第1595回 物差しを変える

 令和5年 8月24日~

 今回も本願寺派の総合研究所のツイッター【仏教のことば】のご紹介です。

【仏教のことば】
 信心を得る以前は いわゆる常識という物差しで社会を生きてきました。
 しかし信心を得るというのは、いままでの常識の物差しを捨てて、
 法という新しい物差しの世界へ生まれ変わるのであります。
       (霊山勝海『聖典セミナー親鸞聖人御消息』P86
           配信 · 2023726

 私たちは 学校で長年教育を受け、社会での経験を元にした常識で
今まで生きてきました。
しかし、学校教育では ○か×か、採点できることが中心であり
社会では 損得勘定を基本にして、いかに上手に生き抜くか、
老病死を嫌い否定する、価値観で生きてきました。

しかし、現代の科学ではなかなか評価、証明出来にくい、
先輩たちが受け継いできた、大人の智慧、仏法があることを
知らないままでこれまで生きて来たようです。

 キリスト教を基本とした西洋的な考え方、ものの見方を
現代人は常識として生きているようです。
そうした、世間の常識を超えた価値観が日本には存在していたこと、
そうした物差しを知り、その世界を体験し、生きていくこと、
それが仏法という新しい物差しの世界に生まれ変わることなのでしょう。

 すべてのものを救いたいという仏さまの願い、はたらきを 
繰り返し聞き、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏を口にし、耳に聞き 
どこへ向かうのか、それはお浄土へ向かって力強く生きていく
世界があることを、教えていただいているのです。


【仏教のことば】
 仏道を歩むとは…人間の逃れられない根源的な苦悩を乗り越えていく道を
 目指すのであり、仏陀の説かれる「苦悩を除く法」とは、「生老病死」の
 苦悩を除く法なのである。
 親鸞聖人が目指された仏道も、生老病死の苦悩を乗り越えていく道であった。
      (勧学寮篇『親鸞聖人の教え』P14 配信 · 2023727

 医学や科学が進み、あたかもこれが万能であるとの誤解があります。
「生老病死」の苦悩を除くには、薬を飲む、手術を受けるなど、
外側からの何らかの治療を受けることでしか、解決法は
ないと信じこんでいます。

 しかし、先輩たちは、科学だけに頼るのではなく、仏法を通して
内側からの、精神的な解決法を受け継いできたのです。
そうした世界があることを 教えていただいているのです。


【仏教のことば】
 死の問題の解決こそ、同時に生の問題の解決でもあるわけで、
 ほんとうの幸福とは、お念仏によって生死の問題を超えさせて
 いただく以外にはないと思うのです。
   (村上速水『道をたずねて』P27 配信· 2023728

  ともありました。

          


           私も一言(伝言板)