第1006回 仏さまの拝み方   〜子どもの問いに答えて〜

平成24年 5月 3日〜

 少年のための仏教問答という 小冊子の中にこんなところが
 ありました。

〇 仏さまは、どのように拝むのですか。
 A インドの人たちのように、両手をあわせ、口に仏さまの名を
    称えて拝みます。

〇 仏さまは、拝むと病気をなおしてもらえますか。
 A はい。病気をなおしてもらえます。でも、それは身体の病気でなくて
   心の病気です。

〇 心の病気とは、どんなことですか。
 A 欲張り、怒り、おろかなことの三つの病気などです。

〇 すると、身体の病気は、仏さまにいのってもなおりませんか。
 A はい、それは、仏さまにたのむのでなく、お医者さんに相談する方が
   大切です。
  でも、仏さまを拝んで、心が安らかになると、身体の病気も、
   しだいに良くなることになりましょう。

〇 お金が儲かるよう、学校の成績が良くなるよう、仏さまにおいのり
  すると、聞いてもらえますか。
 A いいえ、自分だけもうかるよう、自分だけ幸福になるようにと、
   願ういのりをすると、仏さまは悲しまれます。ただ、仏さまの教えを
   聞いて、正直に、くよくよしないで、落ち着いて努力していると、
   自然に金ももうかり、成績も良くなることになりましょう。

〇 では、どんな気持ちで、仏さまを拝むのですか。
 A 私は、仏さまをうやまいます。みんないっしょに、まことの道を
   進んで、よい心を起こしたいとおもいます。
  私は、仏さまの教えをうやまいます。みんなといっしょに、一心に
   教えを聞いて、智慧のくらしをしたいと思います。
  私は、仏さまの教えを信じる人たちをうやまいます。みんなと
   いっしょに、すべての人たちと仲良くしたいと思います。
   と言う気持ちで拝みます。

〇 仏さまの教えは、どうして知ることができますか。
 A お経によって、知ることが出来ます。

〇 お経とは、どんなものですか。
 A インドのお釈迦さまの話された、仏さまのいろいろの教えを、弟子の
   方々が集められ、字に書いて残された本で、何千冊もあります。

〇 お釈迦さまのおられたインドから、この日本の私まで、どのようにして、
  教えは伝えられてきましたか。
 A 孫悟空の物語で有名な、三蔵法師が、さまざまな苦心をして、インドから
  お経を運び、中国の漢字のことばになおしたように、多くの尊い
   お坊さんの力によって、インドから中国、そして、朝鮮を通って
   日本に伝えられました。

〇 今、日本には、仏教といっても、いろいろの種類の教えがあるでは
   ありませんか。
 A そうで、天台宗、真言宗、禅宗、日蓮宗などいろいろあります。

〇 なぜ、仏教に、いろいろ違いがあるのですか。
 A お釈迦さまが、いろいろの人たちに、それぞれ能力に応じて、
   分かりやすいように別々にお話されたので、それが別々に
   伝えられてきたからです。

〇 すると、もとはみんなお釈迦さまのお話ですか。
 A そうです。もとは一つ、お釈迦さまの心からとかれた、仏になる教えです。

〇 私たちの今聞いている教えは、何と言いますか。
 A 浄土真宗といって、七百五十年前になくなられた親鸞さまによって、
   ひろめられた教えです。
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  子ども向けですので 分かりやすく 説かれて誠に有り難いものです。
 妙念寺電話サービス 次回は 5月10日に新しい内容に変わります。


         


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