第1464回 
 仏さまも 南無阿弥陀仏 
  
   ~ 諸仏称讃の南無阿弥陀仏~

 令和 3年 2月18日~

 あらゆる人をすべて救い取りたいと、
一人の国王が修行者となり、考えに考えて
四十八の願を建てて、修行に修行を重ねて、
いまから十劫前に阿弥陀仏となられ
今、はたらいておられると、お釈迦さまは
お説きいただいています。

 そして、その四十八願の中には、
十方世界のあらゆる諸仏が自分の名を
褒め讃えるような最強・最高の仏に
なりたいとの大きな願いがあり、
その願が完成して、 すべての諸仏が
「 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と
讃嘆する仏である・ 阿弥陀仏 」 
となられていると大無量寿経に
説かれています。

 仏さまがみんな揃って讃嘆される、
その南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏を、
たまたま聞く、尊いご縁に遇って、
この私も、お浄土へ生まれることが
出来るのだと信じさせられて、
口に南無阿弥陀仏を称えていると、
もう、間違いなく仏になることが出来る
正定聚の位にあり、仏の仲間となって
いるのだというのです。

 南無阿弥陀仏は、仏さまが、みんなで、
阿弥陀さまの素晴らしい はたらきを
讃嘆されていることば、
その同じ南無阿弥陀仏を口にする私は、
仏様たちのように、阿弥陀さまの
素晴らしさは 少しも理解出来てはいない
ものの、私の力ではなく、南無阿弥陀仏の
功徳によって、 お浄土へ間違いなく
生まれることが出来るのです。

 口に称える南無阿弥陀仏の功徳は、
称える者のあらゆる罪をすべて消し去って、
いのち終わるとき、必ずお浄土へ
生まれさせる はたらきがあるのです。

私が称える南無阿弥陀仏も、仏さまの
讃嘆される南無阿弥陀仏も、
阿弥陀さまを讃嘆する、同じ力が
あるのだと言われますが、
阿弥陀さまは どうして諸仏に
讃嘆されるのか、それは、
どの仏さまにも出来なかった、
すべての人を一人も残さず、しかも、
最も易しく、確実な方法で、
救い取っていただく 最強の仏さま
だからなのです。

 そして、南無阿弥陀仏のはたらきで
お浄土へ生まれた者は、そこで安住
するのではなく、 また迷い苦しむ人々を
救うために、この娑婆世界に帰ってきて、
南無阿弥陀仏を多くの人にすすめ、
お浄土へ導いていく はたらきをさせて
いただくのです。

人間である今も 南無阿弥陀仏、
お浄土へ生まれてからも南無阿弥陀仏、
そして 還相の菩薩となってもからも
南無阿弥陀仏、阿弥陀さまは、
南無阿弥陀仏で すべての人を
救い取りたいとの大きな願を成就されて、
今はたらいていらっしゃるのです。

悩み苦しむ人があまりにも多いために、
この私を救い取り、仏の仲間になるようにと、
呼び寄せて、はたらかせていただいて
いるのです。

どうか、諸仏と一緒になって、
南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏、
阿弥陀如来を讃嘆させていただくことで、
この私も、多くの人々をお浄土へ導く
はたらきのお手伝いをさせて
いただきたいものです。

          


           私も一言(伝言板)