第1350回 私たちのちかい

 平成30年12月13日〜

  浄土真宗の本願寺派では、平成26年に第25代専如門主さまが法統を継承され、
平成28101日、伝灯奉告法要の初日に、専如ご門主はご親教「念仏者の生き方」を
お示しくださいました。

このご親教はその題名にある通り、私たち念仏者が浄土真宗のみ教えに出遇う、
阿弥陀如来の救いにあずかることによって、それまでの私たちの生き方が
どのように変えられ、この現実世界でどのように生きていくようになるかを
示された大切なご教示です。


そして、この秋、この「念仏者の生き方」の肝要を『私たちのちかい』として
次の四つにまとめていただきました。


私たちのちかい

一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
  穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
  微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように

一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
  しなやかな心と振る舞いを心がけます
  心安らかな仏さまのように

一、自分だけを大事にすることなく
  人と喜びや悲しみを分かち合います
  慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように

一、生かされていることに気づき
  日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
  人びとの救いに尽くす仏さまのように

 この「私たちのちかい」は、特に若い人の宗教離れが盛んに言われて
おります今日、中学生や高校生、大学生をはじめとして、これまで仏教や
浄土真宗のみ教えにあまり親しみのなかった方々にも、さまざまな機会で
唱和していただきたいと思っております。そして、先人の方々が大切に
受け継いでこられた浄土真宗のみ教えを、これからも広く伝えていく
ことが後に続く私たちの使命であることを心に刻み、お念仏申す道を
歩んでまいりましょう。
              本願寺新報2018(平成30)年 121日号掲載


          


           私も一言(伝言板)