第1498回 ご縁で人生は変わる ~仏縁に遇えるか遇えないか~

 令和3年 10月14日~

 こんな話を聞きました。

人間は 素晴らしい多くの能力をもって みんな生まれてきています。
人間だけではなく、すべての生き物は 無限の能力を持って誕生します。
しかし、その能力も 育った環境、出会った縁で まったく違った成長を
遂げていきます。
ノーベル賞を受賞するような科学者になる人も、人々を苦しめる
犯罪を犯す人も、出会いによって、ご縁によって、その能力が違った方向に
開くのです。


 この私も、学者にもスポーツ選手にも あるいは経営者にも成れる
能力を持って生まれてきたのに、ご縁によって今の私があるのです。
そして、私は、実は 仏さまになれるような能力も持っているというのです。

ご縁があれば 地獄の鬼のような生き方も、やがて仏になれるような
力も持ちながら、それに気づかずに、ご縁がなく、平凡な人生だと、

思い込んで生きているのです。

 親鸞聖人は、比叡山に登り、自分の努力によって、さとりを開こうと
20年もの間、たゆまぬ努力をされました。
その後、ご縁があって吉水の法然聖人の元に行かれ、阿弥陀さまの教えに
お念仏の教えに出会われました。

お釈迦さまが説かれている 阿弥陀さまのお念仏の教えに出会うことで、
今 もう仏の仲間であり、命終われば、お浄土に生まれ、仏としての
はたらきが出来る能力があるのだとの、教えを受け、お念仏の道を
歩まれました。

 私も、親鸞聖人と同じように 阿弥陀さまの教えに出会い、
お念仏の生き方をすれば、やがて仏になれる能力があるというのです。

それは、大きな努力や 厳しい修行などで 実現するのではなく、
仏さまの願いを聞き、うなずき、南無阿弥陀仏を口に お聴聞を繰り返し、
仏さまの願いを味わい、生きていけば、間違いなくお浄土で仏になれると、
教えていただいているのです。

 仏になる能力を持ちながら それに気づかず、つらい 苦しい 
むなしい人生で終わってしまうのか。
それとも仏さまの願いを聞いて、生きがいある喜び多い 道を歩むのか
出会いによって、ご縁によって、変わってくるのです。

親たちも、祖先たちも 阿弥陀さまと一緒になって、南無阿弥陀仏に
出会ってくれ、南無阿弥陀仏を口に、お浄土への道を歩んでくれと、
呼びかけ続けてくれているのです。

それを聞き取り、頷くか、聞き流して 一生を終わるのか、
どちらを選ぶかはご縁があるか、ないかで決まるものだと、いいます。


さあ、どうしますか。あなたは。仏になる道を選びますか、
それとも、つらい苦しい人生で終わりますか。

          


           私も一言(伝言板)