第882回 これも預かりもの  手も 目も 頭も 歯も 〜

 平成21年 12月 17日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

お目にかかるご婦人で よく転ぶとか よく倒れるとか 骨折を繰り返すとか 
十分注意しているつもりだが 怪我をすると
 嘆く方に 出会います。

どうしてこうなのか 悔しく悲しいとおっしゃりますが、
それが 年齢を重ねるということでしょうねと、他人事のように
慰めています。

そういう 自分も つまづいたり よろけたり 先日は 自分自身ではなく 
乗っている自動車に 傷を付けて
 しまいました。

それも ご門徒の家で 石の門柱に 接触してしまいました。
ご主人が いつも迎えに出ていただく御家でしたが 少々 早めに到着 
バックで 庭に入れようとして 何度か切り替えしをしている最中 
あわてて出てこられた ご主人の目の前で こすってしまいました。


わが身を 痛めて悔しがる人の気持ちが 少しは分かる感じです。

 修理の間 代車のレンタカーを運転していましたが 自分の
車ではない 預かりもの 慎重の上にも 慎重になって
窮屈さを感じました。

自分の車であれば もっと のびのびと 気兼ねなく走れるものの
他人のものを 借りていると思うと感じが違うことに気づきました。

そして こうも考えました。

首や 肩や 背中が痛く 後ろや横を 向くのが大変なのは 
日頃 何かに夢中になっているときに背中を丸めて 首を突出し 
アゴを上げる 悪い姿勢のせいであると。


治療してくれている 指圧の先生は コンピュータのせいです。
このままいけば 重大な病気で 今すぐ倒れておかしくない。

すぐにコンピュータを止めなさいと 忠告されます。
仕事や 遊びで 長時間 コンピュータと接している人が
ひっきりなしに 治療に訪れてくるそうで その中でも 貴方の症状は 
最悪の状態に入りますと 厳重注意されました。


それを聞きながら この身体を自分のものと 何の違和感もなく
酷使していた自分に思い当りました。

私の体であって 私だけのものではなく これは 預かりものではないか。
もっと 大事に 扱い 手入れをしていく必要があるのではないかと 
感じました。


他人の姿を厳しく見るように もっと自分の姿勢が どうなっているのか
夢中になっているだけではなく 客観的に 見つめることが
必要だろうと 思いました。

それは 姿勢だけではなく 自分の行動や発言、態度に 他人に
対するように もっと自分自身にも厳しく接することが
大事ではないかとも 気付きました。

このお寺も そこに所属していただく ご門徒の一人一人も 自分の身体も
みんな預かりもの そう見つめなおし味わっていこうと思っています。

この手も 目も 首も 頭も 歯も 体全体が 自分自身のものではなく 
みんな預かりものだと。

そして 以前の電話法話  「みんな預かりもの」 と
 「これも報謝」という
 お話を 思い出し読んでみました。

 みんな預かりもの sub9515minnna.htm 

 これもご報謝  sub9261koremohousya.htm

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。 
次回は 12月24日に新しい内容に変わります。 

         


           私も一言(伝言板)