第1685回 グッドタイミング

 令和7年5月15日~

「熟す」という言葉があります。
機が熟すとか、成熟するというように、
物事を始めるのに、ちょうどよい時期が来る、
最高のタイミング、つまり
「ちょうど良い時期や状況になること」です。

 これは、柿や梨など、果物が十分に熟して、食べごろになることに
例えて、新しい仕事などを始めようとするとき、社会の状況や
会社や組織の準備が整ったときなどに、よく
使われる表現でしょう。

「潮時を迎える」などともいいますが
潮が満ちてきて、船出するには 最も良い状態 
満潮を迎えるなど、物事を始めるのにちょうど良い時を

グッドタイミング、 時が満ちる チャンスが到来する。
今でしょう。

反対の言葉は 
「青い」「未熟」「熟していない」などでしょうが、
「青い」は、人間や野菜や果物にも使います。
「未熟」は、人に、「熟していない」は物や時に使います。

どんなに有り難い立派な教えがあっても、
受け入れる体制が整わないと、なかなか出会えないものです。
若くて健康で、努力することで、自分の思い取りに
ことを進めることができると思っている間は、なかなか 
気づかず チャンスがないものです。

病気をしたり、大切な人を亡くしたりして、
初めて、気づくことが出来るものです。
難しく、つらく、どうにもならない問題は、私にとって
初めての経験ですが、親や先輩達は、すでに何度も経験し、
何度も乗り越えてきた問題なのです。

 お念仏の教えは、そうした先輩達の経験、体験した
解決法を集約して、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏と
伝えていただいているのです。

 必ず救う 心配いらない お浄土へ生まれさせ仏にする
それは、阿弥陀如来がすべての人を救うためには
この私が必要だから、一緒になって 人々を救うはたらきを
手伝って欲しい 仏になって、その力を充分に身に付けてほしいと
期待され、待たれていると言うことです。

老病死を感じるようになって その教えに出遇うタイミングが 
機が熟してきたのです。
今がチャンスです。

南無阿弥陀仏の教えに出会えるには
一番いいタイミングです。 やっと機が熟してきたのです。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

          


           私も一言(伝言板)