第1532回 あじさいの花 ~土壌によって変わる色~

 令和4年 6月9日~

 本願寺派の別院や各地の教務所には、ホームページが開設されています。
そこには、いろいろの行事予定や ご法話が掲載されています。
鹿児島別院のページに、こんなご法話がありました。

 日ごとに変わる あじさいの花

 あじさいには「七変化」という別名があるようです。
それは花の色が日ごとに変わっていく様に由来するのでしょう。
そのメカニズムは育った土の環境と花の色素が関わっているそうで、
つまるところ育った土壌によって変化するそうです。

 同じ花が、薄紅色になったり水色になったりと色を変えていく様子は
何とも神秘的ですが、一方、その花言葉に「心変わり」があるのも
頷けます。

 仏さまの教えを聴聞いたしますと、どうやら私の心も
あじさいに負けてはいないようです。
離れることのできない煩悩のもとに、欲の心をおこして、
今ある幸せに満足しなかったり、怒りの心で他人どころか
自らをも傷つけてしまったり、無関心なものには
冷淡をもって接したりと、様々に心変わりさせながら
苦悩の日々を過ごしていることを知らされるからです。

 相田みつをさんの『はずかしい』という詩には、
「あじさいの花をみているわたし あじさいの花に

  みられているわたし 花にみられてはずかしい 
  にんげんのわたし」とあります。

 私たちは阿弥陀さまの教えを聴聞させていただくところにこそ、
初めて我が身の愚かな心に気づかされます。
だからこそ、そのような私を「決して見捨てない」と
ご一緒にくださる大きなお慈悲に「ありがとうございます」と
お念仏申します。

 また私の本当の姿を知らせてくださる真実の智慧に
「お恥ずかしいことでした」とお念仏を申します。

 ちなみにあじさいには、花の集まりが人と人との
結びつきを表しているように見えるため「仲良し」という
花言葉もあるそうです。
私たちも仏法の土壌に育てていただいているからには、
仏さまのような穏やかな心を忘れないようにしたいものですね。

       広島県広島市 圓正寺 久留島 法暁師 

 私どもの玄関先のあじさいが 今盛りです。
あじさいに見られている私、仏さまに見ていただいている私
雨の季節も 植物と一緒に 潤いを喜こべる一日を送らせて
いただきたいものです。

          


           私も一言(伝言板)