第870回 いま はたらいて 〜 順縁も逆縁もみなご縁 〜

 平成21年 9月24日〜

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。

京都の中央仏教学院の同級生の方の ブログを 見ていましたら
昔懐かしい音楽と映像が 掲載されていました。

原由子さんが歌う 「花咲く旅路」 をバックにした JR東海のコマーシャルです。
もう 15年以上前になりますが 京都での一年間 若い方々と 
仏教の基本を学んだことが思いだされます。

秋の文化祭 クラス対抗の 演劇があり その挿入歌に この「花咲く旅路」が使われ 
何度も 何度も 聞き おぼえていた懐かしい音楽です。


東海地方向けのコマーシャルだったのでしょうから 映像は初めてみますが
田舎へ帰りたい 旅に出かけたいという思いを強烈に感じさせる すばらしい
30秒スポットです。

菜の花と御地蔵様 化粧する若い舞子さん 椿の散る庭 港を行く花嫁さん
縁側の少年と鶏 山間を走る消防車 法要中のお寺 菜の花畑と子供の声
「日本を休もう」という フレーズも また心躍ります。

 毎日の激務に 膝の関節が痛み 曲げられない状態になったと 
同級生のブログにはあり  大学病院で 診察をうけたら 膝の関節に
カルシュウムが沈着しているとのこと、カルシュウムが不足すると 
問題が起こると聞いていたものの 多すぎるのもまた 問題であることが 
分かったといいます。


  お見舞のメールの返信に 中仏時代の思い出が書かれていました。
忘れていた ご本山への晨朝参拝をしていたことを 思い出しました。

もう二度と京都での生活はないだろう 今出来ることは何かと考えて
ご本山のお晨朝へ 参拝してみようと 入学式の次の日から 毎朝
自転車で 通ったことを 思い出しました。

下宿から 20分余り 下り坂で まだ車の少ない早朝走るのは
気持ちのいいものでした。

春先は 薄暗い中を 走った記憶がありますが 夏が近づくと
段々と夜明けが早くなり 目覚める前の京都の街を走る 楽しさも増してきましたが、
親鸞聖人が 法然上人のもとへ 毎日通われた そのお気持ちが 
少しは 分かるように思えました。

今から考えると 雨の日もあったでしょうに つらい思い出がないことは
どうしてなのだろうかと。

阿弥陀さまは 南无阿弥陀仏は いつもはたらいていただくと聞く時
あの時も 阿弥陀さまが 私の上に はたらいていただいていたのだろう
私の努力ではなく 私は 阿弥陀さまのはたらきで 毎日 お晨朝に
参拝出来たのではないかと 思えてなりません。

そう考えると 私も この夏 膝が痛く 注射を打ってもらっての
お盆のお参りでした。

このことも ことによると 阿弥陀さまの はたらきなのかもしれない。
私にとって 都合のいいことも 都合の悪いことも 阿弥陀さまの
はたらきと 思えれば 味わいも違ってきます。

柿の実が 色づき やがて熟して 落ちていくように 草に花が咲き
やがて散っていくように この私も 今出来ることを 精一杯 咲かしていく。

南无阿弥陀仏を 口にし 耳に聞く時 そう 私の上で 南无阿弥陀仏が
はたらいて いただいていると 思うと 何の不安も 不満も消えていくようです。

この痛みは 何を意味しているのか 何を気づかせようと 知らそうと
しておられるのか 考える 味わう日々でありたいと 思います。

どんなことも 無駄なことは一つとしてない みんな南无阿弥陀仏の
はたらきであると。

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次回は 10月1日に新しい内容になります。

         


           私も一言(伝言板)