第1470回 頭がさがる人生 ~言葉の力~

 令和3年 4月1日~

 大人が子どもに言う言葉で多いのが、
「早くしなさい」だそうです。

早く起きなさい、早くご飯食べなさい、早く
学校に、遅れるよ。


学校では、早く着席しなさい、早く授業の
準備をしなさい。

家に帰ると、早く宿題しなさい、早く
お風呂に入って 早く寝なさいと、

子どもたちは気の休まる時がないようです。

 これでは、ダメと「早くしなさい」でなく、
「みんな、そろそろお部屋入ろうか。
先生待ってるよぉー」と、声をかける先生も
あるそうです。

遅い子も、先生はずっと待ってくれている。
早くできない時も、この私を待ってくれている、
そう受け止めてくれることが出来れば
有り難いことです。


  テレビでこんな話しを聞きました。
「迷惑をかけてはいけない」と言われ続けて
育った子どもは、どうも積極性がなくなる
ケースがあるということです。

こうするとあの人は迷惑だろうなと思うと、
つい行動出来なくなって消極的になって
しまうことが多いということです。


 先日、宗教と道徳の違いは、
頭を下げることの出来る人間に育てるのが

道徳であり、自然に頭がさがるようになるのが
宗教教育だとおっしゃる方がありました。


 そう考えると、迷惑をかけないように
しなさいではなく、迷惑をかけなければ
生きていけないのが人間であり、迷惑を
かけて生きていることをはっきり認識して、
感謝して生きていくことが大事であると、
子どもに伝えていくことが大事なこと
だろうと思います。


 ありがとう、おかげさまと、素直に
口に出来る人間に育つことが

慶び多い豊かな人生を受け取ることに
なるのだろうと、味わいます。


 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏は、
阿弥陀さまを讃嘆することば、

すべての人を一人も漏らさず救いたいと
はたらく、仏さまに憧れ尊敬し、
近づきたいと褒め称える言葉です。


  尊敬する理想とするものを、目標を
持って生きていく人生は生きがいある
喜び多い人生だろうと思います。


          


           私も一言(伝言板)