第1407回 内定通知

令和 2年 1月16日〜

 受験生にとっては、最後の追い込みの時期、また就職希望の
会社から採用内定の通知を待つ、就活中の人にとっても、
気の休まらない不安な厳しい季節と思います。

ある布教使さんが、こんなことをおっしゃっていました。
浄土真宗の教えは AKB48の教え、Aは阿弥陀如来、Kは必ず、
Bは、ブツ(仏)にするという48願の教えだと。


阿弥陀さまは、すべての人を必ず救う、お浄土に生まれさせ
仏にすると、はたらき続けておられます。
しかし、そのことを知らない人々は、自分が申し込んだ
訳ではなく、受験したわけでもないので、自分には
関わりないと、思い込み、阿弥陀さまの呼びかけに
気づかないでいるものです。


南无阿弥陀仏は お浄土へ生まれさせ仏にするぞとの
内定通知、合格通知なのです。

自分でエントリーしていない、申し込んでいないので、
まったく関係無いと思いがちですが、

仏さまが先手をうって、手配をしていただいているのです。

申し込んだ覚えはなくても、親たちや先祖が、我が子
我が孫を思って、ちゃんと申し込んでいてくれたのです。


南无阿弥陀仏は、もう間違いない心配いらない、試験に
合格しようが、不合格であろうが、就職が思い通りに
なろうがなるまいが、与えられたところで、思う存分に
力を出し切れば、それが一番良い方向に進むもの、
自分でやれることを、しっかりやったら、後は、
私にまかせておきなさいと、呼びかけておられるのです。


これからも沢山の悩み苦しみ、思い通りになること、
成らないこと、悔しいこと悲しいこと、さまざまな
苦難が待ち受けていますが、やがて命が終わるとき、
必ずお浄土へ迎え取って仏にする。

仏になったら、今度は自分のことより、多くの苦しむ
人々のためにはたらくのだ


人々の苦しみ悩みを、今生きている間に、十分に
体験しておけ、無駄なことは一つもない、逃げずに
隠れずに多くの経験を積んでおけと 呼びかけて
おられるのです。


 会社からの内定通知が届くと、入社までの残された期間に、
語学を勉強することとか、運転免許を取得するのが
望ましいとか、会社の業務内容やサラリーマンとしての

基礎知識のテキスト等が送られてきて、必ず勉強して
おくようにと、入社までにやるべきことの指示がくるものです。


南无阿弥陀仏の内定通知を受け取ったと気づいたら、
お浄土へ生まれて仏になって活躍するのに必要な経験を
積み、お浄土へ向かって歩く道をお聴聞して確認して
いきたいものです。


いつ何時お浄土へ生まれても、大丈夫なように、今から
気をひきしめて生きていく、それが後生の一大事を知る
といわれることなのかもしれません。


もう自分は内定が決まった、合格が決まったと、のんびり
生活するのではなく、今やれることを、やるべきことを、
仏になって困らないように、精いっぱい仏さまの気持ちを
味わい、はげんで行きたいものです。


南无阿弥陀仏を口にし、耳に聞きながら、

          


           私も一言(伝言板)