第759回 ハードとソフト 機と法と

 平成19年 8月9日〜 

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

ここ数日は コンピュータが トラブルを起こして うろうろイライラする
日々でした。

ウイルスの攻撃から コンピュータを守るソフトに エラーの表示が
出ましたので、その内容を一度完全に消して、新しく覚え込ませようと
したのですが、どこで方法が間違ったのか、インタネットにつながる
ことが出来なくなるだけではなく 動きは遅くなり、他の作業も十分に
できなくなって、困ってしまいました。


おまけに お盆のお参りの順番や 予定の時間を 記録したものが  
なぜか 消えてしまったり、残念な思いをしました。


あれやこれや ひとりで考え試してみましたが、思うように動きません。

そうしたとき コンピュータ会社の相談電話に電話をして、窓口の人が 
説明をしてくれて、最後に くわしいことは 取扱説明書で 確かめながら
実行してくださいと助言がありました。


そういえば 説明書があったと、あわてて 「準備と設定」と書いてある 
230ページほどある 説明書を 探し出して読んでみると 意外と簡単に
問題が解決しました。


めちゃくちゃになってしまったコンピュータの中身を 完全に消して、
新しく基本のソフトを 入れ込むことで あれほど苦労したことが 
うそのように、解決しました。


ところで 仏教では 機と法ということを言います。

救いを受ける衆生、われわれのことを 機といい、その救いの教えを 
法といいます。


これを コンピュータのハードとソフトとして 考えると 人間も正しい
法に出わわないと本当の人間としての能力を発揮することが 出来ない 
ということと どこか共通しているように思えます。


それとともに この私の心と体は あらゆるご縁によって 刻々と
変化していくものです。


そのことを 仏教はちゃんと伝えているのです。

いくら 自分で考えてみても わかるものではない 取扱の説明書が
ないと まったく無駄なことをしていたことがわかりました。

人間も 法に出会ってこそ 仏法に出会ってこそ、人間らしく生きる
ことのできるもの
 自分の体と心、自分のモノですので 自分が一番
分かっているつもりでいますが 実は、何も分かっていない自分である
ことを つくづく感じています。


この私のために説かれた教え、南无阿弥陀仏の教えこそが この私を 
もっとも人間らしく活躍させる、生きがいを持って 生きていくことが
できる教えであると
 コンピュータの故障を通してつくづくと味わいました。

 妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、8月16日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)