第1399回 予告編

令和元年 11月21日~

  月一回の仏説無量寿経の勉強会で、ご講師が、「今年は 
インフルエンザの予防接種を昨日受けてきました。一
昨年、五日間も隔離されて大変でしたので・・・」

との言葉がありました。

どんなに健康な人でも インフルエンザに感染し 発病する
可能性は十分にあるものです。

しかし、予防接種をして免疫が出来ていれば、どんなに
大流行しても大事には到らないもの。

同じように、人間であれば誰でもみんな、老病死をはじめ
として四苦八苦の苦しみ悩みは必ず受け取らねばならない
ものです。

一日でも早く南無阿弥陀仏のご縁にあっていれば、その苦しみ
悩みを 少しは緩和することが出来るのではないか、大事には
ならないのではないかと、味わいました。


どうぞ、予防接種を受けるように、遅れを取らないように、
早めに お念仏のご縁を結んでいただければ、安心して堂々と
生活していけることでしょう。


 同じ、勉強会で、ご門徒で、七十歳代、熱心な方と同席
しました。

「大経の勉強が全部終わる前に、私の命が終わるかも
しれません」と和やかに挨拶されました。


「大丈夫、大丈夫、いのち終わっても、お浄土に生まれれば、
 教えの内容は全部理解出来て、今度は説く側に回るの
 ですから、途中でいのち終わっても今はよく理解でき
 なくても、いいんじゃないですか、仏になれば全部分かる
  のですから」とお答えしました。


生きている間に、教えを学ぶのは 予告編を見るようなもの
ではないでしょうか。

やがてお浄土に生まれ、仏に成らせていただければ、すべてが
納得できるのですから。そして、多くの人々に、み教えを
説くことが喜びという仏の生活が待っているのです。


急ぐことはありません。今は、少しづつ喜びを味わいながら、
日暮らしさせていただきましょう。

まだまだ、お浄土へ向かう道筋ですから。


          


           私も一言(伝言板)