第1299回 三つの生き方

 平成29年 12月21日~

 人間が生きていく生き方に三通りがあるといいます。
 一つには、自分の好きなように、気ままに、思いつくままに
生きていく生き方、これを動物的に生きる、本能的に生きる生き方と
いいます。


 二つには、他人からほめられる生き方であり、よりよく生きる生き方。
これは道徳的に生きる生き方です。

 三つには頭の下がる生き方、尊く、有難く、おかげさまとの思いを
持った生き方、これを宗教的に生きる生き方といいます。


 自分の生き方がどれに入るかは、それぞれの問題としても、
一つ目の本能的に生きる生き方に陥り易いことは否定できません。

よく頑張ったとしても、二つ目の道徳的に生きる生き方でしょう。

 三つ目の宗教的に生きる生き方こそ、人生を有意義に過ごし、
幸せを感じ取りながら、与えられた人生を精一杯生きぬくことが
出来る生き方なのでしょう。
有難う、おかげさまと生きてゆくには目に見えないものを頂いていく
智慧の眼を持たねばなりません。

 その智慧の眼を与えて下さるのが仏さまのみ教えです。
お寺参りをさせて頂き、お話を聞かせてもらうそのままが、
如来さまの智慧の中に座らせてもらっていることなのです。

時間をつくり、み教えを聞かせて頂き、二度とない人生を
豊かに生きぬいていきたいものです。

              北御堂法話より 佐々木 大観師

          


           私も一言(伝言板)