第1507回 すべての仏さまが 讃嘆される ~諸仏称讃のお念仏~

令和 3年12月16日~

仏教をお説きいただいたお釈迦様のことを、
親鸞聖人は、どういう方だと
 受け取られたのか。           

まとめていただいた「教行信証」の中の、正信偈には

 如来所以興出世 唯説弥陀本願海
 教主世尊は弥陀仏の 誓い説かんと生れたもう 

お釈迦様は、このお念仏の教えを、阿弥陀さまの教えを説くために、
この世においでになった
 と書かれています。

お釈迦さまは、数多くの教えを説いていただきましたが、
浄土三部経こそが、最も説きたかった教えであると、

その浄土三部経の一つ大無量寿経の中には、
遠い昔から53人の仏様がこの世にお出になって
人々を救って 世をさられた。

その後、世自在王仏という仏様が この世にお出になった時
1人の国王が、教えを聞いて、自分も仏に成りたいと、
修行者となり法蔵と名乗った。
それからお師匠さまに210億の仏さまの国を見せてもらい、
その後、五劫という長い間考えに考えて、48の願を立てて
理想の国を建立したいと、厳しい修行をはじめた。

その48願の内容は、

第一願には、自分の国、お浄土には、地獄餓鬼や畜生の者がいない、
からはじまり、
17番目に 諸仏に超え優れて、 ありとあらゆる仏様に超え優れた、
そして、すべての仏様が自分のことを褒めたたえるような
仏になりたいという願があります。

どの仏さまも成し遂げられないことを・・・

それは、18番目の18願に 念仏一つで自分の国に生まれさせたい。
全てのものを念仏一つで救いたい。
難しいことを期待しても 誰も満足な修行はできないだろうから、
ただ、念仏を口にさせて、仏にしたい。 こういう願いを立てられた。


それから永劫の修行、宇宙的長い期間 修行して、
いまから十劫という昔に、これが完成して阿弥陀仏となって、
今働いていただいていると、説いておられます。

お釈迦様は、厳しい修行をして悟りを開かれ 仏となられた。
仏となると。 過去・現在・未来の仏様と自由に 交信できる、
想念ができる。仏と仏とが想念出来る。

仏仏想念といいます。

 そして、 多くの仏さまの願いに会える。
これまでのすばらしい、仏さまの願いに会うことができる。
お釈迦さまは、仏になられて、 阿弥陀さまの願いに出会うことが出来た。
そして、この教えなら、一人も残さず、すべての人々を救える。
これだったら間違いなくすべてを救えると、
これだ、これが最高だとお釈迦様は感動されて、それを説かれた。

すべての仏さま方が、みんな 南無阿弥陀仏、
南無阿弥陀仏と、阿弥陀さまを讃嘆しておられる。
阿弥陀さま あなたが1番、すべてを救うのは、
とても私たちはできませんと褒めたたえていらっしゃる。
あなたはすばらしい。

すべての人を救うことができるのは、
この教えであると 説き残してくださったのだと。


          


           私も一言(伝言板)