第1508回 ご縁がある人 ない人 ~人生は違って見える~

令和3年 12月23日~

 毎年年末、ご参拝の方に、真宗教団連合のカレンダーをお渡しています。
有難いご法話が書かれたカレンダーですが、今回、その中に 
豊島学由師のこんな言葉がありました。


 失ったものを数える人あり 与えられたものを感謝する人あり

  令和45月の分の法語です。

 この言葉は、お念仏にご縁のある方と ご縁の無い方との違いを 
はっきりと表した言葉であると味わえました。


仏教は 人間の苦しみ、老病死の苦悩を解決するために
説かれたものだと言われます。
人間に生まれれば必ず、全員、歳を取り、病気になり、やがては
いのち終えていくものです。
その苦悩を解決するための教えであると。

 どんなに世間的に立派な方であろうと、どんなに経済的に豊かであろうと、
間違いなく老病死は、遅かれ早かれ、すべての人に平等に訪れてきます。
そのことを しっかりと受け止めることが出来る人と、受け容れられずに
悩み苦しみ続ける人との違いがあるのです。

 仏さまのお話、お念仏のお話を聞くご縁のあった方は、老病死が
必ず訪れてくることを、早めに知ることが出来て、その時が来ても
慌てずに堂々と対応する力を持つことが出来るのでしょう。


一方、仏教とご縁のない方は、周りに 老病死の苦しみが数多くあっても、
それに目が向かず、気づかず、突然のことと慌てふためく人があるのです。

 また、自分の思い道理になることだけを期待して生きて来た人は、
だんだんと無くしていくばかりで、やがてすべてを無くす
最悪の状態で一生を終わってしまうものです。 

仏さまにご縁のあった方は、健康や若さが少しづつ無くなっていくことで
多くのものがすでに与えられていること、生かされていることに気づかされ、
喜び感謝の人生を歩むことが出来るのです。

 これまでが、余りにも自分の思い通りに成っていたのであり、
思い通りにならないことを通して、与えられていた多くのことに
気づかせていただき、有難く味わえる人生を受け取りたいものです。
このお念仏の教えにさえ出会えば 人生は、素晴らしいものとなるのです。
これさえ知れば、自分の人生は満足いくものだったと味わえるのです。


          


           私も一言(伝言板)