リハビリ内容


            

 はじめに
 当センターでは、入院患者や在宅の障害児・者を対象に理学療法士8名、作業療法士13名、
臨床心理士1名、言語聴覚士9名(24年度当初)が連携し、総合的なリハビリテーションを行っています。
対象は、1歳未満の乳幼児の方から60歳代までの幅広い年齢層の身体、知的、発達障害をもつ方
を対象としています。
 また、各市町村へのリハビリ専門職の派遣も実施いたしております。
専門職としてのスキルアップの目的で院内学習会、院内学会、佐賀県内の病院との合同学習会、
院外の研修会や学会に積極的に参加しています。
また、各種学会に多くの論文を発表しています。
また、リハビリテーション実習生の受け入れも行っております。
○リハビリテーション開始までの手順
 リハビリテーション希望の方は当院の医師の診察を受け、診断と評価がなされ、どういう目的で、
どういう方法で、リハビリテーションを実施していくのかの説明があります。
その後に、リハビリテーション処方が出ます。この処方に従って担当が決定され、マンツーマンで
リハビリテーションが実施されます。
 当院では、障害児リハに長年の経験を持つリハビリテーション専門医2名が勤務し、リハビリテ
ーション専門職の指導を行っております。
詳しくは、当院発行のリハビリテーション手帳をお読み下さい。
 当院では、筋緊張を緩和する独自の方法として原院長が開発されたストレッチブロック法も実施して
おります。
理学療法
 理学療法では、運動や発達の遅れや障害を持つ子供さんに対して、出来るだけ早い段階から生活
の中でのかかわりなどをご家族の方と相談していきながら行っています。
 また、子供さんの姿勢についても、どのようにしたら快適に過ごしていけるか等も考えながら行って
います。そして、子供さんや成人の方が必要になってくる車椅子や座位保持装置、装具等の作成は
専門医の処方に基づき、長年蓄積された佐賀整肢学園の経験を生かして実施いたしております。
何でもご相談ください。
作業療法
 作業療法では、遊びを中心としたいろいろな作業活動を利用して、運動や手の機能の発達、食事や
入浴などの日常生活活動への援助、形、数、色など学習にとって必要な概念の発達援助、学校や社
会などにおける社会適応能力向上に向けた社会生活技能訓練などを行っています。
従来は、脳性障害による運動機能障害が主でしたが、知的障害や自閉症等の発達障害の方への感
覚統合学習等の希望が増えています。
その他、子供さんに関わる母親、家族、学校関係者などへの指導も同時に行っています。
 また、車椅子など補装具の家屋改造の相談を理学療法士や総合相談室の社会福祉士と協力して
実施しています。
言語聴覚士
 言語聴覚療法では、主に、コミュニケーションに関わる言葉や聞こえ、また、食べることへの問題を
抱える方等に対し、訓練を行っています。
 最近では、脳性障害による構音障害だけでなく知的障害や自閉症等の発達障害への言語訓練の
希望が増えています。
 知能検査、発達検査等の評価を行い、個々に応じた訓練内容を立案し、訓練を行っていきます。
当院では、重度知的障害者に対しては積極的に身振り言語(マカトン法)を導入しコミュニケーション
手段の取得に実績を上げております。
 当センターで現在実施している検査内容は、発達検査:遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表、
津守・稲毛式乳幼児精神発達質問紙、KIDS乳幼児発達スケール、知能検査:田中ビネー、WPPSI
WISC-V、WAIS-R、K-ABC。言語発達検査:絵画語棄発達検査、ITPA言語学習診断検査、他です。