第1027回 おつとめ 〜恩徳を讃え感謝する〜

  平成24年 9月27日〜

ご法事の後、聞く言葉に 「今日は、お勤めいただいて 亡き父親も
大変喜んでいると思います、有り難うございました」といった、
先だった人々のための勤行だと受け取る方があることです。


特に、都会生活をしていて なかなかご縁のなかった方に多い言葉です。

おつとめは 誰のためにするのか。
亡き方は 何を喜んでおられるのか。
何のためにおつとめをするのか、


浄土真宗聖典 勤行集の最初には 勤行について 次のように書かれています。

勤行はすべて如来の恩徳をたたえ、感謝の心からつとめるのであって、
決して祈願ではない。
夕べには合掌して過ぎし一日を感謝でおくり、また朝の礼拝で心新たにして

一日の生活をはじめる。
香は清く、花は新鮮に、ともしびは明るくありたい。
仏前に合掌念仏して読経し、法語を朗読してみ教えを味わい、さらに

讃歌をうたうことが望ましい。・・・ とあります。


 また、日常勤行集には おつとめについて
私たちは、宗祖・親鸞聖人のお心をいただき、阿弥陀如来の恩徳を
讃え感謝する思いから、おつとめ(勤行)をいたします。
 おつとめには、蓮如上人の時代から受け継がれてきた「正信偈」を唱え

「和讃」六首を繰り読みする日常勤行や、本聖典に収録された
「仏説阿弥陀経」、「偈文の勤行」「意訳勤行」などの仏事勤行があります。

 おつとめが終われば「御文章」を拝読いたします。
また、「領解文」や「浄土真宗の教章」「浄土真宗の生活信条」を唱和したり
日曜学校や各種の研修会では、仏教讃歌を歌うこともあります。・・・・・

 とあります。

 新しくなった 「浄土真宗必携」の中の
祥月命日・月忌の項目には

一周忌以降の故人の当月の命日を祥月命日(しょうつきめいにち)といい、
月々の命日を月忌(がっき・月命日)といいます。
祥月命日や月忌は、お寺からお参りされる習慣の地域もあります。


 浄土に先立っていかれた方をご縁として、私のいのちのありよう、
そしてこのいのちのよりどころであるお念仏のみ教えを聞かせていただく、
大切なご法縁です。家族そろって故人を偲び、阿弥陀如来のお徳を

讃嘆したいものです。・・・・・・

このように書かれています。


ですから、ご法事での施主のあいさつでは、「亡き父をご縁に こうして、
尊いお念仏のみ教えに、出会わせていただきました。
みなさまとごいっしょに、南無阿弥陀仏を口にする子どもたちに
父親もきっと、よかったよかったと、喜んでいてくれることでしょう。」


とでも 言えば良いのでしょうか。

 妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
 次回は、10月4日に新しい内容に変わります。


         


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