第939回 母の愛よりも 〜如来さまの慈悲・ご恩〜

 平成23年 1月 20日〜

 如来さまの慈悲

「子供の法話」 〜おみのりの話〜 という 

真宗少年読本(永田文祥堂刊)に こんなところがありました。

 如来さまの慈悲

お母さまは、大きな慈しみのこころで、あなたをかわいがってくださいます。
お母さまは、あなたが願いもしない前に、いろいろとあなたの面倒をみてくださいます。
お母さまは、いつもあなたが 望んでいることをちゃんと知っていられます。
お母さまは、あなたがよい子になると、たいそう喜んでくださいます。
そしてもっともっと、よい子になってほしいと思っていらっしゃいます。

だれでも、ひとに頼まれると、はじめて、手伝いをするものです。
中には頼まれもしないのに手伝いをするものは、本当に親切な人です。
しかし そのような親切な人でも、比べものにならないのが お母さまです。

如来さまのご恩

如来さまのお慈悲はあなたのお母さまの愛よりも、もっともっと深く、
さらに大きく それゆえ如来さまのお慈悲は ただあなただけでなく、
太陽のように、すべての人々にそそがれています

私たちは この情け深い如来さまにまもられて、喜び一杯になって 生きてゆくのです。
だからこの尊いめぐみのことを「ご恩」というのです。

いうまでもなく、私たちが生きてゆくためには、土地や空気のような

自然界の恵みや世の中の人のおかげによってはいますが、
私たちの心の中の幸せは、なんといっても如来さまのあたたかい お慈悲のおかげです。

だからこのお慈悲に感謝する気持ちで、いつもやさしい心をもって、
きれいな言葉づかい、正直でまじめな生活、友達から信頼される生活、
世の中の人の幸福のために役に立つ行いをせねばなりません。・・・・


とあります。

如来さまのお慈悲はあなたのお母さまの愛よりも、もっともっと深く、
さらに大きく それゆえ如来さまのお慈悲は ただあなただけでなく、
太陽のように、すべての人々にそそがれています。

親は 自分の子供が一番かわいいもの どうしても 甘やかしてしまいます。
子供の本当の幸せを願うなら よその子供と同じように クールに
対応しなければならないと 分かりながら どうしても わがままを聞いてしまいます。


やさしさだけが 親の暖かさではないと 感じながらも。
如来さまは 目先の幸せだけではなく 本当に幸せになるために 私へ
はたらきかけてくださるのでしょう。

それは、今の私には 不満足なことかもしれませんが、それがご縁で 将来 
きっと そのことを喜べる そんな苦難をも 与える はたらきをしてくださるのでしょう。


南無阿弥陀仏の人には 何一つ 無駄なことはなかった 無意味なことは なかった 
みんな私のためであったと味わえる そんな
 力を与えてくださるのです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、127日に新しい内容に変わります。


         


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