第1314回 会葬御礼

 平成30年4月 5日〜

 皆さまに大変お世話になりました前坊守が、ご往生いたしました。
通夜・密葬とおかげさまでつとめることができましたが、
49日には、門信徒の方に、門徒葬をお勤めしていただきます。
その会葬の御礼に次のような文章を書かせていただきました。



 十八年前に往生の小倉院(前住職)が、植えた桜が満開で、

子どもや孫、ひ孫たちが里帰りして、皆そろった春休みに、
仏教讃歌が流れる中、にぎやかな笑い声を聞きながら、
前坊守は、九十七歳で往生の素懐を遂げました。


 部屋のしつらいが好きで、季節に合わせて床の軸を替えたり、 
前住職が大事に育てていた、草花を飾って楽しんでいました。
ご本山から届く、本願寺新報 大乗 めぐみ、それに施本で
頂いた小冊子、住職が作る法話カード等、必ず読んでおり、

自室に飾られていた色紙には、自筆で

  常々に 仏のみ名を 称うべし
   身の終わりには となえ得ずとも 
                 足利義山和上の歌でした。

 密葬が終わり、つくし斎場に着くと、周りの山々は桜が満開で、
「ねがはくは 花のもとにて 春死なむ」 西行法師の歌のように。

 孫の一人がつぶやきました。
「覚え易いね。平成30330日、午後330分収骨、100歳まで後3年、
  身(3)を尽くしだね」

「 讃嘆、三願、三信、三宝、三帰依、讃仏偈、散華 ・・・」 と。

 阿弥陀さまに導かれ、多くの皆さまに支えられ、お念仏の尊い
一生でした。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そしてもう、還相の菩薩さまとして、今ここに、はたらきかけて
おられることでしょう。  南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 

   こんな言葉を お礼とさせていただきました。

          


           私も一言(伝言板)