第1436回 明るい未来が開ける

 令和 2年 8月6日〜

 現代日本人の多くの方は、人間は 
死んだらすべてが終わり、この世で
充実した人生を受け取るのが幸せ、
その手助けをしてくれるのが仏教である、

こう受け取るのが常識の仏教であり、
この世だけの宗教なのでしょう。


 ところが、浄土真宗は この世
だけではなく、お念仏の人は 
お浄土に生まれ仏になって、悩み
苦しむ人々を救うはたらきが出来る。


お浄土へ生まれて 自分だけ楽しい
喜び多い生活を送るのではなく、

この世で 苦しんでいる多くの人々を
救いに 南無阿弥陀仏の仏と成って
ほしいと はたらきかける、生きがい
ある 充実した将来が見えてくるのです。


死んだら終わりではなく、明るい
未来が開けてくる、このように
受け取れると、この世が、なお一層
充実し、喜び多い人生を受け取ること
ができる教えなのです。


 定年退職後に 是非一緒に仕事を
しようと、期待して待たれている。

是非 うちの会社に来てくださいと、
世界的な規模の大会社の社長さんが

わざわざこの私のために、迎えに
来ておられるのです。


待っていますよ、期待していますよ、
頼みますよと。是非 我が社へ来て
ほしいと、同じように、お浄土へ
来てほしいと、阿弥陀さまが 
呼びかけてくださっている。


 ご婦人の場合は 阿弥陀さまが 
是非 お浄土にうまれて、一緒に 
人々を救うはたらきをしてほしいと。

待っています。
あなたを待っていますと、期待して
いますとまるで、阿弥陀さまに 
求婚されているようなものです。


 また、仏教というと 多くの方が、
先祖供養であり お墓にお参りして、

お花をあげる など、ちゃんとして
おれば、守ってくださる。
怠っていると、たたりがある。

どこかに恐怖感を持っている方が
あることでしょう。

 浄土真宗では、南無阿弥陀仏で
生きてこられた多くのご先祖は

お浄土で仏となって、今、
南無阿弥陀仏とはたらきかけて
おられる。

多くの先祖が、自分と同じく、
この教えに出会ってくれ、お念仏を
口にしてくれ、お聴聞してくれと、
はたらきかけておられるのです。


 ところが 私たちは 一切気づかずに
いる。そのことを 非常に悲しんで、
いろいろの働きかけ、ご縁をつくろうと、
試練を与えておられるのかもしれません。

まだ わからんか、まだ 気づかんかと、
悲しんでおられる。

いつもはたらきかけておられる。

今も幸せであろうが、南無阿弥陀仏に
出会い、お念仏の生活をすると

この世の縁が切れても、お浄土に生まれ 
仏と成って、子や孫のためにはたらく
生きがいある未来があるのだと、
呼びかけ はたらきかけて

おられるのです。

その呼びかけを素直に聞き、頷けるように、
お聴聞をして充実した人生を

送らせていただきたいものです。

          


           私も一言(伝言板)