第1512回 のんのさま ~まもり導く仏さま~

令和4年 1月20日~

 ご本山のご正忌報恩講 コロナウイルスの影響で、
全席指定席にして参拝者を限定、15日の奉讃演奏会・通夜布教も
事前に映像を収録して行われました。

その演奏会に仏教讃歌の「のんのさま」(地球の子どもの子守歌)も
歌われました。  東村美穂作詞 中村八大作曲


  ノンノンノンの のんのさま この子のいのち まもりゃんせ
  この子の明日 まもりゃんせ  この子の未来 まもりゃんせ
 ノンノンノンの のんのさま  この子の友だち まもりゃんせ
  この子の地球 まもりゃんせ  この子の夢を まもりゃんせ (くりかえし)

  七つの海に 橋架けて   世界をつなごう 手をつなごう
  橋は橋でも 虹の橋    世界の子どもが あそぶ橋

 私どもの巡番報恩講の時、お寺の周りを稚児行列した時 この讃歌を
流して歩いたことを思い出しています。

 すべての子どもを すべての人を守り、救うという阿弥陀さま、
救うべき人があまりにも多くて大変だろうと思いますが、
阿弥陀さまと同じはたらきをする仏さまが、数多くいらっしゃることに
気づきました。

 親鸞聖人の御命日は ご正忌ですが、よく考えると、この日に
お浄土にお生まれになり、即、仏さまとしてはたらき始めていただいたのです。
ですから、ご往生の日は、仏さまとしての誕生日。

 私たちは、祖父母や両親の命日に、年忌法要を行いますが、
仏さまの仲間だった肉親が、この日に仏となって、活動しはじめた
おめでたい記念日でもあるのです。

お念仏の人は 往生即成仏 といわれますので、
一周忌、三回忌、などと言っていますが、本当は 一周年記念
二周年記念というお祝いごととして、受け取っても
よいのではないかと、味わえます。
赤い・朱蝋燭を使うのも そのことを意味しているのかもしれません。

 仏さまになられた方々は、まずは我が子や我が孫を
最初に導いてくださっている。
そう考えると、ご縁のあった多くの仏さまが私を見守り、導いて
いただいていると、感じられます。

 生きている時だけではなく、仏に成っても、一番心配で
ならないのは、身近な子供たち、幼い子どもだけではなく
成人し、歳をかさねた、この私のことを、思い心配していただいていると・・。

この詩は、子どもだけではなく、大人の私の為でもあると思うと
味わいが違ってくるものです。

          


           私も一言(伝言板)