第1486回 声の仏さま 「南無阿弥陀仏」 ~浄土真宗とは (3)~

令和 3年 7月22日~

「南無阿弥陀仏」をご存じですか。
もしかしたら、仏さまに願いごとを伝えるときの言葉だと
思っている人もいるかもしれません。
「阿弥陀さま、どうか私を助けてください」
「南無阿弥陀仏、どうか私の願いを叶えてください」というように。

でも「南無阿弥陀仏」は、願掛けのセリフではありません。

阿弥陀さまが私たちに向かって「私にまかせなさい、
あなたを必ずすくうから安心して生きて」とよびかけている、
"よび声"なのです。
そして、そのことに気づいた私たちが手を合わせて
「南無阿弥陀仏」をお念仏としてとなえることは、
「阿弥陀さまにおまかせします。
阿弥陀さまにおまかせして人生を歩みます」という、
感謝の意味となります。

  豊かでしあわせな人生へ

 私たちの人生には、確かに苦しいことがたくさんあります。
自分自身のふがいなさに情けなくなることもあります。
でも、私たちの生きる世界を超えた大きなはたらきが
私たち一人ひとりを見まもってくれていることに気づけたら、
たとえ世界中の人から背を向けられようとも、
生きていく大きな力となります。

それが "阿弥陀さまとともに人生を歩む"という生き方です。
阿弥陀さまに見まもられながら生きていくことで、
心がやわらぎ、豊かな人生を送ることができることでしょう。

でも、ひとりではなかなかそこまでたどり着けないかもしれません。
「限りある人生を豊かに、しあわせに生きる道」。
そのことを聞くことができるのが、浄土真宗のお寺です。

そう。あなたが生きていくうえで本当に必要な「出会い」は、
もしかしたらお寺にあるかもしれません。
何かのきっかけがあっても、なくてもかまいません。
お寺に出掛けてみませんか。
人生を、そして毎日を豊かに、しあわせに生きるヒントが
得られるかもしれません

                 (4)に つづく

          


           私も一言(伝言板)