第1471回 お念仏に違いは       
         ~いただきもののお念仏~

 令和 3年 4月8日~

  お昼過ぎ 電話あって、「インターネットを
見ている者ですが、お念仏について質問して
いいですか、今、時間ありますか」と。


「関東に住んでいますが、実は浄土宗なのです。
お念仏は、南無阿弥陀仏ですよね。浄土宗も
浄土真宗も同じ南無阿弥陀仏ですよね。では、
どこが違うのですか」との質問です。


 親鸞聖人は、浄土宗の開祖 法然聖人の
御弟子さんですし、ご自分はお師匠さまの
法然さまの教えを、そのまま受け継ぎ、
新しい宗派を建てるつもりはなかったよう
ですから、法然聖人のおっしゃるとおり、
南無阿弥陀仏で救われる教えだと、
教行信証をはじめ数多く書き残して
いただいています。

それに従っているだけですので、お念仏に
変わりはないと思いますよ。


「お念仏で往生したら、どうなるんですか?」
往生即成仏といわれますから、お念仏の人が
往生したら、すぐ仏と成って還相の回向が
出来ると説かれています。


「そこが分からないのです。浄土宗で聞くと、
お浄土へ生まれると、環境がよくて、
修行がしやすく、やがて仏になると
おっしゃるのですが」


 各宗派が集まっている仏教会がありますが、
浄土宗のご住職にうかがうと、お浄土で修行し、
やがて仏に成るとおっしゃいますね。

ですが、親鸞聖人は、お念仏を信じ、
口にするとき、現生正定聚。いまもう仏の仲間 
命終わると、お浄土へ生まれ仏になると
説かれています。

浄土宗では、法然聖人の他のお弟子さんがたがを
受け継いでいらっしゃるので違いが出てきた
のかもしれませんね。


しかし、南無阿弥陀仏は、阿弥陀さまから
いただいたお念仏ですから、人間の力ではなく、
仏さまのはたらきですから、違いはないと思います。


「こちらのホームページでは、なもあみだぶつと
 ありますが、ナムではないのですか。」


仏教は、インドから中国へ伝わり漢字に訳され、
それが日本に漢字のままで伝わった。

南無阿弥陀仏もインドのことばを漢字に置き換えた、
ですから南無はナムの字を漢字に置き換えたわけです。
親鸞聖人は、主に南无阿弥陀仏と書かれ、それに、
なもあみだぶつと ふりがなを付けていただいている。

ですから、ほとんどの宗派がナムでしょうが、
本願寺派は、ナモと発音しております。

「南無阿弥陀仏は ナンマンダブでも 
南無阿弥陀仏でもいいのですね」

いただきもののお念仏ですから、お母さん
という子どもも、かーちゃんという子ども、
親の呼び声に応えているわけですから・・・・

こんな話しをしました。

          


           私も一言(伝言板)