが、
神様は、どの子にもみんな平等に応援してくれるのに対し
仏様となると、自分の祖父母や多くの先祖が、少しは親身になって
応援してくれるのではないかと、そういう思いもあるのか、
本堂やお墓にお参りされるのではないでしょうか。

 桜の花が咲く頃に 合格が決まると、それまでの苦労がむくわれ
あとは 4月になって、学校に登校するだけ。
行先がはっきりすると もう安心です。

  ある法座で、テレビの今日の運勢のことが話題に出ました。
何気なく見ていても、今日が いい日。
私にとって良い日とわかると嬉しいもの。
逆に 悪いことが起こると聞くと、気になってしまうもの。
何の根拠もありませんが、それを聞いた瞬間 嬉しかったり、
悲しかったりするものです。

 浄土真宗のお念仏の教えは、必ずお浄土へ生まれますよ。
一人残らず生まれさせる。ですから、貴方も間違いなく
お浄土へ合格していますよ。
これから、どんなに悲しいこと、苦しいこと 辛いことがあろうが、
必ず、あなたはお浄土へ生まれます、合格ですと呼びかけられているのです。

 今日の運勢のように、今日だけではなくて、
一生涯大丈夫、命ある間だけではなく、いのち終わっても大丈夫。
そのように聞き取ることが出来ると 合格通知をもらった時の、
あの喜びと、安心感が得られるものです。

 合格が決まったら、入学するその日まで、遊びほうけるのではなく、
入学してから みんなに遅れず、ついていけるように、
毎日、精一杯準備をしておきたいものです。

 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏は あなたは合格しました。
必ず仏になる人ですから、その覚悟でこの人生を送ってくださいとの、
呼びかけです。

 仏壇の前で お勤めをするのは、合格の後、学校や会社から届く、
入学までに、やるべきことが記された、連絡の文書を 声を出して
繰り返し読んで確認しているのに似ているのではないでしょうか。

 これから、入学までどういう気持ちで生活すればよいのか。
さあこれから新しい夢と希望を膨らませて、今やれることを、
楽しみながら取り組む毎日を送りましょう。
お浄土へ生まれるまでに出来ること それは お念仏の毎日を送ることです。

これが、南無阿弥陀仏の呼び声ではなのでしょう


          


           私も一言(伝言板)