第812回 これでいいのだ

 平成20年 8月14日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

こんな書き込みをしてくださった方があります。

テレビで活躍中の タモリさんが 漫画家の赤塚不二夫さんへの弔辞を
読んだのを聞いて その存在を 再確認したという 書きこみです。

その弔辞 新聞によって 内容が多少ちがいますが、産経新聞を参考にされたのか、
次のように 書きこみされています。


「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、
受け入れることです。それによって人間は重苦しい
陰の世界から解放され、
軽やかになり、また時間は前後関係を断
ち放たれて、その時その場が異様に
明るく感じられます。
この考
えをあなたは見事に一言で言い表しています。
すなわち『これで
いいのだ』と。」

恩師への思い、言葉への心配り、など、ご本人の誠実な人柄がおのずと
表れています。


文末の 「私もあなたの数多くの作品の一つです。」

これも素晴らしい。

うるさいだけのオチャラケが日々大手を振って飛び交う中にあって
笑いというものの持つ本来の深さを改めて教えていただきました。....

というものでした。
テレビニュースで その葬儀の模様を見ていると どうも浄土真宗の
葬儀のようにも思えます。


とともに あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向
きに肯定し、受け入れることです。・・・・。この考えをあなたは見事に
一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。」

これは ことによると 浄土真宗的な価値観ではないかと 思えてきました。
残念ながら 赤塚不二夫さんへの作品をちゃんと 見たわけではありませんが、
ご両親か 祖父母か あるいは 本人かが お念仏の教えに出会って
その価値観を作品に生かして おられるのではないかと 感じました。

  とともに 子供たちが一生懸命練習して 野球の試合に臨み
一人の子供が ボールをエラーして 落ち込んでいる時に
周りの仲間が 「どんまい どんまい」と 掛け声をかけて
励ますことで エラーの失敗に 心を奪われず 前向きに試合に
集中できる情景に どこか似ているようにも思います。

精一杯取り組んでいるのに 思い通りにいかない時に 
励ます言葉 それはまた 南無阿弥陀仏のお名号の働きにどこか
近いようにも感じます。

「大丈夫 思う存分 やるべきことを やればいいのだよ
ちゃんと 見守っているよ」との呼びかけにも聞こえます。

目先の結果に 一喜一憂せず いま 自分が取り組むべきことに
集中する 渾身の力を与える そんな はたらきが 感じられます。

これでいいのだ ドンマイドンマイ 南無阿弥陀仏

どこか 共通点があり 同じような はたらきがあるように
感じられてなりません。

妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございました。
次回は、8月21日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)