第1572回 お育ていただくと

 令和 5年 3月16日~

 毎日、毎日、月忌参りや年忌法要で 家庭訪問をしていますが、
お念仏の教えに まったくご縁のない方とお話ししていると
非常に疲れてくるものです。

 お勤めの後、仏さまのお話をして、いかがですかと、世間話になると
「毎日の生活がきつい 苦しい くやしい 歯がゆい 腹が立つ
 私一人苦労したのに 誰もわかってくれない。
 子どもを一生懸命育てたのに
 全然わかっていない。
 ほんとうに 世の中間違っている。」などと
  ぼやかれる方が多いものです。

 どうも、自分でやったことは 一つ残らず全部憶えているのに、
自分が、同じように誰かにやってもらったことは 気づいていない、
感じていない人がおられるものです。
つまらない むなしい人生を送っておいでの方々です。

 これに対して、本堂の法座によくお参りで お話を聞いておられる方、
お念仏の教えにご縁のある方は、にこやかに、
「気づいたら もう親の歳を越していました。
  お蔭さまで こうして、この歳まで元気で生かされています。
  私は幸せ、有り難い人生だった」と。

 お聴聞している人は、周りがよく見えて、
多くのはたらきに、気づき感じ 感謝することが出来る方が多いようです。

 自分の方からの 一方的な見方だけではなく、仏さまの目を通して
物ごとを見ることができる、見る力が身について、ご恩を感じとり、
ささえられた素晴らしい人生であると気づいておられるようです。

 そして、もっと仏さまのお話を聞いておられる方は、それに加えて、
やがて、お浄土へ生まれ 仏として活躍できる。
先だった親たちは 私のために、今もずっと はたらき続けてくれている。
死んでしまったらすべてが終わりではなく、やがてお浄土に生まれ
今度は私も仏さまとなって、はたらくことができる、
これからまだまだ活躍出来る 明るい生きがいある未来を
感じておられるようです。

 元気で若い頃の 青春時代のように 夢と希望がわいてきて
明るい未来をイメージしておられる、高齢でご病気であっても
明るくにこやかに、すごされておられる方があるものです。

 お聴聞してお育ていただき、多くの働きかけを味わう能力が
身についたお陰で、すばらしい人生だったと思える 
有り難い人生を送っておられます。

 お念仏に遇えば 平凡なつまらない人生ではなく 喜び多い
豊かな 有り難い人生であることに 気づくことができると
教えていただいているとおりです。

          


           私も一言(伝言板)