第1506回 ご本尊は お釈迦さま 阿弥陀さま  ~お念仏の教えの始まりは~

 令和3年 12月 9日~

 例年、仏教壮年会では、年末、近くの飲食店にでかけ、
忘年会を開いていましたが、 コロナの影響で、今年も
お寺での忘年会となり、お勤めのあと、こんなお話を
パワーポイントのスライドで行いました。


 お寺にあまりご縁なない方々は、 お釈迦様が説かれたのが仏教。
仏教は、お釈迦さまから始まっている、そこで、仏教の寺院は
どこもみんな、お釈迦様がご本尊であると思っていらっしゃる方が
多いようです。

 ところが  ご本尊が違うところがあります。
私どものご本尊はお釈迦様ではなく、阿弥陀さまです。

 今からおよそ800年前、私どもの親鸞聖人は
お釈迦様が最初じゃなくて、阿弥陀さまが始まりであると
お考えになり、ご本尊は阿弥陀さまに、それも、
そのはたらきを表す言葉である。

帰命尽十方無碍光如来とか、南無阿弥陀仏、
南無不可思議光如来
 などと、言葉の本尊、
名号本尊であったといいます。


  そこで、今でも木像、絵像ではなくて、こうした
名号がご本尊のお宅がございます。


  一般に仏教というのは、お釈迦さまのように
厳しい修行をして、お釈迦様と同じようにさとり、
仏になりたい。これが仏教の基本であります。

ところが、それと違って、
自分の力、人間の力ではなく、仏の力、仏のはたらきで、
お浄土に生まれ仏になる。
修行ではなく、お念仏で仏に成る道があると親鸞聖人は 
受け取られました。・・・。

親鸞聖人が 自分で勝手におっしゃったわけじゃなくて、
本堂の余間にあります。七高僧、インド、中国、日本の先輩方が、 
お釈迦様のお説きになった、阿弥陀様の教えをずっと
伝えていただいていた。

その最後の法然聖人に直接お会いになって確信された。

毎年、御正忌報恩講の時に、ご絵像使ってお話ししておりますが、
一副目 一番右の、ちょうど中ほどに。
その法然聖人に出会われた時の絵がございます。
比叡山に登って20年、29歳の時。 吉水の法然聖人を尋ねられた。

 法然聖人は、40歳年上の比叡山の大先輩でありますが。
智慧の法然房と言われるほどに、よく勉強された方
だったといいます。

この法然聖人に出会うことによって、それまでの修行する仏教、
修行してお釈迦様みたいになりたいという仏教から。
お念仏の阿弥陀さまの教えに出会われることで、生き方が変わられた、
その阿弥陀さまのことは  大無量寿経というお経に詳しく書いてあると。
確認されたのでした。


          


           私も一言(伝言板)