第1492回 本当の姿を映す鏡 ~お家のお仏壇~

令和 3年 9月 2日~

 お仏壇は、「仏さまが安置されている壇のことです。
仏さまが置かれている箱状の入れ物で、大切な仏さまが
置かれているので一段高くなっています。


 浄土真宗では、阿弥陀さま(南無阿弥陀仏)という仏さまが
安置されています。それは、阿弥陀さまを本当に尊いもの
(
本尊)として仰いでいるからです。


 お仏壇(阿弥陀さま)の前で手を合わせるのは、
阿弥陀さまのお心(願い)に出遇あわせていただくためです。

すべての人を必ず救うという阿弥陀さまの願いは、
「いい・悪い」「好き・嫌い」を超えて、すべての人が
光り輝く世界を教えてくれます。

 さらには、「幸せ・不幸」「成功・失敗」を超えて、
すべての人生が光り輝く(尊い意味がある)という世界を
開いてくれます。
そんな大きな世界が私たちを支え、正しい方向に
導いてくださるのです。
また、それは、自己中心の小さな世界に生きている
自分の姿が、明らかになることでもあります。

 お仏壇は、自分の本当の姿を映す鏡だとも言えます。
お仏壇の前に座り、手を合わせた時、自分にとって
「いい人・悪い人」と分け隔てをして、周りの人を
傷つけている自分が見えてきます。

また、自分の思い通りになると幸せ、思い通りに
ならないと不幸といい、思い通りにならない人生に
尊い意味を見出すことができないでいる自分が
見えてきます。

 そんな私たちだからこそ、阿弥陀さまを
本当に尊いものとして仰いで生きていくことが
大切なのです。
毎日鏡を見るように、毎日お仏壇の前で
手を合わせましょう。
(お仏壇のないご家庭は、ぜひ仏壇を!)

 本願寺派 ホームページ 深く知る、仏事・行事 参照

          


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