第1538回 半 眼 ~内側も見る~

 令和4年 7月21日~

 今回も 子どもに聞かせたい法話 
~ 心に響く 三分間法話 ~ (法蔵館発行)からです。


 皆さんは片目をつむって片足でどれくらい立っていられますか。
けっこう難しいものです。
片目は両目の半分ですが、もう一つ半分の目があります。
仏さまの「半眼」です。

 京都・広隆寺の弥勒菩薩を写真などで見たことのある人は
知っているでしょうが、皆さんのお寺やお仏壇の仏さまの両眼を
よくごらんなさい。
どちらも半分しか開いていないでしょう。

 それには訳があります。
半分は外の世界、人間の苦しみ悩んでいる姿を見ておられ、
あと半分の眼で人々を助けるにはどうしたらよいかと 
わが内を見ておられるのです。
半分は外を見、半分は内を見る、これが仏さまの半眼です。

 ところが、人間はふつう外ばかり見ています。
たしかに外もしっかり見ないといけません。
信号などとくにそうです、交通事故になりますから。
それに他人のこともよく見るでしょう。
人がずるいこと、悪いことなどをしたら、すぐに見つけて攻撃します。

 しかし、自分のこと、自分の心の内はどうでしょう。
自分にも悪い心がありますが、それをどれほど見ているでしょう。
自分の内側はあたりまえにしていて、ほとんど中を
見ていないのではないでしょうか。

 やはり仏さまのように、外も内もしっかり
見ることのできる子どもになりましょう。
それには朝晩、仏さまにお参りをすること、そして仏さまのお顔、
半眼をよく拝み、「なもあみだぶつ」と称えることです。
きっと半眼のお心がわかるでしょう。

 というのは、「あみだぶつ」というのは
「ひかりといのちきわみなき仏」という意味ですから、
その「光」をいただく(「なも」する)のが、

内を見ることになるからです。
                 藤枝宏壽師


          


           私も一言(伝言板)