第908回 低反発の  痛みを味わっていく〜

 平成22年 6月17日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございます。

ところで、このところ定期的に 歯医者さんに通っています。
3か月に一回程度 点検を受けて 合格ならば また 3か月後、
親不知の次の歯が周りより低く 上の歯とかみ合わされることがないため 弱くなり
時々痛むことが ありますが、いまは 治っています。

歯医者さんの椅子に座って 後ろに倒され時 「痛いところなど問題ありませんか」と
いつもの通り質問され 「歯は 痛くありませんが、背中が痛いです」と
答えそうになります。

これは 理髪店に行っても 同じことを感じます。
ヒゲを剃るために 椅子を倒して 仰向けに背伸びすると 背中が痛いのです。
いつも猫背になっているためだろうなあと その時には反省するものです。

ところが 日頃は その痛みを感じることがなく 忘れている。
夜ふとんで 仰向けに寝る時に その痛さを感じないのは どうしてか。
布団で毎日 背中を伸ばすときに 痛さを感じていいはずなのに どうして
痛く感じないのか。

ふと思い当るのは 低反発のマットのお蔭だろうと 思いつきました。
4〜5センチぐらいの薄い マット 通販で購入したものですが
このマットを敷いて寝ると 大抵のものは吸収し 背中が痛くない そこで日頃は 
気づかずにいますが 歯医者さんや 理容院で 背中を 伸ばすと痛いことに
気づくのだろうと。



ということは 本当は背中が曲がっているのに 低反発のマットのお蔭で
痛さを感じていないのではないかと 思いあたりました。

背中が まがったままでいても 痛さを感じていない。 
日頃 痛さを感じることで 姿勢を正していくこともあるだろうに
どっちを選ぶべきかと 考えてみました。

毎日 痛むために 姿勢を正すようになるのがいいのか。
それとも 日頃 その痛さを忘れさせてもらうことの方を選ぶのか。
二つに一つ どちらを選ぶのか。考えてみました。


そして、今回 しばらくは マットを外して 痛みを毎日感じることで
自分の姿勢を正す努力を繰り返すことを 選ぶことにしました。

同じように 日頃 痛みを感じず 気づかず 忘れさせてくれるものが 世の中には
沢山ありますが、今回は ごまかさず、小さな痛みに気づき 早い段階で
対応策を講じることの大事さを 選択してみました。

低反発マットなどで 小さな痛みを忘れさせてくれるものを選ぶのも 人生。
すこしづつ 痛みを感じて 日頃から 対応策を求めていくのも一つの生き方。

今回は 自分で少しづつ反省し 改めることを ごまかさず 日常的に痛みを
感じていくことを選びました。

痛みがあることを 反発があることを 日常的に感じていく。 
人生も いろいろの反発を恐れて 痛み少なく 問題なく生きていくのか それとも
ありのままに抵抗や 反発を受けながら その出来事と 正面から向き会うのか
その時々で選ぶことになるだろうと 思います。

今のところ 小さな痛みを忘れさすことよりも
毎回毎回 その痛みを感じていくことを 痛みを感じて生きていくことを選びました。

南無阿弥陀仏、 名号も 実は ごまかさず 日頃からその痛みを 不具合を
ちゃんと味わっていく智慧を 与えていただくものだろうと 感じています。

特別の時ではなく 毎日 毎日 その瞬間瞬間を 感じ取りながら 生きていく
そのことの大事さを 教えてくれているのではないかと感じています。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

次回は、6月24日に新しい内容に変わります。


         


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