第947回 与えられた いのち 〜後生の一大事を〜

 
平成23年 3月17日〜

自然の怖さを 偉大さを つくづく味わわされる毎日です。
日本での観測史上最大規模の地震、それにともなう 津波。
海岸線ばかりでなく 奥深くまで すべて飲み尽くし 平和な街は 跡形もなく
見る影もありません。


津波が堤防を乗り越えて、街を襲っていく 映像を見るたび 自然の驚異を
改めて思い知らされます。

やっとのことで 助かった人たちは 「命があるだけで ありがたい」と、震える声で 
悲しみをこらえ 口々に話しています。


私たちは 人間の力で 何でも思いのままになると 勘違いしていたように思えてなりません。
地震や津波 台風 大雨などに 出あう度に 自然の恐ろしさに気づくものの 
すぐに忘れてしまっています。


ところで 私の生老病死も 自然と同じく、私の思い通りになるものではありません。
齢を重ねるのも 病になるのも やがてはいのちが 終わるのも。
みんな平等に 受け取るものです。

それなのに、人間中心の 勝手な思い込みで わがままな毎日を送っているように
反省させられます。

蓮如上人は ご文章で
人間のはかなきことは 老少不定のさかいなれば  たれの人も 
はやく後生の一大事を心にかけて 阿弥陀仏を
 ふかくたのみまいらせて 
念仏もうすべきものなり・・・と


お書きいただいていますが、身にしみて 感じられます。

どうぞ、今日もまた 新たに与えられた このいのち ありがたく 
お念仏の生活を送らせていただきたいものです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございます。
次回は 324日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)