佐賀藩海軍所跡(佐賀商船学校跡)は一般には三重津海軍所の名前で知られており、
平成13年度から平成15年度にかけて発掘調査が行われました。
今回の調査で多くの基礎的資料と遺跡が広範囲に広がっていることが確認されました。

■ 「海」「舩」「役」の銘入りの染付磁器類

■ 鉄・銅滓(てつ・どうさい)
 
幕末期のもので三重津海軍所で使われていたと考えられます。
中央に書かれた文字で海軍所における属性、特定の機能や場所を表していたと思われます。
また、波や蝶の柄があるものもあります。
海軍所のほぼ全域から発掘されていますが、比較的に製鑵所など、多くの人が働いていたと思われる場所の跡から多く出ています。
  製鉄(銅)作業をするときに鉄や銅などが溶けて、固まった「くず」です。
この鉄(銅)滓の成分を分析した結果、前々から言われていたように外国から鉄を輸入していたのではないかということの可能性が大きくなりました。(製鑵所附近広範囲から出土)

■ 炉 壁(ろかべ)

■ 鍋島藩窯産の磁器
 
製鑵所で使われた炉の壁の破片だと考えられます。内側だと考えられる部分に鉄(銅)が付着しています。(製鑵所炉跡附近から出土)   幕府や公家、他の大名への贈答品の製作、城内で使われるものを作るための窯でできた磁器です。
佐賀鍋島藩が直接経営していた窯です
海軍所内で位の高い方が使われていたのだと推測できます。(製鑵所や役所があった跡附跡から出土)

■ 坩 堝(るつぼ)

■ 鋳 型(いがた)
 
銅や鉄を精製する際に使った道具です。
溶けた鉄や銅をこの器に入れ、鋳型に移しかえていました。大きさは大小まちまちです。形状はお椀型です。(製鑵所で使用したと思われる炉跡附近の廃から出土)
  鉄(銅)製品をつくるときに、その形をとった型です。船の部品などの型をとっていたと考えられます。また鋳型は石製品と土製品と磁器製品の3種類が出土しました。(製鑵所跡附近から出土)
■ 出土遺物実測図
遺構とともに出土した膨大な数の遺物の中から発掘情報コーナーに展示する遺物の実測図を掲載しました。
基本的に中央の線を基準に左が側面図で右が断面図です。
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