第1437回 誰に感謝するのか

 令和 2年 8月13日〜

多くの人々が、自分の先祖に感謝すれば 
喜ばれる 良いことがある。

感謝の思いを伝えるのが仏教であると
思っておられるようです。 ところが、

浄土真宗では、すでに仏に成った親や 
祖父母 多くのご先祖をはじめ、

何のご縁もない、見ず知らずの仏様たちが 
みんなそろって、お浄土に生まれて、
仏に成って、喜び多い毎日を送って
おられるのです。


ですから、自分たちのことより、
残された人々が、心配でどうか、
充実した喜び多い人生を、受け取って
欲しい、

「仏さまは、あなたのことを、一人子の
ように心配しておられる
あなたに
南無阿弥陀仏に一日でも早く、であって
欲しい、気づいてほしい」と呼び続けて
おられるのです。

それに気づくことが、出来れば人生は
まるで違って見えてきます。


 先輩たちは、この私に、
何の為に仏になるのか、そのことを
はっきりと聞いてくれ、知ってくれ、
と、呼びかけはたらきかけて
おられるのです。


 ところが、話を聞かない人は、
そんなこと、知っている、

分かっていると、聞く耳を持たず、
呼びかけを無視して、受け流して
いるようです。


呼びかけに気づき お念仏の生活を
はじめると 自然に 喜びと感謝の
気持ちが 沸いてくるものです。

自分が 喜び多い生活を受け取ると
はじめて 親や 周りの人に

感謝の気持ちが感じられ、 
南無阿弥陀仏に生きる周りの人々
先だった 父母 多くの先祖だけ
ではなく知らない多くの人々へも 
感謝の気持ちが沸き起こってくるものです。


私一人、 誰かのためではなく、
私一人のために一番心配されて
いるのは この私・・・


この世の命には 限りがある。
一日でも早く、一刻でも早く
気づいてくれお念仏に出会ってくれ、
そのうちそのうち、明日もある
あさってもあると思うと

永遠に聞けない、今、聞いてくれと・・・

阿弥陀さまは、あなたのことを
一番心配して、必ず仏にする

お浄土に生まれさせ、仏と成して、
一緒に活躍しよう。早く気づいて
くれと呼びかけておられるのです。


南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏の
お念仏は 仏様の呼び声

そして、私の分かりましたといいう
返事の言葉です。


子供のころ、親とはぐれて不安な時に、
「お母さんだよ、お母さんだよ」との
呼びかけに
 私が 「お母さん」と
返事をするように。


          


           私も一言(伝言板)